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2014年8月23日 (土)

Outlet mall(アウトレットでの買い物)

今では都心から至近距離にまで進出してきたアウトレットモール(以下アウトレットと記す)。その元祖はご存じのとおりアメリカだ。都会で売れ残った商品を郊外のアウトレットに運び、破格値で売り切るという新しい小売業の形態が評判を呼び、またたく間に全米各地に広がっていった。

ほどなく日本のバイヤーがアメリカ国内のアウトレット行脚を始め、ラルフなどのアウトレット品をインポートものとして原宿界隈で売るようになったのも束の間、93年には遂に日本初のアウトレットが完成する。その後も全国に広がったが玉石混交、今や集客力の違いは顕著だ。そこで今回はアウトレットの今を探ってみた。

1.Shop around in Outlet

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アウトレットでは買うものが決まっている訳ではないので、自然とあちこちの店舗を回ることになる。馴染みのショップに立ち寄ったら可愛らしい犬のエンブロイダリーを発見。英国犬の血を引くアメリカンフォックスハウンドの刺繍だ。作出者の名を取ってブルック・フォックスハウンドとも言うらしい。

さて今回のアウトレット・ショッピング、いったい何を買ったのだろうか…

2.アウトレットでの購入品

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今回はポロショップで新ブルーレーベルのチノパンと組み紐のカフリンクスを、ブルックスではチーフにコードバン用のペーストを買い求めた。場所は御殿場、プレミアム系のアウトレットだ。都心から近いプレミアムアウトレットは佐野や酒々井があるが、御殿場にはブラックフリースの店舗が独立してある。

3.エンブロイダリーチノ

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実は刺繍の正体はラルフのエンブロイダリーチノだった。新ロゴ商品は30%引きだが3点購入で更に30%オフ。加えてクーポン利用の10%オフも併用できるのでほぼ半額で買える。もっとも無理してゴム製カフス2個を追加して3点購入したが…。残念なことにブルックスのすぐそば、いつも立ち寄るストラスブルゴが閉店していた。

4.パンツのコーディネイト

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アメリカンフォックスハウンドはその名のとおり猟犬。ハンティングに相応しい着こなしならば靴同様ベルトにも気を配る必要がある。色は茶系、だがカーフよりも肉厚のレザーベルトが似合うだろう。写真はハケット製ブライドルベルト。未だにブラッシングするくらいロウがよく染みこんだ逸品だ。

5.コーディネイトした靴

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細身のチノパンはラルフの広告調に裾をラフにロールさせて、ソールの厚い靴を履く。先日購入したラルフ別注、クロケット製コードバン・ギリーにはアーガイルソックスを、右のクレバリー・ブーツには履き口から織り返した端が見える用長めのラグソックスを履くと雰囲気が出る。

6.ウールのネクタイとポケットチーフ

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ネクタイは鎌倉シャツ特製。英国製の生地を使って国内で仕上げたもので、タグ下のメイドインジャパンが誇らしい。ポケットスクエアは今回のアウトレット購入品。ウール素材の小ぶりなサイズはとても使いやすい。ブルックスではアウトレット専用品(346のタグ)ではなくBrooks Brothersのタグ付きを買うのがお薦めだ。

7.Vゾーン

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カントリーウェアの定番コットンネルのタッターソールシャツとツィードジャケットの組み合わせ。ジャケットの緑と類似色のシャツやネクタイは元々相性が良い。チーフは緑と3等分色相に位置する橙色で、この組み合わせはスポーティーな印象を与えるとのこと。ネルシャツはオールドハケット製。

8.ラルフで合わせて…

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ラルフ好きとしては、ボトムスがラルフならアウターもラルフで揃えたい。用意したジャケットはNYで購入した本国物。5つボタンという軍服が出自のデザインが珍しいようで、色々なショップで「どこのものですか?」と聞かれる。売れ筋ではなさそうなデザインなのにラルフはよく売りに出したものだと感心する。

