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2012年1月29日 (日)

CREST TIE(クレストタイ)

週末を利用してワードローブを整理、ついでに手持ちのネクタイを調べてみた。まずあまり締めないネクタイやカシミヤなどの冬物はクローゼットへ、年間を通じて合わせるものや春らしいピンク、ブライトグリーン(若草色の意)などを引出しに並べてみた。改めて眺めてみるとやはり一番多いのがネイビーの小紋タイだった。ドットも小紋に含めると3段ある引き出し1段分はネイビーのネクタイが占拠している。

反対に一番少ないのがクレストタイだった。昔アイビーに傾倒していた頃はそれなりに揃えていたが、ワードローブが誂え中心に代わったこともあって殆どを友人に譲ってしまい、今では1本しか残っていない。ところが昨シーズンからアメリカントラディショナルに興味が戻り、この冬はブルックスのオンラインショッピング三昧だったこともあって新たにクレストタイが欲しくなっていたところだった。そこで今回は久しぶりに買い求めたクレストタイをツィードジャケットやブレザーと合わせた装いを紹介しようと思う。

1.ツィードジャケットと合わせて(その1)

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ブルックスツィードと呼ばれるエクスクルーシヴな素材を用いたブルックスのジャケット。所謂ナンバーⅠモデル(サックスタイル)だが、直し業者に依頼してフィット感を高めたもの。こうしたツィードジャケットに鳥のモチーフタイやチェックタイを合わせるとどうしてもカントリー色が強くなる。ところがクレストタイに替えてみると映画インディアナジョーンズのインディ教授が大学で講義しているような雰囲気になる。ツィードジャケットにクレストタイは都会で着る時に使える組み合わせだと思う。

2.コーディネイト

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やや細身のシルエットに直したツィードジャケットの下に合わせるシャツは勿論エクストラスリムフィットのブルックスUSメイドポロカラー。本国から個人輸入したものだが日本で展開しているものとまったく変わらない。ややボルドーに近いクリムゾンレッドのクレストタイはジャケットの赤いオーバーペインを拾ったもの。ポケットチーフにも赤の勾玉模様の入ったものを配してみた。ネクタイとチーフはどちらもラルフローレンのもの。

3.靴のコーディネイト

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ツィードジャケットの下に合わせたグレイフランネルのトラウザーズはブラックフリースのもの。パイプドステムのアイビー風シルエットだが前面のベルトループ下にダーツを取り、腰周りをフィットさせている。合わせる靴はタッセルスリッポンとプレーントゥ。どちらもブルックス別注のオールデン特製。右のバリーラストはオールデンの中でも一番日本で展開されている定番ラストだが、フィット感はタイトではなく若干踵が抜けやすい感じがする。

4.ツィードジャケットに合わせる(その2)

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こちらのツィードジャケットはファーストイヤー時代のRRL。英国製の生地を使い背抜き仕立てで作り上げたもの。こちらも直し業者に出してフィット感を高めている。段返りの3ボタンでダーツを取らないパターンながらチェンジポケット付のブリティッシュテイストが加わった感じは如何にもラルフローレンらしい。革の包みボタンもヴィンテージの雰囲気を上手く醸し出している。

5.コーディネイト

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フィット感の強いジャケットに合わせるシャツは日本の百貨店別注の6ボタンポロカラー。ブルーのキャンディストライプで生地は定番のオックスフォード。こちらもエクストラスリムフィットだ。シャツの青とツィード地の緑に合わせてグリーンベースに青のレジメンタルストライプが入ったクレストタイを締め、ポケットチーフはツィード生地の中の茶を拾って茶系のホースモチーフの入ったものを挿してみた。ネクタイとチーフはどちらもポロのもの。

6.靴のコーディネイト

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ツィードのジャケットにはボリュームのある靴が合う。左はカラー8のチャッカーブーツ、定番品だ、一方右はオールデンサンフランシスコに別注を掛けたマホガニーコードヴァンのノルウェジアンスプリットトゥブルッチャー。現在はウィスキー、ラベロ、シガーとなり、このマホガニーは中々見当たらないようだ。注文時にプランテーションクレープソールを指定したので通常のレザーソール版よりも履き心地は良い。

