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2017年1月21日 (土)

Vtg Ralph Lauren(80年代のポロ:その2)

このところ80年代のヴィンテージ衣料に興味があるせいか、ブティックやデパートでの買い物が極端に減った。代わりにヴィンテージ衣料、中でもラルフローレンの古着を扱うお店やネットオークションをチェックするのが最新パターンということになる。

新年を迎えたばかりの1月1日朝7時、昔から探していたフルレングスのトップコートをebayで発見。既に3人の入札者がいる中終了間際に参加、無事落札することができた。そこで今回は初春に相応しいビッグなビンテージ品を紹介しようと思う。

1.ヘリンボーンのダブルコート

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ラルフローレンらしい大柄のヘリンボーン。生地はとにかく厚い。何しろコートだけで2.5㎏の重さだ。今時こんなヘビーなコート、どこのブランドでも扱っていないだろう。それでいて古臭さを感じさせない。80年代のビンテージ衣料が注目を集めるのも無理はない。

2.ヘリンボーン柄のポロコート

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80年代終わりの秋冬カタログで見て以来ずっと気になっていたダブルのコート。パッチ&フラップポケットや袖口の折り返しといったディテールから、チェスターフィールドではなく、ヘリンボーン柄のポロコートということになる。

3.スポーツ観戦用コートに因んで…

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ポロ競技の観戦用がポロコートの出自。ならばスーツの上に羽織るシティスタイルはなるべく避けたい。そこで90年代パープルレーベルのショールカラーカシミアニットを用意、クレリックシャツ&ネクタイと合わせてカジュアルスタイルに仕上げた。

4.小物その1…コウモリ傘

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コートの迫力に負けないよう、何かアクセサリーを手に持ちたい。まずは英国紳士風にコウモリ傘をステッキ代わりに用意。かの名門、ブリッグの傘はロイヤルワラントホルダー(英王室御用達)、手にするだけで何やら紳士らしく振舞いたくなる。

5.コートの前ボタンを留めて

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コートの前ボタンを留めたところ。ラルフローレンお好みのスタイルは6ボタンの下一つ掛け。真ん中のボタンホールはラペルがロールした状態に位置する。勿論下2つ掛けをすることも可能だが、ゆったりとしたラペルのロールこそラルフの真骨頂だと思う。

6.小物その2…黒のブリーフケース

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鞄も英国調の黒鞄と行きたいところだが、上質な鞄はフランス製かイタリア製しかない。そこでここ一番のエルメス謹製サックアデペッシュを用意。休日にオフィスで一人仕事をするならばこんな格好で空いている電車に乗って仕事場へ向かうのも悪くない。

7.ラルフローレンのタグ

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80年代のラルフといえばポロの青ラベル、ところがミラノファッションの帝王アルマーニが黒ラベルを出すと、ラルフローレンもパープルレーベルを展開、従来の青ラベルが廉価版に陥ってしまう。上級カテゴリーを出すことで土台が沈むというよくある話だ。

8.アメリカ製のコート

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80年代アメリカではメンズ衣料の世界でもNIES(新興工業国)製品が主流になっていたがあくまでもカジュアル品、スーツやジャケット、コートなどの重衣料はメイドインUSAだった最後の時代だ。襟首内側のタグには輸入生地によるアメリカ製と記されている。

9.バックベルト

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バックベルトはポロコートの特徴、勿論飾りだが背中姿の絶妙なアクセントとなって全体を格上げしてくれる。正統派のポロコートはこのバックベルトに続くベントがインバーテッド(内ひだ)らしいが、このコートは通常のベントが切られている。

10.ラビットファーのトップハット

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ロンドンのハーバートジョンソン別注と思われるポールスチュアートの90年製ハット。ウサギの毛を煮詰めて生地に仕上げたラビットファーフェルト生地はウールより暖かそうに見える。最近帽子が気になるせいで、久しぶりにロンドンのロックで帽子を買ったところだ。

11.合わせた靴

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今回合わせた靴は紐なし靴。せっかくカジュアルに着こなそうというのに紐靴では硬すぎる。ただしローファーでは足元がコートの迫力に負けてしまうので、スリッポンタイプのカジュアルな黒靴を指定。選んだのがプレーンなサイドエラスティックだった。

