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2013年4月27日 (土)

Go with Green(Chapter3)

グリーン特集もこれで三回目、今回はボトムスやシャツにグリーンを選んだ場合の着こなしを考えてみようと思う。目に優しい色と言われる緑だが、最近の流行はかなりビビットなグリーン。英国のツィードに見られるような深緑とは少々異なっている。コントラストが強いので通常は差し色として使うのがポイント、ジャケットなど重衣料には使われていないだろうと思ったら、スプリングコートに鮮やかなケリーグリーンが使われているのを見てカラフルな装いもここまで来たかと思った。大胆な色使いを楽しむのが目下流行中らしい。

昔は色合わせが難しいと考えていたグリーン、やはり相性の良い色といえば青ということになる。それも明るい青ではなく中間から暗めのエーゲブルー~ネイビーブルーの辺りが一番しっくりくるようだ。他に試してみたところライトグレーとの相性も悪くはない。ただ緑の方が強いので上下の組み合わせを考える必要がありそうだ。手持ちの中ではネイビーのジャケットが一番しっくりくるので、今回は国産のネイビーブレザーを共通アイテムにボトムスやシャツ、ネクタイにグリーンを取り入れた着こなしを考えてみたいと思う。

1.ボトムスをグリーンに

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グリーンのガーメントダイ・チノパンツ。ローライズのエイジング加工が施された柔らかな肌触りのパンツにネイビーのブレザー、プレッピー調ということでキャンディーストライプのボタンダウンにレジメンタルタイ。仕上げのスリッポンはどちらもメイン州自慢のリアルハンドソーン・モカシンを持ってきた。インビジブルソックスを履いて素足風のコーディネイトにすれば心はもはや初夏だ。

2.上下のコーディネイト

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用意したチノパンGAPのもの。試着した段階では皺が寄った古着風の仕上がりになっていた。そのままではジャケットのフォーマルな印象とあまりにもかけ離れてしまうので、アイロンで皺を伸ばしてついでにクリースを付けてみた。ファストファッションのアイテムはそのままにせず少し手を加えると魅力的になる。ちょっとした工夫で数千円のパンツが数万円するイタリアンブランドのパンタローニに負けない雰囲気をもつのだからやってみる価値はあろう。

3.Vゾーン

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合わせたシャツは鎌倉シャツメイカーのもの。これはボタンダウンなので胸ポケットが付いているが、アメリカ進出を機に胸ポケットなしのドレスシャツを作り始めたらしい。これもグローバル化の一例だろう。ネクタイは淡いグリーン色のドレイクス。バーニーズで展開している英国製のものだ。ドレイクスも今後は全て英国製になるらしい。国産のライセンス品から直輸入ものになるということで注目している。

4.ウェスト周辺

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ウェスト回りはハケットのブライドル・ベルト、靴の色と合わせて選んだもの。ジャケットは国産、花菱縫製によるタキザワシゲルネームのブレザー。ウェストサプレッションがきついのに見た目よりもずっと着心地はコンフォート。今の季節にピッタリのフレスコ風な生地が嬉しい。毎年春から夏にかけて活躍するブレザーの一つだ。ポケットチーフはリネン製。エディ・モネッティで購入したもの。

5.合わせたハンドソーンモカシン

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左はランコート&Coに別注を掛けたバックルドローファー。ファブリック部分はラルフ・ローレンの別注で使った生地の残りを利用。こんな靴を作ってくれる小回りの良さがある会社だ。一方の右は1990年代初め、ポロのクレストがサドル部分にあしらわれたローファー。ショートバンプなところがやや時代を感じさせるが気にせず履いてしまう。どちらもメイン州の優良ファクトリーによるもの。

6.シャツをグリーンに

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さてこちらはシャツをグリーンにしたもの。パンツとジャケットは同じものにしてシャツとネクタイをグリーン(濃淡2色)に替えてみた。左は淡い緑色のセミワイドスプレッド、右はくすんだ黄緑色のドゥエ・ボットーニでどちらもイタリア製。ボトムスは同じイタリアのパンツ専用メイカー、ヴァレンティーニを用意した。ネクタイと靴はそれぞれのシャツに合ったものを選んで並べている。

