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2012年6月30日 (土)

Umbrella(雨の日の装い)

昔から傘を亡くしてしまう名人で、今まで何本電車の中や店の傘立てに忘れてきたことだろう。気が付いたら後になってもいいから「遺失物預かり所」や忘れた店に取りに行けばよいだろうに、実践したことは残念ながら一度もない。また新しい傘を買い足して使い、いつの間にかまた失くしてしまうということの繰り返しだった。良いものを長く使うというトラッドからはかけ離れた「使い捨て」の状況に内心忸怩たる思いが募っていた。

そんな時、「傘を開忘れないコツは上質なものを買うこと。」と教えてくれたのが、お洒落好きな音楽家のコラムが載っている雑誌だった。ブリッグの傘をオーダーしたという話だったが、影響を受けて英国製の傘を早速探しに出かけた。そして見つけたのがフォックスの傘だった。残念ながら雑誌の推奨するブリッグではなかったが、その後直ぐにロンドンに出向いてブリッグの店を訪れ、紳士の基本、黒傘を買い求めた。そこで、今回は英国製の傘を中心に雨の日の装いを考えてみたい。

1.傘を持って外出する時

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雨の予報が出ている日に出かける時は濡れても目立たないグレー無地のスーツが一番。多少の雨ならば黒靴(ただし雨用)を履いて仕上げにブリッグの傘を持つ。昔、英国滞在中に見かけたロンドンのビジネスマンはこんな装いで新聞を脇に挟み、小雨のピカデリー界隈を傘をささずに歩いていたことを思い出した。写真の傘はブリッグの定番黒傘、もちろん服と靴も英国製で揃えている。

2.長傘

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仕事用で使う傘は4本、いずれも長傘。折り畳み傘もあるが、室内でたたみ、袋にしまうのが面倒でつい長いものを選んでしまう。一番右がブリッグの黒傘、次の一番細いペイズリー柄がフォックスの傘。どちらもスーツ専用で、左のタータンチェック傘はカジュアルな装い用。テイジンメンズショップオリジナルとクリケットのもの。こうしてみるとブリッグの傘がいかに大きいか良く分かる。

3.ブリッグの名品「プリンス・オブ・ウェールズ」

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ブリッグの傘に付いたシルバーノーズキャップとカラー(襟の意:リングプレートのこと)どちらもシルバー925なので日本のような高温多湿の国ではすぐに黒ずんでしまう。久しぶりに出したところかなり酸化していたので、ポリッシュ前後の比較写真を掲載している。右下部分のプレートにはロイヤルワラントの証、クィーンエリザベスⅡ世の紋章が刻まれているが、この傘自体英国皇太子の名「プリンス・オブ・ウェールズ」を冠する紳士傘の名品なのである。

4.傘を開いた状態

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オーソドックスな8本のフレームに木製のシャフト。プリンスオブウェールズではマラッカの柄の部分を後付けした2ピース構造になっている。この柄だが断面が丸ではなく、おにぎり型になっている。持ち安さと掌の中で回転しないためなの工夫なのだろうが、手作りの傘ならではの仕様だ。「一本で孫の代まで使える傘」がコンセプトのいかにも堅牢そうな造りが見て取れる。シルクの生地だと値段はさらに高くなるが日本の雨には適さないようだ。

5.Vゾーン

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スーツは英国のファーラン&ハービーでシャツがローマのミコッチ、ネクタイはフランスのブリュワーでチーフがアイリッシュリネンカンパニー。多国籍の組み合わせだが全体を英国仕立てのスーツが引き締め、英国製の黒傘を引き立てる。イギリスの紳士は多少の雨では傘を持っていても差さずに歩く。やがてパブに入って雨宿り。すっかり濡れたスーツ姿の紳士に隣の男が「大変でしたね。」と言うと「スーツを新着する理由ができた。」と言ってウィンクしてビールを飲むとか。そんな話を聞いたことがある。

