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2014年1月18日 (土)

Jacket & Chino

ブレザーやジャケットとデニムのコーディネイトは奥が深い。何しろフォーマル寄りのテイラードウェアにカジュアルの本命デニムを合わせるのだから、それなりの工夫が必要になるのは当然。それでもブログを更新する中で新しい発見があったり、ゲストとの交流でヒントを得たりしながら、デニムの着こなしが分かってきたような気がする。

実際年末から新春のウィンターホリディはよくデニムを履いた。その反動という訳でもないが、このところチノパンツが気になりはじめている。昔からカジュアルパンツと言うとジーンズよりチノパン(コットンパンツ)がすぐに思い浮かぶ方だ。そこで今回はデニムから履きなれたチノパンツに替えて、週末のジャケットスタイルを考えてみようと思う。

1.ジャケット&チノーズ

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年が明け、人気ショップのセール売り場を覗いたら綺麗な色のパンツが並んでいた。久しぶりに定番のカーキ色を買おうと思ったが人気がないのか、全く見当たらない。仕方なく別の店を周ってようやく購入。細身でローライズながら履き心地は快適。ならばとジャケットも軽い着心地のアンコンジャケットを合わせてみた。

もう少し詳しく着こなしを見てみたい…

2.コンフォートジャケット

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ジャケットはアットリーニのサブブランドだった頃のサルトリオ。その後商標権はキトンに移ってしまった。キャメル&ウールのソフトな生地に茶の格子が入った3パッチポケットのデザインがアットリー二らしい。あまりにも着心地が楽なのでオフィスのロッカーに常備し、スーツで出勤しても上着だけ着替えたい程だ。

3.Vゾーン

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シャツとジャケットの柄は近いが、それほど違和感はない。どうせならとネクタイも格子を選びチェックを重ねてみた。パターンオンパターンやストライプオンストライプとともに野暮な組み合わせと言われるチェックオンチェックだが、最近は市民権を得たようで、ブラックフリースのランウェイを見るとチェックのオンパレードだったりする。

4.シャツ、タイ、ベルト、チーフの組み合わせ

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シャツはいつものラルフローレン。チーフはイタリアのロダで、ネクタイがイギリスのウール生地を用いた国産品。腰に巻いたのはパープルレーベルのシルバー925バックル&チップ付のアリゲーターベルト。ボトムスはガーメントダイで、ウォッシュのかかった生地表がいい味を出しているショップオリジナルのチノパンツ。

5.スリーブカフ

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サルトリオも袖口はお約束の本切羽仕様。このあたりはイタリアのファクトリーの標準仕様だが時々直しが煩わしいと思うこともある。釦穴の本開きはいつものコーダ洋服工房にお願いした。身頃の釦穴に合わせて手縫いでも機械縫いでもOKだが、この時は機械縫いを選択。身頃の穴かがりと同じピッチで仕上げてくれた。

6.ネクタイのメイカー

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締め心地の良さとディンプルの出来栄えが嬉しいネクタイは鎌倉シャツのもの。生地は英国産を使い日本の職人が仕上げた1本は舶来品に負けない。鎌倉を訪ずれるといつも立ち寄る本店で購入。NYのマディソン街にも出店し、日本のものつくりの良さを伝えようと奮闘する姿勢に敬意を敬意を表していつも何か買って帰ることにしている。

7.ハリスツィードのトートバッグ(1)

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アローズ系列のビューティー&ユースで購入したハリスツィードのトート。前後の生地が柄で両脇が無地、革の取っ手がアクセントのバッグはカジュアルな装いに最適。バッグ内側の間仕切りが凝っていて使い心地も良好。いつもながら日本のショップ別注品の出来の良さに感心させられる。

8.ジャケットのドレープ

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イタリアのジャケットに多い3パッチポケットも、生地が柔らかいせいかポケットが目立たず、カーヴに沿っているのですっきり見える。肩パッドのないショルダーや最小限の芯地のみのラペルなど、生地の復元力だけでシルエットを保っているようだ。着ていることを忘れてしまう程軽いのも当然かもしれない。

9.ハリスツィードのトートバッグ(2)

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千鳥格子に赤と青のウィンドウペインの入ったツィード生地はジャケットを仕立てたくなる素材。それをバッグにするのだから目についてしまうのも致し方ない。革の取っ手を見るとバッグ専門のメイカーのように丁寧な面処理とは言えないものの、普段使いには申し分ない作りと仕上がりになっている。