12.見えないところのお洒落

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コートに合わせ、ゆったりドレープの効いたビスポークスーツの組下(パンツ)を用意。英国仕立てらしくブレイシーズボタン付なので、赤チェックのブレイシーズを使ってパンツを吊り上げ、裾中に隠れて見えない靴下も赤チェックにして遊び心を盛り込んでみた。

今回のコートは元のサイズが41Rと大きめだが、テイラーで直しを入れ40Rにリサイズしているとのこと。到着後チェックしたが確かに40Rに収まっている。どうやらアメリカではサイズが多少合わなくとも肩が合えば直して着るのが普通のようだ。

落札後同じコートが再びオークションにかかり、99.99㌦開始と自分の落札価格より低い値のままだったのでドキドキしたが最後は何と24.5㌦高値で落札された。ビンテージ衣料を買う楽しみに加え、落札のドキドキ感もあり新春早々気分も上々だった。

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昔の服(Vintage Clothing)」カテゴリの記事

コメント

管理人様


私も以前、サンローランのヴィンテージコートを購入しました。
その後、サルトで肩や裾丈を詰めるなどの直しを入れ、現在通勤時に着用しております。
ただ、やはり昔のウール生地はとにかく重く、肩への負担があるのが玉に瑕です。

さて、私も管理人様に触発されて、ヴィンテージのツイードジャケットを探してみようかと思っています。英国風でおすすめのブランド等があればご教示いただければ幸いです。

これはまた・・・雰囲気、重厚感が素晴らしいですね!
確かに今時見かけないコートですね。

本当にコートがコートらしい最後の時代かもしれないと感じてしまいました。
何とも贅沢なつくりですね!

昨今だと日本人デザイナーの作品の方が当時のアメリカの雰囲気を出しているかもしれないですが(EELやCOMOLIなど)、やはり時を越えた本物はオーラがあり魅力的に映りますね!

まさにビッグなビンテージ品ですね!
コートから計算し尽された小物に至るまで大変な迫力で、このコーディネートの管理人様が向かってきたら、たじろいでしまいそうです。
私の入手したBFラストコレクションのウールコートも、とにかく厚く重く、東京の冬では持て余しそうな暖かさですが、それでも2.5㎏はありませんでした。
コートはいよいよロング丈が復活。バブル時に買ったままだっ私のGAやFENDIのカシミアロングも出番があるかもしれません。
といっても管理人様のようなクラシックな雰囲気にはならず、イタいコーディネートになってしまいそうですが。

この時代のポロは本当に良いですね。ちなみに昨日の大統領就任式にトランプ大統領夫人の服もラルフローレンでしたね!

昔メンクラで見て憧れたイラストを思い出しました。

こんにちは。

懐かしいコートの登場ですね…
このヘリンボーンのポロコートの2年前にキャメルヘアーのが出て買いました。
その後この手が出て、翌年カシミアのが店頭に並びました。
ゆったりとしてドレープが効いたスタイルが大好きで、Ralph Laurenのキャメルは2着持って居ますが、最近は着る機会が減ってクローゼットのお荷物になッテ居ます。
インバーテッドプリーツですが天神山や信濃屋さん辺りのはそうなって居る様です。

いま、eBayにアルスターカラー、フレームドパッチポケット、インバーテッドプリーツの本格的な物が出品されて居ますが、40Rと少々小さめなのが残念です。

管理人様

伝統的なポロコートの仕様を備えながら、ピークドラペルの形にラルフローレンらしさが出ていますね。
とても懐かしく感じます。アランフラッサーの本のコートのイラストを思い出しました。

もちろん限られた物だけですが、80年代の服も30年以上の時を経て、そろそろヴィンテージと呼ばれるようになりましたね。
現在作られている服の中で、30年後にヴィンテージと呼ばれる物ははたしてどの位有るでしょうか?

