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2014年9月13日 (土)

First Experience(初めての靴+加筆)

靴の好みは年齢とともに変わるようだ。若い頃は「紐靴こそ男の靴」と信じ、トラッドなおかめ靴を良く履いたものだ。ところがある時ロンドンでサイドエラスティック靴に出会うとその信念が少しずつ崩れ、今ではローファー(怠け者の意)ばかり履く、文字通りなまけものになっている。

もちろん靴の作りにもこだわっていた。「紳士靴の基本はウェルト靴、靴底の張替えが効く重厚な靴を履くべし…」という教えを忘れずにいた。ところが、こちらも綻んできたようで、最近、今まで手を出さずにいた靴にまで触手を伸ばしてしまった。そこで今回はおきて破りの新着靴を紹介したい。

1.初めての靴

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届いた靴を箱から出したところ。ソールには試着した跡がある。オンラインでの購入だが、このショップでは街の靴屋と同じように試着が認められている。もちろんサイズが合わない時の返送料は注文主の負担になるが、交換した靴の送料はショップもちなのでエクストラフィーは双方痛み分けという訳だ。

さて、いったいどんな靴が届いたのだろう…

2.スリッパ(ルームシューズ)

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届いたのはスリッパ。いわゆるルームシューズだ。アッパーは毛織だがソールとインナーが革製なのでカテゴリー上は革靴、つまり関税率は18%となる。思ったよりも高い関税を国際宅配業者経由で納付し、受け取りが終了。購入したのは見覚えのあるファブリックから直ぐに分かるだろう、ブラックフリースのものだ。

3.薄いソール

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極薄のソールから分かるように製法はマッケイよりも簡易なセメント式。9Dを購入したが作りが小さ過ぎて足が入らず(初めてのこと)、返品の上10Dと交換した。待つこと4週間。日本郵便で送り、到着はDHLとスムーズに交換終了。もちろん交換なので非関税扱いで受け取ることができた。

4.ファブリックのパターン

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柄の大きなツィード生地ならば左右のパターンが気になるところ。靴のインサイドもアウトサイドも勿論ヴァンプも含めどこから見てもパターンは左右対称。内側のライニングやインソールも上質の革が使用されていて、思わず製造元を見たら、メイドインスペインと書かれていた。

5.スタブス&ウートン

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スタブス&ウートンはマディソン街にショップを持つNYのシューズブランド。Web検索によればデザイナーのパーシー・シュタインハート氏が休暇中のフロリダで友人が皆こぞって履いていたベルベットのスリッパにヒントを得て始めたブランドらしい。今回の靴はブラックフリースのエクスクルーシヴということになる。

6.ヴァンプ部分

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スリッパのつま先はプレーンなので単調になりがち。ペニーローファーのサドルを思わせるパーツを縫い込むことでタキシードやスーツだけでなくカジュアルなパンツルックに合わせらやすくしたのが特徴。フィッティングはアッパーがレザーではないため、足に吸い付く感触という訳にはいかない。

7.ハーフラバーの装着

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ソールの薄いスリッパは室内専用。これを外で履くにはハーフラバーを貼りたい。靴修理専門店に持ち込んだら店員さんが「足を組んだ時に見えるので同色のラバーをお薦めします」とのよきアドバイスがあった。実はゲストの方からも同じ助言を頂いていたが、図らずもその助言を選択して正解だった。

8.ソールエッジの処理

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ハーフラバーを貼るとエッジはベージュのまま。そこでアッパーに保護用のマスキングテープを貼り、茶のワックスを盛った研磨機でコバを磨くと写真のように綺麗なエッジになる。担当してくれたのは渋谷西武のリファインアームズ。工賃は3000円(+税)と良心的な価格。わずか30分で仕上げてくれた。

~コーディネイト編~

9.同素材のアイテム群

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ゴールドタータン柄は既にコート、シャツ、ネクタイがあるので今回のスリッパを入れると4点目になる。ブラックフリースでは更にパンツとジャケットを用意しているので、全て揃えたらどうなるか面白そうだ。もっとも合わせとしてはせっかく買った初めての靴を中心に、コートやネクタイ、シャツを上手く選ぶのが良さそうだ。

10.コーディネイト(その1)

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共柄ならではのアンサンブル。面積の大きいコートを中心にネクタイを少々、スリッパで再び柄を繰り返す。同じ柄が上手く散らばって、見た目の印象はしつこくない。ポイントはインナーをブラック、ボトムスをグレーとトーンを落としたこと。ショールカラーのニットとパンツは共にパープルレーベル。

11.コーディネイト(その2)

