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2016年10月 8日 (土)

Care for small goods(小物のメンテナンス)

9月は台風に付きものの雨が多かったせいか、身の回りの銀製品を中心に金属製品のくすみが目立っている。涼しくなって長袖やジャケットを着る機会が増えれば、カフリンクスや銀製品、金製品などの装飾品を身に付ける機会もぐっと増えるだろう。

欧州では銀食器を綺麗に保つために専用の執事を雇う貴族階級も未だに多いと聞くが、そんな身分であるはずもなく全てDIY…自分で手入れをしなければならない。ということで今回はくもりの出始めた金属製品のメンテナンスを紹介しようと思う。

1.メンテナンスを終えた小物たち

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銀製品や金製品、ステンレス製品(一部だが…)のメンテナンスを終えてひととおり並べてみた。夏の間は暑くて時計以外のアクセサリーは一切身に付ける気も起きなかったが、乾燥して涼しい秋風を感じるとそろそろ付けてもいいかなと思うようになってくる。

2.メンテナンスグッズ

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銀磨き用のハガティ「シルバーポリッシュ」は我が家の定番。左に見える金磨き用とステンレス用のクロスには銀みがき…もあるが、銀磨き剤があるうちは使い切るのが常道。それにしても暫く使っていなかったマネークリップの汚れがひどい。

3.銀磨き剤を布に取る

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用意した布は着なくなったTシャツの端切れ。あると靴磨きなど用途が広いので常備している。この銀磨き用の液体だが、綺麗になる代わりに化学変化で生ずる硫黄のような匂いが気になる。重曹が良いとも聞くので次回は試してみたい。

4.シルバーリングを磨く

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指輪は外側も内側も丁寧に磨く。シルバー(純銀製)のアクセサリーならば大抵押されている刻印が表れてくると気分が良い。くすみが取れたら、別の乾いた布で銀磨き剤を拭き取る。そのままだとべとついた感じが残るからだ。面倒だが乾拭きは必須だ。

5.磨きを終えた銀製品

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ローマの老舗銀製品屋のマネークリップにティファニーのホイッスル、ラルフローレンのシルバーアクセ(ワイドリング)の手入れを終えたところ。マネークリップの内側にも布を挟んで磨き剤を染み込ませくすみを取り除いた。おかげで新品のようだ。

6.シルバーカフリンクスを磨く

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ロンドンのベンソン&クレッグから取り寄せたナイト(チェスの駒)を模ったカフリンクス。液剤をたっぷり付けて布の中で揉む。するとみるみる綺麗になる。上のブレスレットも同様にして磨いたもの。ラルフローレンのものだが銀をふんだんに使ったリッチな1本だ。

7.金メッキを施した銀/七宝焼きのカフリンクス

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ポールスチュアートが英国のカフリンクス工房に作らせたもの。銀製品の上に金メッキを施しているので金磨き用のクロスで軽く拭く。汚れが取れて代わりに布が黒くなるのに驚いた。カフのエッジ部分は特に念入りに。シャツの上で見栄えが変わるからだ。

8.磨いた後と磨く前の比較

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金磨きクロスで磨いた後は、それまで赤みがかっていた金の部分が淡くホワイトに近い金色に変わっている。メッキの厚みがそれほどない場合は何回も磨くうちに下地が出てきてしまうので「過ぎたるは及ばざるがごとし」たまのメンテが良いようだ。

9.エルメスのバックルを磨いてみる

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こちらはステンレス製品(メッキを施しているらしいが)用の磨きクロスでくすんだ表面を軽く拭いているところ。布が汚れる代わりに金属製品の表面はポリッシュ仕上げの状態に戻っていく。細かな研磨剤が布に含まれているとのことだ。

10.ブレゲのブレスレットに使ってみる

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こちらはブレゲのブレスレット。長年の使用でかなり曇っている。OH(オーバーホール)に出せば綺麗になろうが、そうしょっちゅう出すわけにもいかない。修理工房の研磨ほど深く、強く磨けないクロス拭きを思い切って…試してみた。

11.輝きを取り戻したブレスレット

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軽く磨いてみるだけで細かな傷が消えてみるみる光り出す。特にブレゲのアエロナバルの金属ブレスは全面ポリッシュが特徴、ロレックスのようにヘアラインとポリッシュ部分の違いがないので思い切ってトライできるのが嬉しい。

12.磨き終えたブレゲアエロナバル

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べゼルの小傷を全て研磨し切ることはできないが、かなり目立たせなくすることは可能だ。これならば他のステンレス製の時計のブレスレットにも使えそうだ。久々に甦った新品時代に近いアエロナバルの顔つきにちょっとした感動を覚えた。

13.金時計や金メッキの時計のケースを軽く拭いていみる

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折角なので14KPGのロレックスと金メッキのブライトリングの表面を磨いてみた。14KPGの場合金の割合が少ないためか赤っぽくなりがちだ。軽く拭き取ると赤味が消えて綺麗なピンク色になった。ブライトリングの金メッキも然り、やはり輝きが違う。

14.

