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2016年4月 9日 (土)

Reversible ties(便利なネクタイ)

最近はネクタイを締める期間がうんと短くなっている。クールビズが始まる5月から10月の間はノータイが基本、ジャケット+ネクタイ姿で臨む場面もあるが、いたって軽装で過ごしている。そのせいだろうか気が付くと随分長い間ネクタイを買っていない。

そんな時インスタグラムでの友人が素敵なリバーシブルタイのコーデを載せていたのを見てふと思い出した。…そう言えば自分も何本か持っていたはず。そこで今回は1本で何倍も便利なリバーシブルネクタイを使ったコーディネイトを考えてみようと思う。

1.リバーシブルタイ

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左から3本はエルメスで一番右がイタリアはフランコバッシ。エルメスは両面使いが得意でネクタイからハット、バッグまで様々なリバーシブルアイテムを送り出している。しかも左の2本は4色リバーシブルというのだからその商品開発力は流石だと感心せざるを得ない。

2.グリーン/ブラウン系の4色タイ

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こちらは深緑・浅黄/濃茶・薄茶の4色。秋冬コレクションの中から買い求めたもの。端に織り込まれたHの色が反対側の地を表しているという凝った作りだ。素材はシルク100%、製造は通常のタイがフランス製なのに対してイタリア製となっている。

3.グリーン/ブラウン系の4色タイ(1面)

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濃茶の面を組み合わせてみた。シャツは茶と緑のどちらにも使えるようブラックフリースの大柄チェック。ニットタイの生地感と合うよう、ホップサック調のジャケットに粗い表面のオックスフォード地のシャツを組み合わせている。パナマハットはアメリカの老舗ステットソン。

4.グリーン/ブラウン系の4色タイ(2面)

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今度は濃緑の面を組み合わせてみたところ。同じ格好でもネクタイを替えるだけでかなり印象が変わる。午前と午後でネクタイを結び直すのも楽しそうだ。ジャケットはサルトリオ、チーフはいつものローダ。パナマハットに替えてバーバリーのキャップを被ってみた。

5.グリーン/ブラウン系の4色タイ(3面)

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ここでは秋冬物のカシミアジャケットに合わせてみたところ。ニットタイだがカシミアのような紡毛生地のジャケットとの相性は悪くない。ペールグリーンに近い薄緑を組むとVゾーンが柔らかい印象になる。ジャケットはリヴェラーノ&リヴェラーノのスミズーラ。

6.グリーン/ブラウン系の4色タイ(4面)

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4色タイ、最後の1面は薄茶(タン色)を前面にしてみた。こちらもタン色の柔らかな色合いが冬の装いに暖かさを感じさせる。色を上手く選べば、春夏は勿論秋冬にも使える実に便利なタイという言うことになる。シャツはイタリアの名門フライのカッタウェイカラー。

7.ペールトーン系のネクタイ

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こちらは上で紹介した秋冬コレクションの次の年に出された春夏コレクションの中の1本。春夏に相応しいペールトーンの4色が選ばれている。水色に薄桃色、よもぎ色にミント色の4色はネイビーブレザーはもとよりやや明るいブルーのジャケットとの相性が良さそうだ。

8.ペールトーン系のネクタイ(1面)

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ミント色の面を組み合わせた写真。ロイヤルオックスフォード地のタッターソールシャツにフレスコ調のザックリとした表面のジャケットを用意してニットタイの質感と合わせている。ジャケットはファクトリーから自社ブランドへと変身を遂げたカルーゾの単衣仕立て。

9.ペールトーン系のネクタイ(2面)

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こちらはやや濃いめのよもぎ色を前面にしてみたところ。ジャケットやシャツはそのままだがVゾーンがくっきりとしてくる。ネクタイは装いの要と言っていた服飾アドバイザーの言葉を思い出した。ジャケット、ネクタイ同様シャツもイタリア製、バルバのものだ。

10.ペールトーン系のネクタイ(3面)

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ここでは水色を前面にして組んでみた。シャツは濃淡ブルーのチェック、ならばネクタイとジャケットもブルーの濃淡が好相性のはず。組んでみると初夏でも暑苦しくないVゾーンに仕上がった。ジャケットはベルベストの単衣仕立て。夏に相応しい軽い作りだ。

11.ペールトーン系のネクタイ(4面)

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最後は薄桃色を前面に組んでみた。桜の花のシーズンに相応しい色合いのVゾーンだろう。日本人の肌にはピンクのシャツは合わないと服飾雑誌に書かれていたが、白地のシャツにピンクのタイの組み合わせならば肌の白い人に限らず誰でも合うと思う。

