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2017年7月15日 (土)

Altaration to a jacket02(古着を直す:続編)

既にスーツは買わない誂えないと決めているがジャケットは別だ…と度々書いているのにはわけがある。クールビズの登場でジャケットがビジネスの場で定着しつつあることも大きいが、休日着としてジーンズやチノパンなど幅広く使えるからだ。

ならばと以前から気になっていたヴィンテージジャケットを手に入れたことは既に紹介したが…問題は他人が着ていたものゆえ直しが必要だということだった。そこで今回は修理を終えて戻ってきたヴィンテージジャケットの続編を紹介してみようと思う。

1.ブルックスブラザーズの85年製スペシャルオーダー

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ジャケットの袖を詰めた分ヒジの抜けが下に降りてきてシルエットが崩れがちな袖筒だが古着ならば直して着るのが当たり前。前回同様今回もクラブカラー(ラウンド襟)のシャツを合わせて古風な感じの組み合わせにトライしてみた。

2.直しを終えたジャケットをコーデしてみる

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ハットとバッグはP.スチュアート、ジャケットとシャツにチーフ、それにブーツはB.ブラザーズ、パンツとネクタイはポロとマディソン街を代表する3大ニューヨークトラッド店の揃い踏みだ。このあたりのアイテムは相互乗り入れができるのが強みだろう。

3.直しを終えた袖部分

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以前は開き見せで飾りのボタン穴だったものを本開きの本切羽に改良。ジャケット身頃と同じ手縫いの穴かがりをお願いしたら1個500円のExチャージだった。片袖2個のブルックスはまだいいが片袖4個のラルフなどはちょっとした出費だろう。

4.懐かしのタグ

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85年製のジャケットにはなるべく近い年代のアイテムを合わせたい。ここでは比較的古いラルフローレンのクレストタイをチョイスした。ネクタイ販売から始めたラルフのサクセスストーリーを知る世代にはこのタグこそポロだと懐かしく思うだろう。

5.Vゾーン

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シャツはグレートギャツビー(デカプリオバージョン)の衣装を担当したBブラザーズのコレクションライン。白の丸襟とストライプの身頃がレトロな感じで、袖はカフリンクス仕様というドレッシーなシャツだが、意外にもツィードジャケットとよく合う。

6.ショルダートートを持つ

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ツィードジャケットによく合わせるのがガンクラブチェックのトートバッグ。如何にもの英国製でポールスチュアートネームの逸品。取っ手が長めなのでハンドキャリーはやや辛いが、小脇に抱えて街を散策するのも悪くない。

7.ポケットチーフのタグ

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最近は小振りなサイズのチーフが出て来ている。ジャストフィットしたジャケットの場合、胸ポケットが膨らむのを気にするからだろう。ところが小振りなチーフはタグが目立つ。中には外してしまう人もいるが奥に上手くしまうのが得策だ。

8.ベルトまわり

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最近は重厚なベルトを見かけなくなったがツィードジャケットには厚手のブライドルレザーを使ったものがよく合う。90年代初めに購入したハケットのベルトは狂牛病発生以前のものなのでブライドルレザーの質の良さが感じられる。

9.スラントポケット

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以前はバーティカルポケットが主流だったポロのパンツだが最近はスラントになっている。この方が手が入れやすいのは勿論だが縫製上もこの方が楽なのだろう。フロントはプレーンだが巷では少しずつプリーツ入りも流行ってきているようだ。

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実際はこのように綺麗にクリースが落ちることは中々ないが、ポロのウールギャバジンパンツは重過ぎず軽過ぎず、丁度いい塩梅の生地なのか、綺麗なシルエットを保つことが出来るようだ。パンツもやはり生地が大事だということか…

11.オールデンのブーツ

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Aldenが唯一自社の名前を出さずに靴を供給するのがB.ブラザーズ。如何にもAldenらしいプランテーションクレープソールのブーツだが、ブルックスではバリーラストを採用。本家Aldenがミリタリーラストなので差別化を図っているのだろうか。

これでヴィンテージジャケットの直しも終わりこの冬は新たなジャケットスタイルで外出を楽しめそうだ。古着は程度の良いものならば誂えるより遥かに安く手に入れられるが、生地の傷みやサイズなど細かな直しが必要になる。

それでも大きな魅力がヴィンテージ衣料にはある。生地のやれた感じ、ゴージやウェストの位置などは今の軽薄短な既成服は勿論、誂えでさえも到底再現できないだろう。そこに惹かれて気が付くと今日も古着を探している自分がいる。

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昔の服(Vintage Clothing)」カテゴリの記事

コメント

こうしてみるとラペル幅、ジャケットの裾の開き方に時代の面影を感じつつも、それが寧ろ落ち着いた大人の雰囲気を醸し出しますね~!

確かに祖父のツィードを直して着ているというのも欧米では当たり前にありますよね。

レザー製品と同じく、ツィードも育つ素材なのだなぁと改めて思うとともに、ツィードは軒下に三年吊るしてから着るという白洲次郎氏の言葉を思い出しました。

重厚なレザーベルトといえば、最近は国内でもいろいろ出てきましたが、ドレスパンツのベルトループ幅に合うものはなかなか見つからないですね。

管理人様
 
 
アメリカの既製品には、ヨーロッパの誂え品にも出せない不思議な魅力がありますね。
ところで、ギャッツビーコレクションではないですが、ブラックフリースのシャツをあの時もっと買っておけば良かったなと後悔している今日この頃です。
※なかなか、あのようなシャツは見当たらないです

えいでん様

おやすみのところコメントをいただき有難う御座います。

そうなんです。あまりにもダサくないけど今の流行とはちょっと違うレトロな佇まいがヴィンテージものにはあるんです。生地のくたびれた感じなど、白洲次郎のツイード軒吊るしではありませんが、ビスポークをもってしても再現できない馴染み感があるなと感じました。

