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2016年9月17日 (土)

待てば海路の日和あり

秋物を出し始めた先週末、ふと「この夏はホワイトバックスでも買おうか…」と思っていたことに気付いた。残念ながら白い靴を買う客は少ないのだろう、扱わない店が多いのに加え店内は既に秋冬物一色だ。しかたなく靴屋で探すのは諦めた。

ならばとネットサーフィンをするうちに出物を見つけた。ブリックソールでサドルタイプのアメトラまっしぐらな1足だ。そこで今回は届いたばかりのホワイトバックスを中心に、来年の夏をイメージして白い靴の着こなしを考えてみようと思う。

1.ホワイトバックスとマドラスチェック

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ホワイトバックスに合うのがマドラスチェックのシャツ。今や絶滅に近いインディアンマドラスだが、このシャツは本物と記されている。何しろ1990年製のラルフ、素材にもこだわっていたようだ。本物のマドラスらしい色落ち具合にラルフ御大の信念が感じられる。

2.到着したばかりのホワイトバックス

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記念すべきホワイトバックスはアメトラの代名詞、ウォークオーバーの復刻版だ。一時期アメリカから生産を移したが念願のメイドインUSAというのが嬉しい。しかも外羽根式のプレーントゥではなくサドルオックスフォードというところが琴線に響いた。

3.ホワイトバックスの着こなし

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トラウザーズも良いが年齢を重ねるとデニムの快適さに抗うことが難しい。せめて上はジャケットスタイルでタイを(緩く)締め、彩りを添えたい。ただし上着の袖は切羽を全開、シャツ共々折り返す。なるべくドレスダウンして白い靴の上品さを消したいところだ。

4.色調を整える

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シャツをメインにハットを合わせ、次にタイとチーフを決める。ニットタイの小豆色もチーフのピンクもシャツの柄に似た色があるので違和感はない。折り返した袖の赤い柄がアクセントになっている。ジャケットはラルフ、ハットとチーフはポールスチュアート。

5.腰回りのベルト

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革ベルトではホワイトバックスと釣り合わないのでコットンベルトを用意。轡(ビット)をモチーフにしたバックルが洒落たベルトはラルフローレン製。購入後は中々使い道がなかったがようやく生かせそうだ。ニットタイはフィレンツェの名店タイユアタイのもの。

6.ダメージジーンズを選ぶ

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ホワイトバックスを上品に履きこなす達人も居ようが、どうにもお洒落過ぎの感がある。出来るだけラフなアイテムをということでダメージジーンズを選択。RRLのものも良いが生地が厚いのでここはユニクロの新品を投入。一見してそれと分からない着こなしが肝だ。

7.1泊2日の小旅行のイメージで…

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ホワイトバックスを履いて東京近郊のリゾート地を週末旅行するなら…そんなイメージで着こなしを考えてみた。仕上げは使い込んだ旅行鞄。海外駐在時に買ったヴィトンのシャッセは既に20年もの、飴色のレザー部分が年季を物語っている。

8.ソックスを合わせる

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赤がメインのマドラスチェックならば赤系統のソックスも悪くない。が、恐らく赤では靴が浮いてしまうだろう。ここは靴に近いベージュを合わせている。本来は素足風ソックスが理想だが、ダメージジーンズに素足(風)での旅行は少々くだけ過ぎかもしれない…

9.ホワイトバックスのディテール

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実はゲストから「ホワイトバックスは外羽根でなく内羽根を…」との助言を貰い、探していたが中々気に入ったものが見つからずにいた。そんな中偶然見つけたこのサドルオックスフォード…プレーンではないが内羽根式という落としどころがあるのが決め手だった。

10.メイドインUSAの刻印

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ウォークオーバーと言えばダーティバックスだが、元はホワイトバックスがすぐに汚れるので最初からダーティなバックスを…ということでタン色のダーティバックスが生まれたと聞く。アイビーリーガーにとってホワイトバックスは歴史のある靴ということなのだろう。

11.靴のインサイド&アウトサイド

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サイズは8.5、ウィズはM(恐らくはE)となっている。全体的に丸く作りはゆったりとしているがアメリカ製品にありがちな甲の低さが甲高な自分にとっては少々気になる。試し履きの段階では羽根がやや開きがちだったが、履き込むうちに馴染むことを期待している。

12.ウォークオーバーの歴史

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1758年にGeo.E.Keith氏が創業した名門も90年代に倒産。その後2010年にイタリアはASAP社が復活させた。B.ブラザーズもウォークオーバーもイタリア系の会社はアメトラの再生方法が上手い。日本の商社がP.スチュアートを駄目にしたのとは大違いだ。

