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2015年7月11日 (土)

Pullover shirts(半袖のシャツ)

プルオーバーのボタンダウン。アイビー好きならば一度は袖を通したことがあるのではないだろうか。特に半袖のバティックプリントやアロハシャツ風のプルオーバーは夏になるとよく着たものだった。当時は国産、それもVANのものが憧れだったが、よく似たものでも満足して着ていた。

嬉しいことに最近のプレッピースタイル復活にともない、本家アメリカの老舗ブルックスブラザーズもプルオーバーを再販している。長袖から始まり半袖に拡大、今年は何とクレイジーパターンまで出すほどだ。そこで今回は急遽手に入れた半袖のプルオーバーを中心に着こなしを楽しもうと思う。

1.ブルックスのUS製半袖プルオーバー

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メイドインUSA、本国サイトではポップオーバーと呼んでいるようだ。胸の刺繍は大き目だが最新のシャツでは小さくなっている。楽に脱ぎ着できるようゆったりサイズが基本だが、最近の傾向か、スリムフィットに仕上がっている。敢えてタイドアップ用にマドラスタイを並べてみた。

2.コーディネイト

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プルオーバーにネイビーブレザーをドレスダウンして着る。昔風に言えばバンカラアイビーといった感じか。本切羽のボタンを外して袖を捲り、ボトムスは派手なコッパン。仕上げにドレッシーなポケットスクェアとカジュアルなレザーキャップを一つずつ加え、全体のバランスを見る。

3.Vゾーン

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ボタンダウンの襟先はボタンを留めない。勿論第一ボタンも外してネクタイの結び目は大胆に緩めてしまう。おまけに大剣と小剣もずらしてレイドバックしたした雰囲気を出したいところだ。制服のあるプレップスクールの学生だったら、こんな風にしていやいやドレスコードに従う感じだろうか。

4.タックアウト

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最近はポロシャツの丈もタックアウトできるよう短くなっている。ブルックスでも作りをリファインしてタ丈の短いシャツを出しているようだ。それでも他のメイカーよりまだ着丈が長い気がする。昔からプルオーバー=タックアウトと覚えてきているので、裾を無造作に折りたたんで撮影。

5.シャツの雰囲気

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スーピマコットンのオックスフォードは撮影前に軽く洗ってプレスしたが、襟や袖先にパッカリングが残っている。その方がドレスダウンの雰囲気がよく出てる気もする。ネクタイは同じブルックスながらトムブラウンのディレクションによるブラックフリース。元々同じブランドなので相性は問題ない。

6.腰回りのベルト&パンツ

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最近はセーターやシャツの裾からベルトのバックルを少し見せするのが着こなしのポイントらしい。ここでもバックルが見えるよう工夫して撮影。ベルトは定番のエルメスコンスタンス。ブランド物のベルトと意識せずガンガン使うと、いい具合に古びてきて、ブランド物に見えなくなる。

7.ブレザーのシルエット

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ドレッシーなパープルレーベルのブレザー。胴絞りが強く、チェンジポケットの入ったブリティッシュスタイルに加え、ボタンもロンドンのベンソン&クレッグから取り寄せたロイヤルエアフォースのものに付け替えたばかりだが、意外や意外、カジュアルな服装と合わせてももそれなりに収まる。

8.パンツのクリース

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上から下まで綺麗に落ちるクリース。手持ちの中では最も裾幅が細い。股上の浅い腰骨で履くパンツは、イタリアのパンツ専業ブランド、ベルウィッチのものだ。最近は国産のパンツも綺麗なラインを描くものが増えてきたが、美脚パンツの本場イタリアのブランドは侮れない。

9.ソックスのコーディネイト

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パンツの裾は4.5cmのダブルカフ。丈はスーツの時より2㎝短めに仕上げる。夏らしく、くるぶしが見えるくらいがちょうどよい。ソックスはパンツの色を拾ってグリーンの柄物を用意した。夏は身に付けるアイテムが少なくなるのでソックスを差し色に使うのがお洒落に見える秘訣らしい。

10.コーディネイトした靴

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合わせた靴はどちらも軽い履き心地のブレイク(マッケイ)製法。左はフレンチトラッドの定番J.M.Westonの180サマーローファー、右はアメリカのメイン州にあるランコート社に別注したマドラスヴァンプモカシン。ラフローレンの別注を作った残りの生地で作って貰った一足だ。