後はビンテージ衣料の楽しみとしては骨董品を探り当てるのにも似たトレジャーハンティング感覚といいましょうか…当たるも八卦当たらぬも八卦的なところに惹かれてます。

入手方法としてはサファリなど国内の古着店も良いですがラルフやブルックスのヴィンテージはやはりアメリカ本国がいいものあるなと実感してます。

やまだ様

おやすみのところコメントをいただき有難う御座います。

既製服を世界で最初に発展させたのはアメリカですのでやはり1日の長がありますね〜。ブルックスブラザーズが世界最古の洋品店ということこそその辺を良く表しているかと思います。

ところでブラックフリースのシャツですが、ブルックスの本国オンラインサイトでドレスシャツに行き、サイズをBB1というように入力して検索すると売れ残りが出てきます。つまりまだ新品が手に入る可能性があるということです。ぜひのぞいてみてください。

ご無沙汰続きで久方ぶりの投稿です。

今回ご紹介のようなコーディネートは、まさに自分の理想です。カントリーライクな味わいのツィードジャケット、ラウンドカラーシャツ、シンプルなクレストタイ等々、今ではなかなかデパートでもブティックでもお目にかかる機会が少ない、懐かしいものばかり!
とかく都会的でファッショナブルな傾向の服が多い中だからこそ、こうしたコーディネートはお洒落に映えると思います。

今回は、古着を購入されてお直しをされているようですが、こうした「服をメンテナンスしながら愛用していく」ことの大切さ、楽しさも改めて強く感じました。
これからも、楽しく拝見させていただきます。

管理人様


貴重な情報、有難うございます。

話が変わりますが、管理人様がよくトートバッグを持たれているのを拝見して、先日私も購入してみました。
ただ、私の場合、よりカジュアルな恰好をすることが多いので、バランスを取れるよう、革素材のものを選びました。

やっぱり、クラシックな休日スタイルには、トートバッグは合しやすいですね。

oisan様

おやすみのところコメントをいただき有難う御座います。

ヴィンテージ衣料の良さは何と言っても昔の服の持つ味わいや風格、佇まいでしょうか。新品のジャケットでは出せないものです。

かといって今の既製服の中で何十年か経った時これほどの味わいを出せるものは多分なかなかないでしょう。手持ちのビスポーク服ならば何十年か経ってヴィンテージの風合いは出るかもしれません。が、その頃は服を来る機会もない悠々自適の隠居生活…となると今しかヴィンテージ衣料の楽しみを味わうことは不可能かと。

それにしても今は便利な世の中、欲しいものはネットで探せば大体手に入れられるのですね〜たとえ何十年も前の古着であっても…。

やまだ様

レザートートを手に入れられたとのこと。カジュアルにはとても便利なアイテムかと思います。いつか時間がありましたら使い心地などお教えください。

いつもエレガンスなコーディネートに垂涎です。真似は到底無理ですが参考にさせて頂いています。さて過去記事にあれば申し訳ないのですが、ブログ主様はサマーカジュアルはどのようなコーディネートをされているんですか。ハーフパンツ等はどのように着こなされているんでしょうか。勝手なお願いで、無視して頂いて結構ですがもしご紹介頂ければ幸いです。図々しくてすみません。

谷川様

コメントをいただき有難う御座います。お時間のある時はどうぞ気軽にお立ち寄りいただければ幸いです。

サマーカジュアルですが、暑さが苦手なので一気にお洒落モードが減退します。仕事着は白のBD(長袖・半袖両方)にグレーのパンツ、ネイビーのジャケット(格子柄・無地・ブレザー有)という高校生の制服からネクタイを取ったようなものです。せめて、チーフやラペルピン、ベルトや靴、鞄で多少お洒落感を出す程度ですが、空調の効いた室内で人と会うときはジャケットを着ているのでだらしないと思われずに済んでいます…。

一歩のカジュアもこれまたワンパターンでポロシャツにデニムが殆ど、マドラスチェックのBDにチノパンバージョンもありますが基本は同じです。ここでも靴とベルト、鞄のチョイスを頑張る程度です。また、ハーフパンツはふくらはぎが太いのでトレーニングウエア以外はまず履きません。一応ハイビスカス柄の派手なハーフパンツを持っていますが…。

結論としては夏の服は省エネ基本、靴や鞄・アクセサリーでお洒落感を出す…そんなところです。

全く参考にならず長々と書き申し訳ありませんです(汗)

管理人様

今回もアメトラを信奉する者としては素敵なスタイルで感涙物です。

個人的には全身イタリア、イギリスというのは洗練されて素敵なのかもしれませんが、どちらも艶っぽすぎるあるいは格式が高すぎて肩に力が入ってしまいます。

それに対し今回のようなアメリカンアイテムが入ったファッションは適度なゆるさがありそれでいて、どのような場にも相応しいところに大変魅力を感じます。

まあ、単純に個人的な趣味でアメリカを通じたイギリス、イタリアファッションが好きなだけなのかもしれまんが...
そういう意味ではラルフローレンやポール・スチュアートにはがんばっていただきたいです。

AI様

暑い日が続く中コメントをいただき有難う御座います。

正に同じ趣向をお持ちのAI様の一言嬉しいです。どうもイギリスもので全て揃えると堅苦しくていけません。かといってイタリアもので固めるとどうもやりすぎの感があります。

ところがアメリカもので全て揃えると適当に肩の力が抜けて良いんです。サビルロウではなくシビルクローズ(市民の服)が背広になったと信じたいくらいで、既製服の本家アメリカの誰でも気軽に着られる背広にこのところ惹かれています。

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