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2014年3月15日 (土)

Chilly spring weather(花冷え)

春分を間近に控え、一気に春めいてきた。日が長くなり、風も温んできている。先週末、一気に衣替えを済ませたが、秋冬物のジャケットを何枚かクローゼットに残した。例年4月は花冷えの時期があるからだ。休日に花見を楽しむにはちょっと寒いと感じたら、厚手のジャケットが重宝する。

勿論ボトムスは休日らしくジーンズ。昔はジーンズと言えばワークウェアというイメージが多かったが、今やドレスパンツ顔負けのローライズにスリムフィットのシルエットが特徴。ジャケパンスタイルに組み合わせても全く違和感がない。そこで今回は花冷え時期の装いについてジーンズを中心にスタイルを考えてみた。

1.チェックジャケットに合わせて

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週末を楽しむにはノータイが基本、ただしあまりカジュアル過ぎず、適度にフォーマルな雰囲気も欲しい。花見ついでにエノテカでワインを楽しむ感じの服装だろうか。大柄のジャケットに白のボタンダウンシャツを合わせ、スカーフを巻いてみた。靴は勿論ジーンズと相性の良いローファー。

もう少し詳しく紹介してみたい…

2.Vゾーン

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ボルドーにブルーの格子が入ったジャケットは、ワインを愉しむのに最適の色合いだ。首に巻いたペイズリー模様のスカーフだが、実は大判のポケットチーフである。チーフにそんな使い道があると教えてくれたのはエディモネッティの店員だった。ポケットチーフもボルドーとブルーに合わせて選んでいる。

3.ジャケットのシルエット

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ジャケットはサルトリオ。ドロップ8と胴絞りが強いが、シルエットはあくまでクラシック。アットリーニ時代とは違い、キトン傘下の今は品質が向上しているようだ。シャツは身頃が細身のブラックフリース。オリジナルのスーピマコットンよりも独特の皺感に心惹かれる。スカーフ替わりのチーフがポロでポケットスクェアはフィナモレ。

4.ウェスト周辺

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カジュアルドレスに最適なのはダブルOリングのベルト。革素材のものは2本、使いまわしているが新しいものがそろそろ欲しいところだ。デニムはUSメイドのデニムを使用した1本。セルビッチこそないが、裾がチェーンステッチで仕上げられており、作り手の拘りを感じさせる。

5.ローファー2選

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選んだ靴はジーンズと好相性の2足。左は既に1回ヒールを張り替えているがもう張替え時期が来てしまうほど愛用しているブルックスのアンラインドペニー。右はカジュアルな装いにゴージャスな雰囲気を加えたいときに重宝する、キングオブローファーことウェストン180アリゲーター。

6.ジーンズとローファー

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長らく紳士のパンツは靴の上でワンクッションが定番だった。ジーンズもそれほど短く裾上げはしなかったが、最近はノークッションを通り越して踝が見えるまで裾を短く仕上げるのが主流のようだ。幸いジーンズの場合は無理に裾上げせず、ロールアップで靴や靴下の見せ方を加減できるのが嬉しい。

7.タイドアップしてデニムを楽しむ

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こちらもチェックジャケット、ただし今度はタイドアップしてジーンズと合わせてみた。これならば夜桜見物の帰りにディナーでもOK。シャツとデニム、それにチーフは同じままだが、ジャケットを茶系のチェックに、ゲストの方のお薦めに従って靴とベルトを黒に替えてみた。ジーンズと黒靴も悪くない。

8.Vゾーン

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茶系のジャケットに茶系のネクタイ。同系色の組み合わせはともすると野暮ったくなりがちだが、幸い色の濃淡や生地感(紡毛素材)が共通なので思ったよりも自然な組み合わせに見える。ポイントはネクタイの中の青いストライプ。着慣れたアズーロ・エ・マローネの組み合わせがやはり落ち着く。

9.ジャケットのシルエット

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サイズは48のドロップ7でショート丈。パープルレーベルらしく胴絞りが強く肩の張った逆3角形が特徴だ。縫製はイタリアながらチェンジポケットの付いた前身頃などスタイルはあくまで英国調。ラペル部分やボタンホールなど随所に手縫いを施した作りはカルーゾの最上級ラインとのこと。ネクタイは英国製のドレイクス。

10.ウェスト周辺

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リジットデニムにリンスウォッシュをかけたのみのジーンズ。履き心地は当然リジットに比べてぐっと履きやすくなっている。腰に巻いたベルトはジャケットと同じパープルレーベルのもの。カーフ素材だがシルバーのエンジンターンドバックルが特徴。本国では中央部分にイニシャルをエングレイビングするサービスがあるようだ。