7.ブレザーに合わせて

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定番の3ボタンサックスタイルのブレザーは最近紹介したJ.プレスのもの。こちらも昔のものでサイズが大きすぎる為直し業者に出している。メルトン生地のネイビーブレザーにフランネルのトラウザーズ、白のオックスフォードポロカラーは定番中の定番。そこでネクタイはビビットな色目のものを持ってきた。どこにでもあるようなコーディネイトからネクタイを替えるだけで装いの印象は随分と変わる。

8.コーディネイト

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合わせたシャツはブラックフリースのBB#1で袖が若干長い以外はエクストラスリムフィットとほぼ同じフィッティング。サーモンピンクのクレストタイは単体で見るとやや派手だがネイビーのメルトン生地というマットな質感のブレザーに合わせることで違和感もなくなるようだ。ラルフローレンらしい色出しのクレストタイに合わせたポケットチーフはダンヒルのタッターソール柄。ピンクという珍しい色目に惹かれてロンドンの空港で一目買いしたもの。

9.靴のコーディネイト

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定番のブレザーにはローファーが欠かせない。右はオールデンのペニーローファー。定番のVANラストを使用したものでセレクトショップにオールデンが入ってきた頃のものだ。一方左は同じくオールデンサンフランシスコに別注をかけたバリーラストのサドルオックスフォード。ウィスキーコードヴァンにプランテーションクレープソール、バリーラストを使用したサドルシューズはアイビー好きなら1足は持ちたい。

10.クレストタイ

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今回紹介した3本のクレストタイに今まで愛用してきた青のクレストタイを合わせて一気に4本に増えた。このクレストタイ、探してみるとどこのブランドでも気に入ったものがある訳ではない。J.プレスやブルックスの本国サイトでは気に入ったものが見つからず、アメリカのポロ.コムでも欲しいものがなかったが流石は日本のプライベートセール、アイビー調のものはアメリカ本国よりも手に入りやすいようだ。

クレストタイはスーツには合わせにくいので専らジャケットスタイルに合わせることになる。それも今回紹介したようなブレザーやツィードジャケットが一番で、シルエットはアメリカントラディショナルなものに限る。ナポリ仕立てやサビルロウ仕立てに合うタイがあるように、アメリカントラディショナルなスタイルに合うタイもある。

色々な着こなしがしたいと思えば服だけでなく、シャツやネクタイ、靴やベルト、チーフや小物類のテイストも揃える必要があろう。勿論英国調やナポリ調一筋ならばそういった心配もないが中々そうは行かない。ワードーローブもそれなりに増えてくる。復刻版ブルックスの6ボタンシャツをきっかけにこのところアメリカントラディショナルスタイルで装う日が多いが、週明けは揃えたてのクレストタイを締めてジャケットを羽織り、颯爽と出かけてみたい。

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コメント

こうやって丁寧に解説を拝見すると、アメリカの既製品もやはり良いですね。管理人様ほど誂えのコレクションをお持ちの方でもアメリカ、ブルックスのオウンメイク等、の既製品には何かうったえるものがあるんでしょうか??私などはアメリカ製の既製品はかっこ良いと思うのですが、まだまだ誂えに意識が向ってしまい、そこまでは意識が満足にできないのが現状です。

NNさん

先週末ブルックスの路面店に行きましたが、欲しいと思うスーツやジャケットには出会えませんでした。目下ブルックスの商品で一押しはUSメイドのエクストラスリムフィットシャツ。後はブラックフリースのシャツやスーツ、ジャケット類です。

服や靴、シャツを誂えるようになると既製品への興味が薄れる方が多く、私もそうでしたがここで体型がだいぶ変わったのでジャストフィットの服を直ぐに入手できる既製服をこの冬まとめて購入しました。