6.雨用の黒靴

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もちろん晴れの日にも履くが、雨が降りそうな日に履く黒靴は最近チャーチズが圧倒的に多い。雨の多いイギリスで生まれ育った靴という理由からだが、さすがにだいぶ表革も痛んできている。どちらも間もなく20年を迎えようという古参靴だが、手入れだけは丹念に行ってきた。今も雨だからといって躊躇はしない。ただし履いた後は正しいメンテナンスを心がけ、できるだけ後世に残していきたいと思っている。

7.英国の傘

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左がブリッグの傘、右がもう1本の英国傘でフォックスアンブレラのもの。カーヴ部分のニスがはげ落ちカーヴが緩くなっている。近づいてみると焦げた跡などもあり、こちらもハンドメイドの傘という雰囲気が伝わってくる。当時の日本ではフォックスの傘といってもフォックスフレーム社のものとフォックスアンブレラ社のものと2種類あったようだ。残念ながら当時のタグがないので分からないがこちらはフォックスアンブレラのものではないかと思う。

8.フォックス・アンブレラ

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メインシャフトの細さは特筆もの。U字型のフレームも頑丈でしっかりとしている。20年経った傘とは思えないほどだ。ただし、さすがに石突き部分のフレームには錆が浮き始めている。近いうちにフレームのメンテナンスを行おうと思っている。ペイズリーの布地が特徴だが、まるで婦人物の傘の布地を流用したような華やかさがある。雨の日に差すと個性的な柄が目立って中々気分が良い。

9.茶色の傘に持ち替えて

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フォックスの傘の魅力は何と言っても巻いた時の細さ。英国紳士のトレードマークステッキ代わりと言えそうなほどだ。グレー無地のスーツにあずき色のペイズリー柄はJ.プレスのカタログに載っているVゾーンと同じ組み合わせ。こうしてみると傘がコーディネイトに欠かせない小物になっている。靴は雨が降りそうな日に履く茶色の靴。こちらもメンテナンスを欠かさない。

10.雨用の茶靴

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左はウェストンのフルブローグ。底がクレープソールになっているので雨や雪の日には特に重宝する。またアッパーは細かなグレインレザーなので雨染みなども目立ちにくい。一方右はエドワードグリーンのプレーントゥ。こちらもソールにラバーを貼っているので多少の雨にはびくともしないしアッパーも左のウェストンとおなじ素材(グレインレザー)なので乾いた後のメンテナンスがしやすい。

梅雨時は高温で多湿に加え、強い雨が降ることもあって雨の日の装いは悩むことが多い。スーツの上着を脱いで、半袖シャツだけのクールビズが6月から導入されるほど、軽装が主流の日本ではジャケット代わりに薄手のポケットレインコートを鞄に忍ばせているビジネスマンもいるようだ。悠長にスーツを着て英国の傘を差す場面は想像できない。

それでも晩秋から初冬にかけての雨の日こそスーツ姿で英国傘を差す絶好の機会。雑誌のコメントどおり上質の傘を持って外出すると決して失くさないことが分かったので、ブリッグもフォックスも活躍できそうだ。今、折り畳み傘を1本新たに買おうと考えている。ちょうどこの夏は欧州に出かけるので、上質の長持ちできる折り畳み傘を見つけ、旅の記念にもって帰りたいものだ。

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コメント

おはようございます、
プリンスオブウェールズ良いですね。日本で見かけたことが無いです。どこか取り扱っているとこをご存じないですか?
今のところ、傘はブリッグを一本持っているだけですね。理想的にはブリッグ2本フォックス2本くらい持っておきたいのですが、どこかでなくしてしまいそうで中々買う決心がつきません。年に数回、フォックスのハンドル部分がアニマルヘッドのものを買おうかと悩むことが有るのですが、腕に引っ掛けられないので無くしてしまう確立が高いかもしれない、と思い購入に至っておりません。
スーツやジャケット、靴だけでなく、傘とハットにお金をかけたい物だと常々思っているのですが、なかなかそうはいかず。私は紳士になれないですね。

れの様

おはようございます。早朝よりコメントを頂き有難うございます。

プリンスオブウェールズはロンドンの店でもちょうど2本しかなく(シルク生地のもっと高価なものはありましたが)、その2本を友人と二人で購入、日本へ郵送の手続きを取って郵送料も払い帰国した覚えがあります。