10.トートバッグとコードバン靴

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写真は9のバッグの逆側でヘリンボーン柄を写したもの。購入時、店には革がブラック、ブルー、バーガンディの鞄が揃って並んでいたが、バーガンディを選んだ。勿論コードバンの靴に合わせるためだ。それにバーガンディならば他の茶靴にも違和感なく合わせられる。メンクラ世代は「靴とバッグの色を合わせる。」ことに拘りがちかもしれない。

11.靴のコーディネイト(その1)

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チノパンツに合わせる靴というとドレッシーな内羽根式ではなく、外羽根のがっしりとした靴やカジュアルなローファーが思い浮かぶ。もちろんつま先はラウンドトゥ。存在感のある靴の方が雰囲気が出る。ここではややコバの張ったU-チップや肉厚のコードバンを使用したローファーを用意してみた。

12.靴のコーディネイト(その2)

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左はお馴染みのオールデン製レジャーモカシン。コードバン素材は磨けば磨く程よく光るので、ついつい必要以上に磨いてしまう。一方右はウィーンにオフィスを構えるサンクリスピンのノルウィージャンフロントブルッチャー。こちらもじっくり時間をかけてつま先を磨いたところオールデンに負けない輝きになった。

冬物のセールが始まり、新宿の有名デパートも15日からスタート。どの売り場も客で賑わっていたが、輸入品はセールと言えども本国にオーダーした方が関税を加えてもお得な状況だ。結局今回紹介したチノパンツとトートバッグを買い求めただけで、残念ながらデパートのセールを活用できなかった。

それよりも売り場で接客する店員さんを観察してみると、ジャケットにチノパンツを合わせている人が意外に多かったことに驚いた。その姿に影響を受けたせいか、週末はチノパンツが履きたい気分になっている。できればコートはなしで行きたい。幸い寒波も過ぎ、穏やかな晴天らしい。どのジャケットと合わせようか考えるのがまた楽しい。

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コメント

管理人様

いつもながら、シャツ、タイ、チーフの組み合わせが素晴らしいですね。私は勇気がなく、チーフはいつも目立たないものにしてしまいます。

チノパンは管理人様の以前の記事を参考にして、GAPとJ.Crewの物を購入し、センタークリースを入れたのですが、ついジーンズを穿いてしまうので、まだジャケットには合わせていません。

都内のセールでは、グリーンの千鳥格子のオッドベストとそれに合わせてバーガンディーにグリーンのストライプが入ったウールタイを購入しました。

確かに店員の方でチノパンを穿いている人を結構見ますね。でも靴が一番気になります。いい靴を履いている人を見ると話しかけたくなります。

PMT様

早速のコメントを有難うございます。

PMTさんの店員さんを見る視点は靴なのですね。確かにいい靴を履いている方をお見かけすると話しかけたくなる気持ち分かります。実際、靴好きの店員さんから話しかけられることも多いですし、靴で話に花が咲くこともあります。

チノパンツも時代の流れがあって、今時のジャケットやアウターには股上の浅いものの方が合うようです。昔のデニムは股上が深いと思うのですがそのあたりPMT様はどのようにコーディネイトされていらっしゃるのかなとふと思いました。

3月の終わりにようやくクレバリーのピッグスキンローファーが手元に届きます。このところあまりか買い物をしていなかったので年始のセールでコートやチノパン、BDシャツにネクタイ、トートバッグに靴下など色々と買ってしまいました。ぼちぼち紹介できたらと思います。

ご返信有難うございます。

確かに昔のジーンズは総じて股上の深いものが多いですが、年代や型番によっては浅めの物もあるので、ここ数年はジャケットにはそういうタイプを合わせています。

かなり浅い物もありますが、ベストを着た時にシャツがはみ出してしまうので、ほどほどのものを選んでいます。

ジーンズはストレートとテーパードのジャストサイズとワンサイズアップの物が其々あれば時代が変わっても、どれかはしっくりときます。


お久しぶりです。ジャケットにチノパンはかなり以前にメンクラでも紹介されましたね。私もそのようなコーデネイトした事を思い出しました。が覚えているのはグレー系統のジャケットにベージュのチノパンだったと思います。