最近は物欲もだいぶ失せてきているのでホワイトバックスの事も焦らずにいた。時々は店に行って聞いてみたり、店頭品を手に取って見たり、家でもオンラインショップを覗いてみたりしていたが、いつの間にか心の隅に置き去りにしたままでいた。

幸い暑かった夏が終わり、夏の風物詩ホワイトバックスもリーズナブルな値段になっていたのに気付き、即断即決手頃な値段で手に入れたという訳だ。本格的に履くのは来年になるかもしれないが、天気の良い週末に履いて出かけようと思っている。

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靴(Readymade shoes)」カテゴリの記事

コメント

こんにちは。
私はレンガ色のソールが苦手でホワイトバックスには縁がなかったのですが、こうして見ると爽やかでなかなか良いです。
いっそのこと購入後レザーにリソールという手もありますね。

ところで、今回購入されたウォークオーバーはデッドストックでしょうか?

浪漫様

お休みのところコメントを頂き有難う御座います。

確かにレザーにリソールするとオールデンぽい雰囲気になりそうです。デッドうストックかどうかはわかりませんが最近復刻されたもののようです。

オークションで安く譲っていただきました。

マドラスチェックのBD本当に今は目にすることが少なくなってきましたね。私も数枚持っておりましたがトラッドクラブ不条理な言葉でを退会させられと時に以前のメンバーが好きなBDがイヤになって処分してしまいました。管理人様のシャツと同様なRLがほとんどでした。今拝見させて頂きまして、一寸早まったかなと後悔しております。【汗】さて本題のHBですがさすがに管理人様。私の戯れ言を覚えて頂いてくださいました事をあらためまして感謝申し上げます。

浦野様

お休みのところコメントを頂き有難う御座います。

ラルフの昔のマドラスチェックBDはりラルインディアンマドラスを使用したもののようで今ではかなり希少になっています。処分されたのは確かに少々残念だったかもしれませんね…

ホワイトバックスの方はプレーントウのエレガントなものは手に入りませんでしたが(それなりの値段を出せば手に入れられましたがカジュアルに使いこなしたかったので…)少々穴飾りの入った私好みのものが手に入ったので嬉しいです。

何といっても内羽根式ですしねheart01

ごもっともです。私の好みもご存じでしたか!おーい座布団を二枚差し上げておくれ。

私はオールデンのレザーソールの物を所有しています。
秋ですが履きたくなりました。

日本はいっつも素晴らしいメーカーを駄目にしてしまいますね。
ポール スチュアート、地方ではライセンス品しか見れませんし。

浦野様

元気な歌丸さんが思い浮かびますね〜。笑点、大好きです。

jubilee39さん

お休みのところコメントをいただき有り難う御座います。オールデンのレザーソールサドルオックスフォードをお持ちですか…流石です。秋にも履けそうですよね〜。

日本の商社はアパレルを扱うのが下手なのでミラショーンしかり、ポールスチュアートしかり、Jプレスしかり…どれも上手くいきませんでしたね。

残念です。

管理人様


ホワイトバックスじゃないですが、一時期、白色のレペットのバレーシューズを履いていたのを思い出しました。

レペットを履いていたゲンズブールも、ダブルのジャケットを羽織りつつも、切羽全開にしてジーンズでドレスダウンしていましたね。

ホワイトバックス。最高の着こなしに合うはRLが衣装プロデュースした映画、華麗なるギャッビーみたいに真っ白のフランネルパンツに合わせるのがベストなんでしょうが、当時はまだまだガツガツの①型の狂信的な信者でありまして、イッチョラのuniversityshopの3釦段帰りのコットンスーツに合わせておりました。それ以前にこれまた懐かしいVOXの定番のベージュのコットンスーツは3回程はクリーニングに出さずともよかったんですが真っ白のスーツは1回ごとに出さねばならず品物の割にはメンテナンスで金額が張った商品でしたね!