空港でセキュリティチェックなどがあるとその度に引っ掛かるのが嫌なので郵送にしたのは大正解でした。傘専用のパッケージがあって何の問題もなく送られてきました。

もしブリッグのプリンスオブウェールズをお買い求めになるのならやはり本国サイトからのオンライン購入が一番かなと思います。

一方のフォックスの傘、最近のものを見ましたが相変わらず細巻きで格好いいものが多くこちらもオンラインで購入したくなります。今はブラックウォッチの柄を受け付けていないのが残念ですが、ちょっとしたMTOで個性的な1本を欲しいなと思っています。

傘とハットにお金をかけるのはとてもおしゃれだと思います。当方は傘はご覧のように英国製2本を使っているだけでハットも然り。ジェームスロックやハーバートジョンソン、ボルサリーノ他いくつか所有しているのですが肝心の被って出る習慣がついていません。

この夏の旅行でどんな小物に巡り合えるか、楽しみにしているところです。

こんにちは。
お久しぶりです。
傘の特集ですか⁈
十年前に私も、上質な傘はないかと探したところ、英国製の傘二社に辿り着きました。ブリッグとFOXです。
ブリッグは、購入には到らず、巻いた時の美しさが気に入って、FOXを使用しています。
日本では、なかなか傘にまでお金を掛けて、上質な物を使う人が少ないですね。
安い使い捨てのビニール傘が、圧倒的に多いです。
これでは、雨の日を楽しむ事などは出来ないでしょう。
私の地元では、「弁当を忘れても傘忘れるな。」という諺があります。雨が多い土地柄ゆえに生まれた諺なのでしょう。
洋傘もいいですが、日本では、すっかり廃れてしまった和傘にも魅力を感じるのは、私だけだろうか?
最近、前原光榮商店の日本製の洋傘にも興味があります。

グレート・ギャツビーさん

ご無沙汰しています。コメントを頂き有難うございました。

やはりブリッグとフォックスにたどり着きましたか。そして細巻きの美しさでフォックスを選ばれたとのこと。私も同感です。

私ももう1本欲しいと思わせるほど差していない時の美しさが光る、それがフォックスの魅力だと思います。

ところで「弁当を忘れても傘忘れるな。」という諺は初めて知りましたが、多雨の日本ならばそのような諺が生まれるのも当然。雨の多い土地柄らしい生活の知恵とも言えるのではないでしょうか。

となると日本の気候をよく知る日本の傘、中でも前原光榮商店の傘が最高となるのも当然かもしれません。

ブラックウォッチ柄のフォックスアンブレラ。今シーズン出てますよ。ウ゛ァルカナイズドロンドンと銀座三越で見かけましたが。両方とも柄はマラッカだったとおもいます。

こらまた素晴らしい傘のオンパレード!!!さすが管理人様はじめ書き込まれる皆様の気品に深く感謝と感動いたしました。私は以前書き込みいたしましたようにファッションブランドの傘しか所有してはおりませんが もう25年前にVANの、ミデアムグレーのもっこりした傘を購入いたしました。
しかし半年もたたぬ前にハンドル(ごつごつした)が反り返りまして、現場の湧水に一日漬けて翌日から一週間かけてハンドル部分に10番線(工事で使用する針金、直径約3㎜)でじわりじわりと絞りその日より1年以上かけまして番線を切りました。
結果は次回お待ちくださいませ。ちなみに番線は数字が太くなるにつれまして直径は小さくなります。(12番線は約1㎜ 8番線は3㎜になります。

通りすがり様

当ブログへのお立ち寄り並びにコメントを頂き有難う御座いました。

マラッカの柄のフォックス製ブラックウォッチの傘が三越とヴァルカナイズドロンドンで出ているとのお話、大変参考になりました。

次の週末にでも出向いてみようと思います。

浦野亮祐様

コメントを有難うございます。

ハンドル部分の反り返りをご自身で直されたのでしょうか!結果が次回の書き込みということで期待が高まります。

管理人様。まずは結果報告いたします。それこそ一年以上番線できつく(仰角90°以上、鋭角まで縛っておりました)が物の三日も経つと直角になり、一週間で元に(鈍角)に戻ってしまいました。 やはり最初の乾燥がよくなされていなかったんでしょうね。管理人様のペーズリーの傘素敵ですね、次回私のペーズリー模様のお話書き込みさせて頂きます。