11.合わせた靴(その1)

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黒のスリッポンは一時期敬遠しがちだったが、ジーンズに合わせると黒のもつフォーマル感が薄れていい塩梅になる。春らしくソックスは薄手のサックスブルーやペールグリーンなど身に付けたアイテムの中から色を拾うのはどうだろうか。勿論、アーガイルやチェック柄など多色使いのソックスも悪くないだろう。

12.合わせた靴(その2)

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左はリザード素材のトリッカーズ。セントジェームズコレクションの中の1足だ。染め直しをしたので新品同様の輝きを放っている。右は1988年もののウェストンシグネチャーローファー180。既に26年が過ぎたが一度も底材を張り替えず現役で活躍しているタフな1足。どちらもジーンズとの相性は抜群。

来週末、春分の日は久しぶりに都心に出かけて靴の引き取りがある。このところ暫く誂え靴や誂え服から遠ざかっていたので納品時の気分の高揚を忘れかけていた。今回の馴染みの靴屋では後3足オーダーを入れる予定だ。ただしスーツスタイルに合わせる靴ではなく、ジーンズやチノパンツに合う靴を注文したい。

その頃は日比谷公園の桜も3分咲きになっているだろうか。せっかくなのでランチを楽しんだら花見にでも出かけたい。厚手のジャケットにジーンズか、それともアンコン仕立てで楽なジャケットにラフなチノパンか。勿論靴は上質なローファーで決まり。もし花冷えの陽気だったら、これ幸いとシーズンエンドの秋冬物を楽しみたい。

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ジーンズ(Jeans)」カテゴリの記事

コメント

濃い色目のジーンズにチェックのジャケット、とても好きな組み合わせです!シャツが白無地ですと、チェックジャケットに柄物のチーフやスカーフを合わせてもあまりBusyな印象にならないですね、とても勉強になりました。
こちらはまだ0℃前後の気温が続いていますが、最近購入したグレーのチェックジャケットにRRLのデニムと黒のアンラインドローファーを合わせて週末の散策に出掛けようかと思います!

シロさん

早速のコメントを有難うございます。

シロさんもチェックジャケットにRRLのデニムとアンラインドのペニーローファーでお出かけの予定ありですか!遠く離れた東京とNYで似たような恰好の男性が週末を楽しんでいるなんて考えただけでも楽しそうですね。

今週末は久しぶりのクレバリー、トランクショウです。靴の納品があるので服飾仲間ともワイワイできるのを期待しています(笑)。実際はもう一生履くのに十分な靴を持っているのですが、付き合いもあり一気にオーダーストップとも行きません。そこできりの良い30足まであと3足まとめてオーダーして、受取は1年半で1足ずつ受け取る予定でいます。

シロさんも日本に戻られるのがいつかは分かりませんが、着々と良い買い物をされているようで、一生モノになりうるモノに出会えるよう祈っております。

管理人様

首元にアクセントを持ってきたグレンチェックに白いシャツ、大好きな組み合わせです。ボルドーのチーフ良いですね。靴とデニムと見事なスタイリングです。茶系のローファーの履き方が徐々に自分の中ではっきりしてきました。

グレンチェックのジャケットに茶色と橙色のアスコットタイをブルックスブラザーズのボタンダウン6釦(釦の間隔が広いので首元に巻くのに最適)によく合わせます。そしてモスグリーンのパンツに明るい茶靴といった具合なのですが、秋冬の装いになってしまうので、春はやはりデニムですね。

デニムに黒のローファーを履いて、明るい色のソックス大賛成です!まさにぼくの春のテーマです。

装いの楽しい冬が去ろうとし、春の装いへとようやく重い腰を上げられそうです。春は梅雨を除けばまだ楽しいのですが、管理人様も仰っていましたが、その先の盛夏を考えると辛いです。ただ今年は冷夏といううわさも聞きます。ジャケット羽織れる8月を体験してみたいものです。

decoy様

早速のコメントを頂き有難う御座います。

目下春物に合うソックスを物色しているところですが、これまた意外と難しく気にしだすと微妙な色の差があったりで迷ってしまったり、もうちょっと覗いてからなどと後回しにしたりしていました。しかし、そろそろ春本番、待ったなしのようですので明日はアウトレットでも行ってきます(笑)

decoy様の仰るようにジーンズに黒のローファーと明るめのソックス、上はテイラード物といかしたシャツという組み合わせに嵌りつつあります。デニムと黒のローファーだけでは学生っぽいかもしれませんが、上着とシャツにそれなりのものを持ってきてこそ大人のお洒落かと…

