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2012年10月20日 (土)

Straight through(仮縫いなしの誂え靴)

ビスポークシューズの仮縫いについては色々な意見があるようだ。ジョンロブ・パリのようにトライアルシューズ(仮縫い専用の革で作った靴)で足入れを行い、踵やつま先、アーチ部分のアッパーをカットして足のフィッティング状態を細かく見取るという理想に近いものもあれば、多くのビスポークメイカーに共通したウェルトを縫い終わった本番の靴を履いてフィッティングを見ながらその後底付けをして完成というものもある。有名なところではジョンロブ・ロンドンは仮縫いなしで靴を完成させるようだ。

ではトライアルシューズでフィッティングの精度を高めるジョンロブ・パリの靴が最高の履き心地かといえば結論はそう単純ではない。紳士靴の本場英国も昔はモックアップ(トライアルシューズの意)を作って注文主の足に沿った木型を作っていたと聞くが、今は非効率ということで皆無とのこと。にもかかわらず仮縫いなしで仕上げた靴がフィットすることもある。そこで今回は馴染みの靴屋に久しぶりのオーダーを入れ、勿論ストレートスルーで仮縫いせずに仕上げて貰った最新の靴を紹介しようと思う。

1.ノルウェジアン・エプロンダービー

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この夏久しぶりにウィーンにオフィスのあるサン・クリスピンと連絡を取り、ノルヴェのハントダービーを注文した。代表のフィリップカール氏は前回の事を覚えていて、すぐに返事が返ってきた。現在ビスポークはカーフ素材で2800€から始まるが写真の靴は既成モデルということで、自分のラストを使って仮縫いなしで仕上げた場合既成とほぼ同じ価格の1590€で仕上げてくれるとのオファーを受けた。直ぐにオーダーを入れたのが7月上旬、それから約12週間で手元に届いたことになる。トランクショウで仮縫い、その後完成というサイクルだと1年に1足しかできない英国製誂え靴と比べると異例の速さと言えよう。

2.シューボックスのラベル

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箱に貼られたラベルには顧客の名前、ラストナンバー、マテリアル、モデル名、ライニングなどオーダー情報が細やかに記されている。1の写真でも分かるがシューバッグは以前のものよりもぐっと華やいだもので、ジョンロブ・ロンドンのシューバッグほどではないがネーム入りのリボンを配するところなど中々の演出だ。箱の中には予備の靴紐が一組入っていた。シルクのロウ引きシューレースだが、こうした細やかな心遣いが嬉しい。丹念なポリッシュが施された状態で袋に入っていたところを出した状態。

3.靴の全体(1)

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まず目を引くのがU字型のライトアングル・モカ。靴の顔ともいえる部分はホワイトステッチで丹念に縫われている。日頃ドーヴァーのモカステッチを見慣れているせいか細かなピッチに驚いた。かってジョンロブのプレステージラインを作っていた時のUチップとよく似たデザインだが、サン・クリスピンでは凝った作りのこの靴をプレタのラインで展開しているとのこと。それをマテリアルや製法は全て同じでマイラストを使って作って貰うよう依頼したのが今回の靴。既成靴を買うと思えばストレートスルー(仮縫いなし)でデリバリーされたとしてもE.グリーンのMTOよりずっと精度は高い。

4.靴の全体(2)

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靴のデザインはJ.M.ウェストンのハントダービー(ド・ゴールと紹介された時期もある)と同じノルウェジアン製法。ステッチが靴のコバ周りを360度走る重厚なモデルだ。ただしウェストンのように武骨ではなく、繊細でエレガントなシェイプが際立つ。素材はインカ・カーフと呼ばれる一見ピッグスキンのようなシボの強いグレインレザー。トゥ部分のように強く革が引っ張られる部分はシボが消えて滑らかになるので、そこを丹念にポリッシングすることで独特の雰囲気が出てくる。