こんばんは。
ブログタイトルとは、違う話題になるのですが、管理人様がいつも愛用されているインコテックスのパンツ(主にJ35)は、いつも何処で購入されているのですか?
私も良いパンツがあれば、購入したいのですが、サイズや品数が豊富で試着も出来る良いお店を御存知であれば、教えていただけると幸いです。

ギャツビーより。

浦野亮祐様

そうでしたか、やはり自分で直しても最初の木の乾燥状態によっては、また元に戻ってしまうのですね。

ということはブリッグのマラッカハンドルは熱を加えて曲げるのではなく最初から削り出しということになるのでしょうか…。

傘のハンドル一つとっても手工業製品の奥は深いなと思います。

グレート・ギャツビー様

インコテックスが豊富なのは何と言ってもイセタンメンズショップだと思います。J35に限らず手持ちのうち5本を購入しています。

後は最近ジャストなサイズが分かりましたのでオンラインで購入することもあります。ヤフーや楽天などでインコテックスJ35と入力すると、プライスオフで今季物をやっている店があって巷のショップより安価に購入できます。

そういう事でVANのグレーの傘はそれ以来使用しなくなりました。先日お話した事あります今は亡きVANショップに雨の日に、行きますとエンジカラーのペイズリー模様の傘が置いてありました。若干小ぶりでしたがもっこりとしていて男が差してもおかしくはありません。また発色がとてもきれいで(柄の大きさは管理人様のペイズリーの約、三分の一位です。)当日差しておりました本命のJPのブルーのペイズリー傘とは雰囲気が違いまた製造元は、財布、キーホルダーなど小物専門メイカーのクリケット製。確かな造りです。その上に上代はなんと、慶応義塾の創始者一枚からお釣りがくるというプライス!!。購入いたしました。その足で(良い靴をはいていると良い出会いがある!)と言った、宝塚出身と言ってもまずは99%の人が疑わない、ママの店に行きますとその傘を見て(すごくいいカラー素敵。りょうちゃん頂戴)と言われました。まだ水割りの一杯も飲んでいませんでしたが(あーやるから持ってけ泥棒!)と言って差し上げました。向こうは冗談でいったんだからそんなもらえないと言いましたが 男が吐いた唾飲めるか!と言って差し上げました。8年前にお店は閉められましたがいまだにその傘は大切に使用してあります。本当はJPの傘が本命なのでクリケットの傘はどうしても2番手、必ず失くします。それならば物の価値が解る人にと差し上げたわけです。 今回もまた馬鹿げた話失礼いたしました。

返信ありがとうございます。
そうですか。
やはり、伊勢丹メンズ館でしたか。
今度、見に行ってみようと思います。

浦野亮祐様

切符の良さは男の度量ともいいます。浦野亮祐さまならではのお話かと思いました。

私は専らバーや居酒屋といった店ばかりですので麗しき女性のいる店には縁がないのですが、とても居心地のよさそうなお店だったのだろうなと推察いたします。

グレート・ギャツビー様

シーズンの入れ替わりの時に行くとかなり豊富に並んでいます。ぜひ一度ご覧いただければと思います。

今にして思い出しますと最初にこのお店(諫早市八天町、スナック)に最初に行ったのはくしくも15年前の今日この頃でした。雨が降っていましてJPのブルーのペイズリーの傘を差して行ったのは以前通っておりました店が閉店し、しばらく閉まったままでした。久々にふと前を通ると新しい看板上がっておりました。崩し字(麻耶)と。書体が気に入り、入りましたら先日述べましたように正に宝塚出という雰囲気の綺麗なお方!!Wのオッドベストに、一目でわかるエルメスのブラウス。後で話されましたが私のJPの傘を見ておっしゃれだなと感じたと後に話してくださいました。閉店なさるまでの間、RS長崎店で購入した靴代の2倍は使わせて頂きましたがRSで新しい靴購入したらまずはこの店で披露させていただきました。以前話しました日立建機のツエラに登載された時にお礼として部長と担当接待した際の二次会で痛飲いたしました。私の誕生日にはかれこれ10年必ずRLのドレス、ソックスを沢山に頂きました。正に傘が取り持った御縁だったと思っております。

