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2015年1月 1日 (木)

A Happy New Year

新しい年を迎えた。今年の着始めはアイビールックと並んでお気に入りのブリティッシュルックでスタート。英国スタイルに欠かせないツィードジャケットやタッターソールのシャツ。こうした愛すべき英国調のアイテムをオーセンティックブリティッシュキットと名付けたのはハケットだった。

残念ながら今や凡庸なブランドになってしまったハケットだが、80年代に上陸した時は衝撃的だった。高価なダブルカフのカッタウェイシャツ。3ボタンのジャケットに細身のトラウザーズはかなり尖っていたと思う。そこで今回は大好きだった頃のハケットを紹介しながら英国スタイルの魅力を探ってみたい。

1.ブリティッシュカントリースタイル

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久しぶりに英国製のツィードジャケットを出してみた。張り出したショルダーラインが時代を感じさせるが、これがハケッターズと呼ばれたスタイル。古着からスタートしたブランドらしくビスポークテイラーのディテールをふんだんに盛り込んだジャケットは蘊蓄の塊でさえあった。

もう少しハケットの魅力を詳しく紹介してみたい…

2.バーブァー&ツィード

Top

ハケットではオイルドコートの扱いはなかったが、ハケットがコーディングスのワンフロアをを間借りしていた時にバーブァーとのコラボを見たのを思い出して、タイトなCowen Command を羽織ってみた。バーブァーの裏地はコットン、滑らないので上から重ね着するのはかなり難儀した。

3.ミリタリーデザイン

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、エポーレットや左袖上に付けられたユニオンジャックのワッペンなど通常のバーブァーにはないアーミーデザインが気に入って購入したもの。ドローストリングスでウェスト部分を絞るとアーバンアウトドアウェアに変身する。輸入元によれば限定モデルで、匂いのしないワックスを使用しているらしい。

4.ギャランティ

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インナーポケットに付く金属プレートとポケット内にしまったままのギャランティ。今や英国外で作られている製品が殆どのバーブァーだが、このコーウェンコマンドは英国の工場で作られたもの。代理店のA&Fのアウトレット店で購入。正規品ながら格安で買える穴場のような店だ。

5.ネームタグ

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今回の主役ハケットのジャケットはサビルロウに代表されるビスポークテイラーと同じく、メイカーズタグが内ポケットの内側に付く。確か店の名をひけらかさない為の配慮だったと思うが、こうしたディテールを店に行く度にT店長から聞いて英国の服に対する興味や憧れが増したのは言うまでもない。

6.本開きの本切羽

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本開きの本切羽もハケットが世に知らしめたディテールの一つ。ただ残念なことにボタンホールが開けられていたので袖の長さを調節できないという問題があった。切羽裏の生地の取り方は現在のサビルロウテイラーでもやらない贅沢な生地使い。本格的な英国製注文服の意匠を忠実に再現した名作だと思う。

7.上襟裏の"ヒゲ"

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上襟裏の通称ヒゲもハケットらしいディテールの一つ。仕立て直しの際に襟を裏返しする為のものとか、上襟にテンションをかけて襟先が跳ねるのを防ぐためとか色々言われているが、ハケットはクラシコイタリアのブランドよりも先にこうしたフルディテールを実践していたのだから大したものだ。

8.シャツ、タイ&ボトムス

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シャツは同じくハケットのタッターソール。ネクタイは米国製のポロで、チーフも同じアメリカはブルックス。一方のボトムスはコーディングスと言いたいところだがローライズのGTA。ベルトはカーフのOリング、ラルフローレンのものを締めている。英国物が好きだが全て英国物でというのは中々難しい。

9.英国物のブーツ

Shoes

足元はブーツで固める。基本的にブーツは上部がフックになっているものを選ぶが、市販されているブーツの中には全て鳩目の物もある。黒の内羽根キャップトウブーツあたりは全てアイレットの方がエレガントに見えるが、パンツの裾に隠れてしまうことを考えると誂える時はフック付きと注文してしまう。

10.ビスポークブーツ

S01

最近よく履いているコンビのブーツはお馴染みのクレバリー。エレガントな靴が得意のクレバリーに無骨なノルべのブーツを作らせてみたが、やっぱりエレガントに仕上げてきたのは流石だ。ピッグスキンのアッパーは既成ではまず見られないもの。ただフィッティングはタイトめなので靴下は薄手がベター。

