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2014年11月22日 (土)

Delivery on the same day(即日配達)

最近話題となっているネットショッピングのラッシュデリバリー。アメリカでは既に生鮮食品の即日配送で誰がTOPを取るか激戦だという。日本では翌日配送を掲げる国内大手の通販サイトが有名だが、アマゾンジャパンがヤマト運輸と提携して即日配達サービスを提供、仕事仲間の間では好評を博している。

そのアマゾン、元々通常の配送料は無料だが、即日配達は有料。ただし会費制のプライム会員になればそれも無料になる。先日お試しのプライム会員に入りアマゾンで買い物をしたら、確かにその日のうちに届き感心したところだ。そこで今回は届きたての商品を中心にネット通販の現状を紹介してみたい。

1.アマゾンでブーツを買う

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新旧のトレッキングブーツ。左が旧来の相棒で右が新顔。ビブラムソールのイエローロゴは昔の登山愛好家にとっては信頼の証だ。一方右の新顔はマークが目立たず、トレッドも微妙に異なるが何よりスマートで今風。それにしてもこんな格好いいブーツまで扱うとは…服飾関係の品揃えは今一つと思っていたアマゾンの充実ぶりに驚いた。

もう少し詳しく新顔のブーツを紹介しようと思う…

2.即日配達のブーツ

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即日配達はたとえ日曜の朝に注文してもその日の夜に届く。これがデパートで買い物の後、荷物が重たいからと配送をお願いしてもそうはいかない。デリバリー面ではリアルな買い物よりネット販売の方が楽な印象をもった。写真は箱を開けたところ。ネットで「シューバッグは片足分」と但し書きが載っていたので中を見ても驚かずに済む。

3.ブーツの品質

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買ったのはマルモラーダのマウンテンブーツ。イタリアンアルプスの麓ヴェネト州の伝統技術を近代化したジャコメッティ社の名作だ。このブーツ、残念ながら近場のデパートでは売っていないし、扱う店を探して出向くのも楽ではない。そんな時でもネットショップなら自宅にいながら買い物ができるアドバンテージがある。

4.価格設定や限定セールの魅力

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細身でスマートなシルエットはラルフローレンが毎年別注をかけるほどの実力派。ところがアマゾンでは頻繁に期間限定セールや早割セールを行っており、これをうまく使えば定価の25%オフとかなりお買い得だ。実店舗に通いセールを待って運よく手に入れるチャンスを考えるとネット販売に軍配が上がる。

5.ブーツの返品について

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マルモラーダは片足750g。チャーチのシャノンが660gで本格的な登山靴が1300gだからブーツとしてはかなり軽い。それでも試着せず購入する不安を解消すべく、アマゾンでは試着後30日以内の返品を可能(原則)にしている。返品の手間はあろうが購入時のフィッティングに対する懸念が解消されれば服飾品のネット販売は更に加速するだろう。

6.ブーツの色合い

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本格的な登山靴は裏出し革(=スェード)をアッパーに使い、購入後は防水ワックスを塗って黒光りさせるが、マルモラーダはナチュラルカーフに職人が手作業でワックスを塗り込み、グラデーションやバイカラー(2色)に仕上げている。ネット販売では色目が印象と違うことも多いが、マルモラーダはネット上の画面より実物の方が美しい。