今回のプルオーバーは日本からの別注のようだ。インショップの店員も、確かそんな話をしていたと思う。勿論本国のオンラインショップでも販売されておらず、メイドインUSAへの拘りを理解する日本のアメトラ好きにブルックスブラザーズジャパンが応えてくれたのではと勝手に推測している。

そう言えばオウンメイクもアメリカのオンラインショップより日本での展開の方が早かったはずだ。6つボタンのボタンダウン復刻などアメトラ好きの心をくすぐってきたブルックスに続けと、ポロやJプレスもメイドインUSAのラインナップが増えている。アメトラ好きには嬉しい日が暫く続きそうだ。

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懐かしのアメトラ(Ivy fashion)」カテゴリの記事

コメント

やっと、夏らしいコーディネートになりましたね!今回出てまいりました大好きなヴァンプがマドラスチェックのスリッポンに地元の皮膚科のご子息と結婚なされました、歌手のヒット曲、若草の頃を思い浮かべるパンツ。プルオーバーのシャツについての思い出は後程書き込みいたします。先日落札いたしました1個、約30トンのテトラポット、【波消しブロック】を60個制作するために足場資材の運搬中ですので、しばしお待ち願います!

タイのノットを緩めてボタンもあけるスタイル、いつもと違った雰囲気もまた素敵ですね!プルオーバーではありませんが、僕も今日はUS Madeの半袖シャツを着て出掛けようと思っていたところでした。

基本はアメトラの作法を踏襲しつつ、色々な国のアイテムを混ぜ、さらにはハンドメイドブレザーも取り入れてしまうのは管理人様ならではの着こなしの妙ですね!素敵ですshine

管理人様


今年も、半袖シャツの季節がやってきましたね。
個人的には、シャツ一枚の良さでおしゃれができるのは、それはそれで結構好きです。

とはいいつつも、ヨーロッパブランドでは半袖シャツの商品を中々見つけることができないので、私も管理人様同様、もっぱらブルックスのシャツばかりを購入していました。

そんな中、とあるショップでボレリの半袖シャツを見つけるようになり、昨年・今年と立て続けに購入した結果、ボレリ製半袖シャツを4枚所有するに至りました。ボレリらしい綺麗なチェック柄が、気に入っている点です。

管理人様も、半袖シャツ一枚で楽しまれる場合がおありでしたら、そのコーディネイトもご紹介いただければ大変嬉しいです。

浦野様

お仕事の合間をぬってのコメント有難う御座います。

やっとマドラスモカシンの出番がやってきました。週末は猛暑日となった東京地方、午前中こそジムに行ったり買い物したりと動き回っていましたが午後は家に籠って靴磨きに勤しんだ土曜日でした。さて本日日曜はどうなるか…。

それにしましても、テトラポット製作までされるとお聞きし、浦野様の仕事範囲の幅広さと公益に関わる責任感の強さを感じました。1個30トンを60個というとかなりの場所が必要なのではと推察いたしました。

シロさん

最近は着たいものを着たり合わせたいものを合わせたりと折衷主義と言えば聞こえはいいですが適当に合わせてしまいます(汗)

ただし、クラシックなものという大きなくくりでは外さないようにしつつ、ブレザーがアメリカのパープルレーベルであっても縫製がイタリア製ならばイタリアもの繋がりで合わせたりします(笑)

インスタグラムで載せたアルマーニのように独自の世界を持っているアイテムは他のものと合わせにくいのでやがてタンスの肥やしかアーカイブ行きになることも多いのですが、反面25年前のボタンダウンやタッセススリッポンは今でも役に立っています。

投資の意味を込めて服を揃えるならばビスポークもそうですが、クラシックやトラッドなテイストの店で買い物をするのが賢いだろうと思うこの頃です。

やまだ様

ボレッリの半袖シャツ、良さそうですね。実は私もフライの半袖シャツやギローバー、バルバなどクラシコイタリア調の半袖シャツを何枚か持っていまして…今度時間がある時に紹介してみます。

それとこの春夏物でライセンス契約が切れたバーバリーのブラックレーベルやブルーレーベルといった若者向けに出されていた国内専用バーバリーの半袖シャツも結構持っていまして(汗)これがバーバリーチェックで可愛くて良いんです!!