5.レザーソール

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手染めの後に磨きをかけたようなレザーソールは英国のビスポーク靴を見慣れていると新鮮に映る。ダブルウェルトなのでウェスト部分はスクェア、土踏まずにはラスト番号が刻印されていた。靴の内側に手書サインが入る英国靴と違いこちらは靴の内側には何も記されていない。勿論誂え靴なのでサイズやウィズの表記もなく実にあっさりしたものだ。つま先のメタルは丁寧に埋め込まれており、ヒールトップも前作同様(写真上の靴)飾り釘で綺麗に仕上げられている。

6.シューツリー

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サン・クリスピンのツリーは木型の中を丹念にくりぬいてインソールの湿気を逃がしやすくすると同時に軽量化も図っている。フォスター&サンのツリーも以前は同様のハンドメイドツリーだったが、しばらく前からツリー専門のファクトリー製になってしまった。ルーマニアではまだハンドメイドのシューツリー作りが残っているのだろう。それにしてもこのツリーのフィット感は相当なもの。紐を解いたくらいでは外せないばかりか紐をかなり緩めてもなお外すのに苦労する。正にラステッドツリー、殆ど隙間なく作られているに違いない。

7.靴のアウトサイド・インサイド

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外から見ても内から見ても靴を360度取り巻く2列のステッチが強烈な印象を与える。よく見るとソールの厚さが前半分とウェイスト部分で異なる。その差は1㎜程度だがインサイド側から見ると分かりやすい。ドーバーで有名なハーフミッドソール程ではないが、靴を曲げる時の返りの良さと耐久性が期待できそうだ。それにしてもこれだけ丁寧な靴を作るサン・クリスピン、既に所有しているオーナーにはぜひ一度オンラインでの注文をお薦めする。注文時の対応からインヴォイスの発送、デリバリーまで実に迅速な対応をしてくれるからだ。

8.ライトアングルステッチとスキンステッチ

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U字部分のライトアングル(直角)ステッチは文字通り直角に革が合わさった状態で縫い合わせることから名付けられたとのこと。こちらもE.グリーンのドーバーで有名になった技法だ。もう一点、つま先部分のスキンステッチも同じくドーバーで使われている技法だがこちらはアッパーがグレインカーフということもあって境目が一層目立たない。ただしE.グリーンのスキンステッチ専門熟練職人に言わせると一番目立たないのは「スタグスェードやバックスキンなど毛足の長い起毛素材」なのだそうだ。

9.ヒール周辺

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ヒール周りも2列のノルウェジアンステッチが走りさらにその外側を出し縫いのステッチが控えめに囲んでいる。出し縫い部分を残して余分を削ぎ落としたコバは一時代前の極端にコバの張った靴とは隔世の感がある。最近はマルモラーダやサントーニ、ヴォーシュといった既製靴がスタイリッシュなノルヴェの靴を出しているがサン・クリスピンも負けてはいない。かってジョンロブのプレステージラインを請け負ったファクトリーらしく、より次元の高い靴作りを目指す姿勢が踵の作りからも感じられた。

10.ボノーラ製ノルウェジアン靴との比較

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左のプレーントゥは10年以上前、フィレンツェのボノーラブティックで購入したもの。既製靴だが当時既にサン・クリスピンが製造を請け負っていたと思う。今回のノルウエジアン・エプロンダービーと比べるとどちらも2列のホワイトステッチが入っていて靴の作りがとても似ている。出し縫いは今回のもののほうが細かく左の既成ではつま先の出し縫いのみマシンのようだ。既製(左)と誂え(右)の違いはあるがどちらもリアルハンドメイドシューズとしての技量が光る。

11.サン・クリスピンの変遷

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右がサン・クリスピン製最後のボノーラ、中央がサン・クリスピン1足目で左が今回の靴。トゥはどれもスライトリースクェアで、中央と今回の靴は両者ともレースステイの位置や履き口の高さなど全てが同じ値になっている。3足ともコバを際まで削ぎ落とした仕上げが美しいだけでなく、左のギリーはコードヴァンながらシームレスだったり中央のアデレイドもプレタベースゆえ出し縫いはマシンだが木釘によるべヴェルドウェイストが見事だったりと、ともかく手仕事の多さが光る。サン・クリスピンが自らの靴をPurely handmade shoesと謳うのもなるほどと頷けよう。

