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2016年2月20日 (土)

Free & Easy に捧ぐ

1998年9月に創刊して以来17年もの長きに渡ってラギットトラッドファンを魅了してきた雑誌Free&Easyが1月(3月号)をもって休刊したと聞いた。最近は書店に行っても立ち読みすることもなく不義理ばかりだったが、好きな雑誌だっただけに残念だ。

特に好きだったのがラルフローレン特集。ラルフ自身も寄稿するなど、他の雑誌とは違った紙面から教わったことは多い。そこで今回はオマージュを込めて、手持ちのアイテムを中心にFree&Easyから学んだ着こなしを再現してみようと思う。

1.ツィード&デニム(その1)

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ツィードJKTにモールスキンやコーデュロイのパンツを合わせるのが英国風ならデニムを合わせるのが米国流。Free&Easyを参考にデニムシャツとウールタイ、ツィードJKTにジーンズを組み合わせてみた。ベルトもロデオモチーフのバックル付とぬかりはない。

2.ツィード&デニム(その2)

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上にデニムシャツ、下にジーンズと同素材のものを合わせる場合は色目の濃いインディゴカラーのジーンズが欲しい。今回はリジットから何回か洗いをかけて、程よく色落ちした藍色のデニムをチョイス。少しクリースを入れてクラシコイタリア風に挑戦してみた。

3.Vゾーン

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ツィードジャケットとBDシャツは共にポロ・ラルフローレン。柄のネクタイとウールのポケットスクエアは共にブルックスブラザーズ。どちらもアメリカを代表するクロージングストアの製品だ。アメトラ好きなだけに手持ちのアイテムは充実、組み合わせも自由自在だ。

4.デニム地のシャツ

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ラルフローレンの隠れたヒットがこのデニムBDシャツだろう。シャツにしては厚手の生地だがウォッシュをかけて着古したように仕上げることで、柔らかく存在感のある1枚に仕上がっている。ノータイは勿論タイドアップしてカジュアルドレスもOKの優れもの。

5.靴を替えてみる

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左はジーンズにオールデンのプレーントウの組み合わせ。流石の安定感溢れる組み合わせだ。一方右は軽やかなタッセルスリッポン。コードバンのボウ付タッセルはジョージクレバリーの誂え品だ。靴に合わせてソックスもボルドーのアーガイルに替えている。

6.エンブロイダリーパンツを合わせる

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雑誌Free&Easyの中で見つけたエンブロイダリーパンツの着こなし。ヨーロッパでは履いている人をまず見かけないのでアメリカンなアイテムなのだろう。上半身はそのままでボトムスとソックスを替え、ついでに靴やバッグも交換してみた。

7.ベルトを替える

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パンツの色に合わせて合わせてベルトも明るい色に交替。ブライドルレザーの肉厚なベルトは今もロンドンはスローンストリートに店を構えるハケットにメールで注文したもの。オンラインショップがなかった頃ゆえ、実際の手紙(メール)を送っている。

8.グローブを挿す

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マチの付いた胸ポケットにライニング付のグローブを挿したが厚くて中々収まらない。カピンチョの革を使ったカシミアラインドグローブはチェスタージェフェリーズの誂え品。リスト部分を長めに作って貰うなど我儘を色々と盛り込んだビスポークグローブだ。

9.ラルフローレンのコードバンローファー・マーロウ

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足元はダークブラウンのフルサドルローファー。独特の色目と輝きは一目見て分かるホーウィン社のコードバンを使用している。正に革の宝石と例えられるに相応しい艶が特徴だ。チラリと見えるアーガイルソックスはブルックスブラザーズのオンラインで購入。

10.ブーツに履き替えてみる

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ボディリフトタイプのトルソーのおかげで靴やパンツの交換が容易になった。ここではブーツ2選、ホワイトソールのワークブーツ(左)とダイナイトソールのウィングチップブーツ(右)を用意して撮影。どちらのブーツもエンブロイダリーパンツとの相性は良好だ。

11.用意した靴

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パンツに合わせた靴は左端がクロケット製ラルフ別注コードバンペニー、名前は勿論「マーロゥ」だ。中央がトリッカーズのダイナイトソール付カントリーブーツ。履き心地とタフさは折り紙つき。そして右はアメリカ製のワークブーツ。タンカラーが珍しいRRLのもの。

Free&Easyの休刊はとても残念だったが、このところ書店に並べられていても手に取って読むことすらなかったと反省しきり。今や出版業界は衰退期に入っていると言われ、早ければ2019年に出版業界がなくなるかもしれないという悲観的な予想さえ出ている。

