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2016年7月30日 (土)

slip-on(エラスティック&ローファータイプの靴)

既に2回、ダービー〈外羽根靴〉とオックスフォード〈内羽根式〉についてはそれぞれの魅力を交えて紹介したが、ゲストの方からスリッポンやローファー、エラスティックタイプのスリッポンなど足入れの楽な靴を見てみたいとの要望をいただいた。

このタイプの靴は入れ替わりが激しい。特に既成靴の場合はネットで購入後、微妙なサイズ感に納得がいかず放出した靴もある。そこで今回は誂え靴と既成靴の中からスリッポンタイプのものを取り出し、手入れを兼ねて分類してみようと思う。

1.夏の靴(その1)

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夏の靴は履き口が広く涼しいローファーが一番。シャツとパンツだけのクールビズルックに洒落たローファを履くだけで装いがちょっぴり格上げされる。写真はクレバリーの誂え。素材に一寸凝ったピッグスキンを使った粋なローファーだ。

2.スリッポンタイプの靴

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今まで内羽根式の靴が一番多いと思っていたがとんだ間違いだった。いつの間にか40足ものスリッポンが手元にある。年々楽な靴を追い求めるうちに気が付くとエラスティックシューズやローファーばかりが増えていたということになる。

3.ビスポークスリッポン

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最近はブーツ以外はスリッポンばかり注文してきた。06年製ストラップカジュアルから最新の14年製コンビローファーまで9年間で9足、年1足の割合だ。如何にスリッポンばかり誂えたかが良く分かる。コンビの右隣のフォスター製以外は全てクレバリー製。

4.エキゾチックレザータイプ

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リザードはトリッカーズの黒以外は縁がなく、専らアリゲーターやクロコダイルが中心のコレクション。夏になるとこの手の靴を棚の一番手前に並べ、天気の良い日にはさっと履いて直ぐに出かけられるようにしている。

5.(サイド&センター)エラスティックシューズ

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「楽な足入れ」という点ではエラスティックシューズもスリッポンタイプと言えよう。こちらは英国らしいウィットに富んだ靴。脱ぎ履きの多い日本人には人気だが欧州の人達には今一つのようだ。靴らしくないからだろうか…右後2足がフォスターで後はクレバリー。

6.タッセルスリッポン

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一時期好みから外れていたタッセルスリッポン。いつの間にか既成が3足+誂え2足の計5足に増えてる。紐を結ぶのが億劫な出社前はすぐ履けるこれらの靴が欠かせない。上2足がクレバリー(誂え)、後はオールデンにトリッカーズとクロケット。

7.既成と誂えの違い

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4種に分類(コンビ、スプリットトウ、タッセル、摘みモカ縫い)し、それぞれ誂えと既成を隣同士並べて撮影したもの。どのペアも左が既成で右が誂えだ。こうしてみると既成靴がかなり頑張っている様子が良く分かる。

8.コードバンのスリッポンシューズ

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こちらはコーバン素材のスリッポンタイプ。後ろ4足がアメリカ製でAlden。手前はどれも英国製で、左端がクレバリー、右2足がクロケット製だ。デッドストックのオールデン製アンラインドの耳仕様だが後は皺が良い感じに深く刻まれている。

9.フレンチトラッドの雄ウェストンの180

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こちらはフランスの誇る紳士靴ウェストンのスリッポン(モカシンあるいはローファーとも呼んでいる)。素材はクロコにアリゲーター、カーフ。実に便利で1年を通じて履ける正に定番靴だ。これで秋冬用にスエードもあったらいうことなしなのだが。

10.英米仏伊の揃い踏み

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既成靴の競演。左からクロケット(英)、オールデン(米)、ウェストン(仏)、ボノーラ(伊)の4足。ボノーラはサンクリスピン製だがイタリアンブランドとして紹介した。お国柄が出ているもののローファーの本場アメリカのオールデンが抜きんでている感がある。

11.夏の靴(その2)

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こちらはピールネームのスペクテイター。ウィンザー公が履いていた靴をリバイバルさせたものでアンラインドならではの柔らかな履き心地が自慢の1足だ。パンツはインコテックスのファイブポケッツ。靴下は見えないが勿論履いている。

実際スリッポンタイプといっても足を覆う面積の違いによって夏の履き心地はかなり変わる。(暑い)エラスティックサイド→センターエラスティック→通常のローファー(スリッポン)→アンラインドローファー(涼しい)の順だろうか。

既に夏休暇に入った今、街ぶらや旅行用に「どんな靴を履いて行こうか…」と考えるのも楽しいもの。手入れを終えたスリッポンタイプの靴から「さて、次の1足は何にしようか」考えられるのも休暇中ならではと言えよう。

