最近のトラックバック

« Shopping & alteration(買い物とお直し) | トップページ | Changing equipment(什器の交替) »

2016年2月 6日 (土)

春夏用の靴

立春を過ぎ、日の入りが少しずつ遅くなるのを感じている。もっとも天気はまだまだ寒い冬のようだが、それでも日中はポカポカとした陽気に誘われて、ついつい軽やかな雰囲気の靴が履きたくなってくる。

好天の合間をぬって春夏用の靴を手入れし始めた。お馴染みの靴達だが、それでも新顔が加わり気分は上々。そこで今回は春夏用の靴を引っ張り出してポリッシュ、日陰干しした時の様子を紹介しようと思う。

1.春夏用のカジュアル(その1)

000

この春夏用の本命、スリッポンタイプの靴をまずは手入れしてみた。素材は定番のカーフに加えてホワイトバックスのコンビやコードバン、ピッグスキンなど誂え靴らしいバラエティに富んでいる。

2.春夏用のカジュアル(その2)

00_2

右端はリアルホワイトバック使いの珍しいコンビ靴。隣はフォスター&サンのスプリットトウカジュアル。当代一のクローザー引退直前の作品。一番左は履き込んだピッグスキンのDe Redeモデル。左から2番目のコードバンスリッポンも新入りだが充分履き込んでいる。

3.春夏用のフルブローグ(その1)

08

春夏用のフルブローグ。コットンやリネンのパンツと合わせてカジュアルに履きこなしたい紐靴。フルブローグといえば英国を代表する靴のデザイン、流石にロンドンの靴屋は手慣れたものらしく、実にバランス良く仕上げてくる。

4.春夏用のフルブローグ(その2)

09

写真上左はフォスター製。伝説のラストメイカーテリーが担当した記念すべき1足目だ。隣がクレバリーのイミテーションブローグ。下左もクレバリーのコレスポンデント。こちらもリアルホワイトバックを用いている。その隣がフォスター。こちらは茶×茶のコンビだ。

5.春夏用のアリゲーターカジュアル(その1)

03

レプタイル、中でもリザードやクロコダイル、アリゲーターなどはリゾートシューズの範疇に入るそうで春から夏、秋までがシーズン。冬の間ずっと閉まったままだったのでレプタイル専用のクリームを塗って陰干しをした(夏にはツリーを抜いて陰干しする予定)

6.春夏用のアリゲーターカジュアル(その2)

02

ここに並べた靴は全てジョージ・クレバリー製。どれもマット仕上げのアリゲーター素材を用いているが納品時にある程度グレージング処理を施しているので表面が半光沢になっている靴もある。素足風ソックスを履いてジーンズと合わせたい。

7.春夏用のアリゲーターシューズ(その1)

05

こちらは同じアリゲーターでもややドレッシーなもの。やはりクレバリー謹製だ。手前右のハニー色のサイドエラスティックが1足目、その後オレンジ、バーガンディ、チェスナッツと注文。今のように目の玉が飛び出るほどの値段ということもない、良き時代だった。

8.春夏用のアリゲーターシューズ(その2)

04

つま先がプレーンな方が良いというアドバイスに従ってオーダーを入れてきたが、唯一バーガンディのみパンチドキャップトゥになっている。これは単にこちらのオーダーミス。プレーントウとプレーンキャップトウを間違えたため出来上がりがこうなっただけの話だ。

9.春夏用の靴(その1)

06_2

こちらは春夏に活躍しそうな靴をもう一度見回して引っ張り出してきたもの。軽装にピッタリのデザインばかりだ。この靴達も全てクレバリー、再来年は馴染みになって20年を迎える。店は既に代替わりしたので今後はこちらが子供にバトンタッチする番だ。

10.春夏用の靴(その1)

07

上左の黒アリゲーターは黒白ルックに最適。黒いトップスと白のボトムスに合わせると結構様になる。右上はセンタータブ。エラスティック同様履き心地は極上だ。下の2足はベージュやカーキのリネンパンツを合わせたいところ。近いうちに補充したい。

冬の間は空気が乾燥しているせいだろうか、デリケートクリームやレプタイルクリームを塗ると直ぐに革の中に吸い込まれるようだ。それでも梅雨に見られるコバの辺りのカビを防ぐべくコバの隙間をブラッシングしていくとあっという間に時間が過ぎていく。

