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2017年6月 4日 (日)

Hard choice(元祖か本格派か…)

慣れというのは恐ろしいもので、ここ数年股上の浅いパンツに慣れていたのか、昔のトラウザーズやジーンズを履くとどうもウェストに違和感がある。上着と合わせても主流の着丈短めのジャケットとは何だか相性が良くない。

それでも久々にジーンズの元祖Levi'sを買ってみた。といっても通常のラインではなく、素材や作りに拘ったものだ。そこで今回は届いたばかりの元祖リーバイスをこだわりの本格派RRLと比べながら紹介しようと思う。

1.リジットとウォッシュ

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上はオンラインで購入したリーバイスの67年モデル67-505リジット。下はオークションでアメリカから取り寄せたRRLのウォッシュタイプ。どちらもスリムフィットだがイタリアや日本のそれとは違って程よいテーパードシルエットが特徴だ。

2.ジーンズのシルエット

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股下を合わせると左のLevi'sの股上の深さがよく分かる。今はリジット状態だがワンウォッシュかけるとウェストで1インチ、レングスで2インチ縮むらしい。そこでウォッシュ後は右のRRLと同じ寸法になるようLevi'sの股下を補正して貰った。

3.ジップフライかボタンフライか

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上のLevi's67-505は501ZXX→551ZXXの流れを受け継ぎ67年に発売された505を再現したもの。Zはジップフライを意味しているのだろう。下のRRLはオリジナル501を参考にスリムなシルエットに仕上げたもので、当然前開きはボタンフライを採用している。

4.ディテール:その1(銅製の鋲)

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リベットの拡大写真。上のLevi'sの方は表側は銅製、LS&Co-SF(リーバイストラウス サンフランシスコの略か…)の刻印が有る。ただし足の付いている土台の鋲はニッケル製。下のRRLはシンプルな刻印だが、その分裏側の足付鋲も銅製だ。

5.ディテール:その2(コインポケットの裏側)

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左は67-505のコインポケット裏側。通常の処理だが右のRRLでは同じ部分に赤耳が来る。こういった細部への拘りはより古い時代のジーンズを再現しようとするRRLならでは。その分価格が高いのも致し方ないところか。

6.ディテール:その3(ヒップポケットの内側)

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上の67-505はミシンよる縫製技術が成熟した時代のジーンズらしくヒップポケット上部の補強はミシンステッチのみだが、下のRRLはもう少し前の時代(1937~1966年)の仕様に拘って隠しリベット(表側からは鋲が見えない留め方)を採用している。

7.ディテール:その4(ヒップポケットのステッチ)

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元祖Levi'sのアーキュエットステッチはシンプルながらブランドを特徴づける意匠だ。一方の本格派RRLはカウボーイスタイルに拘り、ウェスタンブーツのつま先に見られるパターンをヒップポケット上に再現するなど負けてはいない。

8.ディテール:その5(ラベル)

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左のLevi's67-505のラベルは紙製だがRRLの方は牛革製。ベルトをする際は右のRRLの方が革製パッチの間にベルトを通すことができるのでフィット感は高い。どちらもデニムはアメリカ製14ozを採用(コーンミルズ社の赤耳付か…)

9.ディテール:その6(裾の仕上げ)

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上がRRLの裾上げ。折り返しを多めにとってチェーンステッチで仕上げている。一方下のLevi's67-505は折り返しを少なめにして(あたりが出やすいように?)やはりチェーンステッチで仕上げている。どちらも裾を折り返して履く時にポイントとなる部分だ。

10.Levi's67-505を履く(その1)

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リジットのセルビッジデニムはラギットな靴との相性が抜群に良い。まずは英国を代表するトリッカーズの短靴を用意してみた。裾のロールアップが大きいが、理想の色落ちになるよう90日は洗濯せずに履き続けるしかなさそうだ…。

11.Levi's67-505を履く(その2)

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こちらは元祖Levi'sの生まれたアメリカに敬意を表すべくオールデンを用意。湿度が低く乾いた陽気なので久々にチャッカブーツと合わせてみた。これから暑くなって靴棚の奥に仕舞う前のご奉公ということになる。

12.RRLを履く(その1)