2005年以来久しぶりに注文したサン・クリスピンは前回のブラックカーフアデレイドにも増して魅力的な靴を作るメイカーになっていた。少し前までのユーロ高の時期ならば2800€という価格は新規の顧客になろうと思える価格ではなかっただろう。しかし今や未曾有のユーロ安、ユーロ圏の靴メイカーに注文するには絶好の機会になっている。しかも今回のハントダービーは1590€の中にツリーとメタルチップのオプションも含まれる。となれば慢性在庫不足の英国オンラインシューショップでグッドイヤーの既成靴を注文するよりも遥かに満足度は高い。

もちろん靴の価格以外に通関時の税金や手数料がかかったがそれでもトータルでこれだけ質の高い手縫い靴を作るメイカーは中々ない。それどころか日本の手縫い靴工房でもサンクリスピンよりも敷居の高い価格を設定しているところが殆どではないだろうか。サン・クリスピンならばつま先の形状や甲の微調整は注文毎に修正が利くし、ストレートスルー(既成靴でも同じはず)で靴を作れば3ヶ月後には手元に届く。こうなると価格だけでなく納期も長くなりつつある日本の手縫い靴工房に頼む理由を見つけるのも中々難しい状況だ。

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誂え靴(Bespoke shoes)」カテゴリの記事

コメント

いつも楽しく拝見しております。

日本はどうしてこんなに納期が遅いのでしょう?
高価な割に一年以上の納期ということも珍しくありませんし。

管理人様

サン・クリスピンいいですね。シボが伸びた部分の艶が何ともいえないです。サン・クリスピンはもっと華奢なイメージがあったのですが、管理人様のオーダーされるものは絶妙ですね。2800€ですか。私にはちょっと無理そうです。

英、米製以外の靴といえば、ディンケラッカーが少し前から気になっていまして、先日試着してみたのですが、作りは素晴らしいが、何に合わせて履けば良いのだろうと思い、購入は断念しました。
私にはやっぱりアメリカ靴かなーと思い、一昨日、アレンエドモンズのバーガンディー/ブラックのサドルシューズを買いました。処分価格になっていたので、管理人様が今回紹介された靴の10分の1程の値段です。
高校生の頃のボストニアンに始まって、フローシャイム、オールデン等を履きましたが、最近はデッドストックのものを買うことが多いので、現行品を買ったのは久々でした。総合的にはまあまあですが、私としてはいい買い物だったと思います。

あっし様

納期の遅さについては一人ないし二人でですべての工程を仕上げる小規模な靴工房が多いからなのかもしれません。ロンドンですとアウトワーカーというすそ野がありますし、ルーマニアのサンクリスピンの場合多くの職人を抱えたファクトリーで手縫いのビスポークやプレタを作れるので当然納期は日本よりも短くなります。

もう一点、日本の手縫い靴の料金は残念ながらコンペテティブではないようです。勿論今はポンド安、ユーロ安ですがそれを差し引いても今の日本のビスポークは敷居が高すぎます。あの値段ですと既に木型のあるクレバリーなりフォスタ-なり、あるいはジョンロブパリなり今回のサン・クリスピンなりと比較します。その上で30万円以上のオーダーを入れるならば馴染みのメゾンを選んでしまいます。

そんな中注目しているのが純粋なビスポークではないかもしれませんが手縫い靴工房のoeです。いつか機会があったら訪問してみたいなと思っています。

PMT様

ブログの方を訂正させて頂きましたが今回のサンクリスピンはプレタベースをマイラストで仕上げて貰ったので1590€(ツリー・メタルチップ込)でした。ジョンロブプレタやグリーンのトップドロウアーと比べてもよりコンペテティブな価格ではないでしょうか。

