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2016年10月 1日 (土)

Classic Italian clothes(クラシコな秋)

最近はアメトラとブリトラの間を行ったり来たり、クラシコイタリアな服装から遠ざかっていた。だからといって正統派のブリティッシュスタイルかと言われればそうでもない。強いて言えばルールの緩いアメリカンな服装に傾いている節がある。

何しろ一時期は年に何度も訪問していたイタリアに行かなくなって4年、盛んにオーダーをしていた頃から数えると10年以上経っている。そこで、この秋は久々にイタリアンアイテムを中心にツィーディーな秋の装いを考えてみようと思う。

1.クラシコイタリアなアイテム

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ナポリまで行ってオーダーするほど好きだったボレッリとクラシコブームの時一番最初に袖を通したイザイア、手仕事に圧倒されたアットーリーニのタイ。いずれもクラシコイタリア黄金期の逸品に後発のヤコブコーエンを合わせ、オールイタリアンで組んでみた。

2.イタリアンカントリー

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ツィードジャケットにデニムを合わせ、マウンテンブーツで締めくくる。最近帽子に凝っているので少々野暮ったいカシミアツィードのハットを被ったカントリールックに仕立ててみた。前回同様今回も本切羽の袖は全部開けてシャツごと折り返している。

3.トリプルパターンの組み合わせ

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シャツとジャケットにタイ、全てが柄物だが、パターンの大きさや方向は変えつつ色合いはしっかり合わせるのがコツのようだ。チーフの代わりにグローブを、BDシャツの襟ボタンを留めないのも全てドレスダウンのための小技だ。

4.アンコン仕立てのツィードジャケット

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ジャケットは単衣仕立てで大身返しという如何にもイタリアンな作り。クラシコ黎明期、イザイアはユナイテッドアローズのイタリア製ソブリンハウスを請け負っていたが、イザイアとは知らず、良く出来ているなと感心したことを思いだす。

5.腰回りとアリゲーターベルト

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股上の浅いデニムの場合、ベルトは幅の広いものの方が良い気がする。やや幅の広いアリゲーターのベルトはチップとバックルにスターリングシルバーがあしらわれた洒落もの。肝心の金具がネクタイの大剣で見えないが代わりに大きな斑がアピールしている。

6.グローブもイタリアンで…

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閉店してから随分経つが未だにグローブを作り続けている老舗のメローラ。まだ店舗が健在な頃、当主のアルベルトに接客してもらい、買った手縫いのペッカリーグローブだ。アンラインドなのでジャケットの胸ポケットに挿すのに便利な厚みが嬉しい。

7.マフラーとショルダーバッグ

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椅子に掛けたオレンジのマフラーはイタリア製。イタリアの景色といえばこの色の屋根を思い浮かべる。その右側はスコットランド製の大判マフラー、椅子の上にはJ.M.Davidsonのバッグ。さすがに小物類まで全てイタリア製というのは少々難しい。

8.モッチのダブルフェイスハット

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趣味の良い野暮ったさのある帽子はパリの老舗モッチのもの。ダブルフェイスで表は柔らかなディアスキン、裏側はカシミアツィードという贅沢なものだ。エルメスに買収された帽子店だがいまだ健在、何しろエルメス用だから素材の贅沢さはとびっきりだ。

9.ジャケットの切羽

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時折ジャンコクトーばりに全開にして捲って着たくなるので、切羽は本開きが基本。恥ずかしながら腕が短いので切羽が足りなくなり、継ぎ足して作って貰っている。こんなことができるのも技術が高い日本の直し店のお蔭だ。

10.タウン用のマウンテンブーツ本家

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イタリアのF.ジャコメッティ社のマルモラーダは本格的な登山靴ではないが、都会で履くにはこの上ないおしゃれ感を醸し出してくれる。コバの張らないスマートなシルエットにノルヴェのステッチが効いた外観がラルフ御大をも魅了、RL別注版が出回るほどだ。

11.英国製のブーツに替えてみる

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足元は英国製に限る…というのはブルータスの英国靴特集のタイトルだったが、フォスターのブーツに替えると更に足元が締まってくる。トリッカーズでもクレバリーでもいいが、カントリージェントルマンの足元は英国製が基本かも知れない。

久々にイタリアのアイテムを用意してあれこれと組み合わせてみたが、大好きだったボレッリは倒産の末再興し、イザイアやアットリーニ、キトンといったクラシコイタリアの重鎮も昔のように見たり着たりすることがなくなってしまった。

EU自体先行きの不透明感が広がる中、イタリアでもEU離脱の声や難民問題でどことなく沈みがちな雰囲気があるとも聞く。かつてメンズクロージングをけん引していたイタリアの服飾業界、再び皆をあっと驚かせる流れを作り出してくれるに違いない。

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コメント

イギリス、イタリア、フランス、アメリカ。
同じ服を作らせても、四者四様なのはどうしてでしょう。
面白いですね。

浪漫様

お休みのところコメントをいただき有り難う御座います。

本当に、ジャケットひとつ取ってもイタリアとフランスは雰囲気が違いますしアメリカとイギリスは元は同じ国なのにもっとも違いますし…でもそれぞれお国柄があって羨ましいなと感じることがあります。日本らしさってなんだ?と自問自答してしまいました。

最近はイタリア製品に対して心が動かなくなって来ているので、思い切って今日は新宿のデパートが主催するイタリアフェアに行って来ました。

さすがに美味しいモッツァレラやオリーブオイルがあってリフレッシュしましたがファッション方面は琴線にるれることなく、何も買わずに帰って来ました。

もっともウォークオーバーやブルックスなどはイタリアの資本でブラッシュアップされているのでまだまだイタリアの感性は健在なんだなぁとも思ったりもします。



管理人様


正直、イタリアよりフランスの方が心配な気がします。
某大手企業が老舗メゾンを買い漁ったため、昔の面影がすっかり失われたところも。
エルメスに買収されたモッチなら、今後も大丈夫でしょうか。

ところで、フォスターのブーツ、早速活躍しているようですね。
私はというと、2年前に購入したまま履いていない靴があります。
革靴も、履かないと劣化等の恐れがあるのでしょうか。。。

やまだ様

モッチ、3年前は健在でしたが今はどうか…確かに不安です。
それよりパリの街中に行き場をなくした難民が過ごすパリの雰囲気の変化が観光に多大な影響を与えているようです。

買って履かない靴でも水分が抜けて乾燥したり、見えないところにカビが生えたりとメンテなしでは劣化していくので、履かない場合でもメンテは欠かさないのが良いかと思います。

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