ご無沙汰しております。

ホワイトバックスは良いですね。
革靴界ではスニーカー的ポジションだと思っています。
夏のカジュアルスタイルにはばっちりですね。
今年の夏は、オフにカーハートwipのデニムオーバーオールとブラックフリースのボタンダウンのオックフォードシャツで過ごしていました。理想的にはニットタイかマドラスのコットンタイまで合わせたかったのですが、暑さに負けてノータイでした。近年の細すぎる501のためか、デニムを中心としたアメカジ系に近寄っていなかったのですが、程よく細身のカーハートwipのオーバーオールに触発されて、素材違いのブラウンダックのオーバーオールやLVCのレプリカもののジーンズに興味がわいてきました。管理人様の投稿を見て、さらに足下にはホワイトバックスだな、と考えてしまいました。
中年のオーバーオール姿を見て妻が”カールおじさんみたい”と言っていたのですが、カールおじさんはオーバーオールを着ていません。妻はカールおじさんとマリオが記憶の中でごっちゃになっているようです。

やまだ様

3連休最後のひと時にコメントを頂き有難う御座います。

レペット!とてもお洒落で履きこなしている人は皆お洒落ですよね~。特にゲンズブールはドレスダウンも上手で写真を見る度に格好いいなと思ってしまいます。

ジャンコクトーも確かそうだったと思いますが、フランスの洒落者は切羽を外して捲り上げるのがスタイルになっているような感じがします。イタリアの男性よりももっと大胆で…

ところで

正式なアナウンス前ですがフォスター&サンのトランクショウの日程が決まりました。一度メールアドレスを入れてコメントを入れて頂けますと幸いです。

やまだ様のアドレスは表示されませんが、私の方からは連絡できますので便利かと思います。

浦野様

流石です。白のスーツを毎回クリーニングに出しながら着こなしを楽しまれていたのですね。しかもホワイトバックスを合わせて…なんてお洒落なんでしょうか。

確かにグレートギャツビーの白いスーツはインパクト大でした。ラルフローレンが後に大々的に描く世界感がよく出ていて未だに昔のカタログを見てはヒントを得ています。

れの様

3連休最後のひと時にコメントをいただき有難うございます。

オーバーオールにブラックフリースのBDの組み合わせ、とてもお洒落で素敵ですね。それに足元がホワイトバックスだったら皆すれ違いざまに振り向くと思います。

奥様のカールおじさんとマリオがごちゃ混ぜになっているとのくだりはとても面白く読ませて頂きました。素敵な奥様の様子が窺えてとても和みました。

管理人様


コクトーの、本切羽を捲り上げてフォレスティエールを羽織るスタイルは、いつか真似てみたいものです。
LVMHに買収されて、すっかりベルルッティの一部となったアルニスですが、シュール・ムジュール部門はアルニス時代からの方が担当されているので、まだ暫くはアルニスらしさが味わえるかと思います。
管理人様も、ハンツマンのツイードの次は、アルニスでフォレスティエールをビスポークされるのはいかがでしょうか^^

さて、Fosterの件、お気遣いいただき有難うございます。
(関西在住のため)参加させていただけるか未定ですが、メールアドレスを記載致しました。
※最後に管理人様と直接ご連絡させていただいたのは、2年前にヘンリープールのご紹介をいただいた時以来ですが、その節はお世話になりました。(おかげさまで、みなさんには良くしていただきました)

管理人様

「待てば海路の日和あり」まさに仰るとおりですね。
私が服飾に関してそのことに気付いたのは40代も半ばを過ぎてからでしょうか。欲しい物は焦らず待っていればそのうち自分の元にやってくるものですね。

復刻のウォークオーバー、アメリカ製なのが嬉しいですね。
我儘を言うと、つま先がもう少し細く、やや内振りになっていればなお良いのですが。

やまだ様

アルニスは独特の立ち位置が魅力で、固定ファンも付いていたかと思いますが、生き残りは大変なようでLVMHに買収されたと聞いた時はとても残念に思いました。以前だったらオーダーしようか、なんて気持ちになりましたが、今まで作ったものを着るだけで手一杯なので、せめてアルニスが残るよう願っています。

ヘンリープールの時はとりあえず問題がなくてホッとしました。あの時以来なんですね〜。この後個別でご連絡いたします。1ポンド130円というポンド安は中々ないのでフォスターのトランクショウ、うまく日程が合うと良いのですが…。

PMT様

私も今はどうしても欲しいと思うものがなくなりつつあるので時々掘り出し物を見つけてはゲットしています。どうしても欲しければ目の前に現れるだろう…なんて悠長に構えられるようになりました。

ホワイトバックスはイタリアのASAP社が採用したのがぽっちゃりタイプの木型だったようで、もしかしたら指定した工場ではオールデンのモディファイドやトゥルーバランスのようなラストがなっかたり、或いはあったとしても万人受けするラストを採用したりといった事情があったのかもしれません。

それでもメイドインUSAで復活させるあたり、いいところついてくるなぁ、流石はイタリアの会社だなと思いました。琴線に触れる商品は何かを分かっているというか…ブルックスブラザーズがイタリア系の会社の傘下になってから復刻版が増えたのも同様な戦略かと思います。

側面からのフォトですが私のアランフラッサーのマットクロコダイルのUチップのhealによく似た平行四辺形のheal見て嬉しくなりました!