この後は服の衣替えが待っている。新しいトルソーを用意することにしたので、衣替えが進む頃にはコーディネイトの紹介も少しずつできるかもしれない。2016年春、新たに始動しようと準備中の当ブログに時折立ち寄っていただけると幸いだ。

« Shopping & alteration(買い物とお直し) | トップページ | Changing equipment(什器の交替) »

誂え靴(Bespoke shoes)」カテゴリの記事

コメント

管理人様


素材・デザイン共に、やはり誂え靴は、圧倒的に格好良いですね。
既成靴でここまで洗練されたものは見つけられないので、羨ましい限りです。一方で、お持ちの靴は、素材もバリエーションに富んでいるので、ケアの方は中々大変かと推察します。

新しいトルソーを用意されるとのこと、大変嬉しく思います。
春は、重たいコートを脱ぎ、コーディネイトをあれこれ考えるのが楽しくなる季節。
これから、色々とご紹介いただけること、楽しみにしております。

やまだ様

お休みのところコメントをいただき有難う御座います。

今回は全てビスポーク靴ということで人の手によって作られる靴の美しさを表現できたらと思いましたがアイフォン内蔵のカメラで上手く表現できたかなと思います。何しろ腕前がヘタなせいかむしろデジタル一眼レフより良く写ったりするので…。

ブログの方はトルソーを替えることで当分は続けられそうですが、肝心の紹介するものがなくなりそうです(汗)

というのも、今後はあまり物を買わないような気がするので←願望が少し入っています。

いつも素敵な記事をありがとうございます。 今回も溜息が出るような誂え靴の数々、正に工芸品の風格ですね。 個人的に最近レプタイルの靴に関心があり、先ずはWestonのローファーを試してみたいと思っているところです。 年齢的にもそろそろ靴の迫力に負けないのではないか、と(笑)。  

先日の記事ではBlog形態の継続に疑問を提示されておりましたが、やはり今回の様にまとまったボリュームの情報を読むことが出来ることは、受け手としては大きな魅力ではあります。 その分ご負担も大きいのだと思いますが、頻度を落としてでも継続頂きたいというのが、先日の記事を拝読しての我侭な感想です。

春夏の装いに思いを馳せはじめたところに、タイムリーな記事を展開して下さり有難う御座います!いつもながら読み応え、見応えのある記事に胸が躍るようです。
薄茶や、レプタイルの靴はこれからが活躍の季節ですから、僕も管理人様を見習って久々に手入れをしておきたいと思います。

アリゲーターはデニムに合わせる事が多いかと想像しておりますが、内羽根の場合はいかがでしょうか?少しドレッシーになるぶん、やはりクリースの入ったパンツ、ただし素材はコットンでカジュアルに…という感じでしょうか。勝手な想像をしてしまい恐れ入りますが、そういった微妙なラインで楽しむのも良いナァ~と写真を拝見して感じた次第です。

アリゲーターだけでもこの数、凄いコレクションです。
個人的にはクロコよりもアリゲーターやリザードの方が繊細で好きなので、見ていて楽しいですね。(でも一番好きなのは履き込んだピッグスキンの靴!)
このアリゲーターはスーツよりもジャケットパンツのコーディネートに合わせると楽しそうです。

管理人様の洋服の質と数ともなると、収納がどうなっているのか興味があります。
私の夢は6~8畳ほどの衣装専用部屋を作ることです(笑)

とし様

お休みのところコメントをいただき有難う御座います。またブログへの応援の言葉まで頂戴し感謝申し上げます。

とし様もウェストンのアリゲーターをお考えとのこと。180の鰐革ならばカジュアルな服装を格上げしてくれますので素晴らしい伴侶になることと思います。どんな色をお考えでしょうか、いつかお聞かせいただけますと幸いです。

ブログの方はトルソーを新調することになりましたので近いうちに従来のような形で再開出来るかと思います。ただ、最近更新が中々滞りがちなところが申し訳なく思っております。あまり新着物がないものでして(汗)

シロさん

お休みの夜遅くにコメント頂き有難う御座います。

さて内羽根の鰐革靴ですが、仰るとおりデニムよりは麻や綿のパンツの方がしっくりときます。そうすると上はリネンやコットンのジャケットを羽織ることになるのでどうしても真夏には履く機会が減ります。

そういった意味では茶白のフルブローグもそうなのですが靴好きはどうしてもスペクテイターの1足くらい欲しいと思ってしまうようです(爆)

春になりましたらお互いアリゲーターの足元全開ですね!!