11.英国製ブーツの決定版

S02

こちらは英国スタイルに欠かせないトリッカーズのカントリーブーツ。ライニングに若干傷が付いているということでファクトリーアウトレットに回された不運な1足。ノーザンプトンの工場直売所で買った思い出の靴だ。いわばセカンドグレードだが、今も現役で活躍するアウトレットの星。

昨年はブルックスを中心に米国スタイルに傾倒していたが、今年は少し英国スタイルを意識しようと考えている。先ずはシャツをボタンダウンシャツからカッタウェイシャツに替えてみること。それだけで合わせるネクタイやジャケットが替わるはずだ。取り敢えずクールビズ開始の5月まで要チャレンジ…。

もう一点は前回も述べたが手持ちの靴を満遍なく履くこと。英国靴を履けば服も英国調になるはず。と言いながら新年早々アメリカのオンラインショップにオーダーをなどと考えているのだから困ったものだ。どうやら今年も折衷スタイルになりそうだが本年も拙いブログにお付き合い頂ければ幸いである。

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コメント

あけましておめでとうございます。昨日初詣に行きました、佐賀県の鹿島市にあります祐徳稲荷。日本三大稲荷とか。神殿で御払いを受けている時に雪が舞い始め境内は真っ白な雪景色でした。新年のスタートは、ハケットで始まりましたか!

浦野様

明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いします。

只今信州のコテージです。大晦日、元旦と雪でしたが幸い雪下ろしをするほどではなく、助かりました。ただ、かなり寒くて薪ストーブの薪の消費が思ったより多いことに気がつきました。この分だと今年の夏はチェーンソーで新たに薪作りをする必要がありそうです。

マッサンの影響でしょうか、信州で過ごしているとスコットランドを思い出します。ツィードを着てカントリーブーツを履いて近くの神社にお参りに行きました。マッサンで中島みゆきが歌っている「麦の歌」を口ずさみながら(笑)

A Happy New Year!!
大晦日は朝から紅白歌合戦を観ながら靴磨き、年越しの瞬間は窓を開けてTimes Squareから届いてくる歓声を聞きながら、その様子をテレビで観るという、「家でゆっくり」の一日でした。元旦も掃除をしつつ靴磨きです(笑)

2015年の初めをブリティッシュスタイルで迎えられたとの事、僕も朝ドラの影響か、ツイードジャケットやスリーピースを無性に着たくなっております。僕は今のハケットロンドンしか知らないので、管理人様を魅了した1st Hackettがいかに素敵か、とても気になります。タイムマシンが実現したら、行ってみたいくらいです。

素敵な品々とコーディネート、いちファンとして楽しみにしております。今年も宜しくお願い申し上げます!

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

ツイードジャケットいいですね。ツイードジャケットにマスタードカラーのコーデュロイのパンツ。さらにはワックスドコットンのバーブァーとカントリーブーツとくれば、領地の散策、完璧なカントリースタイルですね。是非ハンチングキャップも加えていただきたい、そう思うところです。やはり、クレバリーのブーツは良いですね。程よくタフな感じがしつつ、繊細さがあって。

ハケットの広告で見るような、ツイードジャケットにモールスキンやコーデュロイ素材の、色はマスタードやバーガンディのパンツのスタイルは永遠のあこがれです。なかなかこれだと思うパンツに巡り会えず、一向にそういったもの手元にそろわないのですが。

シロさん

明けましておめでとうございます。
今年も色々情報交換ができますことを願っております。

正月早々のコメントを頂き有難うございます。 信州ですので返信が遅れがちで申し訳ありません。この後シロさんのブログにも立ち寄らせて頂きます。

マッサンすなわち竹鶴政孝は本当に気骨があって信念があって人の嫌がる仕事をかって出ながらウィスキー作りを体得したそうです。ニッカウィスキーの余市工場では色々な話を聞きましたが、そこで買ったニッカのシングルカスク10年物はスコットランドで英語を学んだイタリア人(大のウィスキー好き)も認める味でした。山崎のウィスキーも世界一になりましたし、ものづくりにかける日本人の情熱を広く世界に知らしめたという意味でも竹鶴政孝は偉人の一人だと思います。

実はハケットもかつては同じようにものづくりに情熱をかけたブランドでした。ニューキングスロードに古着屋をオープンしたのが最初だそうですが、それより以前ロイドジェニングスとジェレミーハケットの2人はロイドジェニングスという靴屋をやっていたと聞いています。グリーンやクロケットなどノーザンプトンのファクトリーに別注をかけた靴はよく売れたそうで、その業態を受け継いだのが日本のロイドフットウェアということになります。勿論関係は全く無いそうですが。

