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2015年8月15日 (土)

色違いを買う

前回のエントリーでは、靴に付けるキルトがイメージチェンジに有効な優れものだということを書いたと思う。それまで小物と言えばチーフやカフリンクス、ネクタイやグローブなど身に付けるものばかりで、靴用のアクセサリーなど考えたこともなかったが、ある時自宅にあるレディスのゴルフに付いたキルトを見てはたと気づいた。

まずはということで靴と同じ農茶のキルトを手に入れたが、購入先のデパートでは「農茶と黒しか在庫がない」と言われた。そこで青山のウェストンに電話したところ…何と「他の色もある。」との返事が。急遽青山に向かったのは言うまでもない。ということで今回は前回の「小物を買う」の続編「色違いを買う」を紹介しようと思う。

1.ペアのゴルフ

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キルトを買うきっかけになった1枚の写真。レディスのゴルフ(左)に付いているキルトは元々靴を買う時についていたもの。男性用のゴルフ(右)は当然ながら別売。94年パリの本店で写真の靴をペアで買った時も、店員からは「キルトを付けますか}と聞かれたことを思い出させてくれたのがこの写真だった。

2.色違いのキルト

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今回購入したのは明るい茶色。他にはより明るい茶のグレインカーフとコーヒースェードがあった。店員によれば素材感を合わせるか(表革なら表革、揉み革ならば揉み革)、あるいは色を合わせる(茶なら茶、黒なら黒)のが良いとのこと。スェードと揉み革は用途が限られるので表革のマロンを選んだ。

靴の印象がどう変わったか続きを見て欲しい。

3.キルトを装着した靴

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表革のキルトに合うのは表革の外羽根靴、それも明るい茶色が望ましい。今回はドーバーを選んだ。実は旧エドワードグリーンのカタログにはキルトの付いたドーバーの写真が載っている。ショートノーズのゴルフよりも長く、エプロン部分を半分覆うクラシックなデザインだがそのイメージを再現してみた。

4.昔のカタログより

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カタログを複写したものだが、当時はスェードだけではなくアーモンドカントリーカーフ(グレインレザー)でも作っていたと思う。これだけ長く柔らかなキルトならばレースステイ部分が見えずピッタリキルトが寄り添っている。純正ならではのフィット感だが、ゴルフのキルトは二重、注目度は大きい。

5.コーディネイト

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キルトシューズと言えばツィードルックが定番。だが、ここでは白黒のシンプルな装いを基調に、茶色の靴だけが浮かび上がるような着こなしを意識してみた。インナーはグレーのカシミアでボトムスが白のデニム。トップのコートは黒でグレンチェックマフラーが白黒とモノトーンライクな装いだ。

6.巻き物

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まだ夏も終わらないうちに巻き物を出すのは中々大変だ。トルソーに巻く間にも汗が流れてくる。素材はメリノウール、柔らかさはカシミアに近いものがあるが、何しろ昔よりぐんと長く大判になっている。それだけ面積が多いマフラーのならば巻き方にもちょっとした工夫が必要になる。

7.マフラーの色を拾って

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モノトーンライクなマフラーだが、よく見るとオレンジと赤茶のウィンドウペーンが交互で入っている。白黒基調の着こなしの中で唯一の見せ場となるマフラーだが、しっかりと靴のオレンジ色を拾っている。最近できたバーニーズニューヨークのアウトレットで買い求めたもの。

8.タートルネック&コート

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日頃シャツやネクタイ、ジャケットにチーフと色やアイテムを重ねる着こなしが多かったが、時にはタートルネックに黒コートで一気に引き算の着こなしというのも悪くない。ニットはイタリア製パープルレーベル、コートがイギリス製グレンフェルでデニムがアメリカ製501と国際色豊かな組み合わせだ。

9.ベルト

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ベルトは靴の色に合わせて茶色を選んでいる。モノトーンの着こなしならばベルトも黒という手があったが、その場合は靴も黒にしたい。実際はニットの下でベルトなど見えないはずだが、トラッド育ちはジーンズであってもベルトは必ずする、ベルトと靴の色は靴と合わせるという約束を守るのだ。

10.シューズ&ソックス

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ソックスはキルトの付いた靴に相応しくアーガイルを用意。ダイアモンド柄が足の甲まで付いた本格的なタイプだ。キルトはぴんと張った状態だがこれからクリームを入れていくうちに柔らかくしなやかになってくるとのこと。せっせと磨き、色々な靴に装着することで、新たな着こなしを楽しめそうだ。

11.用意した靴

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今回用意した靴はキルトを装着したドーバーがメインだが、もう一方はウェストンのシグネチャーローファーを用意してみた。ソールがブレイク製法の柔らかいタイプだが、揉み革のアッパーなので秋口にも充分履ける。靴を洗って保湿・保革クリームでケアをしつつ磨き上げた1足だ。

あるセレクトショップではウェストンの取り扱いがあることから、「キルトを付けるだけであなたの靴のイメージが変わる!」と大々的にPR、定番の黒や茶、焦げ茶のスェード以外に靴の差し色と言わんばかりのレッドやオレンジ、ゴールドといった派手な色を期間限定で展開している。

流石にゴールドやレッドを買うことはないが、キルトで靴のイメージが変わることを見抜いたセレクトショップが商業ベースで今まさに展開しているのを見ると、自分の気付きもまんざら悪くなかったと思えてくる。これからも時折訪ねてはお気に入りの色があったら増やしていきたい。

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コメント

おはようございます。
私は最近熱中症になりまして点滴などしておりましたが、管理人様やゲストの皆様の体調はいかがでしょうか?