9.ソフトハット(中折れタイプ)

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ツィードで検索すると各地のツィードランの様子が次々と出てくる。ハンチングを被った男性も素敵だが、ペアでソフトな中折れ帽を被った参加者が特に良い雰囲気を醸し出している。そこで手持ちのソフト帽子の中から、レザーリボンが巻かれたカントリー調なものを選んでみた。

10.英国製中折れ帽子

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アメリカにもステットソンがあるが、NYの名店ポールスチュアートでは英国製の中折れ帽子が多かった。最近御殿場にもポールスチュアートのアウトレットが出来たが、ライセンス品が多く、直輸入品は見当たらない。写真の帽子は昔の銀座店で購入したもの。英国製らしくボルサリーノとは違うカチッとした雰囲気がある。

11.ツィードラン

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ツィードランの様子を検索すると英国より米国の方がくだけた感じだ。お国柄が出るのだろうか。もっとも東京では開催すら難しいだろうが…。せめて冬の都心を自転車で回り、ライド&ショップするくらいならできるかもしれない。幸いクラシックな自転車はある。ただ色がチェレステのイタリアンなビアンキなのが気にかかるが…。

ネットによれば「アウトレットでは物を買ってはいけない」らしい。比べると正規店の方が安いか、たとえアウトレットの方が安かったとしても交通費や時間のロスを考えると、正規店に軍配を上げている。何より在庫品だけでは商品が足りず、どこもアウトレット専用品(非正規品)を並べており、それらは元々安価な製品だと警告している。

確かに買い物としては無駄が多い。それに最近はアジアからの観光客が増えて平日も混んでいる。経済紙によれば国内のアウトレットは2極化が進み、「ショッピングだけでなく、広大な敷地を快適に過ごせるエンターテイメントの充実がリピーター獲得のカギになる。」と書いている。週末の一日を過ごして正にそのとおりだと感じた。

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ショッピング(Shopping)」カテゴリの記事

コメント

管理人様

刺繍の雰囲気でPOLOとわかりました。エンブロイダリーものはブルックスもありますが、POLOの方が気が効いているし、お洒落な気がします。

アウトレットは2ケ月に一度のペースで行っていますが、自分のものを買うことは殆ど無く、いつも家族や友人の服を選んでいます。
接客をあまりされないのでゆっくり見られる点はいいですね。
気が付けば、このブランドはここがいいとか、こういう点は良くないとか、家族や友人相手に講釈を語っています(恥)

PMT様

早速のコメントを頂き有難う御座います。

流石に2ヶ月に1回のペースでアウトレットに行かれるPMT様。刺繍の雰囲気でポロのものと見抜かれてしまいました(笑)確かにブルックスよりもポロの方がエンブロイダリーパンツは雰囲気があります。

Freee&Easyを読むとつい欲しくなってしまい、買ってしまいましたが、クレイジーマドラスやエンブロイダリーパンツといったアイテムはアメリカンカジュアルクロージングの真骨頂、英国ものにはない抜け感が堪りません。

アウトレットは確かに接客がないのは良いですね。もっとも都心の正規店でも最初こそ声を掛けられますがその後は私の「邪魔しないで」オーラが出まくっているのか店員はそっと陰から見守りだけなので助かってはいます(汗)

おはようございます。
毎週拝見していますが、いつも感心するのは、「まとまってしまう」ということです。今回カントリー調を意識していますが、ハットからつま先まで、完璧です。アパレルのプロでもここまでできないでしょう。
本来のカジュアルとはクダケルという意味ではなく、どこをどう抜くかだと感じます、難しいところです。
早くジャケットを羽織れる季節が来てほしものです。

こんにちは。

先の記事では私の質問に答えていただき、ありがとうございました。
ペコラ銀座は知っておりましたが、フランスの経験もあるとは知りませんでした。
勝手なイメージで「むんむんナポリ路線」と思っていたもので(笑)、これは良い情報を頂きました。
一度検討をしてみようと思います。(大阪住まいなので、余裕をもって観光を兼ねていきますかね)

