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2016年4月30日 (土)

Shoes,belt and bag(靴と鞄とベルトの合わせ)

鞄とベルトと靴の色合わせを時々考えることがある。アイビーファッションからトラッドに入ったメンクラ世代はこの3つのアイテムの色を揃えるべしと教わってきた。だから、何も全く同じ色でなくとも良いがせめて鞄か靴が茶なら残りの2つも揃えた方が何となく落ち着く。

最近は鮮やかな色使いの靴や鞄が増えてきた。自分も含め、長く使えるアイテムを揃えてきたクラシック志向の方には馴染みにくい色目も多い。そこで今回は日頃使っている黒と茶の鞄を中心に、靴やベルトの組み合わせを少しばかりアップデートしてみようと思う。

1.鞄と靴とベルトのハーモニー

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上質な型押しの牛革を使った鞄はエルメスのサック。同じテクスチャの型押し革を使ったベルトと細かな型押し模様の革を使った靴を合わせてみた。ベルトは同じエルメス、靴はエルメス傘下のジョンロブパリ。ここまでやる必要はないがテイストを合わせるのも悪くない。

今回は春夏シーズンを意識して、紐靴ではなくスリッポンタイプの靴に限定してみた。

~存在感たっぷりの茶鞄を持ったら~

2.コンビローファーと合わせて

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外縫いの白ステッチが目立つサックアデペッシュ。その強烈な外観に負けぬよう、エプロンに白ステッチが走るクレバリー特製のコンビ靴を用意した。後は細かな部分だがベルトのバックルと鞄の金具の色も合わせたいところ。ここではゴールドで統一している。

3.コンビ靴では派手だなと思ったら…

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週末ならばいざしらずオフィスでコンビ靴は…という場合は茶系のスリッポンに替える。とはいっても鞄が強烈な個性を放つので靴も個性的な方が良い。アンティーク仕上げのクレバリー謹製ピッグスキンローファーならば鞄のオーラとも互角に戦える。

~黒の上質な革鞄の場合~

4.上質素材のアイテムで揃える

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ボックスカーフのサックアデペッシュは上質な革らしく黒にも拘らず無言で存在感を主張する。靴とベルトもその存在感に負けぬものということでクレバリーのアリゲーターサイドエラスティックとウェストンの1枚革クロコベルトをチョイスしてみた。

5.穴飾りの多いスリッポンを合わせる

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鞄のオーラに負けない靴ということで穴飾りの多いフルブローグを合わせるのも悪くない。靴はフォスター&サンのレイジーマン。黒革で揃えるだけでなく、ベルトバックルと鞄の金具もシルバーで統一。こうした細かな部分を抜かりなく整えてこそ真の洒落者といえる。

~カジュアルな黒鞄を使う~

6.黒のローファー

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黒のローファーは難しい。カジュアルな外見とフォーマルな黒という相反する要素を併せ持つからだ。ここでは黒の柔らかな革を使ったフェリージのバッグにウェストンの黒ローファー180を用意。春夏らしく、日頃あまり履かないローファーも登場させたいところ。

7.ジャケパンに合わせる黒鞄と黒靴

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ジャケパンルックを想定してスリッポンタイプの万能選手サイドエラスティックをチョイス。マチのない1室だけのシンプルなバッグは如何にもイタリアのフェリージらしい。柔らかな雰囲気の鞄にはシンプルなプレーントウにメダリオンが入ったタイプがマッチする。

~茶色のダレスバッグで仕事に向かう~

8.タッセルスリッポンと合わせてみる

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歴戦の雄者、ダレスバッグはブルックスブラザーズ製。ならば靴もそれに合わせて靴もコードバンのタッセルスリッポンbyオールデンを用意。鞄に付いた傷は苦難を共に潜り抜けてきた証、新品のタッセルと好対照だがⅠ型のコットンスーツとの相性はすこぶる良い。

9.ローファーと合わせたら…

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迫力あるダレスバッグに負けないパーフォレーション入りの重厚なコードバンローファーはポロ別注品。勿論ホーウィン社のシェルコードバンを使っている。ベルトはブライドルレザーでハケットの別注。鞄も英国製を奇しくも全て英国モノでコンボを組んだことになる。