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2本のアンティーク時計、きっと新品の頃はこんな感じで光り輝くケースだったのだろう。何度もOHに出すと金無垢のケースは痩せる(減る)と聞く。それが嫌で研磨を頼まない時計ファンも多い中、クロスで磨くのも許せないと思われるかもしれない。

今回は銀製品を中心にステンレス製品や金製品など身の回りのアクセサリーのメンテナンスに力を注いでみた。仕上がりは嬉しいが、銀製品などは年に何回か磨いているので、いつも気に入った状態でアクセを身に付けるのは靴同様中々か難しいものだと感じる。

それでも今回はステンレス磨きの布で時計のブレスレットを綺麗にすることができると知って嬉しい。今はチープカシオ(チープだが素晴らしい製品だと思う)が流行っていると聞く。怠け者としては磨かなくて済む普段使いの時計も欲しいなと思い始めている。

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小物(accessories)」カテゴリの記事

コメント

久しぶりに正統派なカフリンクスを見ました。
現在ではこうした、ダブルフェイス+チェーン式のものはほとんど見ないので嬉しいです。

前回のスレッドには書き込みいたしませんでした。管理人様も御承諾でありますように私の都合で返信良いとおっしゃるので、新しいスレッドに返信いたします。金属のメンテナンスにも気を付けてらっしゃるのですね!ずぼらな私なんか時計やブレスなどはほとんどが、空拭きです。ファミマで販売してある無印良品に金属磨きの小さな布がありますが結構艶がd4ますよ。

浪漫様

3連休中コメントをいただき有り難う御座います。

最近はダブルカフのシャツを中々着なくなっていますが、これを機会にクラシックな装いを意識してみようかなと思いました。

ロンドンはバーリントンアーケードにあるアンティークグッズの店に飾られていた14Kのカフリンクス…いつか欲しいなと思っています。

浦野様

3連休中のコメントをいただき、有り難う御座います。

何とファミマに金属磨きのクロスが販売されているとは…良いことを教えていただきました。明日早速のぞいてみようと思います。

おはようございます。

久しぶりに覗いてみたら、金属アクセサリーのメンテナンスの記事が。
私もメンテ好きなのでこのような記事は見ていてとても楽しいです。

ステンレス製品は使ううちに汚れてくるのはもちろんですが、シルバー製品は使っていなくても空気に触れて酸化しますよね・・
私はいつもシルバー製品をメンテナンスする時は、TOWN TALKのシルバーポリッシュクロスを使っています。
あらかじめ研磨剤が布に処置されていますので、研磨液を使う必要がなく手間が省けます。
英国製なので外箱と布のデザインが非常によく、外箱にはシルクハットを被った執事が楽しそうにシルバー製品を磨いている絵が描かれており愛着がわきます。
そのためメンテナンス作業が心なしか楽しくなりますよ。
銀製品を収納する引き出しに入れていてもオシャレなのもポイントです。

全く関係ない話ですが、今度の土日に岩田屋にコロンブスの銘カラーリストの三橋弘明様がお見えになります。日曜日の高速バスのチケット購入しました。

浦野様

名カラリストさんが岩田屋さんにお見えになるのですね。

それは凄い!!!

みやげ話を沢山お教え下さる日を楽しみに待っております。

カメリア様

コメントを頂き有難う御座います。

おっしゃる通り、銀は空気中に置いておくだけで曇ってきてしまいます。特に気候や気圧の影響を受けやすいのかもしれませんね。

近いうちに別の品物のメンテでも紹介できたらと思います。

それは、まったく構わないんですが、銘カラーリストの前に履いて行く靴が無いのです。せめてメイン州のホーウイン社の靴でも持っていればよいのですが。と、言うのは冗談なんですが、季節は秋なのにまだまだ気温が高くて、suede素材の靴は早いし、エキゾチックleatherは季節は過ぎてしまったのに。悩んでおります。

浦野様

通常のカーフ素材でも素敵な靴をお持ちの浦野様ですから、明るめの茶靴など如何でしょうか。

カラリストによて変身させてもらうのも良いかなぁ何てワクワクしながらheart02想像しています。

そうですね、ラルフローレン、もしくはRECCでも選択してみます。明日はあいにくの雨、シリコンスプレーでも靴と傘に塗布します。

浦野様

ラルフの靴など如何でしょうか…リーガルの中でも品質に拘った靴かと思います( ^ω^ )

それと雨の場合は靴を履きかえられるのも良いかもしれません。実は先日講演会にお見えになられた女性社長さんは会場の近くまで来ると靴をピンヒールに履き替えていました。

雨だからというわけではなく気分を上げるためだそうですが。
今では靴を履きかえるというのは日常よくあることのようです。男性も女性も…

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