その後古着中心のハケットをオープンするにあたって彼ら2人は英国中に買い付けに回ったそうで、同じように英国で買い付けをしていた恵比寿の古着店ポーチャーの店主から聞いた話では、あちこちでジェレミーハケットやロイドジェニングスと会ったと聞きました。

ハケットがオープンするとラルフローレンが見に来たこともあるそうで、一斉を風靡したことがつい昨日のようです。ニューキングスロードに店舗があった頃訪問した事がありますがその頃が一番輝いていた時期かもしれません。チェスターバリーに作らせたダブル6ボタンのチョークストライプのスーツも格好よさといったらシロさんお持ちのダッシングツィードぐらいのクオリティだったかもしれません。

ともかく今とは全く違うこだわりのブランド、それがハケットでした。話は尽きないので(汗)また機会がありましたらハケットの思い出話を紹介させて頂きます。

れの様

明けましておめでとうございます。
昨年は色々な情報交換をさせて頂きました。本年もよろしくお願い申し上げます。

実は昨年末の伊勢丹大感謝祭で、ロックのツィードハンチングが売りに出されていたのですが、時間がなくて買わずじまいでした。あの時買っておけばと後悔しきりです。

クレバリーのブーツはだいぶ馴染んで来ました。近いうちに多少は履き込んだ靴の姿を見せられるかと思いますので、お時間がございましたら時々お立ち寄り下さいますと幸いです。

管理人様

あけましておめでとうございます。

土曜日の更新と油断していました(笑)

さっそく大好物のブリティッシュづくめで楽しく、そしてコメント欄でハケットについてのお話を興味深く拝読いたしました。
ぼくも古本からはじめていづれ、皆が欲しくなるような書籍を発行なんて妄想をしてしまいました(お恥ずかしい)

さらなるやる気を出すために大晦日にBBのアウトレットに行って念願のチェックのシャツを購入いたしました。いよいよチェックオンチェックに挑戦です。
それでは本年もこちらでの交流を楽しみにしています!どうぞよろしくお願い申し上げます。

decoy様

明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

チェックオンチェックのコーディネイトで店頭に立つ店主decoy様のお姿を想像しています。正にツィードブックに相応しいお姿ではないでしょうか!!

2月にツィードジャケットの仮縫いがあります。目下ジャケパンスタイルが主流になってきましたので今年もジャケットスタイルで着こなしを楽しもうと思います。decoy様とも色々な情報をやり取りできれば幸いです。

管理人様

あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。

ハケットというと私は青山ベルコモンズの向かいの角にあった小さなショップを思い出します。ハケッターズという言葉もすごく懐かしいです。
カントリースタイルにはやはり野鳥の柄のタイが良く合いますね。素敵です。

私は帰省先から戻る途中に神戸の古い米国靴を扱う古着店に立ち寄りましたが、ネットで目を付けていた物は全て年末年始で売り切れで、収穫なしに終わりました。しかしながら、懲りずに今年も米国靴、服に没頭しそうです。

PMT様

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

私も青山のベルコモンズにあったショップはよく行きました。ただそれより以前、最初は自由が丘に路面店が出来て、その後旧銀座のテイメンに、それから調布のパルコにインショップができ、新宿伊勢丹や池袋の東武等デパートに進出後は青山のベルコモンズに基幹店ができるなど紆余曲折があります。

やがてクラシコブームになるとブリトラは窮屈なのでしょうか、ついに日本撤退となります。私は閉店間近のベルコモンズに行きました。丁度サヨナラセールの最後でしたので、糊のきいたデタッチャブルカラー(付け襟)を買いました。その時いらっしゃったT店長には調布や銀座でお世話になった方でしたが、ハケット撤退後に新テイメン(新しく天賞堂近くに移転した店)で一度お会いしました。ただ、それが最後にお会いした時だと思います。

ハケットは語り出すと色々あるのでまたの機会としますが、PMT様は今年も米国路線で行かれるとのこと。ぜひ色々と情報交換をさせて頂きますようお願いいたします。

新年明けましておめでとうございます。

折衷スタイル大賛成です。
むしろ世界中の良いものを取り入れて練り上げるJAPANスタイルこそ最高です。
それにしてもツイードジャケットの出来は素晴らしいですね。細部までディテールにこだわった作り手の思いが伝わるような気が致します。
私も、年齢とともにジャケットスタイルが多くなって参りました。オヤジの特権(?)で、シャツやシューズなどといろいろな組合せを楽しんでいます。周りに不快感を与えずに、自分が着たいものを着る。
今年もそれでいきたいと思いますので、情報発信よろしくお願い致します。


