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カテゴリー「誂え靴(Bespoke shoes)」の78件の記事

2017年11月18日 (土)

Custom boots again(クレバリー2足目の長靴)

最近は靴や服を誂える楽しみよりも買う楽しみに気持ちが傾いていたこともあって、ビスポークの世界から遠ざかっていたが、足かけ2年ようやく前回クレバリーにオーダーしていたブーツが到着した。記念すべき30足目のクレバリーだ。

前回はスクェアトウの洒落た内羽根式のブーツだったが、直近のブーツは厚手のソックスを履いてカントリーサイドを歩くためのブーツ…ということで外羽根式で仕上げている。そこで今回は到着したばかりのブーツを詳しく紹介してみたい。

1.カントリーブーツらしいボトムメイキング

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納品時の靴ベラはサービス。靴底は前回同様3列のステッチが走るノルヴェタイプ(彼らはGoyser:ゴイサーと呼ぶが…)を依頼。つま先を丸くして太いステッチを入れた様は靴好きならば分かるディンケラッカーやハントダービーのようでもある。

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2017年9月 2日 (土)

John Lobb(キングオブシューズ):後編

誂え靴の足数も既にサンプルを含めると60足を超えている。予定では最後となる「あと1足」の注文先をどこにしようか迷っていたら、馴染みの職人がジョンロブロンドンに移籍したと聞き、注文しようかどうか迷う材料がまたひとつ増えてしまった。

ただジョンロブは既にパリ店の顧客であり、本家ロンドン店は仮縫いなしの上に懇意の職人もまだ東京に来る立場にない。よって実現のハードルは高そうだ。そこで、せめて今回は後学のためにジョンロブロンドン店のサンプルを紹介してみたい。

1.内羽根式のブーツ

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如何にもジョンロブらしいラウンドトウの内羽根式ブーツ。クラシックで奇をてらわない王道スタイルはスーツに合わせても様になりそうだ。自分の足に合わせるとこんなスマートなシェイプにはならないだろうがオーダーしてみたい欲求に駆られる。

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2017年8月19日 (土)

John Lobb(キングオブシューズ):前編

この夏は2週間の海外旅行を組んでみた。行先は4年ぶりの英国…4年前のパリ長期滞在中1泊2日でロンドンに泊まって以来だが、今回はロンドンも含め全てが英国内に長期滞在する予定なので今までやれなかったことができる絶好の機会だ。

中でも大きな目的の一つがジョンロブロンドンの訪問。誂える予定はないが懇意の靴職人が移籍したと聞いたら表敬訪問するしかない。そこで今回は千歳一隅のチャンスを生かしてジョンロブロンドンを訪問した様子を前後編に分けて紹介しようと思う。

1.ジョンロブのスペクテイター

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最もジョンロブらしいスペクテイター。Aフラッサーによればジョンロブが1868年頃にクリケット観戦者の為に茶白のコンビを作ったのが始まりらしい。白の部分はバックスキンだが白さを保つチョークの粉によってヌバックのような風合い変わっている。

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2017年4月29日 (土)

Bespoke Sample(ジョンロブパリの見本)

今から20年以上前の事だが、クレバリーの中心となったジョン・カネーラとジョージ・グラスゴーが抜けたポールセン&スコーンで大々的にビスポーク靴のサンプルセールをやっていた時期がある。恐らくビスポークを止める前の在庫一掃だったのだろう。

最近、ふとしたきっかけでジョンロブパリのビスポークサンプルを手にすることになった。寸法から想像するにやや長めのようだが「後学のため」と試着することなく購入。そこで今回は海外から届いたばかりのビスポークサンプルを紹介してみようと思う。

1.到着したばかりのビスポークサンプル

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ロイヤルワラントが使えないためシンプルな筆記体の刻印が特徴のジョンロブパリ。ただしデザインはパリのエスプリを感じさせる洒落たものだ。シンプルな3タイダービーに錆鉄色(Rusty color)のスェードを乗せるという感覚がロブパリらしい。

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2016年8月20日 (土)

Black beauty(黒靴の変遷)

残暑が厳しくおまけに台風が近づいている荒れ模様の週末。どこへ行くこともなく、夏の間履かずにいた黒靴をせっせと手入れした。こう暑いと秋が恋しい。上質のニットや重厚なコートに合わせる黒靴をイメージしながらひとつひとつ丁寧に磨きをかけた。

初めてロンドンで靴を誂えた時から最後の黒靴まで、ウェストエンドの靴屋では沢山の黒靴を注文した。途中イタリアや東欧、日本の黒靴も合流していつの間にか靴箱の中で一大勢力となっている。そこで今回は男の勝負靴、黒靴の注文歴を辿って行こうと思う。

1.Black Beauty(美しき黒靴)

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14足の黒靴。初めてロンドンで黒靴を注文したのが98年。当時はスーツに黒靴が当然だったこともあり、盛んに黒靴を注文していた。今は職種も変わり履く機会も減ったが、それでもいざという時の勝負靴、黒光りするほど磨くのを常としている。

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2016年8月 6日 (土)

Making process(ブーツの完成まで)