キルトの付いたドーバーは、付いていない時とはまた印象が変わって素敵ですね。カントリー色が強くなって、アーガイルソックスがとてもよく似合っています。
キルトや、近年あまり見かないスパッツなど、靴に取り付けるだけで着こなしの幅が広がるアイテムに目を向けてみるのも面白いですね。勉強させていただきました。

こんにちは。
ようやく朝晩は気温も涼しくなり秋の気配を感じるようになりましたね。
平熱が37度以上あるので夏はとても苦手な季節でして、毎年ながらようやく山を越えたという気持ちです。

今回の濃茶キルトに明るい茶靴の組み合わせ、とても素敵ですね。
少し赤みがかかった?茶靴なので、メリハリが利いていると思います。
次は更に明るいライトブラウンの靴にそのキルトを着用してみても良いかもしれませんね。

黒コート&白パンツ&グレーニット&グレーマフラーと管理人様にしては珍しくモードなコーディネイトですが、やはり靴はクラシックなのが流石です。
スマートながらもクラシックの安心感があり、いい塩梅ですね。
私もアクアスキュータムの黒トレンチ(イタリア製)がありますので、今度真似してみます(笑)

キルト着用が隠れた流行になっているとの事。
そういえば以前、三陽山長が「スパッツ」なるブーツカバーを出していたのを思い出しました。
短靴の上から被せればブーツになるという面白いアイテムです。
今回のキルトや三陽山長のブーツカバーのように、お気に入りの手持ちのアイテムを変化させれるアイテムのようなアイデアがもっと出ると、楽しいですね。


スクルージ様

お休みのところコメントをいただき有難うございます。

スパッツもキルトも靴の印象をがらりと変えるアクセサリーで靴本体には何ら変化を及ぼさないところが優れものかと思います。

ある程度靴が揃うとイメージチェンジできるものが欲しくなりますが、キルトは正にうってつけでした。暫くはこれでリフレッシュした靴を楽しむことが出来そうです。

また何か思いつきましたらご報告させて頂きます!!!

PS 熱中症になられたとのこと、まだまだ残暑厳しいかと思います、どうぞご自愛くださいませ。

カメリア様

お休みのひと時コメントを頂き有難う御座います。

今までは色を重ねる着こなしが多かったので、最近は色数を抑えたモノトーンライクな着こなしがしたくなってきました。今は暑いので出来ませんがこの冬はモノトーンを意識しようかなと思っています。但し靴は茶色をメインにして…

スパッツやキルトは仰るように靴にちょっとした変化を与えるのに最適なアイテムですね。今まで忘れていたのがもったいないくらいです。昔だったらダービーの注文時には共革で必ずキルトを作っていただろうに…残念極まりない思いです(笑)

今度カメリア様ご推奨の明るい茶靴にマロンのキルトを合わせてみようと思います。アドバイスを有難うございました。

記事に書かれたキルトの様々なコーディネートを楽しく拝見しました。また、小物使い一つとっても、とても奥が深いものがあると、改めて感じました。

アイテムの色の揃え方・選び方は、結構悩みます。
オーソドックスな色と個性の強い色(黒や紺VS茶や赤とか)、反対色(赤VS青とか、暖色VS寒色とか)、濃淡(ライトブルーとミッドナイトブルーとか)、保守色とトレンド色(黒、紺、茶VSラベンダー、ペパーミントグリーン、ショッキングピンクとか)……悩みすぎてドツボにはまる事が多いです(笑)。
結局、直感というか閃きというか、パッと見て「いいな、好きだな」と思ったものでよかったりします。
 
自分としては、コーディネートという点では、秋冬の方がアイテムやバリエーションが豊富で春夏より楽しめそうに思います。
今回掲載されている写真の他にも、今後全身のコーディネートを勉強させていただきたいと思います。

oisan様

週初めのお忙しい中コメントを頂き有難う御座います。

このところトルソーであれこれ組み合わせを考えていなかったので色々と大変でした(汗)色の組み合わせは本当に難しいですが、今回のようにモノトーン風でいきたいといったように、あるいはツィードのアイテムを使ってとか、ネイビーアンドブラウンでとか自分でポイントを絞るよう心掛けています。

キルトの効用は中々のものでインスタグラムでも少しずつキルト仲間が増えるのが楽しみになってきています。いつか自慢のキルト靴なんてできたらいいなと思っているところです。

oisan様にはこれからもお時間のある時、気軽にお立ち寄り頂けますと幸いです。

岩田屋靴コーナーに電話で聞きました。が、今は黒色だけしか無いととの返事でした。以前、お話いたしましたリペア専門でお付き合いさせて頂いております、諫早市のシューズK様でずいぶん昔に造って頂いたキルトはなんと衝撃の価格、三千円でした。!!また近々お話しまして造っていただこうかと考えております。

浦野様

やはり、懇意の靴屋さん経由で作って貰うのが一番良いみたいですね。浦野様は諫早市の馴染み靴店で注文際れるのでしょうか…昔のパターンがあればすぐにでも作って貰えそうですね。

私もあと何足作るか分かりませんが、誂える時に一緒に作って貰おうかと考えました。もっと昔に気が付けばよかったですね(笑)

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