12.のブレイシーズと靴下、とてもいいですね。素敵です。

大柄のヘリーンボンコート上から下まで、前から後ろまで迫力にやられました。これだけの迫力がありますと、生地もこれだけのものが必要ですね。
ピークドラペルの前合わせはこの当時のスーツに通じます。いいですね。

わたくしも、今シーズンはチェスターフイールドコートの全体をサルトで直したものを着ています。

やまだ様

お休みのところコメントをいただき有難う御座います。

やはり昔のコートを直して着ているのですね。このコートも丁寧な直しが入っていてとてもワンサイズアップには見えません。アメリカの既製品直しは歴史と伝統があるのか、とてもうまい気がしました。

お薦めの英国調ツイードジャケットの古着ですが、ハケットやコーディングスではあまりにも数が少な過ぎてやはり既製服の一大消費地アメリカに目を向けるのが良さそうです。ブルックスとラルフローレンが球数豊富で次にポールスチュアートでしょうか…参考になれば幸いです。

えいでん様

お休みのところコメントをいただき有難う御座います。

昔の英国製コートの品質の高さに追いつき追い越せ…という願いと野望と憧れをエネルギー源にしていたラルフローレンならではの一着で、御大が全てをコントロールしていた時代の渾身の品々が80年代から90年代のプロダクツに感じられます。

同様に、日本のデザイナーも当時の高品質なものを再現しようとこだわったものづくりをすることで今の軽薄短小な服とは真逆のクラシックなものが出てくるのですね〜。

ようはどれだけ信念とこだわりを持ったものを作るか…というところでしょうか。

BB様

お休みのところコメントをいただき有難う御座います。

おっしゃるとおりBFのコートもこだわりのある作りで他の軽薄短小なクラシコ風コートとは一線を画していました。そこが魅力でラルフローレン同様にものづくりへのこだわりを具現化するエネルギーをトムブラウンが持っていたからなんだろうと想像しています。それが「買ってよかった」と思わせる秘訣だったのだろうと思っています。

私も昔のバーバリーのカシミアロングのコートがあるのですが、どうも野暮ったさが感じられます。サルトあたりで直しを入れないと難しそうです。そう考えると、いかにラルフローレンのデザインがタイムレスでクラシックなものだったのかがよく分かります。

Sisi様

お休みのところコメントをいただき有難う御座います。

正に昔、メンクラが特集していたラルフローレンのページに出て着そうな一着で、こんなものに囲まれて暮らしたいなと、最近強く思います。

nusselwhite様

ラルフローレンのキャメルポロコートをお持ちとのこと、今シーズンはキャメル色が流行っているので復活できるのではないでしょうか…デザインも今着ても格好良いですし…。それにしても当時に購入されていたとのことで流石です。

私もebayでダヴェンツアのポロコートを見て良いな〜と思いましたが、ラルフローレン独特のラペルと比べるとどうしても優しく感じられてつい迷ってしまいます。

自らのファッションは原点に戻るそうで、私の場合は一番影響を受けたのはやはりラルフローレンだったようです。

PMT様

ラルフローレンやアランフラッサーがメンクラヲを賑わしていた時代のプロダクツに強い憧れがあるので、今回のコートはど真ん中の逸品でした。

今の時代の衣料のうち、いったいどれが30年後にビンテージと呼べるのか、そう考えた時全く思い浮かばないのが残念です。当時からラルフローレンはタイムレスな服と言ってましたが30年経って見事に古着として存在感を放ってます。

今のデザイナーでタイムレスな服作りをしているデザイナー…いないような気がします。

Tony様

チェスターフィールドコートを直して着ていらっしゃるとのこと、街中でもさぞ素敵に映ってるのではないかと想像しています。

ロールして下一つがけになっているラルフローレンのダブル前は他のどのデザイナーも取り入れないようです。アメリカントラッドの3つボタン段返りの変形だから?〜なんて思いましたが、この仕様が好きなので今回のコートもドンピシャのお買い上げ品になりました。

最近ビスポークの魅力もある程度理解した上で既製品、しかもビンテージに傾倒してるのは、新品には取り入れられない年月(経年変化)というスパイスがビンテージ品にはあるからなのかもしれません。今回のツイードヘリンボーンの生地感なんて中々のものです(^.^)