個人的には誂えの魅力と既成の良さは別のものだと思っています。靴に例えると一番わかりやすいのですが、例えばクレバリーやフォスターの誂え靴を履くようになってもオールデンやトリッカーズの既成靴には別の良さがあると思うからです。

因みに誂えの方は今後馴染みのテイラーで新たに多めの注文して行く予定です。勿論今までの誂え服もそれぞれのサルトやテイラーに出して直しを行います。今のところ3ピースのスーツとカシミアのコートがこの秋冬に1年かけて出来上がる予定です。

今回紹介したジャケット類はいずれも昔のもので一時期は処分しようと思ったのですが、新たに既製服を何着か購入し、直し出した際、ついでにこれらの古服をリフォームしてみました。

お蔭で古服を捨てずに済んだだけでなく一気に着れる既製服が増えるという一挙両得の結果に満足しています。

管理人様

ご丁寧な回答ありがとうございます。カジュアルよりなアイテムは既製品が好ましいケースがあるということは理解はできますが実践には至りません(苦笑)。
レッドウイングの雰囲気はそれこそ誂えでは難しいということもわかりますが私はまだそこまでの境地は遠いようです。
トリッカーズもそうなんですね。私はそこは今ひとつピンと来ないんです。そのポジションはオールデンで十分な気がして。。。履き着心地もオールデンの方が私好きですし。独特の雰囲気はわかるのですがそこまでの魅力をトリッカーズから感じられないのです。ただ正直、そこは私のレベル不足な気もしますのでまた将来、成長すれば変わるのかもしれません。。。

NNさん

レッドウィングのお話はとても分かりやすいと思いました。あの靴の雰囲気は誂えでは出せないものです。

オールデンとトリッカーズはフィッティングも履き心地も、シルエットも革質も全てが異なります。何より英国調のカントリークローズにはトリッカーズが一番で、オールデンでは役不足だと感じます。反対にブルックスのガーメント類にトリッカーズは余り合わない様な気もします。

誂え品のフィット感は既成では味わえないアドバンテージですが、反対に既製品の格好良さは誂えでは中々再現できない要素の一つでもあります。

ぜひ誂えと既成の違いを丸ごと受け止め、楽しんでいただければと思います。

管理人様

お返事ありがとうございます。英国調のカントリークローズにトリッカーズが一番とのお話、正直、盲点でした。そこにはビスポークシューズがくるのかなと思っていたのです。ただおっしゃるとおり一番無骨な雰囲気がでるのはトリッカーズですね。ビスポークシューズはどうしてもエレガント、華奢もの、になってしまいますから。
私ももっとスタイルを楽しめるようになろうと思います。すぐはきついですが(苦笑)
ありがとうございます。

こんにちは。
グレート・ギャッツビーです。
お久しぶりです。
いつも楽しく拝見させて頂いております。
管理人様に質問です。
フィット感を高めるべく、直し業者に依頼したと書いてありましたが、どのような業者に依頼しているのでしょうか?
私も以前、ブルックスのブレザーをある業者に依頼した事があるのですが、ものの見事にシルエットが崩れてしまった為に着る気が失せて、処分した事があります。
どこか良い直し業者があれば、教えて頂きたいのですが、お願いします。

NNさん

NNさんが仰るとおりの事を私も感じます。

英国のカントリースタイル、例えばツィードジャケットに厚手のツイル地のトラウザーズを合わせ中にはカシミアのウェイストコートを挟む。そしてアウターにキルティングジャケットやオイルドコートを羽織って寒空の中を散歩する時、ビスポークの短靴ではエレガントすぎて足元が服装に負けてしまうと感じることがあります。

こんな時はトリッカーズのカントリーブーツが一番しっくり来ます。特に私の所有している物は底がダイナイトソールなので、舗装されていないカントリーハウス付近の田舎道を歩く時には最良の伴侶です。

肉厚のアッパーにダブルソールのスクェアウェイスト、勿論外羽根のデザインでノルウェジアンのカントリーシューズを仕立ててもエレガントな仕上がりになるのが誂え靴。そこが魅力でもありますし、合わせる服も武骨さを少し減らして軽い雰囲気のカシミアジャケットを羽織る方が合いそうにも思えます。

