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2012年2月25日 (土)

Tassel slip-on(タッセルスリッポン)

アイビーに夢中の頃は靴といえばリーガルのローファーばかり履いていたが、社会に出てからはごく自然にトラッドなスーツと紐靴というのが決まり事になっていた。ところがある時靴屋に並ぶタッセルスリッポンに心惹かれて初めての黒を購入。それからはブレザールックや何とスーツにまで合わせて随分履いた。今は処分してしまったが、初めてのタッセルスリッポンには色々な思い出がある。後になって、タッセルスリッポンの元祖はオールデンで1948年に発表されたデザインであること、それを広めたのがブルックスブラザーズだったことを知った。そしていつかはブルックス本店で本物を買いたいと思うようになっていった。

1990年初めてニューヨークを訪問。ブルックス本店でリーガル以来2度目のタッセルスリッポンを購入した。ところが紳士服の主流がアメリカントラッドからアルマーニやその後に続くイタリアン・クラシックに移るようになると、「弁護士の靴」としてポピュラーだったそのデザインも次第に忘れられてしまう。その後20年近いブランクを経て、プレッピーやアイビールックに再び注目が集まりはじめた数年前からタッセルスリッポンも復活。既成靴だけでなく誂え靴の世界でも見かけるようになった。そこで今回は、人生3度目となるタッセルスリッポン注文記について仮縫いの様子を交えながら紹介していこうと思う。

1.マットアリゲータのタッセルスリッポン

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既に何回か書いているが、目下ビスポークの短靴はカジュアル(紐なし靴の意)しか注文していない。十分すぎる紐靴に対してエラスティックサイドのものを含めてもスリッポンタイプの靴が少ないためだ。今回はタン色のマットなミシシッピ・アリゲータを使ったタッセルスリッポンをオーダー。ひと時代前のアメリカ製タッセルスリッポンのイメージではなく、なるべくヴァンプ部分の長いものを作って貰うよう依頼したもの。ソールが装着されると今よりも細長くスマートなスリッポンシューズになるだろう。

2.真上から見た図

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つま先からヴァンプを経てインステップ上部のタンまで斑が左右で線対称になるようカッティングされたアリゲータの革。アリゲータの原革のどの部分をどこに持ってくるのか、職人の経験とセンスがものをいう。タッセル(房部分)は同じアリゲータ素材で作られているがシューカラー(履き口)部分を走る革紐は同系色のカーフ素材を編みこんでメッシュ状にしたものを通している。この辺は前回の注文時に担当した職人のティーム・レッパネンとの間で入念なやり取りを行っている。

3.掬い縫い

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掬い縫いの様子がよく分かる底部分の写真。手縫い靴の証が至る所に散見できる。いつもペンのようなもので描かれている扇状の線付近をよく見ると、そこから土踏まず部分のウェルトが薄く削られている。この線を境にアーチ部分のべヴェルドウェイストが始まるのかもしれない。クレバリーではタウンシューズは通常べヴェルドウェイストで仕上げるようだが、フォスターはスクェアウェイストが標準とのこと。履き心地の違いや如何にということで、近いうちに両者が揃ったら比べてみようと思う。

4.フィッティング

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フィッティングは概ね良好で足入れの際「プシュー」と空気の抜ける音がするなど仕上がりの良さが窺える。唯一気になったのが履き口部分。足に沿って吸いつくはずのインサイド部分がやや笑いがちになっている。これは以前2足作ったローファーでは見られなかった現象で、靴の周りにメッシュのレースが走るタッセルスリッポン独特のデザインによるものかもしれない。ジョージ(グラスゴー)もチェックしながら「ここは調整する」と言っていた。ところで実際はどのように調整するのだろうか、とても興味がある。