shaky-ooi様

明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

折衷スタイル、仰るとおり日本のマーケットも成熟してきているようで何でも揃います。その中から自分でセレクトするのは楽しいですが、結構奥が深いのも実感しています。

今年もアメリカ、イギリス、イタリア、これにフランスやオーストリアなどヨーロッパの各地のアイテムを取り入れながら着こなしを楽しみたいなと思っています。

今回のハケットのジャケットはビスポークジャケットに興味を持つようになったきっかけの1着でした。今から25年も前のものになりますが、古くなっても懐かしさから時々ひっぱりだしては着ています。

shaky-ooi様とも色々な情報をやりとりできますことを楽しみにしております。

余談ですが、管理人様のブログに度々紹介されているラルフローレンネームのコードバンWTをバーゲンセールでゲットしました。
ウェストンもしかり、管理人様の歩かれた足跡を辿っているみたいで恐縮です。
これも、ローテーションに加わる靴になる予感がします。
ダブルソールの靴ばかり買い続けているため、履き慣らしに足が悲鳴をあげそうです。

shaky-ooi様

何とラルフローレンのコードバンウィングチップをセールでゲットされたとのこと。おめでとうございます。自分が気に入ったものをブログで細々と紹介する中で多少なりともゲストの方の参考になればこれ以上はない喜びです。

マーロゥというペットネームのコードバンウィングチップは、ツィードルックやヘビーアウターにデニムとも合う実に汎用性の高い靴だと思います。shaky-ooi様がどのような着こなしをされるかまた、やりとりができますことを楽しみにしております。

おはようございます。
本年度も宜しくお願いします。

かつてのハケットがそのようなスタイル、立ち位置だったとはとても知りませんでした。
当方26歳ですが、ハケットというとブリティッシュスタイルを水で薄めて取っ付きやすくしたブランドという程度の認識です。恐らく私ぐらいの年齢は大体このような認識ではないでしょうか。

そう思うと、クラシック界の品質や思想伝統に負けない作りを持ってして、新しい方向性やアップグレードをやってのける、つまりクラシック界を牽引するデザイナーというのはいなくなりましたよね。
かつてのハケットやかつてのサンローランが、そうであったと思います。
今ではトムフォードがそれに当たるのでしょうか。(私は彼の禁欲的でちょっと神経質ななスタイルが好きではないですが)

それよりむしろ、クラシック界自体が牽引者不在でも各々アップグレードを試みているという印象です。(管理人様の最近のジョージクレバリーの投稿を見ていてもそう感じます)

ところで本日は、私事になりますがオーベルシーのダークブラウンの靴を購入いたしました。
ダークブラウンという色の性質から、合わせ方の問題やコーディネートを限定されるのではないかなどの不安がありましたが、(それまでブラウン系はライト~ミディアム、もしくは赤茶などだけでしたので)
管理人様が以前の投稿された記事で同じ色合いのダークブランの靴とネイビースーツを合わせているのを見て、購入の決意とさせて頂きました。
手持ちの服と合わせてみるととてもシックで何故こんなに無用な心配をしていたのだろうかとバカバカしくなりました笑
管理人様の写真はいつも参考にさせていただいております、ありがとうございました。

本年度も宜しくお願いいたします。

カメリア様

明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

成る程現在のハケットは「ブリティッシュスタイルを水で薄めてとっつきやすくした…」というたとえは言い得て妙、今のハケットの立ち位置をよく表しているなぁと感心いたしました。

ですがかつてのハケットは確かにリアルブリティッシュクロージングを突き詰めようと真剣になっていたブランドでした。今回紹介したものはその頃のジャケットですから今とはだいぶ雰囲気が違っています。

とにかく細身のワンプリーツパンツにVゾーンの狭い3つボタンのテイラードルックが格好良くて夢中になったものでした。その一見窮屈そうなハケットは今の世代の人は感覚的に合わないのでしょうか、アップデートを図った途端、昔の面影は見られなくなってしまいました。

ところでオーベルシーをお買い求めになられたとのこと。昔パリの店でスメードのキャップトゥを買ったことがありますがブレイク製法の軽い作りにスクェアトウが格好良かったことを思い出します。

カメリア様は濃茶を選ばれたのですね。グレーのスーツにもネイビーのスーツにもジャケパンルックにも合う色だと密かに思っておりますので、ぜひ着こなしを楽しまれ、気が付かれたことをお教え頂けますと幸いです。


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