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こちらは本格派RRLのデニムと相性の良い靴。英国靴の端正さと洗い立てのゴワッとしたセルビッジジーンズの対照的なコントラストも悪くない。名靴「ロペス」は勿論黄金期の旧ロブ製の逸品だ。ソックレスソックスを履いて撮影…

13.RRLを履く(その2)

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こちらはアメリカ製、言わずと知れたオールデンだ。4メタルアイレットが特徴の外羽根靴はレンジャーモックと呼ばれ、オールデンの顔とも言うべきハンドソーンモカシンが靴のフロントを囲む。個性的ながらもなぜか惹きつけられる1足だ。

ジーンズを履き始めた頃は既に耳付きデニムではなかったが、まだ米国製のLeeやLevi'sが買えた。やがて新興国製のジーンズが出回りると魅力を失ったジーンズ業界だったがそこへ救世主として現れたのがLevi's Vintage ClothingやRalph LurenのRRLだった。

今回のLevi's67-505はトルコ製。米国産ではないジーンズはユニクロ以外では久しぶりだが生地や縫製に拘りを感じる力作だ。一方のRRLは旧作とはいえアメリカ製に拘った作りが特徴。元祖の底力か本格派の拘りか…この週末は履く喜びを味わいたい。

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コメント

専ら普段着はチノズばかりでジーンズはあまり穿かないのですが、こうして見るといいものですね。

おお!デニム!!大好物です(笑)
リジッドから育てるのもいいですね!
一時期と比べると最近のデニムの股上も大分落ち着いてきましたね。

個人的にはLEEライダースの長めのジッパー、程よい股上の深さが好みですが・・・完全に日本製になりましたね。

アメリカものといえば、ジーンショップのデニムもなかなか良いですよ。色々シルエットも選べますし、今時うれしいアメリカ製ですし・・・。

それにしてもJunさんのデニムの取り入れ方はいつも品格を感じます・・・本当にいつも勉強になります。
リジッドデニムの素晴らしい成長を楽しみにしております(笑)

浪漫様

おやすみのところコメントをいただき有難うございます。

私も一時期デニムは履かないと思っていた時期がありました。多分アメリカ製のジーンズが消えた頃だと思います。その後1994年のRRL発売、1997年のリーバイス復刻版が出てからまた履くようになりました。

浪漫様も是非ワードローブに取り入れてみてください。中々奥が深くて面白いです。

えいでん様

お休みのところコメントをいただき有難うございます。

私も一番よく履いたのはLeeの201でした。アメリカ製か確かめて買っていたので、いつの頃からかアメリカ製がなくなった時に残っていたのを捨てずにいれば良かったと思ったものです。

それにしてもアメリカ製のジーンズが色々出てきて嬉しいですね〜。ジーンショップのものも気になります。シルエットが選べるところが興味をそそります。靴とジーンズの組み合わせを意識しているのでどうしてもえいでん様もお好きなワークブーツやマウンテンブーツ、スニーカーよりレザーシューズとの合わせを載せることが多くなってしまいます。

ところでリジットってなんで90日は洗わないっていう話が出てきたんでしょうか…誰か確かめたのですかね〜。こだわる性格なのかよしピッタリ90日、なんて思っちゃいます(ᵔᴥᵔ)

調べてみるとどうやらRRLのできたころは「ジーンズは洗わない」というジーンズマニアが多数いたそうで、それにRRLは倣っているのかと思います。

しかし、個人的には膝が出てきたらデニムは洗い時だと思ってます。
なんだかシルエットが決まらないときはだいたい膝が出てきてますので・・・

裏返して洗濯し裏返したままで陰干しというような方法をとれば、余計に育つこともないかと思います。
最近だと色落ち防止のデニム用洗剤も出ていますが、あまり気にせずに履いてあげるといいかと思いますよ。

えいでん様

あまり気にせず洗う…なんと私にとって響きの良い言葉でしょうか。もともと怠け者ですので、せめてもとせっせとデニムを洗う癖があってリジットを育てきれずすぐに洗ってしまったことも多々あります。

膝が出てきたら洗う。洗濯用の洗剤もあまり気にせず裏返して洗濯機に入れ裏返したまま干す…このことを守っていきます(ᵔᴥᵔ)

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