PMT様

「ジーンズはストレートとテーパード、ジャストサイズにワンサイズアップがあればどれかはしっくり来る」との言葉、けだし名言だと思いました。

今度の週末は都心で久しぶりにデニムを見て回ろうかなと思っています。新春セールも一段落して春物がぼちぼち出始めました。大好きな秋冬もそろそろ終わりが見えてきているようです。

浦野様

お久しぶりです。

メンクラで紹介されていたのはグレー系統のジャケットにベージュのチノパンツでしたか。私はと言えば、何とかの一つ覚えのように昔はキャメルのブレザーにチャコールグレーのウールパンツかネイビーブレザーにベージュのチノパンツでした。

ようやく色々なジャケットを上手く組み合わせるコツを掴んだ気がしますが、それでもグレー系統のジャケットは残念ながら未だ所有していません。濃いグレーのブレザーが欲しいなと思うことが時々あります。

それよりも最近は年を取ったせいか昔は敬遠していたような色も平気になってしまいました(笑 赤やオレンジの靴下をジャケパンスタイルに平気で合わせています。

おはようございます。Tonyです。
首元から、トートバッグを経由して、足もとまで、見事なチェックオンチェックコーディネートです。タブーと見えても、ぴったり合っちゃいますね。
歳を経ると明るい色目が正解と分かっていながら、思いきれないのは、自身のセンスの無さと、思い切りの欠如、それにワードローブの少なさを実感いたします。
昨日は、思い立ち、Bassグローブレザーの乾燥しきったコインローファーにクリームを入れました。しかし、さすがに履けないほど、あちこち痛んでましたが...

Tony様

早速のコメントを頂き、ありがとうございます。

どうもチェックフェチのようで、最近はスーツでもシャツでもチェックが気になってしまいます。その結果チェックのものが徐々に揃うようになり、気がつくとチェックオンチェックにも…野暮とされるのについつい手を染めてしまっております。

バスのグローブレザー、ペニーローファーのお手入れ結果は如何でしょうか?昔懐かしの靴が蘇るのならば手間暇の掛け甲斐もありますね。ただ、お話をお聞きしますと年季の入った逸品もののようにもお見受け致しますが?

管理人様

都心でデニムを探されるのであれば、是非ヴィンテージも見てみてください。

ジャケットに合うヴィンテージを一本だけ選ぶなら、迷わず60年代後半のLEVI'Sの505Eです。サイズにもよりますが、デッドストックでグリーンの靴より高く、ロブより安い価格帯だと思います。

私のジーンズへの著しい偏重は重々承知ですが、ちょっとお薦めしてみました(笑)

PMT様

アドバイスをありがとうございます。

60年代後半のリーバイス505Eですね!!
今度ネットで下調べしてから探してみます。グリーンとロブの間の価格ですと、ジーンズ単品としては未知の価格ですが一度はまると抜けられない魅力がありそうです(笑

それに、もしジーンズを60年代の一品にすると、PMT様のように足元も同じく年代もののアメリカンシューズが欲しくなったりして…など色々と妄想が膨らんでいます。

管理人様
今回もチェック&チェック&チェックの素晴しいコーディネート大変勉強になりました。ややすると野暮ったくなりがちなチノ(私だけ?)もスマートなあわせ方。サルトリオのジャケットも3パッチながらカジュアルになりすぎず素敵なジャケパンスタイルですね。
ツイードバックは最近いいものが多く毎年検討するのですが季節が限定的過ぎる為いつも見送ってばかり、季節のあるおしゃれを心がけたく思います。私の休日はもっぱら米国フィルソンのジッパートート(笑)、そろそろ脱却せねばと考えておる次第です。管理人様もセレクトショップはご利用されるのですね。お気に入りはございますか?私は何か購入する際はBEAMS・SHIPS・UAは覘くようにしているのですが、なぜかいつもSHIPSで落ち着きます。かれこれ30年位前のミウラ&サンズの頃から同じです。以前のセレクトショップは店毎に特色(カラー)があったように思うのですが(バリバリのアメカジとかちょっとフレンチカジュアル寄りとか)今はどの店も品数が豊富でそういうのもなくなったような気がします。うれしいような悲しいような(笑)。