カメリア様

週初めのコメントを有難うございます。

履き込んだピッグスキンの靴がお好きとのこと。きっとカメリア様らしい美意識や感性があるのではと推察いたしました。かくいう私もピッグスキンの丈夫さが気に入っておりまして昔ピッグスキン素材でビットモカシンを作っていたグッチは先見の明があるなと感心しているところです。

さて衣類の収納ですが、当然自らの部屋には納まりきらず他の部屋のクローゼットを侵食しております。カメリア様が仰るように衣裳部屋が欲しいくらいですがそれは分不相応、寧ろ少しずつ断捨離することが重要なのかもしれません(汗)

「靴で季節感を出す」とか「季節に合った靴を履く」という意識が、正直これまであまりありませんでした。
せいぜい、「流石に寒い日にはサンダルは無理だ(夏向きだ)」とか「ブーツは冬向きかな(夏は蒸れる)」とかの“誰でもわかる常識”レベルの考えしかなく、お恥ずかしい限り(苦笑)。
 
最近まで、よく行くショップで、コンバースの秋冬限定(と思われる)モデルの、ウール地のスニーカーが売られていました。
機能はともかく、見た目はとても暖かそうで、今回のブログ記事とともに、靴で季節を楽しむヒントになりました。

機会があれば、季節ごとに靴を楽しむポイントなどを、更に詳しく伺ってみたいです。

管理人様

素晴らしいコレクションですね!これなら春夏が待ち遠しくなるのも頷けます。

アリゲーターの場合プレーントウを推奨するのは、のせ革との班が合わせにくいからでしょうか?

oisan様

コメントを有難うございます。

春用の靴ですが、私も感覚的に靴の衣替えを行っているので気分的な問題ではと聞かれると答えに困ってしまいます(笑)ただ、ブーツや紐靴は秋冬、春夏は軽やかなスリッポンというイメージがクールビズの浸透によって自分の頭の中に図式として出来上がっているようです。

本来正統派の紐靴は一年中履けるのに、履く時にしゃがんで紐を結ぶだけで暑苦しそうだなと勝手に思い込み敬遠しがちな自分がいます(恥)。結局のところ気分に過ぎないかと思うのですが、ただしエキゾチックレザーは冬に履かない、スェードは夏に履かない、明るい色は春夏用、暗い色は秋冬用などある程度約束事を作るようにしています。

アラキ様

コメントをいただき有難う御座います。

斑の細かな部分をつま先に持ってくるのは、一つには釣り込む時に斑が細かい方が裂けにくいというのがあるのかもしれません。また、つま先から小さな斑がだんだんと大きくなる方がデザイン上も美しいというのがあるかもしれません。

もっとも与えられた鰐革で仕上げるわけで場合によっては斑の大きい部分をつま先に持ってくる方がパターンが上手くいく場合もあるのかなと推察しています。

久しぶりです。ほとんどの靴に見覚えと哀愁があります。もうすぐ春ですね。

浦野様

お久しぶりです。
お休みのところコメントを頂き有難う御座います。

最近新たに靴が増えたり(多少既成靴が増えていますが)注文したりしていないので、どれも見覚えのある靴ばかりになってしまいました(汗)。

せめて写真を工夫したり、季節感を出したりしながらトルソーが使えなくなった分カバーしようとし悪戦苦闘しておりました。が、ここで新しいトルソーが届いたので心機一転無理ない範囲でブログを更新して行けたらと思っています。

最新のエントリーではそのトルソーを早速使ってみています。宜しければご確認いただけますと幸いです。

御返信ありがとうございます。私も管理人様同様に、エキゾチックレザーはは冬に履かないしスエードは3月31日まで。とずいぶん以前から決めております。が、タンカラーは好きで冬用のスーツ、「チャコールグレーや濃紺の」にも合わせる事もあります。以前、今泉のスタッフからこのようなダークスーツには黒が定石と言われましたが!

浦野様

私も冬はエキゾチックレザーの靴を封印していましたがそろそろ解く時が来たようです(笑)一方スェード関連も仰るとおり3月末までですので少しずつ手入れをしながら休みに入るのを待っているところです。

タンカラーの靴はジャケパンスタイルに威力を発揮するのでしょうがミディアムグレーの春用スーツに合わせると中々いいので服屋や靴屋が何と言おうと合わせてしまいます!

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

« Shopping & alteration(買い物とお直し) | トップページ | Changing equipment(什器の交替) »