5.靴のインサイド

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今回のパターンはアウトサイドはもとよりインサイドにも革の切り返しがない。ということはつま先から踵まで1枚のアリゲータスキンでアッパーを作り上げ、踵で縫い合わせていることになる。アーチ部分は綺麗にカーヴを描き、皺も入っていない。改めてタッセルスリッポンはアリゲータの斑を楽しむには最も適しているデザインだということに気がついた。まだ完成前だが色違いでもう1足アリゲータのタッセルスリッポンを注文したいくらいだ。

6.ヴァンプ部分

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ヴァンプ部分は1枚革をU字型にカットし、改めてピックステッチで縫い合わせるようリクエストしたが、熟練したクローザーがリタイアしたのだろうか、それとも技術的にロールドステッチのほうがよいと判断したのだろうか、前の2足と違う仕上がりとなった。尤もタッセルスリッポンはロールドステッチが通常なので違和感はない。それに繊細なロール部分やステッチの細かさは特筆もの、手編みのレースやハンドクラフトタッセル(アリゲータ製)とともにシューフロントはとても賑やかだ。

7.靴の踵部分

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踵側から写した靴。履き口の周りを走る細革が目を引く。これがあるだけでローファーよりぐっと華やかになる。宮廷で履かれたというタッセルシューズの華やかさとスリッポンのもつ気楽さがミックスされたタッセルスリッポンはビジネスにもカジュアルにも合わせられる靴としてアメリカの靴メイカーが得意とするデザインだった。そういえば、昔アメリカ製ジョンストン&マーフィーのウィングチップ・タッセルスリッポンというものをもっていたが処分してしまった。今にして思えばとっておけばよかったかなとも思う。

8.ヴァンプ部分

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ヴァンプ部分を一番特徴づけるモカステッチ。上質なアリゲータスキンを極細のロールドステッチで仕上げたモカ部分はこの靴の一番の見せ所。同じ型の靴を「タッセルモカシン」と呼ぶこともあるが、その場合はどちらかというとバス・ウィージュンのようなマッケイ縫いの靴こそ相応しい。ハンドソーンやグッドイヤーの場合はタッセルスリッポンあるいは単にタッセルシューズと呼んだ方がしっくりきそうだ。

9.靴のアウトサイド

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インナーに見える丸窓には10-11つまり2011年の10月に注文したことが記されていて、この場合は前回のトランクショウ時の受注というこになる。インサイド同様アウトサイド側にも革の切り返しはなく、アリゲータの斑が踵まで綺麗に続いている。細革は蝶結びになっているが仮縫い状態のせいか緩いようだ。ソールがついてデリバリーされる時はどんな靴になっているか楽しみだ。

10.アンソニー・クレバリーモデル

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オーダーの元になった型はアンソニークレバリーラインの"The De Rede"。もともとアンソニークレバリーの顧客で有名なBaron De Rede(Baron:バロンは男爵の意)がオーダーしたものを再現したセミ・ビスポークのサンプルを引用。このセミ・ビスポークはハーフインチ刻みのサイズ展開で既成靴並みのサイズバリエーションでありながらハンドウェルテッドシューズというライン。どの程度かはわからないが多少のモディファイも可能とのこと。

既に紐靴をオーダーしなくなってから数年が経つ。この間デリバリーされたのはローファーが2足とレイジーマン。これに今夏ピックアップ予定のローファーとタッセルスリッポンに追加注文のアリゲータ・ローファーが加わって合計6足。何と全てスリッポンタイプになる。黒のサイドエラスティック以外はカジュアル専用になってしまうが、それでも靴を頻繁に脱ぎ履きする日本では紐靴よりも断然重宝する。

実際週5日の内紐靴を履くのは2日程度。スーツであってもサイドエラスティックを選ぶ方が多く、紐靴を履かない週だってありそうだ。寧ろ週末のジャケットスタイルに紐靴を履く方が多いかもしれない。クールビズやウォームビズの影響でオフィシャルなドレスコードもだいぶ変化してきている。近い将来軽いジャケットでオフィスワークが可能になればスリッポンシューズ、中でも汎用性の高いタッセルスリッポンは重宝するだろう。今回はアリゲータだが、黒や茶のカーフで日本の靴屋にお願いしてみようかと思っている。