~オフの日は日はリュックを背負って~

10.キャンバス&レザーリュックサック

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オフの日はリュックを肩から下げて小旅行を楽しむ。お供はランコート社のハンドソーンモカシン。ファブリックとレザーのコンビはラルフバージョンのリデザイン。余ったファブリックを使っての別注だ。リュックもティンバーランドが英国の鞄会社に別注したもの。

11.アメリカンアリゲーター使いのハンドソーンモカシン

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グリーンのベルトはアメリカ製、ラルフのクルーズラインから持ってきた。モカシン靴はアリゲーター使いのリッチな逸品。ポールスチュアートがランコートに別注したものだろう。贅沢な靴とアウトドアなリュックの組み合わせで街を歩く。これが思ったよりも楽しい。

久しぶりの鞄とベルトと靴の組み合わせを考えたが、紐靴はNGという縛りを自分自身で設けたおかげでハードルは思ったよりも高かった。元々ビジネスバッグはビジネスウェア即ち紐靴を履いたスーツやジャケッパンツルックを前提にしているからだ。

その分新しい可能性を考える良いきっかけになった。ダレスバッグにローファーなんてトラッド愛好家から「基本がなっていない」と揶揄されるだろうが快適なことは間違いない。コンフォート志向に合わせてお洒落のルールもアップデートする時なのだ。

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コメント

「レザーのアイテムを身に付ける時は、テイストを揃える」というセオリーは、私も存じてはおります。しかし、日頃はシューズとベルトの組み合わせは意識しているのですが、バッグまではなかなか気が回りません(腕時計はバンドがシルバーメタルのものなので、組み合わせを考えたことはありません)。
 
コストや管理面の制約、機能面などから、バッグは黒のナイロン製のものを、オンオフの区別なく、また、レザーアイテムの色に関わらず使っています。
しかし、時々何だかちぐはぐに感じています。
やはり、まずは基本を押さえないとコーディネートが上手くできないですね。


薄給の身ではありますが、今回の記事を読んで反省し、最低でも茶のレザーバッグ、キャンバス地のカジュアルバッグくらいはワードローブに加えたいと思いました。

旅行に行く時以外はバッグを手にする事は殆どありませんが好きなアイテムのひとつです。ブリーフバッグは好きで、jプラスやクリケット、ヴィトン『これこそ週刊誌が2冊しか入らない薄手のバッグ』ずいぶん昔にリーガルシューズ長崎店で購入した小物専門メイカーのクリケット製造のグレインレザーの黒、それに東京は上野のデパートで購入したKENZOの布製のバッグが全てです。管理人様のバッグの素晴らしさに脱帽しております。しかし靴好きな私は今回の靴拝見して、今は亡き健さんに履いて欲しかった黒のエラスティックシューズや久々に登場しましたランコート製のマドラスチェックヴァンプのバックルスリッポンに先日披露宴しましたタレントのお祖父さん『時の宰相』の地元の神社近くに関連した歌を口ずさみました。

こんばんは。
恥ずかしながら、サックアデペッシュの黒を初めて拝見しました。

個人的には米国に居たこともあり、バーガンディ色の靴に違和感がないのですが意外にベルトや鞄、特にベルトの選択肢が少ないです。私の調査不足かもしれませんね。。。

oisan様

お休みのところコメントを有難うございます。

私も秋冬は毎日同じトートバッグばかり持っていましたが、春夏になり、レザーバッグを持つようになるとやはり茶の鞄には茶系の靴を、黒靴ならばバッグも黒をとなってしまいます。