8.ヒール周辺

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届いたブーツの右を試着。フィット感もよく返品なしと考え、足を前後に曲げてみた。お蔭で右足首後のワックスが剥がれたが、もし返品する場合はここまで靴を曲げなくとも良い。それにしてもマルモラーダのパティーヌはデリケートだ。ダブルウェルトのタフな本格的登山靴の雰囲気と繊細なパティーヌが同居した不思議な魅力がある。

~~~~~~ブーツのディテール~~~~~~

9.スマートなシルエット

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上から見ると一段とスマートな印象のブーツ。ビスポークシューズ顔負けのブラインドウェルトでコバが本体から殆どはみ出ていない。これがブーツを美しく見せる秘訣だろう。D管とフックの間のタンは登山靴やスキー靴に見られる2枚重ねタイプではなく一枚革。水の浸入を防ぐ本格的な作りとなっている。

10.軽量なビブラムソール

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タウンユースのマウンテンブーツらしく、ビブラムソールのトレッド高や間隔、材質や重さなど本格的な登山靴より軽い感じだ。デニムやウールカーゴ、厚手のチノパンやコーデュロイまでボトムスを選ばず、トップスもツィードジャケットからダウンパーカまでとコーディネートの幅は広い。何より靴自体にイタリア製品らしい華がある。

11.旧友と新顔

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新旧マウンテンブーツの比較。左のマルモラーダはすっきり、対する右のダナーはがっしりと対照的だ。もっともダナーはゴアテックスの袋状ライニングを採用しているので足入れ部分はそれほど広くない。新顔マルモラーダはD管とフックで靴紐が容易に着脱できるが旧友ダナーはアイレットが多い分少々手間がかかる。

12.コバ部分のステッチの比較

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マルモラーダはノルヴェジェーゼ製法。チェーン状の掬い縫いとソールを繋ぐ出し縫いが重なるコバはかなり迫力がある。試着した感じではトゥスプリングの効用か反りの悪さは感じられない。一方ダナーはデザートブーツ同様ステッチダウンを採用。リブのないインソールのおかげで軽く反りの良い履き心地は正にダナーライトの名のとおり。

今回購入したマルモラーダのマウンテンブーツは登山靴の機能を街用のブーツに反映させた傑作。勿論本格的な山では使えないが、街中や郊外の散策には十分すぎるほどのスペックを備えている。販売店の少なさから購入に当たって楽天など色々検索したが、アマゾンの品揃えと即日配達の威力が際立った。

ネット通販は店舗に出向いて買い物する時間を大幅に短縮できる。アマゾンの仕掛けた即日配達が広がれば、お気に入りの服を金曜に注文、土曜日に着飾って出かけることも当たり前になるだろう。デパートやショップには受難だが、実物販売が基本の服飾品でさえ、ネット通販に主役を譲る時代が来ているのかもしれない。

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ショッピング(Shopping)」カテゴリの記事

コメント

こんばんは。
個人や地域の小売店を潰しまくった大型店が、今度はアマゾンなどのネット通販に潰されていくというのも、また興味深い話ではあります。
考えてみるとより一極に資本が集まる事になりますが、便利なのは確かに事実、どのようにそれを取り込んだ社会となるか、
そして良い方向に修正していくか、それを考えさせられるちょうど時代の節目ですね。
即日配達はその爆発的な加速力となるでしょう。

製品分野に関しては、ネット通販に間違いなくシェアを取られていくでしょう。
個人的にE-コマースの一番の功績は、JAなどに参加しない小規模農業=品質重視の農家の作物の販路が確保されたことだと思っています。
ネット通販のもたらした大きな変化としての2つの事である、
個人販路の確保と時間短縮、これらをともに良い方向に導いていきたいものです。

個人的には「人間そこまで時間短縮して、余った時間を何に過ごすのよ」、とも思いますが。

カメリア様

真夜中のコメントを有難うございます。

確かに農家が独自で収穫した新鮮な野菜を鮮度を保ったまま直接食卓に届く時代が来たことは画期的です。昔は中々口にすることができなかった北海道の生ホワイトアスパラガスもシーズンになると自宅の食卓に乗るのですからネット通販の力は凄いと感心します。

一方ファッション関係の商品は実物対面販売が基本と言われてきましたが、今やショールーミングという用語のとおり、実店舗で試着してネットで買うという行為をする購買層がアメリカでは87%に達しているとのことです。私はショールーミングをするのも面倒なので予想で購入、サイズが合わない時は海外通販であっても返品、交換を行っています。が、一般的には安く買いたいと思えば販売店で試着してネットで買うという行為は時代の流れなのかもしれません。

小豆色が綺麗ですね!!マルモラーダが使っているカーフは繊細な印象を受けますが、雨や雪の中履いてもシミにはならなかったので、マウンテンブーツとしての耐久性は一応備えているようです。信州のコテージへ行かれる際にはぴったりの靴ですね♪

シロさん

マルモラーダ使いのシロさんから色々教えて貰えるので安心してネット販売を決断できました(笑)

NYの雨や雪でも平気だったということは東京や信州でもブッシュなどのない場所では大丈夫そうですね!一緒に写っているダナーのつま先を見ると分かりますが家の庭はちょっとしたブッシュがあるので舗装された道まで出る間につま先や踵などを傷付けてしまいます。

肉厚の革を使っているダナーなら勲章にもなりますが、繊細な革のマルモラーダだと、万が一革が抉れたりするとドキッとてしまいますのでシロさんのようにアーバンジャングルでの履きこなしを目指します。

シロさんのデニム+マルモを参考にしつつ、近いうちにウールパンツとアウター+マルモというのも考えてみたいですhappy01

お早うございます!

管理人様がいつも撮られているアイテムが箱に入った状態の写真は購入した時の嬉しさをいつも思い出せてくれて、僕まで嬉しくなります。
マルモラーダはコバがここまでないとは意外でした。かといって柔な印象ではないナイスなバランスですね。ツイードのジャケットとも相性がよさそうです。
そしてツイードといえば!(強引につなげました(笑))
Tweed Books実店舗が2014年12月11日に神奈川は横浜の白楽にオープンします。ファッション、音楽、文芸の本を中心に取り扱う予定ですので、横浜方面にお越しの際は是非お立ち寄りを!
→http://tweedbooks.com/

ちゃっかり宣伝しコメント欄を汚してしまったことお許しください。

古本屋もすっかりネット販売が主流となりつつあるご時世、実店舗での満足感、ネット販売での便利さの二つを追求するべく精進します!

decoy様

朝早くからのコメントを有難うございます。

やはり古本屋もネット販売が主流のようですか。私自身は古本は絶対に店に行って買います。それは古本の世界はまだまだ未知のことだらけだからです。

反対に服飾品については店に行く機会がうんと減りました。失敗も含めそれなりに経験しているので店に行かずとも大抵のものは買える気がしているからです。

それでもネクタイはオンラインでは買わないです。色目や風合いなど細かな部分がちょっとつかみにくいので…今のところネットショップが主流になっても全く人が店に行かなくなることはなさそうですがショップを構えるって大変なんだということがよく分かりました。

ツィードブックの告知有難う御座います。次回かその次にはブログ本文にエントリーさせて頂きますので今しばらくお待ちください!!

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