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誂え靴(Bespoke shoes)」カテゴリの記事

コメント

すばらしい靴ですね。私のような若輩者にはまだまだ早い靴です。(無念)。かっこよい大人が履く靴のイメージがあります。
しかし、英国靴でもこういう誂え靴があるんですね。アメリカの靴のイメージがあります。甲革もうらやましいです、このデザインならふさわしいですよね。これは楽しみです。

NNさん

早速のコメントをありがとうございます。

アメリカの靴のイメージが強いタッセル・スリッポンですが、クレバリーのビスポークでオーダーするとはつい最近まで思ってもみない選択肢でした。ローファーを一通りオーダーしたので(といってもフルサドルかハーフサドルくらいしか選択肢はないのですが)次は別のデザインが欲しくなっていたところでした。そこでデザインをアンソニークレバリーラインの中から選びましたが、元のデザインが素晴らしいので素材を替えたのみです。

ただ、編み込みのレースとタッセルは昔のエドワードグリーンのモデルにもあったものですので、タッセルスリッポンのオリジンはアメリカかもしれませんが、アメリカ市場を意識していた英国靴業界は早くからこの手の靴を作っていたのかもしれません。

他にもニューデザイン(中にはストーンズのドラマー、チャーリーワッツのオーダーした靴もあるとのこと)の中にも思わずオーダーしたくなるものが沢山ありました。

お久しぶりです。今回はタッセルですねプロセスは間違いなくマッケイでしょうか?それにしても良いデザインですね私が大好きなラルフローレンやアランフラッサーの好みのリボンタッセルですね特に紐をこのように編み込んだなのは本当に素敵ですね私も以前お話いたしましたリーガルイーストコーストコレクションのfor、エクゼツチブソサエテーのブラウンを所持いたしております。上代はほとんど同じデザインでしたがラルフのは凝った編み込みではなく普通の革でしたがネーム代でしょうか約、ラルフが三千円高かったと覚えております。それにいたしましても今回のタッセル素晴らしいですね。素材は天然のアリゲーターでしょうか?先日IVY例会が小倉であり帰りに福岡の大丸デパートのフェラガモショップに立ち寄りましたらアリゲーターのウイングチップ前回書き込みさせていただきました岩田屋のジョンロブのクロコより80万の安値?で表示してありました。

浦野亮祐様

お久しぶりです。今回もコメントを頂き有難う御座います。

ご紹介しましたタッセルスリッポン、以前紹介したローファー同様クレバリーのものですので、ハンドソーン(グッドイヤーを手縫いにしたもの)ウェルテッドになります。

リーガルイーストコレクションはとても懐かしいです。私もかっては所有していました。特にアランフラッサー氏はクレバリーの前身ポールセン&スコーンの顧客ということもあって、自身がオーダーした靴をデザインソースに既製靴を日本で販売していました。当時はビスポークの雰囲気がある既成靴など売られていない時代でしたのでその新鮮さに驚かされました。

さて、今回の靴の素材ですが、ミシシッピ産のアリゲータをイタリーで鞣したものです。ベビーアリゲータですので恐らく養殖し、斑が大きくなる前に皮を取っているのだと思います。

ジョン・ロブ(フェラガモも80万円安いとはいえ高いですが)のアリゲータシューズの値付け(確か198万円)はブランド象徴なのかわかりませんが、どう考えても付加価値の付け過ぎではないかと思います。

何時ものことながらご丁寧なる返信には感謝いたします。本当に心広きお方であるお方であると思っております。
それにしても流石にジョージクレバリー元、ポールセンスコーンだけの事ありますね先日貴兄のクロコのレースアップの靴やエラステイングシューズがハンドソーンであると聞いてびっくりしてましたが今回はヒールがダブテールではなくハーフプロテクターヒールなのでてっきりプロセスはマッケイだと思っておりました。これも先日お話したように最近マッケイソールが好きなもんで、お許し願います。私は以前申しましたように日靴制作のラルフローレンのマッケイソール(ドレッシーな靴はダブテールですが)あとのスリッポンは全てハーフプロテクターヒールでしたのでこう思いまして書き込んだしだいです。すみません

