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2015年2月28日 (土)

Time sale

経済紙によれば、当分は円安基調らしい。数年前の超円高時代とは真逆の日々が続くというわけだが、おもしろいことに円高時代ではなかった海外ブランドの内外価格差が円安の今逆転する現象が起きている。もちろん定価では敵わないが、セールになると思い切って値引く国内の方が割安になるのだ。

特にチェックしたいのがタイムセール。ラルフでもアマゾンでもやっているイベントだが、予めメール会員に登録しておくだけで、定期的にセール情報が届き、欲しかった商品を見逃さずに買える。そこで今回はタイムセールを生かした「安い、早い、気軽」と3拍子揃ったオンラインショッピングの様子を紹介しようと思う。

1.国内と本国オンラインショップの使い分け

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最近購入したアイテムの組み合わせ。冬物セールが始まるとラルフの米国サイトと日本サイトを時々見比べていたが、物によっては日本の方が安いことに気付いた。その後アディショナル30%オフのタイムセールを機にカジュアルウェアやアクセサリーをまとめて購入。

もう少し詳しく見てみたい…

2.カジュアルウェアのコーディネイト

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トップスのツィード製ダウンベストはタイムセールでも国内の方が高い。他にも日本では買えないブーツ(写真右下)やセールにならないデニムと一緒にアメリカから知人経由で取り寄せることにした。一方、セーターやマフラーは日本のタイムセールの方が割安なので、こちらも何点かまとめて購入。(写真の帽子は米国製ステットソン)

3.参考価格

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ツィード地のダウンベストは当時の国内価格が28,620円。これがタイムセールになると米国価格の168㌦(≒21,600円)とほぼ同等になる。ベスト1点だけでは送料と関税を払うと国内の方がベターだが、本国サイトから複数まとめ買いして相殺した。反対に写真のイタリア製マフラーは日本のタイムセールの方がかなり安かった。

4.エルボーパッチ付セーター

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如何にもラルフらしいパープルのラムズウールセーターは本国展開品と違って膝にパッチが付いている。1シーズン前のものかもしれないが、あると何かと便利なのが肘当て。アルカンタラ(合成皮革)を使うブランドが多い中、流石はラルフ、本物の濃茶スェードを使っているようだ。

5.ダウンベストの作り

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キルテッドダウンベストだが、シェルの表側がツィード生地なのでアウトドアタイプ特有の機能性が薄れ、タウンユースに向いたお洒落感がある。ツィードジャケットの上に羽織っても違和感がないくらいだ。シティユースだからなのかダウンの量は少ないが、よほど寒くなければジャケットやセーターの上に羽織るだけで十分。

6.セーターを替えて…

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ここではボトムスやシャツ、ベストはそのままで、もう1点買い求めたショールカラーのセーターに替えてみた。ラルフローレンのサイトではクリームイエローのニットと合わせていたが若草色のウールセーターも合う。今年は特にショールカラーが流行りということで、どこのショップでも扱いが増えていたようだ。

7.グローブ挿し

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グローブのポケット挿しは着こなしのアクセント。お馴染みデンツのペッカリーグローブだ。ベストのヘリンボーンがクリーム/ブラックということでクリーム色に近いコルク色のデンツがピタリと合う。セーターをパープルからグリーンに替えたついでにネクタイも緑のチェック柄と交換。

8.実際の着こなし

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シャツは白無地のブルックスオールドポロカラー、ネクタイは鎌倉シャツ特製のタータン柄に替えているが実際に着た時の写真。米国サイズのMが日本サイズのLということだが、例外もあるようで、写真のセーターは日本でLサイズを購入したが、思ったよりも大きく作られているようだ。

9.レイヤードルック

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ヘリンボーンのダウンベストに更にダイヤゴナルツィードのキルティングジャケットを重ね着したところ。ラルフお得意のレイヤードルックだが、ツィード生地の色目、柄を変えれば違和感なく着られる。裏地のピンクが差し色になってくれるので、こういう時こそソックスもピンクを履きたい。

10.マウンテンブーツ

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デニムやコーデュロイではなく、スリムなウールパンツにラギットなマウンテンブーツを合わせる。昔では考えられなかった組み合わせだが、慣れてしまうとつい合わせたくなる組み合わせだ。注意すべきはパンツの裾。長めのものだとブーツの甲にクッションが出来て重たく感じられてしまう。