PMT様はアレンエドモンズの靴を買われたとのこと。やはりアメリカ製の靴が服飾の基本になっていらっしゃるのだなと推察いたします。ディンケラッカーですと確かに合わせる服を選ぶかもしれませんがアレンエドモンズならばPMT様の手持ちの服との相性もよいのではないでしょうか。

私もこの夏久しぶりにウェストンのアリゲーター・ローファーを買い、最近は何とクロケットのコードヴァン靴を買いました。後世に残すつもりだった既成靴40足のうち何足かがここで急に寿命を終えつつあるのでフォロワーの靴を手に入れているところです。

誂え靴がある程度揃っても既成靴には既成靴の良さ・魅力があります。既成靴でしか出せないフォルムや味わいのあるものを探してこれからも時々は靴屋で靴を買おうと思っています。

管理人様

ご返答有難うございます。
1590€ですか。それでもちょっと悩んでしまいます。ジーンズはそのくらいの価格でも平気で買っていたのですが。

ジーンズやデニムジャケットが高いものは200万というヴィンテージの世界にいささかうんざりしていたところにこのブログを発見し、改めて何が大切かを気づかせて頂きました。有難うございます。

まったく素晴らしいの一言!!ダービーシューズ。私に言わせればUチップ。アッパーとソールを繋ぐダブルステッチ。それにしても美しい出来栄え。管理人様もご存じのごとく、私も既製品ながらUチップ数足所有しておりますが束になっても敵わない逸品ですね。ちなみに私のUチップのラインナップはクロコが3足、スコッチグレンが1足、コードヴァン1足、キップが1足です。いずれも日靴製品です。

PMT様

1590€に相当するヴィンテージデニムを購入されていらっしゃったとのこと。USメイドで満足している私とは次元の違う拘りがおありなのだと思います。流石に200万のヴィンテージとなると想像の枠を超えてしまいますが、PMT様ならばその価値や真贋を見分けられる事と想像いたします。

浦野亮祐様

早速のコメントを有難うございます。

Uチップ、私も好きでリーガルのグレインレザーのものを持っていました。流石に浦野亮祐様はクロコ3足、スコッチグレン1足、コードヴァン1足にキップ1足と豊富なバリエーションです。

私のUチップは昔よりだいぶ減って既成が3足、九分仕立てが1足、誂えが4足の計8足でした。素材はカーフが5足でグレインレザーが3足とバリエーションが少ないようです。浦野亮祐様のクロコを参考にいつかアリゲータUチップを作ってみようと今ふと思いついてしまいました。

管理人様

個々に好きなスタイルや年代、贔屓のブランドが違ったりするのが、服飾の楽しいところだと思うのですが、ヴィンテージウェアの世界には独特の価値観があって、何年代の何だから凄いとか、本に載っているやつだから凄いとか、このタグが付いてる年代だからいい、みたいに決められてしまっています。それを覚えれば価値や真贋が分かるみたいになっています。

本来、個人の眼力によって、生地がいい、形がきれい、仕立てがいい、何には何が合うなどが分かるのが「目利き」だと思います。その意味で管理人様は「最上級目利き」ですね。

踵部分の造りいかにも外羽根、(ブルッチャー)って感じですね、Wステッチにぴったり!サンクリスピンのボノーラ。初めて拝見しました。ギリーシューズの外羽根?とでももうしましょうか、トウのメダリオンも管理人様のオーダーでしょうか?私が所有するタンカラーのECCシリーズ私のはフルサドルローファーですがこのシリーズで制作されましたギリーシューズ(正確にはタンが付いておりますのでギリー風と申しましょうか)のトウのメダリオンにソックリでしたので書き込んだわけでございます。今回もスレに関係ない方向に向かってしまいましてすみません。