浦野亮祐様

早速のお返事有難う御座います。

ニューヨークはラルフローレン本店(別名、ザ・マンション:ラインランダーハウス)で購入した1990年製マッケイ靴を近いうちにラルフ特集でご紹介しようと思っています。

私も最近は「マッケイの靴もいいなぁ」と思うようになりました。昔はコールハーンやグッチなどマッケイ縫いのものも随分所有していたのですが買い足さないのでどんどん減っていき、今ではとても数少なくなってしまいました。

ただ、年齢を重ねると軽く、返りの良いマッケイ製法の靴が良いと思えるようになってくるのかもしれません。

ラルフローレンのマッケイシューズ特集!楽しみに待っております。渋好みであくまでGYに徹底したフラッサー、遊び心を持っているRLは当時本来ならばプロセスはGYであるべきレースアップシューズ(WチップやUチップ、Sチップ)などをマッケイで造っておりましたね。

浦野亮祐様

浦野亮祐は千里眼をお持ちのようです。

私が近いうちに紹介しようと思っているのはマッケイコンストラクションのセミブローグです。しかもマッケイ靴の本場イタリア製のものです。

クラシックなブリティッシュアメリカンのスーツにイタリア製の華奢な靴というのも確かにRLの遊び心と言えるかもしれません。

そんな!御誉めにあずかり恐縮いたしております。千里眼ではありませんが最近老眼が進捗してそろそろ遠近両眼のメガネをとかんがえておる昨今です(メガネですが私のメガネの99%はRLです先日眼鏡屋の同級生からマサキマツシマ)を購入いたしました。(すごくかけやすい)目から鱗でした。すみませんまた脱線しました。

浦野亮祐様

私も若い頃はポロのアイウェアに凝りまして、ポロショップでサングラスを購入しました。

最近はリーディンググラスが必要になってまいりましたので、イタリアのブランド物を買いましたが、いつか逸品のフレームとの出会いを期待しているところです。

タッセルと言えば一番最初に購入いたしましたリーガルのタッセルでした嬉しくて枕元に置いて寝ました!それからはイーストコーストのリボンタッセル、アッパーが麻(リネン)やコードヴァン、ブリコレ、RLと都合6足程所持しておりますが麻は夏限定、コードヴァンは未だに足に馴染まずあちこちにカット絆を張り巡らせております。踵にはソックスの上からも張らないと痛いんです(でもしょうがない、エゲレスの紳士は氷を入れた冷水に足を入れハーフサイズ小さい靴を履いていた)と聞いた事あります。繰り返しますが亡き母も格好いい靴は細いから格好いいいんだ
痛いのはしかたないと言っておりました。母の遺品を分けるときに1足として楽なウヲ-キングシューズやおばん靴はありませんでした。
すみませんまた脱線してしまいました。