誂え品のもつ手仕事のぬくもりや優れたフィット感、既製品のもつデザインの素晴らしさと直ぐに所有できる利便性といったお互いの良さもありますが、もっと単純に一つ一つのものがもつ雰囲気に惹かれると言えばよいのでしょうか、「良いものは良い」というのが自分のスタイルになっているようです。

グレートギャツビーさん

ご無沙汰しております。

私自身は雑誌などでも取り上げられていた「コーダ洋服工房」に出しています。納得いくまでこちらの要望を受け、直しの工程で電話を頂き相談しながら作業を進めることもあり、大変丁寧な対応をして頂いています。

ジャケットの3方詰めやアームホールをばらして袖を詰め本切羽をそのまま残す補正、きつくなったジャケットの3方出しの補正、手縫いによるパンツのモーニングカットのダブルカフ、手縫いのボタンホールなど色々とお願いしてきました。

後は私は経験していませんが、友人や知人は「サルト」に出しているとのことでこちらも評判はとても良さそうです。

返信ありがとうございます。
コーダ洋服工房ですか。
さっそくホームページをチェックしてみました。
もう一方のサルトの方は、よく雑誌に広告が載っているのを見掛けますね。
どちらも良さそうです。検討してみたいと思います。
NNさんとのコメントのやりとりを読んでいたのですが、私も昨年のクリスマス・イブに手持ちの誂えのツイードジャケットに合うブーツが欲しくて、色々ブーツ特集の雑誌など見ながら、検討したところ、トリッカーズのM2508マロン色のダイナイトソールタイプのブーツを購入しました。(本当は、コマンドソールが欲しかったのですが…。)
大変、気に入っています。しかし、これだけ雪が降り積もるとレインブーツの方が出番が多くなります。

グレートギャッツビーさん

やはりトリッカーズのダイナイトソール装着のブーツを購入され、ツィードジャケットに合わせているとのこと。同じお考えの方がいらっしゃって安心しました(笑)。

このところの大雪ですと確かにトリッカーズよりもレインブーツがマッチしそうです。私の田舎でも大雪の時はLLビーンのビーンブーツが定番です。ただ、かなり厚手の靴下を履いても雪の冷たさが足に響いていくるので長時間は無理なようですが…。

服も靴も、本来の機能と場所がマッチしてこそ価値ある使い方ということになるでしょうか。

本文以外に他の方とのやり取り含め、楽しく拝見させて頂きました。
ネクタイは奥が深いですよね。着る服と素材感、色目、柄、幅、等を合わせつつ、自分らしさも表現しようとするとなかなか難しいといつも感じます。また意思を持って揃えていかないと同じようなものばかり集まってしまいます。とは言え、上手くスタイルができた時の気分は悪くないものですが。
余談ですが私もトリッカーズ愛用者です。都内だけで履いているといまいち良さは感じにくいですが、田舎道を散歩すると独特な良さを感じます。コッツウォルズを訪れた際に持って行きましたが、更に愛着が湧きました。

Takuさん

仰るとおりこの色のネクタイが足りないから欲しい、あるいはこういった柄のネクタイがあると重宝しそうだというように意図をもってネクタイを買うように最近はしています。

何年か前、友人にまとめてネクタイを譲ったことで手持ちのネクタイがだいぶ整理されたことはかえって良かったのかもしれません。

コッツウォルズ、懐かしいです。中心の町チェルトナムに一夏滞在したことも、その後2回ほど車を借りて訪問したこともあります。あの雰囲気ならばトリッカーズのブーツは文句なしに合いそうです。

もう少し北寄りの湖水地方にも同じく2回車で出かけました。あそこもまたトリッカーズを履いて出かけてみたいような雰囲気がある場所です。そしてもちろんハイランド地方、あそこほどカントリーブーツがマッチしそうな場所はないと言っても過言ではないかと思います。。

この夏は車で英国を旅行しようと思っているのでつい色々と書いてしまいました。

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