エルメスの当主はそんなことをしたら色々なバッグを持つ楽しみがなくなってしまうと否定的でしたが、回りを見るとだいたい鞄と靴のテイストは似たような感じとなっています。

oisan様がご自身用に良いな~と思ったバッグはいったいどんなものだったのでしょうか、いつかお教えいただけますと幸いです。

浦野様

お休みのところコメントを頂き有難う御座います。

そう言えば以前ランコート社のマドラスチェックモカシンで盛り上がりましたね~。あれ以来久々ですが登場させたマドラスチェックシューズは今も現役です。

近いうちに履いて横浜ベイサイドマリーナあたりにでも繰り出します。若大将を真似て(笑)

harupoko様

黒のサックアデペッシュは質の良いボックスカーフが出てきたときだけ作るそうで、幻の黒サックと言われるくらい流通量が少ないようです。たまたま運よくフォーブルサントノーレのエルメス本店で見つけ即買いしました。

ベルトは何といってもウェストンのものが色や種類が豊富ですのでぜひご活用ください。

連休も今日で終わり。明日からは普通の生活に戻りますね。昨日久々に本屋に行きました。メンクラが目に入り広げてみましたら、②のフォトに関する、EGのrローファーが目に入りました。名前はデユーク、『どうもこのワードを見るとデユークの後に東郷』有名なスナイバーを思い浮かべてしまいます。本題にはいりますと小さく英国のWindsor侯が管理人様と同じくコンビのローファーを履いてる写真が登載されておりました。次に5番のフォト、フォスター&サンのレイジーマンのラベンダーの内張に感動しました!最後に6番のJMWのローファーですがつま先が丸い感じの一見カジュアルっぽいローファーは下手すれば高校生が履くようなスリッポンに見えてしまいますがそこは履きこなしの達人の管理人様、さすがですね。そしてなんと申しましてもフレンチトラッドの雄、ウエストンですからね!

浦野様

お休みのところコメントを頂き有難う御座います。

デュークと聞いて東郷と連想するのはかなりのゴルゴ13フリークとお見受けします。かく言う私も以前は単行本が出る度に買っておりました。

さて、私も難しいと思う黒のローファーですが、高校生らしくなく履きこなすには、やはり元の靴のデザインが肝ですね。浦野様の仰るようにウェストンならばOKだと思いました。逆に高校生がウェストンを履いて学ラン着ていたら足元だけ完全に浮くと思います(笑)やはり年齢や恰好に相応しい靴があるのですね。

連休は今日までで、昨日まで信州に行っておりました。お蕎麦と温泉、スポーツに新緑の景色と命の洗濯が出来ました。明日から普通の生活に戻って夏のバカンスを楽しみにせっせと働きます!

連休明け、歳のせいでしょうか?雨音で目が覚めて書き込んでおります。先日のメンクラの件ですが、RLのglen checkのスーツが登載されていました。足元のスリッポンをみましたら私のダースベイダーに、似た靴でした。そしてイラストで昔のアイビーのお方が今風なトラッドの若者に意見具申している場面を見ていましたら、前者が以前所属してましたATCで後者が、○○ではなかろうかと思いました。最後に黒のローファーですが、管理人様のJMWとは月とスッポン程の差がございますが私の773ラストのフルサドルローファー、これも結構いけますよ!

浦野様

九州は雨模様とのことですが東京でも天気は曇り空。昨日までの五月晴れ、というよりは夏日ともいえる晴天からうって変わって涼しく過ごしやすい天気です。

773ラストのフルサドルローファー、リーガルで再販する予定はないでしょうか…ポロとのロイヤリティの関係もあるのでしょうがラルフの別注品あたりをぜひ再販売してほしいと密かに願っているのですが。

今日はカジュアルフライデーですので少々ラフな靴で出かけようかと思っています

管理人様


前の記事に対する質問で恐縮ですが、最初にご紹介のサックアデペッシュに関して、お時間あるときにでもご教示いただければ幸いです。
・色は、ライトベージュでしょうか?
・この色だと、汚れがつきやすいでしょうか?
・反対に、鞄の革の色が衣服に移ったりしないでしょうか?

突然、すみません💦

ライトベージュという名ではなかったと思いますがおっしゃる説明に近い色かと思います。

汚れは思ったよりも付きにくいのですがそれも使用頻度に寄るかと思います。鞄の色が服に写るといことは一切ありませんのでご安心ください。

管理人様


ご丁寧なお返事、有難うございます。

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