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共布アイテムのフルセット。かなり派手だが、ブラックフリースのディスプレイはもっと過激で、これに別の大柄チェックのパンツを合わせている。究極のチェックオンチェックと言えるが、実際着るかどうかは別だ。パンツを敢えて明るいグレーにしてみたが、それだけで印象はかなり違う。

12.スリッパ2選

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どちらも分類上は室内履き(スリッパ)になる。左はロンドンのワイルドスミス靴店(既に閉店)の初代がジョージ4世の為に作った別荘用の室内履きが大元。それをエドワードグリーンが既成靴で件のワイルドスミスやポールスチュアートの為に作った1足。右の最新スリッパとフォルムが瓜二つだ。

13.靴の比較

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よく似た2足だが左は8.5Eで右は10D。長さもほとんど同じなのにサイズ表記はかなり違う。また、左の靴はソールが厚いのでつま先が床に当たることはないが、右の靴はソールが薄いため、床につま先が擦れて痛みやすい。さらに左の靴は革特有のフィットがあるのに対して右の靴は毛織布のせいかフィットが緩い。

以前トリッカーズのブーツにツィード生地を使ったものがあったが、控えめなヘリンボーンだったと思う。ところが今回のスリッパは原宿の路面店で見た時から派手な生地使いが琴線に響いた。フォスターのトランクショウでルームシューズのビスポークを薦められた時でさえ湧かなかった感覚だ。

スリッパの半貼りをお願いしている間、デパートの靴売り場をのぞいたら、何とこの秋冬はスリッパが「一押し」の靴とのこと。ベルベットの重厚なものからカラフルなものまで沢山並べられていた。10月になったらショップお薦めの靴を履いて早めの紅葉でも見に行こうと計画しているところだ。

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靴(Readymade shoes)」カテゴリの記事

コメント

管理人様

おはようございます!

しびれました。近頃はブラックフリース店舗にも寄っておらず、こんなにも素敵なものがあったなんて!そしてそれを選ばれた管理人様、流石です。このパターンすべて揃えたらどうなるか!?
楽しい試みですねhappy01
仰る通り、トリッカーズや他のメイカーでもツイード生地を使った靴やブーツタイプやギリータイプのコンビでぽつぽつと以前から出ていますね、どうもピンと来ずに食指が動きませんでしたが、もしこれを見かけていたら危なかったです(笑)スリッポンというのがこの生地を最大限に生かしているように思えます。
このスタブス&ウートンとグレーパンツとの合わせ方が琴線に触れました!

そしてやはり、この手のセメント製法は永く履くのに先にラバーをソールに張ってしまうのがいいようですね。

先日久しぶりに買い物をしました。MUNGAIの白いリネンチーフです。初めての挑戦なのですが、今年はツイードジャケットやコーデュロイジャケットにチーフを差してみようかなと計画しています。

decoy様

3連休にもかかわらず早速のコメントを有難う御座います。

やはりdecoy様もソールにラバーは必須とお考えとのことで、背中を押されたような気です。実物を表参道の路面店で見た時とてもキュートでした。特に女性ものが可愛くて、男性ものは洒落た感じでどちらもオオッとなりました。で、ついオンラインセールをいいことに買ってしまったという訳です。

明日はデイヴィス&サンのトランクショウで、いよいよカシミアコートの受け取りです。明後日はフリーですので、新宿の靴修理工房でラバーを貼ってもらい、ついでに色々と相談してこようと思っているところです。decoy様も何やらイベントがあるようで、ご多用のところ訪問していただき有難う御座いました。

後ほどブログの方にお邪魔させて頂きます。

もしかして、昨年のBBのカタログに記載されてた靴でしょうか?

浦野様

昨年のBBンカタログを見ていないのですが、昨年のAWの展開品ですので、もしかしたら掲載されていたかもしれません。

管理人様

素敵なルームシューズですね。STUBBS&WOOTTONを少し調べてみましたが、とても高価でびっくりしました(笑)

底に貼るラバーですが、ルームシューズの雰囲気をなくさない為、ソールの色に近いベージュのラバーがいいのではないかと思います。

同じパターンのブルッチャーのウイングチップもカタログに記載されてましたよ!12日小倉帰りに今泉に向かっていたらブラウンのバルモラルのウイングチップ履いた御方とすれ違いました、むむっとして上を見ますと淡いラベンダーカラーの胸ポケット無しのBDカラーのシャツ。胸元にはゴールデンフリースの羊マーク。小奴出来るな!と全体を見ますとパンツはⅠ型。決まってらっしゃいました。お店でその事を話しますとあのシャツではないでしょうか?と言われデスプレイしてあるシャツを見ると同じ物。ちょうど私も青いポロシャツ着てましたので話が合いました、お土産の建材店カラーのグリーンと友のネイビーのソックス購入しました。この店、岩田屋5階のメンズのキングオフローファーコーナー、1階特設コーナー
【メンズトッズ】でもブルーで統一した、スタイルを褒めて下さいました。