浦野亮祐様

お母様の履かれていた靴が全て格好が良く細身のものだったというところに感銘を受けました。

確かに格好良い靴は履く人を選びます。それでも格好良い靴を履く時は足にフィットした靴を履く時とは違った気持ちの高揚があります。

そうそうリボンタッセルのことですが、 浦野亮祐様は多数所有されているようで羨ましい限りです。目下既成の1足のみの当方はもう少し充実したいと思っています。

そんな、でもタッセルと言う靴は意外と守備範囲が狭い靴だとおもいませんか?正直スーツには適さないし、カジュアルな服装にも合わせにくい。まして素材(スエード)にしてもツーイドのジャケットやコウーデユロイのパンツ(細畝はもちろん太畝)なんかにも合わせにくい。しいていえばブレザーにセットアップしか履いたことありません前回記載漏れいたしました日靴のイーストコーストのウイングタッセル(まがい物)かもしれませんが先月の例会で数年振りに履きました。話はそれますが、守備範囲広いのはかえってローファーではないでしょうか?私好みショートバンプのローファーなら、夏素材の生地なら意外とスーツにも合わせられますし、あまりくだけすぎない大人のカジュアルにも合わせがききますとおもいますが・・・・
と言いながらもブレザーにネクタイ締めるときはやはりたっせるですよね!今回も支離滅裂の事ばかり申してすみませんでした。

浦野亮祐様

確かにリボンタッセルよりはローファーの方が守備範囲が広いかもしれません。ただ、このところジャケットスタイルの方が好きで、週末もデニムを履く機会があまりありません。むしろタイドアップしたジャケットスタイルの方が多いくらいなのでローファーよりもドレス度の高いタッセルスリッポンに注目しています。

今回初めてタッセルスリッポンをビスポークしてみて、その履き心地の柔らかさに驚きました。明るめの革でもう1~2何足か作ってみたいほどです。

ローファーやタッセルスリッポンは春から秋にかけての薄手の生地のものの方が合うので季節的にも守備範囲が限定されるスタイルですが、厚手の生地の服には今後ブーツを充実させ、後はスリッポンを増やすというのが目下の目標です。

ブーツの充実良いですねブーツと言いますとまた日靴のアランフラッサーになりますが通常編み上げのブーツはブルッチャー(外羽)がほとんどですがフラッサーではなんとバルモラル(内羽)のブーツがあったこと思い出しました。優雅この上ないスタイルでした(持ってはおりませんでしたが)その後フラッサーのインソールがマイナーチェンジしてジョッパーブーツができました。前にも申しましたように九州で行われる春、秋2回の展示会には唯一、一ユーザーで展示会に入場出来ました。(もちろん昼食付)そこでフラッサーのブーツを履いてみると少しきつかったんですが足入れは良かったので長崎のリーガルシユーズに購入すると言いますと(あの靴はあ25,0ですあなたは25,5だから合わない)といわれましたが一応履いてみてくれと本社から連絡ましたのでもし会わなかったら無駄な送料が発生するから25,5できてからよいと言いましたら心配いらない浦野さんだから合わなければ新たに木型を起こしてつくるからとの事やはり小さかったですその後2週間ごにぴったしのブーツが出来上がりました。注文したのは私だけ、本来ならばある程度の数がそろわないと作らないのに私の為に作ってくださいました。箱も専門の箱で、なんと上代は34000円完全に赤字の靴だそうです。ここまでしてもらったので大きな義理がありますからですから私は日靴以外は履けないのです

浦野亮祐様

日本製靴に内羽根式のブーツをメイドトゥオーダーされたとのこと。そのようなことができたことさえ聞いたことがなかったので今回の話とても興味深く拝見させていただきました。

長崎のリーガルショップと懇意にされたことで広がる人間関係、私も色々なショップを通じて顧客同士のつながり、職人との信頼関係など人間関係の広がりができました。何でもそうですが、自分なりに極めることが大切で、お洒落も自分自身が納得するまで拘ってみるのが大切だと感じています。

それにしましても、バルモラルのブーツ、きっと浦野亮祐様の最も思い出に残る1足なのではないでしょうか。

枕元に置いて寝た最初のリーガルのタッセルいくら頑丈でも20年も履いたら右側のタッセルが切れてしまいリペアに出しました。ヴァンプの裏側に当て革もない、並みりー(私が作ったワード、インペリアルグレード以下の合成底の並みのリーガル)でした。ラルフやフラッサー、イーストコースト、それにブリコレとグレードが上がりほとんど履く機会がなかった靴でしたが愛着がありもう一度よみがえらそうとリペアに出す際表面のクリームをクリーナーでお年シューキーパーまで付けて出すとなんと1週間で帰って来ました。履口回りの革も替えてありビックリしたのはインソールの例の長靴のマークも取り替えてありましたがなんといってもこんなに早くリペアが上がって来たこと自体でした長崎のRSの御主人がやはりいくら仕事とはいえ人間。汚れたまま出す靴ときれいにして出す靴職人さんもきれいだと順番は後でも先にしたくなるやはり違いますねと褒めてくださったこと未だに覚えております。すみません今回もまたわがままの事書き込んでしまいました。