浦野亮祐様

傘が取り持つ縁、とても素晴らしいと思います。日頃どんなに多忙であっても、雨が降ると思い出すからです。一遍の素敵なショートストーリーになりそうなエピソードを有難うございました。

今回コメントを頂きましたゲストの皆様からは、使う機会の少ない傘にこそ「長く使える上質なもの」をという考え方を改めて教えて頂きました。

ブログタイトルnot fashion but styleをゲストの皆様がそれぞれお持ちになられていることに感銘を受けています。そして細々ではありますがブログを続けてきてよかったなと思いを新たにしました。

もったいないお言葉です。田舎者で不躾な私が書き込みさせて頂けることに常々感謝いたしております。

浦野亮祐様

浦野亮祐様が書き込んで下さることで、様々な話題が出来てたり、話に花が咲いたりしています。ブログを続ける側としてはとてもありがたいことです。

これからも色々とお洒落な話をお聞かせいただれば幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

長旅のお疲れの中に各コーナーに丁寧なる(毎回の事ながら)返信感謝しております。盆明けの16日に雲仙市発注の吹付工事当社が落札いたしました。○千○百万円素晴らしいお方のブログに書き込みさせて頂きますと良いことがあるんですね。。ありがとうございます。

いきなりメールを差し上げます
初めてご挨拶させていただきます
52歳の台湾在住の日本人です
20年以上前に 日本の大手デパートで購入した傘を大事にしていました
新宿だったような 日本橋だったような
すでに記憶が曖昧です

実はその傘が管理人様のアップされた ブリッグの傘の感じにそっくりで
色は黒 
柄の部分がダックの頭でした よりきゃしゃでした
2年前に台湾のタクシーの中でなくしました

私は女性でありながら おしゃれにはほど遠い人間ですが
未だにあの傘の夢を見てしまいます 笑

日本へ戻るたびに類似品を探していますが見つかりません
もし日本国内で このあたりに販売されているのではという
情報があればご教示ください 

これからブログで皆様がおかきになっている
フォックスを検索させていただきます
もし再び同じタイプの傘に出会うとができたら(もちろん子供と同じで初代の傘の打代替えにはなりませんが)
迷子札をつけようかなと思っております!

小坂 史子 拝

小坂 史子様

はじめまして。
当ブログへの訪問並びにコメントを頂き有難うございます。

さて、細身の黒い紳士用蝙蝠傘をお探しとのこと。柄の部分がダックとのことですので、恐らくはご自身が書かれていらっしゃいますように英国はFox Umbrellaでは無いかと思われれます。

タクシーの中でなくされた初代の黒蝙蝠傘はとても思い入れのあるものだったのでしょうか、小坂様の心のうちが垣間見えるような気がいたしました。

さて、フォックスの傘ですが、日本で購入されるのも良いですが本国のサイトからオンラインで購入されるのも良さそうです。

また、日本の店舗でお買い求めになるとしたら東京の丸の内にあるヴァルカナイズ丸の内店か神宮前にあるウィズムというお店がインターネットで紹介されています。

その両店、残念ながらどちらも覗いたことがないので在庫などの状況は分かりませんが、ご参考になれば幸いです。


梅雨も折り返しを過ぎました。傘の出番は正直今年はありません。さて小坂様。私も一昨年、当時所属しておりましたアメリカントラッドクラブ九州支部の6月例会での事二次会会場を出る時に預けた傘を、と言いますと青い傘を持って来ましたが預けた傘とはまったく違う安物傘!!ビックリしました。私は傘の軸にテプラーで名前、電話番号、そして(この傘を取得なされたお方はご連絡下さい)とシールを張り付けてありましたが結局出て来ませんでした。お店側は失礼ですが代りにこの傘を言いましたが俺は木軸の傘しか差さないと言って傘も差さずに小走りにホテルに帰りました。この傘は昨年亡くなりましたVANショップの店長より頂きましたクリケットの木軸の傘、結局出て来ませんでした。お店側は同等の傘を購入しますからと言われましたがもちろんあるはずもない逸品です。価値観からしてはJPやBBもしくはRLの傘でももらわなければたまったもんではありませんが、最終的には小倉のVANの店長が最初に連れて行ってくださった御縁でVANのブラックウヲッチの傘を頂きました。翌恒例の博多巡りでは日透明の傘を差しては恥ずかしいので即帰宅しました。たかが傘、されど傘ですからね。