7.Vゾーンの比較

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左は柔らかな生地感が感じられるアンナ・マトッツオのシャツ。勿論カルロ・リーバを使用した1枚だ。既成のシャツメイカーでは最も好きだったが、最近は男物のシャツを作っていないようで残念だ。一方の右はかなりモード感覚の強い1枚でエトロのもの。ドゥエ・ボットーニは首だけでなく袖のカフ部分にも及んでおり、ボタン留めが少々厄介だがそれだけに強烈な個性がある。同じジャケットに合わせてもシャツが違うだけでガラッと印象が変わる。

8.グリーンのシャツ(その1)

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ペパーミントグリーンと呼べばよいだろうか、シャーベット調の色合いが春を感じさせる。合わせたネクタイはつい最近購入したばかりのブラック・フリース。アメリカ製だが気にせずイタリアのシャツと合わせる。チェックの中の白がパンツと、緑がシャツと呼応し合って中々良い雰囲気に仕上がっている。ベルトは久しぶりに出してみたルイヴィトンのダミエ柄。ブランドと特に意識せず普通に締める。

9.グリーンのシャツ(その2)

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こちらはやや光沢のある生地。オックスフォード風の織りだがよく見ると横糸に黒を使っているようだ。それでくすんだ色に映るのだろう。ネクタイも艶のあるものを選んで合わせてみた。ストライプの中の濃いグリーンを共通色に紫が青のジャケットに繋がるようコーディネイト。ネクタイはニッキー、難しい色目のタイだが個性的なシャツに合わせることで印象もぐっと違ってくる。

10.合わせた靴

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上の靴はアンナ・マトッツォのシャツに合わせた靴。左のバーガンディ・アリゲータのハーフサドルローファーも、右のミディアムブラウン・アリゲータのバックルドカジュアルもクレバリー製。履き心地の良さは誂えならでは。一方下の写真は左がカジュアルローファーのキングウェストンの180シグネチャー、右がブルックスネームのイタリア製コンビ・スニーカー。どちらも春から夏は履く機会が多い。

3回に渡ってグリーンの特集をアップしたが、今後もグリーンのアイテムは少しずつ増えていくことになるだろう。意識はしていないが自然と注目している色の一つなのかもしれない。驚いたことにカーキやオリーブグリーンも含めると実際は手持ちの服の中で最も多い色目はグリーンだということにここで気が付いた。自分ではブルーとグレーだろうと思っていたが、ドレスからカジュアルまで一通り目をやるとやはり緑が目につく。

昔グリーンのウェストンローファーを持っていたが中々合わせる機会がなく処分したことがある。靴の緑は難しいし、緑のジャケットも上級者に許された1着だと思うが、ネクタイやシャツ、ボトムスの色合わせならば少々コツを掴んできたところだ。これからネクタイを外してジャケットを着なくなるクールビズになると緑を着る機会も限られるだろう。それでもせっかく揃えた緑のアイテムで装いを楽しみながら幅広いグリーンを楽しめる秋冬が来るのを早くも待ちわびている。

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コメント

管理人様

三回の特集で、同じグリーンでも、色みや濃淡によってずいぶん印象が変わる事がよく解りました。

アンナ・マトッツォのシャツいいですね。ネクタイともぴったりです。

滝沢滋氏の服は買ったことはないですが、本は買って読みました。
管理人様も本を出されてみては、とちょっと思いました。

初めてでーーーーーす。エンブレムが刺繍されたRLの靴私のとおんなじです。!!!!!はじめて管理人様と肩を並べる事出来ました。嬉しくて今夜は眠れません。!