13.元祖リバーシブルタイ

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左は4色タイが発売される前のエルメスの2色タイ。リバーシブルタイの元祖になる。右は最近のもので某デパートの紳士館で買い求めたもの。エルメスのように両面無地から進化し、表面がストライプで裏面が小紋という柄も楽しめるネクタイが出てきたのは嬉しい。

14.エルメスの元祖リバーシブル(1面)

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エルメスの2色タイは単純に裏返せばよいので大剣と小剣がある。ここでは秋冬用のグレンチェックの上着と組み合わせてみた。ジャケットの色目が小豆色というよりは赤紫に近い。ならば紫のネクタイとの相性は悪くないはず。ジャケットはキトン傘下のサルトリオ。

15.エルメスの元祖リバーシブル(2面)

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こちらはネクタイの裏面、濃青を表にして組み合わせたところ。青といっても微妙に紫が加わっているのでジャケットも良好。濃い色目にするだけでVゾーンがグッと引き締まり、全体的にシャープに見えてくる。シャツは先ほども登場したバルバのチェックシャツ。

16.フランコバッシのリバーシブルタイ(1面)

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コットン100%のネクタイ、まずはオレンジ小紋を表にして組んでみた。ジャケットは麻100%の3パッチポケット、背抜きではなくフルライニング仕様。ラルフローレンのものだ。ネクタイとジャケットはどちらも植物繊維由来のアイテム、相性は良い。

17.フランコバッシのリバーシブルタイ(2面)

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こちらはグリーンの縞を前面に組んだところ。緑のタイと茶色のジャケットは相性抜群、おまけにストライプが濃茶とくればど真ん中の組み合わせといえる。シャツはローマのミコッチ。何十枚もまとめて作ったがそろそろシャツのオーダー時期が近付いている。

今回はいつにも増して写真の数が増えてしまったが、色々試すうちにリバーシブルタイのポテンシャルの高さを実感した。多少高くても良いので、エルメスのように4面リバーシブルのネクタイを何本かまとめて用意すればVゾーンの組み合わせがうんと広がる。

無地のネクタイで物足りない場合はフランコバッシのように色も柄も表裏ではっきり分かれているものが良いだろう。値段は同じだがネクタイ2本分が1本に凝縮されているコスパの高さが光る。今度の休みはリバーシブルネクタイを探しに行くのも悪くなさそうだ。

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コメント

VANを取り扱っていた今は無きN商店と別にもう一人現役でメンズショップを営むM氏のお店にもたまに顔を出しに行くのですがクールビズの浸透でネクタイが売れなくなったと言っておりました。暑い季節にネクタイを締めないので汗をかいてジワリとシャツの襟首から汗がネクタイに染みこまずネクタイが傷まないからと。私は明日の昼間はJPのキャメルのニューポートにミディアムかチャコールグレーのパンツ。夜の飲み会はピンストライプのシャツにネクタイを締めます。一三番目のラベンダーカラーのネクタイが欲しくなってきました。

浦野亮祐様

お休みのところ早速のコメントを有難うございます。

仰るとおりクールビズの影響はとても大きく、私の家に出入りするクリーニング屋さんも夏になると形状記憶の半袖シャツが流行り、自宅で洗って干すだけでいいので「回っているお客さんがみんなシャツをクリーニングに出さなくなる…」と嘆いていました。

経済的損失かどうかはトータルで見ないといけないのですが、日本の猛暑の中長袖のシャツに上着を着て仕事をしていたとしたら、スーツもシャツもネクタイもどんどん売れることは間違いなさそうですね。

ラベンダーのネクタイ、私も好きな色目で紹介した無地の中ではよく合わせる色目です!

管理人様


リバーシブルのタイ、とても便利そうですね。
ただし、便利がゆえに、ヘビーユーズし過ぎてへたらないように気をつける必要もありそうですね。

年始に、ペールトーンの無地のタイを、購入しました。柄物のシャツばっかり買っていると、今度はそれに合わせるタイが追い付かなくなったためです。やはり、タイも無地と柄物の両方をバランス良く持つ必要があるなと感じました。

管理人様
私のInstagramの投稿を「素敵なのコーデ」と言っていただき恐縮です!
そして早速素晴らしいコーデのご紹介もありがとうございます。
自分は同色系で合わせてしまうことが多いので、またまた勉強になりました。ペールトーン系は直ちに真似させていただきます!