PMT様

早速のコメント並びにアドバイスを有難うございました。

今日は渋谷の西武B館5階でラバーを貼ってもらいました。このコメントを見るより少し前でしたが、お考えとまさしく同じベージュのラバーを貼っていただきました。

マスキングをしてベージュのラバーのサイドをソールエッジと同じ焦げ茶に着色してくれるなど細かな配慮の行き届いた修理屋リファインアームズの仕事ぶりに感謝しています。

何よりPMT様の千里眼のようなアドバイスに驚きました。

浦野様

なんと、同じパターンのウィングチップブルッチャーがあったとは…。それ欲しいです(笑)

小倉や今泉、岩田屋と何時もの言葉が出てきて、今回も充実した馴染みの店で楽しそうにされている浦野様のお姿が浮かんできます。やはり馴染みの店、スタッフがいらっしゃっると違うな〜と思いました。加えて当日のコーディネイトもショップの皆様に好評だったようで、小倉詣での楽しみも倍増したのではないでしょうか。

それにしましてもバルモラルのウィングチップを履いていた紳士、やりますね。この時期、クールビズで軽い足元にコーディネイトしがちな中、レースアップを履くのですからそれだけでもオオッとなります。

3連休の最終日、東京はめっきり涼しくなってきました。

おはようございます。
NO.10に一票です。浮いてしまいがちなコートをモノトーンで締めています、見事です。
今春先にトリッカーズのスエードを使ったブーツを見かけたので、息子にどうかと思ったのですが、帰ってきた答えは「これから夏になるのに不要!」でした。備えることをしないんですね。
また、先日は家人のBB製フラットバレイシューズを、RESHにて管理人様と同じく、ハーフラバーと踵を付けてもらいました。偶然ですね。

Tony様

3連休明けのコメントを有難う御座います。

Tony様も奥さまのBB製フラットバレエシューズをRESHでハーフラバー貼りされたとのこと。やはり男女を問わず最近スリッパ(ルームシューズ)が流行っているようですね。

秋冬物をディスプレイしているお店では大々的にルームシューズを並べていました。ベルベットが定番でしたが、ウールのチェック柄やカモフラ柄、ビビットカラーに刺繍ものなどとてもバラエティ豊かで見飽きませんでした。

今日は久しぶりに長袖のシャツを着て出社です。午後から暑くなるようですが思ったよりも残暑が厳しくなくて嬉しいです。

こんばんは。
このブランドのルームシューズはブラックのベルベットを私も愛用しております。
本格靴とは全く世界の違う靴ですが、なかなか愛着がわく良いブランドですよ。

管理人様のチェックシューズも大変素敵ですね。
オフホワイトのショールカラーのローゲージカーディガンに、色落ちしたブルーデニムをロールアップしてこの靴を履いたら素敵でしょうねぇ。
足首にシンプルなアンクレットでも巻けば、よりモダンなスタイリングに!

カメリア様

既にスタブス&ウートンの黒ベルベットのスリッパをお持ちとのこと。流石です!今回のサイズは10Dですが、正直やや大きいので踵にパッドをつけようか迷っています。それにしても今まで食わず嫌いでしたが、ルームシューズも悪くないですね。

組み合わせだってカメリア様の推奨どおりカーディガンとデニムに合わせるのも素敵ですし、そう考えると色々着こなせそうでワクワクします。ただし、当方アンクレットで足元を飾るには歳を取り過ぎているので(悲)ソックスで華やかな感じを出すくらいにとどめておくのが良さそうですが…(笑)

管理人様がおっしゃるように、この時期はレイスアップシューズは暑苦しくて履く気持ちになれませんね!この季節の私の所有するレイスアップシューズは、イーストコーストの素材が麻の6eyeletのプレーントウですがいくら夏素材と申してもセットアップ以外では履くことがありません。そこでおなじみのイタリアンメイドの、ローファーになってしまいます。三年目にしてやっと足に馴染みました

浦野様

イーストコーストの麻素材6アイレットのプレーントゥ、良さそうですね~。麻素材の靴がないので仕方なくダーティバックスを履いていましたが来年はぜひ麻素材の靴(コンビが気になっています)を履いてみたいと思っています。

浦野様のイタリアンメイドローファーも3年目とのこと。馴染んできているようで、夏の暑さも快適に過ごせる相棒になっているのではないでしょうか。私も敢えてショートヴァンプ気味のローファーに短めのパンツと素足風ソックスを履くと足元が結構涼しいことに気付き、この夏はその組み合わせで乗り切りました(笑)

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