ショートノーズと長めのヴァンプ仕立てでマドラスチェックとバックルをあしらったスリッポンどちらも素敵ですね子供にプリンとシュークリームどちらが好き?と尋ねるような酷な感じ。私は(両方!!!)と言いますよ。ちなみに私のクレストローファーはご存じ南千住製品でRS長崎店で購入いたしました。この靴を買った頃はリーガルコーポレイションの子会社関西地区担当のフィット西日本でした。それ以前はRLの靴は日靴の子会社で、アーヴァンクラフトと言う会社がペーパーマージンを取っていたそうです。思いだしますと。もう20年も前に靴屋さんから福岡市を代表するホテル、西鉄グランドホテルで業者向けの展示会に招待頂き本社のY様、なんでもRLと直接商談なさるお方から、丁寧に御説明して頂いた事を思い浮かべました。

PMT様

ゴールデンウィークが始まりましたが如何お過ごしでしょうか。当方は目下東京で人と会ったり近郊の山に登ったりして自然を満喫しております。

さて、早速のコメントを有難うございます。マトッツォのシャツはとても好きでした。今はどこでも見ることができないのが残念です。値段は高かったのですがそれに見合う着心地の良さと美しさがありました。

タキザワシゲルのブレザーはカッティングが独特で個性的なところに惹かれて購入しました。日本の多湿な梅雨を知っている花菱縫製だけあって皺(パッカリング)の寄りがちなこれからの季節に重宝する1着です。

本の出版、いいですね(笑)夢のようなお話ですが…
このところファストファッションのアイテムをどうしたらうまく取り入れることができるか考えています。

浦野亮祐様

早速のコメントを有難うございます。巷ではゴールデンウィークですが如何お過ごしでしょうか。この後後半は友人と久しぶりに再会する予定です。

さて、クレスト付きの靴が同じとのこと。こちらこそ光栄です。今まで何回かアップしてきましたが目立たなくひっそりとだったからでしょうか、ようやく浦野様の目に留まったのですね。

それにしましてもリーガルコーポレーションとのつながりの深さは浦野様ならでは、顧客と会社という枠を超えているように感じられます。

RLの靴の輸入をリーガルが引き受けていた頃はアメリカ屋という靴屋にポロのクロケット製ドレスシューズが並んでいて、それがポロというフィルターを通したせいで何とも言えずに格好良くなっていて何足も買ったことを思い出します。

きっとリーガルの担当とポロ社との間でやり取りがあってそのような傑作靴が生まれたのでしょうね。

以前よりアップしてくださっていたのに気付かず石面のいたりです(汗) これからの季節にぴったりですね。このクレストローファーにはなんといっても綿パンがお似合い。それも裾はWではなくシングル仕立てがよい雰囲気ですね(笑)
当時はよく日堀の展示会にはご招待してくださりました。先日の話ですが、Y様とお話しておりましたら会場に進客が来場。大きな声で(八代リーガルシューズです。)とボンヌ靴店の社長がお見えになった事も思い浮かべました。今ではRSは閉店なされましたが当時の店長さんはミス、八代に選ばれたお方でしたグッドライフというRSの本にも記載されまして紺ブレが似合うそれは美しい女性でしたよ。

浦野亮祐様

紺ブレの似合う女性というと浅野ゆう子さんを思い出してしまいます。当時は丁度サンタフェルックが話題でターコイズのアクセサリーやオルテガのベストが流行っていました。

シングルの綿パンですとやや生地の厚いものの方が良いのかもしれません。ビシッとクリースが付いたシングルのコッパンも素敵です。

そうですね、このクレストローファーはカラーはベイジュに近いタンカラーで一見ラフな感じがいたします。ですが結構クレストの押しが強いので厚手のパンツがベストかもしれませんね。以前お話いたしましたように日靴のコレクターとして日立建機の機関紙(ツエラ)に登載されまして、見てもらおうと八代店に送りましたならば、早速我がことのように嬉しいとお電話頂いた事を思い浮かべました。(素敵なお声でした。さすがミス八代でRSの店長だけはあられます。)こんな美人と話出来るだけでも幸せ者。
じかいより本題に沿いまして私のグリーンに対する思い出などを書き込みさせて頂きます。スレに関係ない戯言にも快く返信下さいます管理人様に感謝申し上げます。

浦野亮佑様

私もミス八代の靴屋で靴を買ってみたかったです。

ところで、最近地厚の如何にもアイビー調チノパンが意外となくて特にユニクロやギャップのものに代表されるように薄手のものが目立ちます。そういったタイプのものはどうしてもダブルにして裾口を安定させたくなってしまいます。

その点、昔インポートしたJ.プレスのチノパンは股上は深いものの素材感は文句無しで今のスタイルには合わせにくいのですが今もクローゼットの中にちゃんと鎮座しています。

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