そもそもエルメスの4色タイをネットを購入したのは、当ブログの第一回目の記事を読んでのこと。
最近、いろんな方に服装について声をかけていただくことが多いのですが、
「やはりファッション雑誌とかで研究されてるのですか?」
と聞かれた時、
「いえ、勝手に師と仰ぐ個人の方のブログからなんです」
と答えております。
これからも沢山学ばせてください!

やまだ様

お休みのところコメントをいただき有難う御座います。

おっしゃるとおり、柄物のシャツを買い進めると今までのネクタイでは合わない柄のシャツが出てきて、今度はネクタイをということがよくあります。

私はもう基本的にストライプのシャツは買わないつもりで 、無地か格子柄をと考えています。となると小紋もシャツの柄によってはビジーになり過ぎてしまうので無地のタイという選択肢が出てくることになります。

とは言っても、今回の特集で書いたように、ネクタイそのものを締める機会が減っております。昨日もリバーシブルタイを結構真剣に探しましたが、結果は見つかりませんでした。通常より高くても良いので素敵なリバーシブルタイを作ってくれるところがあれば良いのに…なんて探しながら思いました。

Tantawaka 様

お休みのところコメントをいただき有難う御座います。

第1回目からブログをご覧いただき有難う御座います。確かにお気に入りとして4色ネクタイをアップしていたことを思い出しました。確か2007年ですからずいぶん昔に発売されたネクタイだということが分かりますね。それに、そんな昔からブログをやっていたんだということも改めて我に返り驚いています😅💦

同系色でVゾーンを揃えるのは王道かと思いますが、時々直感でこんな色合うかな?なんてやってみると上手くいくことがあります。そこがおしゃれの楽しいところなんですね〜きっと✨✨

ペールトーンカラーがとても印象的で、ソフトな感じが素敵です。手持ちのタイは濃い目の色彩のものばかりなので、ぜひ取り入れてみたいです。
 
 
タイにリバーシブルものがあるのは、恥ずかしながら初めて知りました。
自分は薄給なサラリーマンの身でありますので、今回は、コーディネートは勿論のこと、1本で2本分の働きができるというコストパフォーマンスの良さにも注目しました(笑)。
 
今回紹介されているのは、綺麗目な色の組み合わせですが、ダークトーンのネイビー×ワインレッドのような、ベーシックな組み合わせのものがあれば、ビジネスユースにぜひ欲しいです。
 
写真や記事からは明確に把握できなかったのですが、リバーシブルだとループはどうなっているのか知りたくなりました(ちょっと細かいですが(笑))。
週末にショップを廻って調べてみたいと思います。

oisan様

確か、ダークなネイビーとグリーンなど定番色の組み合わせもあったかと思います。おっしゃるとおり、一粒で4度美味しいネクタイはそうあるものではなくコストパフォーマンスはかなりのものかと思いました。

また、流石はoisan様、ループに気がつかれましたが、ループはないので大剣と小剣(エルメスの4色の場合は全く同じ大きさで大剣と小剣の違いもありません)がVゾーンでずれると違う色が覗くのがまたおしゃれな感じです。

人と会っている時など、裏と表でネクタイの色が違うんですね〜なんて会話が弾むことがあります。それもまたリバーシブルタイの効用かなとも思いました。

ネクタイ、これから梅雨本番を迎え且つ猛暑になればそれこそネクタイ締める機会も減ってきますね、昔はクールビズも無くてドレスアップはネクタイを締めるのが当たり前!ネクタイを歌った歌謡曲も多くありました。私の十八番の今はその部屋も無くなってしまいましたが、多彩な趣味を持った大関、増位山大志郎のそんなナイトパブの2番目の歌詞にあります、濃いめのブルーの背広に、似合うカルダン仕立てのネクタイを、シャララミツル買ってあるのにそれっきりきっと浮気をしてるのね、この頃来ない東京そんなナイトパブ。というのがありました。それだけネクタイは必須だったんですね!私風にに申せば濃いめのネイビーの背広に、似合うラルフ仕立てのネクタイをと変えてしまいました!

浦野様

先週の金曜日はカジュアルフライデーの逆を行って久々にネクタイをして仕事に出かけました。これが意外と効果的で仕事がうまくいくだけでなく人間関係も円滑に運ぶなど改めてネクタイの効果を確かめられました。

浦野様の替え歌ではありませんが、ネイビーのブレザーに似合うラルフ仕立てのネクタイでした。どんなに靴やブーツ、服やシャツ、コートやネクタイ、ハットやグローブを誂えてもやっぱりラルフは良いですね〜。

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