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コメント

いつも素晴らしい写真と興味深い記事を楽しませて頂いております。 私の場合、以前はOxfordばかり履いていたのですが、最近はオフィスのカジュアル化もあってSlipOnに関心が移り、既成靴ばかりですが少しづつ増やしている状況です。 ただ、SlipOnについては履き始めからの感触が楽な一方で着用回数と共に緩くならないかな、という不安もあります。 これは必要に応じてカウンターに皮を当てるなどして対応しようかと考えておりますが、管理人様のご経験上如何ですか? お時間あるときにアドバイス頂けましたら幸いです。 ご多忙と存じますが、また楽しい記事を楽しみにしております(Instagramも楽しみにしています)。

管理人様

ご無沙汰しております。
私自身、このタイプの靴は所持しておりませんが先日KOKONの靴を取り扱う横浜のGloucester Road Shoes Shopにてローファーをオーダーしてまいりました。
いつかは管理人様のように多種多様な素材やカラーのローファー・スリッポンを購入して(もしくは誂えて)みたいと考えておりますが、まずは最初の一足でローファーの履き心地をしっかり楽しみたいと思います。

ところで話は変わりますが、最近アムリックシャガーさんの靴に惚れ込んでおりまして、もしまたトランクショーがありましたらブログでお知らせいただけませんでしょうか?
英語が話せないのでジェスチャーでどうにかするしかありませんが、次の機会にはオーダーしたいと夢見ております(笑)

乱文と不躾なお願いを失礼いたしました。

1番のフォト見た瞬間、コメント以前にピッグスキンとわかりました!トリッカーズのリザードローファー、久々の拝見でしたよ。数多くのクロコダイルやアリゲーターの靴群に言葉も出ません!でもリザードなら私が2足、私のは安価なラッカー染めですが数では1足上回っております。【決してゼラシーではありませんから!】男の嫉妬ほど恥ずかしい事は以前所属してい。あしたとあるクラブで身にしみましたから。【笑】

希望に応えていただき大変嬉しく思います。
ありがとうございます。

これらの類の靴は無くても困らないが、あると非常に便利といったところでしょうか。
私も今時期はクロケットメイドのロペスを履いております。

ところで、次はブーツ類の総集などいかがでしょう?
暑くてやる気にならないかもしれませんが(笑)

管理人様


スリッポン、やっぱり格好いいですね。

初めての誂えでは、サイドエラスティックのものを頼みたいなと思っています。
子供の頃に格好いいなと思った、ビートルズのチェルシーブーツのイメージがまだ残っているせいか、プレーンながらサイドのゴムがエレガントなサイドエラスティックは、本当にいいなと思います。

ピッグスキンのローファーとコーディネートされているネイビーのトラウザーのカフス、そして写真からでも伝わる綺麗な発色が個人的には特に魅力的に感じました^ - ^

Toshi様

土曜日のコメントを有り難う御座います。

ただいまオフのため返信が遅れて申し訳ありませんでした。Toshi様のおっしゃるとおり、オフィスのカジュアル化は着るものを変え、合わせる靴をも変えていこうとしているのかなと思います。

ビスポークのスリッポンはどれもややきつめに作られていて履いていくうちにピタリと合ってきます。今のところそれ以上は伸びない感じですが、踵はだいぶ柔らかくなっていますのでいつの日か緩くなることはあるかもしれません。

一方既成のスリッポンはサイズがゆるいものは厚手の靴下で、未だにきついものは(ウェストンかそうです。)素足風薄手ソックスを履くなどして調節することはありますが、中敷きで調節するには至っていません。

結論としてはある程度伸びるとそれ以上は伸びないのが革靴(含スリッポン)の特性かなとも思いますが、それでも経年変化でへたることはあるかも知れません。ですが基本的に最初から緩いスリッポンを買わない限り、緩くなって履けなくなってしまうのは最後の最後かな…なんて楽観的に考えています。

スクルージ様

土曜日のコメントを有り難う御座います。ただいまオフのため返信が遅れて申し訳ありませんでした。

ココンの靴、とても良いですね〜。私も持ってこそいませんがファンになりました。そのココンでスリッポンをオーダーされたとのこと、おめでとう御座います。

ローファーは紐靴よりも合わせ辛いとも言われますが(私はそう思いませんが…。)文字どおりローファー(怠け者)な楽チン生活をココンの靴で実感していただけることを願っています。