管理人様
浦野様 

管理人様の貴重なアドバイスと 浦野様の思い出話
本当にありがとうございました
実は昨晩、新聞の夕刊で紳士の傘のような記事があり
何となく予感がして 検索を重ねるうちにこちらのプログにたどり着くことができました

浦野様のおっしゃる通りで たかが傘ですが されど傘でした 
本当に

一般の方から見れば物欲がほぼないに等しい私が
あれほどに大事にしていたことが、知人の間で話題になったほどです。 
皮肉なことですが、大事なものほど失くしやすいのかなと、思います 
2代目を手に入れましたら、報告させていただきます
取り急ぎお礼のみにて失礼します

               小坂 拝 


今日、納骨堂の基礎工事完了しまして上物を建てられる大工さんとの打ち合わせしてきました。そして土止めのブロック積、並びに基礎工事を施工してくださりました型枠大工さんと」昼休みにお寺の本堂(風通しがよく涼しいので昼食、昼寝に使わせてもらっております)の彫刻をみて一本の木から彫りぬくんだから大きな木なんだと話しておりますとこのブログを思い出しまして私のVANの傘のハンドルが一年縛り上げてももとに戻った話をしました。そして管理人様所有の傘(ブリッグ)の傘が一本の木から彫りだされた逸品と話すとその型枠大工さんが傘のハンドルはせいぜい10~12センチだろう、しかしぎりぎりでは造れない!外側と内側では硬さが違う。恐らく最低25センチ角以上の角材でないと彫りぬいて傘のハンドルにはならないだろう!贅沢な傘なんだなと言われました。

浦野亮祐様

ブリッグの傘が25㎝角の木材から削りだして絵を作っているのかは分かりませんが、今のものは天突きから柄まで削り出して最後に柄の部分だけ熱を加えて曲げたのではないでしょうか。

ただ、昔のイギリスは洋服のお台場仕上げ(本物はポケットの為だけに贅沢な生地採りをしています)など正に贅沢な仕様があったので傘もお浦野様が仰るような工程で作られたものもあったのかもしれません。

お仕事の話を織り交ぜてのお話は臨場感があって良いですね。そして浦野様の格子が充実している様子もうかがえて我が事のように嬉しいです。

はじめまして。小生も過去に凝りまして十数年前あたりにBrigg計4本、Foxを計2本買ってますが、当時ロイヤルワラントはエリザベスだったのに後にプリンスオブウェールズになってましたよね。
小生も先ほど知ったばかりなのですが、なんと今現在はロイヤルワラントそのものが消えてしまっているそうで、残念なことです。
上のほうのコメントで「弁当忘れても…」という地諺をお書きの方がいらっしゃいますが、雨の多い尾鷲地方のことばだったかと思います。尾鷲は過去に河合屋という、甲斐絹×12本骨という優れた洋傘を作る店があったのですが既に廃業して久しく、訪問して1本別注したものを大切にしています。

まるぜん様

昔のエントリーにコメントを下さり有難う御座います。
これからも気の向いた時に訪問して頂きコメントを残して下さいますと幸いです。

河合屋のお話、廃業したのはとても残念ですがそのように素晴らしい傘を作れる職人や店が日本に存在したこと、しかも尾鷲というところがグッときました。それを訪問して別注されるまるぜん様もまた素晴らしいとしか言いようがありません。

ところでブリッグの傘がロイヤルワラントを外されたとのことですが、まったく知りませんでした(悲)。もっとも、傘を差すよりも手入れをする時の方が楽しいのがブリッグのプリンスオブウェールズでして、実は持ち手端のクラウンやプレートのシルバーを磨きながら、色々なことを思い出す材料にしています。

何だか靴みたいな話になってしまいました。

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