11.木型の違い

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購入したてのマウンテンブーツ。バルキーなシルエット(左)に対してスマートなノーズ(右)と両極にある2足だが、どちらを履くかはパンツのシルエット次第。たいてい細身のパンツには左のアレンエドモンズを合わせ、ストレートなパンツには右のマルモラーダを履くことが多い。

久しぶりに買ったカジュアルウェア。何を買おうか迷っているうちにウェブ上でも分かるほど次々に売り切れになっていくのを見ると、ウェブショッピングを利用する人はかなりいるようだ。近くのデパートにあるポロショップが売り場を縮小、品揃えや店員を減らしているのとは正反対の盛況ぶりに驚いた。

人件費や売り場のいらないネット販売が流行れば店舗は縮小せざるを得ない。昔は店員と懇意になり、便宜を図ってくれるなどいい関係を築いたが、縮小続きで今や近くに行きたいと思う店がない。さりとてネット購入では「いつ、どこで、どんなふうに買った。」のか記憶に残らない買い物になりそうで、それもなんだか味気ない気がする。

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コメント

ブルックスブラザースやラルフローレンなど、米国ブランドの最終セールは、出し惜しみ無し!持ってけ泥棒!という感じで爽快な気前良さを感じますね。
セーターにダウンベストというカジュアルな服装でもタイドアップするのですね。ネクタイとシャツカラーが少量だけ顔を覗かせているのが控え目な大人の休日、という雰囲気を醸し出していると思いました。

パタゴン様

週末の早朝よりコメントを頂き有難う御座います。

オンラインではそうでもないのですが、実店舗では80%オフとかもう信じられないくらいの値付けをするのが欧米のセールのようです。過去にはイギリスでパープルレーベルのピュアカシミアジャケットがVAT引き後1万円台で、NYのウェストンでクロコのローファーが6万円台で買えました。

日本でも時々某メンズ館のデパートが値付けを間違えてスーツとジャケットの値段が同じだったことがあって、勿論スーツを買いました。

首下に色が欲しい時はカジュアルルックでもタイドアップしたりします。その場合はなるべくボトムスをウールスラックスにしますが靴はレザーシューズなら何でもアリ(笑)です。

管理人様

フィッシングベスト風のデザインでツィードダウンベストとは流石ラルフローレンです。タグも雰囲気がありますね。

私もここ5年くらいはネットショップ、古着もネットオークションで購入することの方が多くなりました。
それでも馴染みのショップというのはいくつかはありますが、その関係を保つのは結構難しく、買わなくてもよかったなぁ・・・と正直思うこともあります。あまりに買わないと悪いかなと思って。
その点ネットショップやオークションは気兼ねなく買い物が出来ますね。価格の比較もすぐに出来ますし。
「いつ、どこで、どんなふうに買ったか」が記憶に残らないのは確かに味気ないですが、その方が純粋に服を見極められるかもしれません。

PMT様

土曜日の朝にコメントを頂き有難う御座います。

製造は既にアメリカ製ではないものが殆どですがラルフローレンお良いところはありそうでない、しかもトラッドなものを作り出す力ではないかと思います。

正直今回のようなダウンベストを他のブランドで探すのは難しく、トラッド派でちょっとしゃれたものを探そうと思ったらラルフのサイトを見ない訳には行かないそんな感さえあります。

PMTさんの仰るように店員といい関係を築くには時折自分はいらないと思っても店員さん顔を立てて買わなければならない時もあります。ですがそれもまたいい思い出に変わることもあって、勢いで買ったビームスでのポールセン&スコーンは後になって本当に良かったと気が付かせられました。

ネット販売のしがらみのなさと価格の安さは魅力ですがいくらで買ったのか、いつごろ買ったのか、どんなふうに買ったのか直ぐに思い出せなくなりつつある点が心配です。

素敵なダウンベストですね。ディス・イズ・ラルフローレン。パープル、若草色、オールドイングランドに通じるレベルの高いカラーコーディネート、テクスチャーコーディネートに敬服します。いやはや参りました。是非参考にさせて下さい。
通販、というよりネット購入は、お手軽な反面、皮肉にも思い出を醸成する時間が不足する点も物足りない原因の一つかもしれません。
私事ですが高校生当時、ブルックスブラザーズへ国際切手を同封しカタログを請求、味のあるイラストからじっくり吟味してオーダーシートと小切手を郵送、それから1ヶ月近く船便の到着を待って届いたときの感激は40年近く経った今でも忘れません。タターソールのボタンダウンでした。以降は西海岸のケーブルカークロージャーズ、UCバークレー生協、ブルーリボン時代のナイキなどのカタログを取り寄せ購入。商品の魅力、というより煩雑な手続きを楽しんでいたのだと思います。