PMT様

なるほどヴィンテージの世界は細かく分類されていて、価値も含め体系が既に出来上がってるということでしょうか。

実はロイヤルコペンハーゲンのイヤープレートを集めているのですが、昔仕事関係でお世話になった方から頂いたことがきっかけでコレクションを続けています。市場価格をみますと年月の経ったものはそれなりに高いのですがある特定の年だけ極端に高いということがあります。何でも窯元の出荷が少なかった年だとか聞きました。

売り買いが目的ではないのでただ集めているだけですが、コレクターズアイテムの世界は本人の知らないところで値付けが決まっているようです。

最後に、PMT様の「目利き」とのお言葉には恐縮いたしますが、これからも伝えたいと思うものを少しずつブログを通じて紹介できればと思っております。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

浦野亮祐様

ギリーのトゥメダリオンですがサン・クリスピンの職人にお任せしています。毎回ちょっと変わったものをと一言付け加えると向こうで色々と考えてくれるようです。

イーストコーストコレクションでタン付きのギリーシューズがあったということですが、流石に浦野亮祐様お詳しいです。ギリーはスコットランドの伝統的な靴ですので、トゥのメダリオンもスコットランドの国花であるアザミをデザインしたものが入ることが多いようです。

E.グリーンのファルカークなどにも見られるように浦野亮祐様が指摘されたサンクリスピンのメダリオンもアザミをモチーフにしたものではないでしょうか。

トウのメダリオン模様がスコットランドの国花のアザミとは今、初めて知りました!!どうりでギリー風シューズがこのメダリオンだったのですね。明日にでもRS新天町(タンデムグループ)のH課長にお知らせします。本当に良い情報がこのブログにて入って来ます。ありがたいことで感謝いたします。しかしながらこのギリーのメダリオンの話が伝わるのはH課長だけになってしまいました(涙)
来週にでも飲みに行きましたら中島みゆきの、アザミ城のララバイでも歌ってみることにします。

浦野亮祐様

アザミは英語でthistleですが、カントリーシューズのパーフォレーションによく使われるようです。以前クレバリーのジョージグラスゴー氏に「カントリー調の靴のサイドに見られるパーフォレーションは何をモチーフにしたのか?」と聞いたところ「thistle(シスル)」と教えてくれました。

今回紹介したサンクリスピンネームの黒フルブローグもスコットランド地方から始まった靴と聞いています。やはり本格的なフルブローグならばアザミを模ったメダリオンが散りばめられているべきとサン・クリスピンでは解釈したのでしょう。

いつか機会がありましたら英国靴の職人さんにもう少し詳しく聞いてみます。

今回も関係ない話で、恐縮ですが(毎回ながら)アザミの花がスコットランドの国花ならば日本の国花は桜ですね。ぱっと咲いて、ぱっと散る。正に日本男児そのものですね私の大好きなリーガルの旗艦店、リーガルトウキョウのパターンオーダーでリーガルトウキョウ桜組というのがありました。かなりノーザンプトンを意識してスタイルッシュの靴でしたがそれに伴いワイズも狭め母方の隔世遺伝で偏平足の私にはもちろん入りません。このスレを見て感じたのは日本国花である桜の花びらをモチーフしたメダリオンでWTやST造ったらどうであったか?尚、この桜組とは日本製靴が1902年に4の会社が合併して出来ましたがその中心的な会社、上房は佐倉藩の西村勝造。今の千葉県ですが最初に佐倉組という靴製造会社を興した当時の名称と日本の国花の桜を組み合わせたものなんですよ。
それにしても関係ない話ばかりすみません。