これらの半袖シャツ1枚で装いを楽しむことは大いにありますのでやまだ様と街で出会った時はお互い近い恰好でいたりするかもしれません(笑)

おはようございます。
Instagramの方で、「制服姿の高校生嫌々風」とコメントされてた着こなしですね。
本物の高校生と違い、
「さっきまで完璧にドレスアップしてたのをちょっと着崩した」
絶妙感が流石です!
また、真新しいパープルレーベルのジャケットに、オールデンやクロケットのコードバンローファーではなく、使い込んだ感じのローファーを合わせる所が素敵です!

Tantawaka様

インスタグラムでのコメントを覚えていて下さり、こうしてブログにまでお立ち寄り頂き有難う御座います。

どうもすでに沢山あるのにブレザーが増える傾向にあります(汗)。そこで最近買った新しいパープルレーベルのブレザーはドンドン着崩してこなれた感じにしようと思い立ちました。今は専らデニムに半袖シャツに羽織ったり、暑い時は脇に抱えたりして無理やり環境に馴染ませています(笑)

高校生の着こなしでなるほどなぁと思う着崩しは①裸足にローファー(臭うでしょうが…)、②シャツの裾出し、③ネクタイの結び目外し、④シャツの第1ボタン外し、⑤シャツの袖ボタン外し、⑥ジャケットの袖捲りなどなど…番外の腰パンは苦手なので入れませんでした。

良く考えたら高校生の外しの着こなしで腰パン以外は殆どに「合点ボタン」が押されています(大笑)。要するに「着たくない~」モード全開が彼ららしくて良いなと感じている訳です。

これをそのまま大人が真似たら反社会的な人間と思われかねないのでそこはさじ加減で、とは言うものの中々難しいのが着崩しの奥義だと実感しました。

御返信ありがとうございました!テトラポットの制作場所は夕陽が一番最後に沈む温泉地雲仙市小浜町の埋立地です。隣の場所では1,0個6トンの漁礁を制作してます。さて私は最近では夏の衣装は99,9%がポロシャツになってしまいました。以前所属しておりましたATCの例会ではIVYルックで出席なのでボタンダウン着てましたが、脱会後ほとんど着なくなりました。プルオーバーの思い出話では以前ライトグレーに小紋柄のJPと今は無きユニバーシティショップの一見床屋さんの回る看板みたいな柄のプルオーバー、二枚でした。L寸で。おこちらが大きめで着易くてよくきておりました。このシャツを着て当時取引ある三菱石油のガソリンスタンドでオイル交換していましたらこの会社のお偉方がみえて、私に君は他のガソリンスタンドの社員が何でここにいるんだ?と尋ねるので、この野郎客になんて言葉を言っているんだ!と思っているとスタンドの主任さんが○○部長、このお方はお客様です。と言いましたら部長はすみません、着ていらっしゃるシャツの柄があまりにも日石、つまり当時の日本石油のシャツにそっくりだったので間違われて言われたんですね。主任さんと皆で大笑いしたのが、プルオーバーシャツの思い出です。最後に今では日本石油も三菱石油も無くなりエネオスになってしまいましたが!

浦野様

最後まで読むとしっかり話の落としどころがあって流石は浦野様、冴えわたるコメントを有難うございます。

日石の社員と間違えた部長さん、その部長さんに言い返す前に主任さんが訳を話してくれたので全て丸く収まりましたが、それも太っ腹の浦野様と機転の効く主任さん、非を認めてすぐに謝れる部長さんという役者がそろってこそ。これが一人でもうまく連携が取れなかったら大変なことになっていますね(笑)

さて服飾に話を戻しますと、本当は私も脱ぎ着の楽な昔のプルオーバーが好きなのですが、反面今の体のラインを生かしたデザインの服に合わせるには少しスリムフィットの方が良いかなと思って今回はMサイズを買いました。

これからもう一段暑くなりましたら私も台襟付きのポロシャツにして楽な格好になる予定です。但し、浦野様はしっかりとスラックスを履かれると思うので私も見習ってグレー系のビジネスに最適なパンツを履いて颯爽と仕事に向かうようにいたします!!