浦野様

トランプ大統領の就任式の時の奥様の衣装がラルフローレンだったとのこと、思わぬところで宣伝になって…そんなところはラルフローレン社の抜け目ないところですよね〜。

この時代のラルフローレンこそ、私の憧れた時代のもの。やはりタイムレスな服作りを目指していた御大の信念は結実していますね〜。

今日の東京のような寒空で重厚なツィードジャケットを着るときは、いつもコートをどうするか悩んでしまいます。厚手のコートでは過剰になりますし、ジャケットだけでは逆に寒々しくなってしまいます。重厚なアイテムは組み合わせが大変です。

今回の、ツィード地ポロコートのコーディネートには本当に感動しました。
コートに迫力がある分、安易にジャケットやスーツを合わせるわけにはいかないのですね。そこでショールカラーのカシミアニット、しかもパープルレーベル!これではなかなか真似もできませんが・・・
そしてサックアデペッシュ、・・・脱帽です。LVなどよりタイムレスな空気を醸し出していると思います。

2017年に、このコーディネート、本当に勉強になります。
瞬間を切り取ったものよりも、タイムレスなものに惹きつけられることを実感しました。

BB様

私も厚手のツイードジャケットをどう着こなすか、特に寒い日には上に羽織るべきか否かで迷うことがあります。


例えばバヴアーを着るのも良さそうですが、オフィスウェアとしてはオイルの匂いが気になるので、最近の匂いなしオイルで浸したバヴアーの方が良いかも…なんて考えます。


重くて厚手のツイード生地ならばスコティッシュよろしく上には何も羽織らないというのもありなのでしょうが、そこまでがっしりとしたツイードではないですし、あったとしても側から見て寒そうに感じてしまうかもしれません。


そこで最近重宝するのがダウンベストです。シェルがコットンナイロンのスポーツタイプよりウール素材のものが特に重宝します。これならば厚着に見えず袖は楽に動き暖かさも中々です。


さて今回特集したコートですが、平日は最寄り駅まで自転車通勤がマイスタンダード…ロングコートの出番がありません。もっぱら週末の楽しみになってしまいます。でも本来はスポーツ観戦用のコート、時々しか着ないのが普通で贅沢な一品なんですね、きっと。だから、車に放り込んで降りるときにさっと羽織る、そんな着こなしをしてみたいです。

日本でもこのタイムレスな装いの世界が見られる場所を思い出しました。
東京競馬場のダービールーム(来賓室)です。ここにはドレスコードもあり、優雅な世界です。
考えてみれば、まさに馬の競技観戦ですね。

BB様

返信が遅れて申し訳ありません。

成る程ドレスコードのある場所ですね〜。
確かに雰囲気が違いますよね。競馬場の貴賓席には行ったことがないのでわかりませんが優雅な感じがしそうです。

スポーツの現場に行くことは多いのですが、観客の出で立ちは味気ないものがほとんどです。
サッカー、ラグビーはダウンパーカ 一辺倒ですし、東京ドームのスイートルームは、部屋とバルコニーの温度が同じなので、皆さんワイシャツ姿でビールです。
やはりダービールームは別格と思います。
先日も女性の作家の方が、テーブルで食事をしていたのですが、お目当てのレースが始まると、さっとカシミアのコートを羽織り、さらにシュッと胸元のエルメスのスカーフを外して無造作に椅子にかけ(自分の席の目印にするためです)寒い観客席に出ていく姿に見とれてしまいました。エスコートの男性もタイムレスな装いだったことは言うまでもありません。
やはり馬関連は優雅ですね。本場のポロ競技も見たくなりました。

BB様

話を聞いているだけでエレガントな光景が想像できます。エルメスのディアンヌ杯なんてとってもエレガントでしょうね、ダービー競馬然り。優雅で粋な世界は厳然として存在するんですね、ある階級では。もっとも自分にはまったく縁がありませんが(爆)。

それほどまで行かなくともせめてタキシードを着る機会やお洒落をして食事に行く、素敵なコートを着て冬のスポーツ観戦を楽しむなんて心の余裕があると生活が潤うと思いました。

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