浦野様

何と、あのアランフラッサーのクロコダイルUチップですね。日本製靴のハイエンド商品として社歴に燦然と輝くであろう逸品とウォークオーバーが同じとは…嬉しいです。

11の写真のようにヒールが平行四辺形になっているのですね。それは所有者にしかわからない細かな仕様、極端に製造数が少なかったはずのUチップなので希少価値は年々高くなるはず、大切に履かれて下さい(このセリフ、なんでも鑑定団のようです…。)

もったいない御返信に感謝いたします。なんと言ってもSFの狐の絵が刻印された逸品ですからね!

私のHBは以前申しましたように、長崎市一番の繁華街浜の町にありました浜専ビルの1階のRSで購入したリーガルインペリアルグレードの靴でした。管理人様もご存知の姪っ子に聞いたらその浜専🏢も今は解体作業であるとの事でした。真っ正面の岡正デパート、後の大丸浜の町百貨店も数年前に解体されました。プレーンな内羽根で何も飾り敢えてが無いからトラッドの大御所くろすとしゆき氏もイラスト付きで絶讃したのでしょうね!

浦野様

内羽根式でプレーンなデザインのものですとやはりドレススタイルが様になりそうですね〜。コットンや麻のスーツに合いそうです。

その点私の手に入れたタイプは内羽根式とは言え、穴飾りがあってブリックソールのカジュアルなデザイン、デニムと相性が良いのも我ながら納得です。

私のHBですが内羽根仕様の5アイレットの裏鳩目で外見は優雅なんですがソールは管理人様と同様の赤いレンガソールなんです。優雅な雰囲気抜群で白いコットンスーツに似合っておりました!かれこれ30年以上の話ですが。

浦野様

30年前に白のコットンスーツとホワイトバックス赤煉瓦ソールをコーディネートされていたのですね〜。素晴らしい。やはり浦野様は只者でではありません。小倉や博多を歩かれていたら誰もが2度見したことでしょう。

私はいたってカジュアルにコーデしましたが年を取ってくるとどうもドレスダウンばかり考えるようになります。

明後日久々の小倉詣でなんですよ。ここで頭を悩ますのがコーディネートなんですが、昨年の9月はBBの青色ポロシャツにJPのコードレーンパンツ、足元はRLのクロコダイルUチップでした一昨年9月は足元はRLイタリア製のヴァンプが麻のコンビローファー、常にこのブログに書き込んでいるので復習すればすぐに分かります。さて今回は何を着て何を穿いて、何を履こうかと思案中です。こんな時こそ以前のスレッドの、【マイコーデネイト】アプリがあれば良いのですが。正直、6月に飲みに行った時のベージュの綿パン、いペパーミントグリーンのレイスあしらった6アイレットのストレートキャップトウなんても考えていますが、御指導あれば、と思っております。

浦野様

天気にもよりましょうが、残暑を感じる陽気ならばベージュのチノにペパーミントグリーンの紐が洒落たストレートチップに、グリーン系のポロシャツ、上から念のためにネイビーブレザーを羽織る感じが格好良さそう〜なんて思いました。

是非心ゆくまで小倉詣でを楽しまれてください。

小倉におります。こちらは蒸し暑く、雨もようです。管理人様のおっしゃいましたように、グリーンのストライプポロシャツに、ベージュの綿パン、足元は6アイレットのペパーミントグリーンのレイスあしらったST、ソックスは赤地にレジメンタル柄、全て、今泉です。ベルトはおなじみのスターリングシルバーのバックルのマドラスチェック、これだけはjpですよ。先ずは博多阪急に寄りました。ColumbusのY様が
またまた神の✋でイタリー製のホールカットを磨いていらっしゃいました!阪急の主任様が私のコーデネイト褒めて下さいました。ポロシャツとソックスがストライプでたいへんに良いと。てれますね。そしていつの日にか博多阪急でシェットランドフォックスのオーダー会をするときは是非ともシェットランドフォックスのソール、ヒールを使用した私の靴を是非ともお貸し下さいと頼まれました!

浦野様

ポロシャツとソックスをストライプで合わせたのですね。靴紐のペパーミントグリーンとポロシャツのグリーンも合わせているので、中々考えられたコーデ、阪急の主任さんのお褒めも頷けます。

シェットランドフォックスの受注会実施されると良いですね、浦野様の靴が飾られれば、大切に履いてきた浦野様としては大変栄誉なこと、件の素敵なママのいるクラブで祝杯をあげられるのではと想像しています。

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