好きだった雑誌がどんどん廃刊や休刊になるのはとても残念だが、インターネット、中でもSNSの情報には量でも質でも即時性でも適わなくってきている。今はFree&Easyが教えてくれたことを基に自分なりのラギットスタイルを作っていけたらと思っている。

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カジュアル(Casual wear)」カテゴリの記事

コメント

管理人様

ラギッドなアイテムで揃えても、どこかエレガントなスマートさを感じさせるコーディネート、流石です!
ラギッドミュージアムの実店舗とオンラインショップが1月末に閉店と知り、もしや?と思っていた矢先のF&E休刊... とても残念です。
去年末上京のつど、神宮前店でラルフのツィードジャケットやRRLのフィールドジャケットを購入したのも良い思い出になってしまいました。
ただ、ここ最近のF&Eは誌面の半分ぐらいを自社製品の宣伝記事に割いていて、物足りなさも感じてもおりました。広告収入が落ちた分、新たなビジネス・スキームを模索していたのでしょうか?
管理人様の言うとりネットに多様な情報がある昨今、雑誌の役割は終焉を迎えているのかも知れませんね。

Tantawaka様

奇しくもインスタのtantawaka様のコーデと似たアイテム構成になっていてトラッド好きな方の合わせ方はお互い共通点があったり、それでも個性がそれぞれ感じられてとても楽しいものだと思いました。

雑誌が売れなくなってきているのは本当だと思います。かく言う私も欲しい本が見つからなくなってきました。特にファッション雑誌は昔からそうですが、広告主の商品をさも独自にセレクトしたように巧みに特集に載せているように感じられます。

昔色々な企画を持ち込んだ時もスポンサーの意向があって難しいと言っていたのを覚えています。ですが、その時の企画がいまやOKになっています(笑)
なりふり構わぬ売り上げ確保とも言えなくはありませんが、いずれにしてもこれからは消費者が情報も発信する時代になってくると思うのでその意味ではブログもそうですがInstagramなどSNSの役割は大きいなと実感しています。

この本には以前所属しておりました、ATCの方々が数回登載されてたのを思い出しました。管理人様の着こなしの中でラルフローレンのデニムシャツは私が書き込みしはじめた頃にRLの特集で拝見したのを思い出しました。またタータンチェックのタイは2年前に年末恒例の今泉のお店で頂きましたカタログに記載されている物でした!

浦野様

お休みのところコメントをいただき有難う御座います。

いまある手持ちのアイテムを使って着こなしを考えて行ったら…そんなコンセプトで考えた組み合わせですので、一つ一つどれも見覚えのあるものかと思います。

アイテムを増やさず、いや寧ろ断捨離を進めていかなければならない年齢になってきていますので、厳選した上質のアイテムで生活をエンジョイすることに力を注ぎたいと考えています。

休刊した件の雑誌にATCの方が読者ゲストとして掲載されたのでしたら、センスの良い身嗜みが評価されてのこと。ご本人にとってとても名誉なことだったのではないでしょうか。

私は、F&E誌は殆ど読んだ事はありませんが、愛読誌が無くなってしまう寂しさはわかる気がします。

また、好きだったブランドが無くなったり、日本から撤退してしまったのも残念でたまりません(バーバリー然り、ギーブズアンドホークス然り………)。

それでも、そうしたものから学んだ事を活かして、独自のスタイルを作っていく楽しさは、無限にあります。

ただ、日本人は、服飾について独自のセンスはあるものの、ドレスコードに疎い面がある印象です。
管理人様のようにトラッドに精通し、ドレスコードもしっかり把握できて初めて服飾を楽しめると思います(例えば、“本流”を知らないのに、“ハズし”ができるわけないですよね)。

趣味でも何でもそうですが、より大きな楽しみ、深い味わいを感じるには、やはり色々と学ぶ事はとても重要だと、改めて思いました(自戒をこめて)。

今週は、アクセサリー(グローブやベルト)やシャツで、同じジャケパンでもかなり印象が変わるのが、とても興味深かったです。
次回はどんなコーディネートや知識を教えていただけるのか楽しみです。

oisan様

過分なお言葉を有難う御座いました。

おっしゃるように好きだった雑誌の休刊は残念ですし、お気に入りのブランドの撤退も残念でなりません。ただ雑誌から受けた影響や撤退したブランド例えばハケット第1期やご指摘されたバーバリーの逸品から学んだものは沢山ありました。

手持ちのアイテムで着こなしを楽しむ、新鮮味はありませんが少しずつ考えて行ってみたいと思います。時にはバーバリーやハケットの逸品を加えながら…。

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