浦野亮祐様

なるほど佐倉組と日本の国花桜を掛け合わせたものということですね。1902年というと日清戦争後の頃でしょうか、流石に日本製靴歴史があります。

私も以前自分の名字の漢字をメダリオンにしてつま先に飾ったことがありますが、桜の花びらというのも優雅で素敵そうです。

それにしましてもいつも博学な浦野亮祐様らしいお話でした。貴重な情報を有難うございます。

サンクリスピンのシューツリー素敵ですね。中をくりぬき軽量化と通気性のアップ。私は靴も好きですが工具や電気道具も好きで仕事用と別にプライベートの工具、電気工具所有しています。シューツリーには片方に2~3か所に電気ドリル(通常インパクトと申します)で、直径が約1センチの穴を空けて、通気性の向上を施工しております。ただし一気に削孔いたしますと出口側がササクレますのでドリルの刃が一部見えたら出口側から削孔します。以前この話をRS長崎で話しますとさすが仕事が趣味の向上に繋がってますねと言われました。

浦野亮祐様

なるほど両側からドリルを入れることで入り口は角が綺麗な穴が出来上がるということですね。流石に浦野亮祐様、靴同様の拘りをシューツリーにもそして電動工具にも、何より加工の仕上げにもお持ちなところが素晴らしいです。

しかもドリルの先端が貫通し始めるギリギリで止めて貫通側からドリルを入れ直すという念の入れようで、ツリーの見た目や手に取った時のざらつきを防ぐ技を教えて頂き大変参考になりました。私も田舎で電動工具を使って日曜大工をなどと考えていましたので様々な機会に応用できそうです。

さてサンクリスピンのツリーですが、ハンドメイドのラステッドツリーではジョンロブパリやコルテ、そしてこのサンクリスピンどれも出来が良いと思いますが、ロブパリとコルテはヒンジツリーの前半だけでなく後半部分もくり抜いているのでより軽くより通気性が良くなっています。

このあたりは1足の値段の差がツリーの仕上げにも反映されているようでサンクリスピンはリーズナブルな値段ということでツリーの出来もロブパリやコルテの次といった感じです。(それでもロンドンのビスポークシューメイカーよりもずっと良いですが〉

職人の技を感じられるものが好きな性格もあってかこういったツリーの仕上げにも目が行ってしまいます。

御誉めいただき恐縮しております。良い仕事すること、これが信用に繋がります。当社が長崎県において総合建設業経営審査事項、(略して経審。)ランキングで2番であることの誇りです。ちなみに総合建設業の上には特定建設業と言うのがあります。これを持つことにより付加点が+30点付きます。この付加点持たずに特定建設業に負けぬ内容であります。話は変わりますが昨日より長崎県の島原とハウステンボスにて県内初の全国和牛品評会が開催されております。当社にも以前和牛を肥育されていたお方がいらっしゃいまして郡部の品評会に出す時はそれは綺麗にして出していたと話されました。爪にも墨汁を塗り毛先も鋏で揃えていたとか。肉も美味しいのは当たり前ですが行きつけの靴屋さんが以前お話してくださいました、肉もさることながら皮も素晴らしい鞣して革にすると日本の和牛の革のキップ(生後半年~2年以内の革)は外国ではカーフ(生後半年以内)でまかり通るとはなされたのを休憩時間に誇らしげに話してしまいました。

浦野亮祐様

何に限らず良い仕事を心がけることで信用が付いてくる、そしてその成果がランキング2位という結果になるのですね。一緒に働く方々もきっと社を誇りに思っていらっしゃると思います。

ところで牛の皮についてですが、牧場では一頭一頭マッサージをしながら愛情を持って育てると聞きました。原皮が傷のない良い革になるのも日本ならばと頷ける話です。

ヒールの4か所に施された真鍮釘加工!!素敵ですね。
このような施工を拝見しておりますと、管理人様とは月とスッポンほどの落差がありますが、レザーソール(ヒールも含めて)履いていて本当に良かったとつくづく思わずにはいられません。決して他人からは見えない部分であり極端に言えば自己満足の世界ではありますがアッパーの加工は淡い色を黒色に染めなおすことしか出来ませんがソールヒールは釘打ち加工で気分も一新!前にもお話いたしましたが所属しておりました、ほとんどのお方が合成底を履いておれれるアメリカントラッドクラブでは絶対に話題にも及ばない話であります。