浦野亮祐様

どのような靴であっても愛着を持って接する。そのお気持ちがリペア担当の職人さんにも伝わったのかもしれませんし、リペアに出したお店のご主人が感激して早めに直してほしいと一言添えたのかもしれません。とてもいいお話です。

私も昔のスニーカーが田舎の家の玄関で見つかりましたのでタワシで手洗いし、日陰で干して何とか復活させようとしています。当時は6千円ほど(それでも当時のスニーカーとしては破格ですが)のものですが思い入れがあると中々捨てられないものです。

今はリーガルコーポレイションと言う名前になりました。
旧、日本製靴 25年前に亡くなった父がニッカ(日靴)と言っておりました。明治維新で富国強兵の為、軍靴制作の為にできた国策企業。今ではほとんどの人がニッカという名前さえ知らない時代になりました。先日、来博した際にリーガルシューズ新天町とH課長とお話した際に今ではニッカという話が出来るのは私と浦野さんだけですよと寂しくポツリと言われたのを思い出します。(涙)

浦野亮祐様

日本製靴を日靴(ニッカ)と呼ぶということ、今から30~40年前にリーガルの靴を購入した時から私も顧客の端くれだったにもかかわらず 浦野亮祐様とやり取りするまで知らずに来ました。

大塚製靴もそうなのでしょうが、軍靴の製造から始まった会社として長い歴史がある日本製靴が、リーガルコーポレーションと名前を変えていくことに古きを知っている社員の方々や顧客の皆さんは感慨もひとしお、一抹の寂しさを感じられているのかもしれません。

怪我の功名とでも申しましょうか?昨夜良い事にきずきました。と申しますのも昨夜同業の友と年度末の忙しさにやっと一息ついたので飲みに出かけました。先日述べましたように4月になると冬物はしまいこんでいたのでJPのニューポートブレザー(色はキャメル)パンツはBBの②型の紺色の綿パンシャツは先日は博多の友から頂いたRLのタータンチェックで決めました
靴は先日博多で履いたRLのリザードのローファーでした。ショートノーズのマッケイ製法の靴には先が開くシューキーパーはレースアップシューズには入りますがこの手のスリッポンには大きくて入りません。そこでワンサイズ小さいキーパーをしようしております。もちろん小さいですのでつま先にテッシュを入れてカッチリとキーパーが納まるように施工します。テッシュがまるで整形されたように美しいラインをみせてくれます。左足のテッシュが出てこなかったので指先で取り出したらもう一つ前のテッシュが出て来ました。かなりのほこりが付いておりました。ですから博多でなぜ左足が大きくなったんだろうか?と思いつつも痛くてたまらないのを我慢して歩いておりましたがショップ巡りもすんだので安いサンダルを購入しました。考えてみたらワンサイズ小さい靴を履いていたんですね(笑い)しかしこのワンサイズ小さいキーパーにテッシュ挿入作戦はめったにしないつま先の掃除になると思いました。(つま先の痛みは靴の先端のクリーニングになる!)あとがよろしいようで。

浦野亮祐様

確かに靴のつま先部分を手入れするのは難しく履き口から手を入れて掃除するのも紐靴ですと中々難しいのでティッシュを入れるというのはいい作戦だと思いました。

それにしましても最初のティッシュを入れたまま靴を履かれていたので、小さくなったと感じられた様子が想像できてとても、楽しいご報告並びにアイデァを頂きました。有難う御座います!

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