久しぶりにパソコンのメールを開いたらスパムメールがかなりある。受信拒否を設定したが雨後のタケノコのようで実に面倒だ…と思って見ていったらクレバリーのフィッターTeemu(ティーム)から最新のブーツの製作状況が写真で送られてきた。

そういえば今春のトランクショウで「30足目のブーツ」だから作っている様子を写真に収め送って欲しいと頼んでいたのを忘れていた。律儀な彼らしくしっかり応えてくれたのだった。そこで今回はメモリアルブーツ、その現在進行形を紹介しようと思う。

1.ラストメイカーMr.ティームレッパネン

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ジョンカネーラやジョージグラスゴーがツアーから引退して以来、東京のトランクショウを切り盛りしていたティーム。「厚手の靴下を履く…」という要望に応え、ラストを僅かに大きく作り変えているところのようだ。

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2016年2月 6日 (土)

春夏用の靴

立春を過ぎ、日の入りが少しずつ遅くなるのを感じている。もっとも天気はまだまだ寒い冬のようだが、それでも日中はポカポカとした陽気に誘われて、ついつい軽やかな雰囲気の靴が履きたくなってくる。

好天の合間をぬって春夏用の靴を手入れし始めた。お馴染みの靴達だが、それでも新顔が加わり気分は上々。そこで今回は春夏用の靴を引っ張り出してポリッシュ、日陰干しした時の様子を紹介しようと思う。

1.春夏用のカジュアル(その1)

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この春夏用の本命、スリッポンタイプの靴をまずは手入れしてみた。素材は定番のカーフに加えてホワイトバックスのコンビやコードバン、ピッグスキンなど誂え靴らしいバラエティに富んでいる。

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2015年12月19日 (土)

Long-cherished hope(3年間の思い)#02

ビスポークは完成を気長に待てる「心の余裕」が必要だと思う。自分でデザインした靴を職人と一緒に創るには長い年月がかかる分尚更だ。エルメスに自分でデザインしたブリーフケース(mallette:マレット)を注文した日本人男性の話は有名だが、その鞄が店の定番となるまでに要した期間はどれくらいだったのだろう…

「エプロンフロントのブーツで上部はWストラップ」のイメージデザイン画をフォスター&サンに手渡したのが4年前。納品までの道のりは実に長かった。それでも件のマレットよりは短いだろうが、買う楽しみを優先したい人には驚かれるに違いない。ともあれ、今回は3年越しのブーツ第2段、その細部を紹介してみたい。

1.穴開けを終えたストラップ部分

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穴は最もフィットする位置に一つだけ開けた。モンクストラップや時計のベルトでも同じだが、ビスポークの場合は真にフィットしている証しとして穴を一つしか開けないことが多いと聞く。自分としてはラフにパンツをブーツインすることも考え、緩い位置に穴を追加したいところだが悩みどころではある。

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2015年12月12日 (土)

Long-cherished hope(3年間の思い)#01

昔はブーツメーカーを掲げる靴屋はブーツからシューズまで、シューメーカーはシューズとテリトリーがはっきりとしていたらしい。最近はシューメーカーがアンクルブーツを作ることも多く、そうした垣根を意識することもなくなってきたが、実際は少数の顧客の為にブーツを作るメーカーが存在する。

靴を何足か誂えるとブーツにも興味が湧く。それもアンクル丈ではない。ロングブーツだ。幸い馴染みのフォスター&サンはブーツメーカーでもある。ならばと自分の欲しいブーツをデザインして注文したのが3年前…長い時を経てようやくブーツが届いた。そこで今回と次回の2回に分けて新着のブーツを紹介しようと思う。

1.ビスポークブーツ

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デリバリーされたブーツ。デザインは古いマックスウェルのノルウェジアンブーツやロブパリのコテージライン、エシュンのハンティングブーツやRRLのラギットブーツなどを参考にした。素材は昔のカールフロイデンベルグ、底付けは前回の短靴を元に更に進化させたノルヴェ製法となっている。

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2015年10月31日 (土)

Put on romance(ロマンを履く)

ロシアンレインディア(ロシアンカーフ)は最も希少な革として知られている。今から200年以上前の1786年、ロシアンカーフと麻を積載した「キャサリナ・ボン・フレンズバーグ 号」が嵐の為、英国近海のプリマス湾で沈没。その後1973年になって沈没船を引き上げたところ積荷の中からロシアンカーフが発見されたことに端を発する。

塩分を取り除き、再び油分を加えて復刻させた革は独特のダイア柄と共に200年以上の時を超えて蘇った「伝説の革」としてデビュー。様々な皮革メーカーが製品化していった。近年、その希少性に拍車がかかり今では入手の難しい革になっているようだ。そこで今回はロシアンカーフの靴を中心にそのケアを紹介しようと思う。

1.革の表面

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菱形のパターンが一目で分かる革の特徴。当時の伝統的な技法である植物なめしの後に木製の型押しブロックを用いてダイヤ柄を型押ししたとされている。特に植物性のオイル(白樺オイル)を仕上げに用いているらしく、それが錆と似た独特のにおいの元となっていると書かれていた。

もう少し詳しく紹介したい。

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