浦野様

土曜日のコメントを有り難う御座います。ただいまオフのため返信が遅れて申し訳ありませんでした。

リザードのローファー、おっしゃるとおり1足しかないんです。ラルフローレン(日本製靴)のものが欲しいのでオークションチェックを欠かしていないのですが…。

浪漫様

土曜日のコメントを有り難う御座います。また、ただいまオフのため返信が遅れて申し訳ありませんでした。

スリッポン特集もしなくてはいけないなと思っていたところなので背中を押していただいたようで有り難かったです。実はブーツの方も準備をしているのですが、流石にブーツの数はやや少なめなのでどうしたものかと計画中です。

やまだ様

土曜日のコメントを有り難う御座います。また、ただいまオフのため返信が遅れて申し訳ありませんでした。

サイドエラスティックは夏には若干暑いですが、日本の生活様式にはぴったりだなと思います。この秋にフォスターが東京でトランクショウを行いますのでよろしければご一緒して黒のレイジーマン(私の記念すべき1足目でした)を味われるのも良いかと思います(^_^)

アラキ様

日曜日のコメントを有り難う御座います。また、ただいまオフのため返信が遅れて申し訳ありませんでした。

ピッグスキンのローファーは他と違う素材とデザインなので重宝しています。また、合わせたパンツは裾丈短め、ダブル幅4.5㎝を指定して直しを入れたユニクロのウールライクストレッチパンツです。

チープ&シックにこのところ傾倒していて、ハイクオリティなパンツとチープな靴の組み合わせに対してチープなパンツとハイクオリティの靴を組み合わせた時のどちらがルックベターか検証するとどうやら、パンツはチープでも質の高い靴を組み合わせた方が良さそうです。同じようなことを服飾評論家の故落合正勝さんが仰っていたかと思いますが、靴に投資しろという一言はまさに金言だなと実感しています。

なんとユニクロとは^ - ^ 早速購入を検討いたします!

数が少ないと申されましたが、管理人様がお持ちのブーツ類であれば是非とも拝見し、参考にさせていただきたく思います。
気が早いですが、いずれブーツの季節がやってきます。新たにブーツを買い求めようという方にも参考になるかと存じます。

アラキ様

チープシックの組み合わせをいろいろ試しているところですが、ハイクオリティパンツとリーズナブルシューズコンビに対してリーズナブルパンツとハイクオリティシューズコンビ対決はハイクオリティシューズの方が良さそうな感じです。

そんな時はユニクロのパンツが結構決まるので試す価値はあります。

浪漫様

お褒めの言葉を有難う御座います。

いずれにしましても近いうちにブーツを紹介できればと思います。お時間が御座いましたら覗いてみてください(^_^)

スリッポンは、専らローファー(リーガル製)を愛用しています。
割りとラフなスタイルでもある程度あらたまった装いでも合わせられるので、自分にとっては絶対的な定番です。

しかし、ややサイズが合わず、市販の靴擦れ防止用キットや中敷きで調整していますが、フィット感が今一つです。

いつの日か、管理人様みたいに、ビスポークで自分の足にピッタリのローファーを調達してみたいものです。
国内メーカーで対応できるところがあるといいなと思っています。

oisan様

週末のひと時コメントを頂き有難う御座います。

靴紐の包み込まれるようなフィット感と比べると足の甲がかなり出ているローファーのフィッティング…何とも頼りなく感じられるのは既成であっても誂えであっても同じかと思います。

その反面脱ぎ履きの楽さ、暑い時期の涼しい靴として絶対的なポジションを得ているその作りなどローファーならではの利点も数多くあると思います。

息子も最近は昔自分が憧れていたリーガルの定番グッドイヤーウェルトのローファーを履くようになりました。自分が好きで履いていた靴を息子もまた愛用しているのを見ると感無量です。

ローファーのビスポークは少ないかもしれませんが、靴の事を良く知っている方が大勢身の回りに居るので、アドバイスを得ながら自分の満足いくローファーをゲットできるよう願っています。

管理人様


お言葉、有難うございます。
検討させていただきます。

なお、本体価格は£3000ぐらいで、
これにシューツリー代にVAT及び関税(受取が日本になるので)が加わるかと思いますが、総額でおいくらぐらいと考えておけばよろしいでしょうか?

またお時間がある時にでも、ご教示いただければ幸いです。

やまだ様

正確には分かりませんがツリー込みで3600ポンドだったかなと思います。なお郵送受け取りの場合靴の関税率とツリーの関税率は違うので発送時に別々に明記してもらうことで支払う税額が変わります。

靴は価格の18%+関税分の消費税が確か5%、それにツリーの価格の5%に同様の消費税がかかったような記憶があります。

今1ポンドが133円くらいですが、近いうちに120円代まで下がるのでかなりお得ではないかと想像しています。

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