管理人様

ご返信有難うございます。

そうですね。私はお店で買ったものでさえ、いつ、どんなふうに買ったのか思い出せない物もいくつか・・・いや結構あります(苦笑)
良い買い物の思い出は10代、20代が多いです。店長の言葉や一緒に開いたブックのページも思い出す事もあります。知識を吸収するので一生懸命だったからでしょう。

中尾様

高校時代にすでに手紙を送りブルックスからカタログを取り寄せていたとのこと。その頃VANに夢中になっていた私の遥か先を云っていたのですから中尾様のお洒落道の年季には感服いたします。

しかも、その後小切手御入れてオーダーし届くのを楽しみに待っていたのがタッターソールのBDとのことで、通のオーダーならではのチョイスです。その後も西海岸のトラッドの雄ケーブルカークロージャーズにもコンタクトを取っていたと聞くに至ってはもう感激物です。 

その時代、苦労してメールオーダーされた経験は今の便利なオンラインショップとは対極にあるもの。苦難を乗り越えて商品を手にした時の喜びはその品物と共にいつまでも色褪せることなく思い出として残っているのではないでしょうか。

そんな買い物が一番素敵だなぁと思うこの頃です。

良いお話を有難うございました。

PMT様

確かに服飾に夢中になった20代~30代は知識を増やすのに夢中でウィンドウショッピングも今より熱心に見ていました。原宿で山手線を降りてセレクトショップや初代ラブラドルを見ながら渋谷まで歩くのがお決まりのコースでした。

途中色々な店に立ち寄ってはその店一押しの拘り品を見て目を肥やしていったのが今も多少は役に立っています。

おはようございます。雨の月初めとなりました。私共の業界では月初めに雨が降るとその月は雨が多いと言われております。5年ほど前の3月も雨ばかりでカッパを3枚持っておりますが、乾きこなさい日々だったと思い浮かべます。そんな中に雨天を吹き飛ばすような色鮮やかなセーターを披露していただきまして心が晴れて来ました!一枚目のラベンダーカラー、大好きなアランフラッサーの靴袋と同色で嬉しかったです。また若草色のセーたーを拝見しましたら私の地元雲仙市吾妻町で皮膚科医院を営み、後に諌早市へ移転されました、i先生の御子息と再婚なされました歌手の小川知子の(若草の頃)口ずさんでしまいました、

浦野様

日曜日の朝からコメントを頂き有難う御座います。

月初めが雨だとその月は雨の日が多い…科学的根拠はないのでしょうが長い間の統計的な傾向からそういった説が出てくるのではないでしょうか。となると確率から言って今月は雨が多いとも考えられそうですね。履く靴を考えます(笑)

そう言えばアランフラッサーの靴袋もセーターと似たような色でしたね。私は所有していませんが見たことがあります。それと若草色で思い出したという小川知子さんのお名前、懐かしいです。何と浦野様のお知り合いの方と再婚されたのですね。

自分の周りには芸能界とは無縁の人ばかりです(笑)

中尾様のケーブルカークロージャーズ。懐かしいワードでした!ウエストコーストのブランドであったのは覚えておりました!メンクラのスーツ特集号などには必ず出ておりましたね。

こちらNYは週末は雪、週中は最低気温マイナス15度等と地獄のような天気です。トホホ。最近はネットショップでも気に入ったものが直ぐに売り切れてしまうので、4割引きになって絶対欲しいと思う物は直ぐに購入しないと絶対に逃します。6,7割引きまで待つと流石にあんまり欲しいと思う物は残っていないですね。 

日本のセレクトショップ等も最近は50%以上のセールになるようになりましたね。もっとも定番系は5割引き止まりですが。

住職様

日本では伊豆河津町の名物"河津桜"が開花とのニュースが流れていましたが、NYでは雪とのこと。この前みたいに地下鉄がストップなどということにならないと良いですね。

ニューイヤーセールで欲しいものが40%になったらもっと値引きするのを待って買うのではなく、思い切って買うのが良い結果につながるとのアドヴァイス、そのとおりでした。欲しいもののサイズがぐんぐん無くなっていく様子を目の当たりにしてと強くおもいます。


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