来週はクレバリーのピッグスキンを紹介しつつ春の装いを組み立ててみたいと思います。

管理人様

7.のタイドアップの着こなし素敵ですね。チーフとタイのコントラストもいつもながら素晴らしいです。

今回のジャケットにジーンズの着こなしのポイントはレザーソールの靴ですね。茶でも黒でも革底であることで全体が引き締まった感じになりますね。

前回のコメントの補足ですが、Wranglerの77MWZという型番のホワイト(アイボリー)ジーンズもきれいなテーパードでいいと思います。

トリッカーズのリザードタッセル、久しぶりに拝見いたしました。この靴も管理人様と私を結んでくださった記念の一足ですね。私は今応援にいっている業者の現場で明日も仕儀とですよ。近くには長崎県で初詣客が二番目に多い雲仙市千々石町の橘神社があります。ここも桜の名所ですよ。

PMT様

早速のコメントをありがとうございます。

ドレス寄りのジャケットの下にカジュアルの本丸ジーンズを合わせて、さて靴はどうするか…。ダイナイトやクレープソールのカジュアル系短靴も良いのですが、やはりレザーソールのドレス調短靴の方が上との相性が良いかなと思いました。

尤も実際はアンチレザーソールの靴をあまり所有していないもので、安易に考えてしまう癖が付いているのですが(汗)

ラングラーの77MWZ、これもまた貴重な情報を有難うございました。

浦野様

年度末はご多用の浦野様、休日の仕事お疲れ様です。春は急な天候の変化で体調を崩しがちですので、お身体に気を付けて任に当たられますようお祈り申し上げます。

ところでトリッカーズのリザードですが、室内でかなり履き慣らしましたのでだいぶ馴染むようになりました。浦野様とのお話を振り返りながら、昔銀座にポロの路面店ができた頃からレプタイルの靴をラインナップしていたラルフローレンのブランドコンセプトは凄かったなと改めて実感します。

当時そのラインナップを支えていた日本製靴がライセンス生産していたポロやアランフラッサーのレプタイル靴がオークションで出ていないか最近探しています。私にとってのエバーグリーン、当時憧れつつも高くて手が出なかったものを今、手に入れられるものならあの時のトキメキを…などと思うのですが、マイサイズはありません(悲)

管理人様
素敵なウィークエンドコーディネートありがとうございます。私はデニムには茶靴しか併せた事がなかったので(どうもデニム+黒靴は学生っぽいイメージがありまして)、黒靴との併せは斬新且つとてもおしゃれに見えます、かっこいいです。ローファーだけでなくUチップも良さそうですね。ちょうどオールデンのオールウェザーノルウェージャンフロント(プランテーションソールですが)あるので週末にリジットデニムと併せてみます。
ジャケットのポケットもパッチポケットとインポケット(何と言うのかな?)では大分印象も違うんですね。勉強になりました。それにしてもサルトリオのジャケットはかっこいいです。
私はそろそろ夏に向けてリネンスーツの購入を考えています。
真夏のジャケット着用は無理がありますが春から初夏にかけて楽しみたく思います。リネンは面白いもので肉厚のものから薄手のものまで豊富なので結構悩んでいます。以前はリネンスーツで出社は気が引けたのですが(笑)、昨今のビジネススタイルのカジュアル化で問題ありませんしポロ+チノよりも「カチッとした夏の装い」が出来るかなと考えています。祖父の時代(戦前)は夏と言えば皆麻スーツにストローハットだったそうです。丸ノ内界隈はさぞおしゃれな紳士が多かったのではないかと想像します。

KEIさん

返信が遅れて申し訳ありませんでした。

確かに私もデニムに黒いローファーというと学生っぽいイメージがあったのですが最近はそれも悪くないなと思い始めています。ただし、その場合はソックスがポイントのようで、間違っても白または白に近い色のソックスを履くと一気に野暮ったくなってしまいます。

いよいよリネンスーツの購入を考えられているとのこと。私は未だにオーダーしていないのですが1着ジャケットを作って貰おうかなと思っています。高温多湿の日本ですから、ここは日本のテイラーにお願いしてもよいかと。ついでにボトムスも同じ麻素材で1本作ってセパレート・スーツにするのも悪くないのではなどと妄想しています。

実はいつも麻素材の上着をと考えるのですが、ゴールデンウィークが終わると一気に暑くなり、そうした洒落心がどんどん失せていくのがこのところの何年間かの特徴です。

歳を重ねると、凛とした格好で暑さ寒さをものともせずお洒落することが少しずつ面倒になってきます…。これではいかんのですが(笑)

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