今回の記事のカントリースタイルですが、とても良いですね。
私は以前英国のチャールズ公のカントリースタイルの完璧さに感心したのですが、カントリーでありながらどこか正装、フォーマルな雰囲気のある彼のカントリースタイルとは違い、こちらのスタイルはよりリラックスしていてカジュアルで、見ていて安心感があります。
まぁ、ボトムスにワンちゃんをもってくれば当然かもしれませんが(笑)とっても可愛い!

まさにラルフの広告通りのスタイルだと思います。
しっかりとしたアイテムを選びながらも全体の雰囲気としてはカジュアル、という私の好きなラルフの広告みたいですね。
ここにカッチリした英国調のシャツや、ビビッドなカラーを効かせたアイテムを投入するなどしてカントリースタイルとアーバンスタイルの対比によるメリハリを効かせると、上位ラインのラルフの広告のイメージになりますね。

カントリーなアイテムはほとんど持っておりませんが、この記事を見ると何だか欲しくなってきました。
しかし経験上似合わない事が自分でも分かっているので、やはり指を加えて見ているだけですが・・

話は変わってボルサリーノですが、
最近は原料のフェルトの質の低下といい、中級ライン(3~5万)では時折そのイタリアらしいしなやかさが感じられず、管理人様のいう「カチッとした雰囲気」を感じてしまう個体差がある時があります(笑)
これはジェームズロックか?と(笑)
是非ボルサリーノだけでなく服飾全体で、原料の向上に努めてほしいところですね。

今回の記事のスタイルも、とても格好よく参考になりました。
それでは、またまた。

Tony様

コメントを頂き有難う御座います。また、お褒めの言葉もいただき恐縮しております。

ブログでも触れましたがツィードランの様子を見るとイギリスのイベントも風格があっていいのですが、アメリカのイベントの方がTony様が仰るように抜け感があってより楽しそうに見えるのです。

元々アメリカの服装からお洒落を知ったこともあって自分にとってはなじみが深いのでしょうか。ツィードジャケットの着こなしもどちらかというと正統派でストイックなものより今回のような亜流と言おうか我流と言おうか折衷スタイルの方が性に合っているようです。

早くジャケットを着てもちょっと肌寒いと感じる季節を指折り数えて、はちょっと大げさですが涼しくなってほしいです。

カメリア様

フレンチテイラーの件、拙い私の知識が少しでもお役に当てたのならば幸いです。

ペコラはミラノ。従って佐藤さんのハウススタイルとしては北イタリアの洗練されたサルトということになるのでしょうか。ですが実際はナポリスタイルでも今回話題になりましたフレンチスタイルでもこなしてくれそうな雰囲気があります。

オーダーしたことはないのですが、店を訪問してお話をさせてもらったことがあります。その時の印象でも1着作って貰いたくなるような雰囲気のある方でした。きっといいものを作ってくださると思います。

今回の特集、お褒めの言葉を頂戴し、有難うございます。

カントリーなアイテムは似合わないとの事ですが、英国はダッシンググツィード風の上着ならば、26歳と若さ溢れ溌剌としたカメリア様がきっとお似合いになるスタイルかと思います。

ウェストをぐっと絞ったスタイリッシュなジャケットをファンシーな色使いの大柄チェックのツィード生地で仕上げたものとか、自分でもほしくなりそうなほどです。

ボルサリーノの件、最近はカチッとしたものも作っているのですか。昔、と言っても2000年頃ですが夏にローマの本店を訪れパナマハットを購入した時は柔らかな秋冬物の素材で作られたソフトな中折れ帽子が飾られていたのですが…

時代の移り変わりはかなりのスピードですし、物の値段の高騰と反比例するかのように品質低下もじわじわ進んでいる気がします。

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