書き込みいたしまして、早5年近くなりました。昨年の9月に書き込みいたしました、今泉近くで見ましたBBのボタンダウンを思い浮かべました。このスレッドを見ましたら、久々にボタンダウン、それも、プルオーバーのシャツに興味わきました!9月の小倉詣での帰りにでも今泉に立ち寄ってみたいと考えております。でも、本心はBBが得意の夏に合う腕時計のストライプベルトが狙いなんですが!日本石油、三菱石油略すと、日石、に三石。合わせて、五石油なんですが、エネオスですね。

浦野様

私も時計用のリボンベルトを探していたところでした。

確かにブルックスでも売っています。オンラインショップでも色々なものを売っているので買おうかどうか迷うのですが、今度はリボンベルトに合わせるアーミー用のタフな自動巻きの時計が欲しくなってという本末転倒の妄想が出て来てしまいます(汗)

今泉に行かれました際は色々とお話を聞かせて下さいますと幸いです。

久々のコメです。
プルオーバーのオックスフォードシャッツ、私も以前といっても三昔以上になろうかと思う頃に探したことがありました。VANジャケット無き頃あきらめたことを思い出しました。流行り廃りは繰り返すといいますが、近ごろのスリム化、尻出しには自身の体系の問題以外に閉口するところもあります。
管理人様のコーディネートにはインターナショナルの「統一しちゃう」感が多く出ていまして、恐れ入谷の鬼子母神です。不思議と合ってしまうのが素敵です。着崩すのもテクニックのひとつ。これらもアメリカントラディッショナルスタイルの何たるかを身に着け、充分に理解してからこそできるものと確信しております。

Tony様

コメントを頂き有難うございます。

毎日暑くて、流石に写真のブレザーも着られなくなってきました。せめて気分だけは写真のように着こなてみたいという願いを込めてアップしております。

今回紹介したスリムフィットのプルオーバーは脱ぐときに結構脱ぎにくくて閉口することがあります。が、今は巷の着るモノが大抵スリム化していますので、他のアイテムと合わせる分には違和感がありません。

このところコーディネイトは「なんでも合わせる」ことをいとわなくなりました。アメトラをこよなく愛する方やアイビークラブの方々から見たら烈火のごとく非難を受けるやもしれません。ですが、デザイナー系とクラシック系という大きな垣根だけは超えないよう心掛けています(笑)

昔のトラッドからは着こなしについて色々なことを教わりました。それでも昔風の「~ねばならぬ」は難しいだろうと思っています。もし手元に上から下までトラッドなアイテムが揃っていたとしても、きっとどこかに違うアイテムを入れるでしょう。

例えば英国調の胴絞りの入った2つボタンにアメリカのボタンダウンシャツを合わせたり、もっとくだけてイタリア産の台襟付き鹿の子素材のポロシャツを合わせて、その代わりにボトムスを尾錠付のJプレスのコッパンにしてみたり…そんな着こなしがしたいと感じています。

Tony様の仰るようにアメリカントラッドを十分理解できたかは自身がありませんが、アメトラ好きとして、着こなしのどこかにその雰囲気を取り入れられたらいいなぁという思いでいます。

これからもTony様との交流を通じて今を振り返りながら、自分らしいお洒落を楽しみたいと思いますので、色々とお教え下さいますようお願い致します。

人間の顔が百以上あるようんに、考え方も同じ数があります。着こなしの基本を知っていれば他人にとやかく言われる筋合いはありません!定番を着こなし、履きこなしたからこそ崩した着こなしもできるのです。お書きになられたトラッドクラブ、例のATCなどは自分達こそお洒落、ATCであらずんばお洒落クラブにあらず!というところが節々に見受けられましたのは確かです!今そのクラブを離れて見えた気がいたします。VANの創立者、石津謙介の著書、VANから遠く離れて。本は数年前に強制的に退会させられてからはVANは過去の物、小倉のVANショップに行きましても気にかけず、興味も湧かず状況でしたが今ではVANが大嫌いになってしまいました!その反響か今では今泉に食指が湧いております。

浦野様

コメントを頂き有難う御座います。

お洒落はそれぞれが個人の感覚に基づいて楽しむもので、上手だなと思う人もいればもう少しこうすればいいのにと思う場合もあるのでしょうが、究極は自己満足の世界だと以前このブログでも話題になりました。

この服には「このシャツとこのネクタイを合わせるべし…」という昔のトラッド道は今の若い人たちには受け入れられないでしょう。時代はこの服には「このシャツやこのネクタイ、あるいはあちらのシャツやネクタイ、色々選べそうですね…」というセレクト感覚を大切にすることが必要だと思います。

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