浦野亮祐様

私も昔リーガルのビーフロールローファーが合成のソールが高級紳士靴のスタート、それからインペリアルシリーズのウィングチップに格上げした時はレザーソールに感激しました。当時はメンテナンス用品も余りありませんでしたのでソールにミンクオイルを塗っていましたがコバが丸くなってしまうと聞いてそういえば…と焦ったことを思い出します。

全く畑違いでしたが当時はトニーラマのウェスタンブーツも履いていてそれもレザーソールでした。

管理人様

いつも楽しく拝見しています。
初めての投稿になるyuk201というものです。
よろしくお願いいたします。
既成靴にしか足を通したことがないため、いつも憧れながら、本Blogを拝見していました。

今回の投稿の靴ですが、私個人的に本当に直ストライクです。
某ハ○イのサイトにて、今回に投稿されている靴がMTOできそうなのですが、管理人様のお知り合いなのでしょうか?
差し支えなければ、サイズ感をALDEN(バリー)、JL(7000)、EG(202)を例えに教えて頂けないでしょうか?
不躾なお願いですが、教えて頂ければ幸いです。

yuk201様

初めまして当ブログへの訪問並びにコメントを頂戴し有難う御座います。また、当ブログをいつもご覧頂いているとのこと、光栄です。今後とも時間がありましたらご覧頂けますと幸いです。

さて、サンクリスピンのノルウェジアン・ハントダービーですが私の場合はフルビスポークを以前イタリアのボノーラ経由でしておりますのでラストを工房が所有しております。

その関係でマイラストで作ってくれるので全くフィッティングには問題ありませんが、既成の場合どのラストを使っていてサイズやウィズがどれくらいなのか分かりかねます。

yuk201様の場合ですとストレートにフィット感をショップに尋ねた上でオーダーされるのが良いのではないでしょうか。

因みにハ〇イのショップは顧客ではありませんが何回か訪問させて頂いたことがあります。

管理人様

ご返信、ありがとうございました。
ハ○イのショップに聞いてみます。

先日アップされていたRLのCJ製のコードバンも
ALDENと異なった魅力がありますね。

初めまして、いつも楽しく拝見させて頂いておりますがコメントさせて頂くのはこれが初めてです。

管理人様のサンクリスピンの投稿を拝見して、私も欲しくなりこの度MTO致しました。私にはビスポークは手が届かないためMTOですが・・・
このブログが無ければサンクリスピンというブランドを知る機会さえ無かったので大変感謝しております。

なお私はとあるドイツのショップを通じてMTOしたのですが価格は直接発注された管理人様と同じでした。
となるとそのショップはどこからマージンを得ているのか気になります・・・

ともあれ4月中ごろのデリバリーとのことで今から楽しみにしております。
お邪魔いたしました。

waccho様

はじめまして、当ブログへの訪問並びにコメントをいただき有難う御座います。今後もお時間が御座います時には気軽にお立ち寄りいただき、やりたりできますと幸いです。

さて、サンクリスピンのオーダーですが、元々ハワイの某ショップが手掛けた靴を見て、同じものをマイラストで作って欲しいとサンクリスピンに依頼したので価格は本来はビスポーク値段、しかしハワイのショップで購入するのと同じ値段で仕上げてくれたという感じでしょうか。

私もwaccho様と同じユーロでの支払いだったので、waccho様の場合は利益分はショップが、私の場合は利益分がサンクリスピンに上乗せされているのかなと思っています。もっともマイラストでビンテージスティールを付けてなどビスポークなみの要望を出しているのでそれくらいは構わないかなと、思いました。

ドイツでオーダーする時にショップ経由よりファクトリーに直接オーダーした方が安かったら皆ダイレクトに注文してしまうので、価格は揃えるというのがサンクリスピンのやり方なのかもしれません。あくまで想像ですがこんな風に考えてみました。

管理人様

返信頂きありがとうございます。

なるほど、そうだとしたらサンクリスピンは相当リテール店に気を遣った商売をしていますね。通常であればマージンを多く取れる直接の発注を増やしたいものでうが・・・拡販のためにリテール店を大事にする方針なのでしょうね。