KEI様

フィルソンのジップトート、早速インターネットで調べてみましたが、流石はフィルソン、質実剛健な作りでマウンテンパーカやマッキノウクルーザーなどと合いそうですね。

セレクトショップですが、仰るように昔は店毎に個性がありましたが今は薄れてきているような気がします。私が一番買い物をしたのはビームスでしょうか、次がシップスで、最後のあたりはUAが一番多かった気がします。

早速のご返信ありがとうございます。仰るとおりフィルソンジップトートはカジュアル時のトートバッグとしては最強です(笑)が完全なアウトドア仕様です。私は今の季節はマッキーノクルーザー(バッファローチェック)+デニムにあわせています。以前スーツの事でご相談した際に30,40代は米国BBで50代は英国スタイルのようなことを書きましたが、カジュアルの場合は米国(アウトドアアメカジ)→米国(きれい目アメカジ)なのでしょうか?どうもヨーロッパ各国のカジュアルと言うのがイメージしづらい感じです。昔フレンチカジュアルなどと言う言葉がありました(今もあるのかな?)。20代の頃は結構好きだったような気がします。最近ラルフローレンがとても気になります。この年になって良さがわかってきました、カッコいいですよね。取り留めのない文章で失礼しました。

KEI様

やはりマッキノウクルーザーとジップトートを合わせられていたのですね。私の好きなアメカジですので、つい嬉しくなってしまいました。KEI様の仰るようにカジュアルとなるとアメリカものは強いです(笑 フレンチカジュアルもアメリカのカジュアルルックをフランス風に綺麗目にリスタイルした感がしなくもないです。

英国のカジュアルはデニムを合わせないで(普通の人は履いていると思うのですがイメージとして)、コーデュロイやモールスキンのパンツに手編みのセーター、オイルドコートやツィード、キルティングのアウターなど…。アメリカとは一線を画すスタイルがあります。この辺は頑固な?英国らしく好感がもてます。

スーツスタイルは今も英国と米国に伊国と気分によって着たいものを着ていますが、英国仕立てが一番褒められます。伊国ものはおしゃれと言われますが仕立ての良さを言われることはありません。何も言われないのは米国BBスタイルです(笑 アンダーステートメントの代表のようです。

ラルフローレンの良いところは今述べたカジュアルから英米伊のスーツスタイルまで全てをカバーしていて、それをラルフのフィルターを通したトラディショナルスタイルに昇華させているところではないかと個人的には思っています。正にクロージング界の巨人といった感がします。

既成のスーツで一番はと聞かれたら、いつも「英国のチェスターバリーが作っていた時のパープルレーベル」と答えています。一時期ほどラルフローレンに傾倒しなくなりましたが今も一番気になるメイカーの一つです。

管理人様
的確なコメントありがとうございます。貴殿の英国カジュアル・・・のくだりがまさに的を得ており思わず笑ってしまいました。仰る通りで英国を代表するパーツ(ニット・アウター・パンツ)を組み合わせると老いも若きも着られる英国風になりますよね。そういえば私の勉強不足かもしれませんが英国製のデニムは聞いたことがありません。洋服に関してはどの国以上に歴史と伝統のある国なので意外です。米英共にカジュアル服はカントリーサイドに主軸をおいて作られているような気がします。アングロサクソンの共通認識なのかな(笑)。デニムに関しては今各欧州(特に伊国)メーカーが色々出していますが80年代も仏・伊メーカーが色々出して購入したのを思い出します。ピカデリー・リベルト・シェビニオン・アメリカニーノ随分お世話になりました(笑)

KEI様

早速の返信有難うございます。

ピカデリー、リベルト、シェビニオンなど懐かしい名前が出てきて一気に時代が逆回転したかのようです。私はアルマーニジーンズも買いました(笑)

ペグトップジーンズの流行っていると時も何本か買いましたが、あれは体型が細身の人の方が良く似合うので私はそのうちアメカジの基本501に替えてしまいました。

英国の服飾メイカーはジーンズはアメリカンの代表、意地でも作らない(笑)的なところがあったのか?仰るように昔は作っていなかったのですが、最近は軟弱にもバーバリー(もはや中国のブランド化?)でもハケットでも作っています。

こうしてやりとりをさせて頂く中でフィルソンのパッカーコート(ダブルマッキノウの襟部分がムートン付のもの)が着たくなってきました。週末はワークブーツと合わせて久しぶりにラギットルックを楽しもうと思います。

こうして


こうしてやりとりをさせて

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