私も初めは直接発注でMTOを考えましたがクレジットは勿論のことPaypalも使用不可、国際送金のみと支払方法がかなり煩わしかったので挫折しました。笑
諦めてリテール店で既製品を探したところドイツのショップを発見、そこはPaypal使用可でしかもMTOもできると聞いて飛びついた次第であります。

こういったところでもひょっとしてリテール店に気を遣っているのでは?とも勘ぐってしまいますがともあれオンラインショッピングではカードやPaypalの支払方法があるのと無いのとでは集客力が雲泥の差の気がします。(若干収益性は落ちますが)

長文失礼致しました。

waccho様

ドイツのショップでオーダーされたのは最近のことなのでしょうか。私がオーダーしたのは2012年でしたが、2015年の時点で1590Euroだとしたらそれは破格の値段かと思います。でなければ数年間の在庫だったのでしょうか…。何しろヨーロッパは毎年ものの値段を上げていましたので価格据え置きという事は中々考え難い現状があります。

いずれにしましても良い買い物をされたのではないでしょうか。日本ではサンクリスピンは一時期UAで見かけたものの取り扱いがなかった状態でした。こんなに優れた靴を作るファクトリーですので価格を抑えめにして販路を広げれば英国靴にも負けない存在になるような気がします。

管理人様

はい、オーダーしたのはつい先週のことです。
MTOで納期8週ということでしたので長期在庫品ではない・・・ことを願っております。
またEU外なのでVATの19%が免除となり実負担は1340ユーロ程度でした。
またサンクリスピンのHPに記載の他のリテール店のオンラインストアを覗いてみましたが、皆一様に1300ユーロ、1500ドル前後の値付けとなっておりサンクリスピンは例外的に値上げをしていないのでは?と推測されます。良心的ですね。
なお例外的にカナダはトロントの取扱店では1100ドル程度で購入できかなりお買い得感があります。(今週末トランクショーをその店で開催するようです。当方車で行ける場所に住んでますがなかなか踏ん切りつかず断念・・・)

仰るとおり品質も確か、商売の仕方も誠実とあればもっと広まってもいいと思いますが、そうなると原点であったこれらの良さが失われてしまう様な気もして複雑な気分です。

waccho様

確か私もVAT引き後1340€前後であったと思います。2年以上の開きがあるのに同額でオーダーできるなんて羨ましいです!

ただ、だからといってうかつに販路を広げたり日本のように代理店が入ると価格が他のビスポーク並みになってしまうので、アドバンテージが一気になくなってしまい、何年か後に撤退となってしまいかねません。

それならば狭き門でもいいので注文する勇気のある人に扉を開けるような販売形態も悪くないのかなと思ってしまいました。

管理人様

仰る通りオーダーには勇気が必要でしたがそういう少しマニアックなままの方が良いのかもしれませんね。笑

また余談ですがガジアーノガーリングは3月に値上げするそうです。(ポンドベース)
御認識通り靴の価格は上昇の一方ですのでサンクリスピンにもいつ影響が及ぶか分からず、管理人様も注文されるのであれば今がチャンスかも知れません。

長々と失礼致しました。

こんばんは。

サンクリスピンの既成靴の件なのですが、サイズは英国靴に準じて選んでも宜しいと思われますか?
もしご存知であればお教えいただけませんでしょうか。

浪漫様

サンクリスピンネームは2足、どちらもマイラストを使ったビスポークなので既成のサイズ感は分からないのとサイズ表記がどうなっているのかも正直なところ分からないのですが、サンクリスピンのウェブサイトで尋ねるかFAQで調べてみると分かるかもしれませんね。

最近、日本でもMTOを扱う店も出てきているのでそんな店を訪問するのも手かもしれません。

すいません、お役に立てませんでした(・・;)

管理人様

丁寧にありがとうございました。

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