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2011年8月10日 (水)

The spirit of America

アメリカ建国の礎であるボストンを州都に持つMassachusetts(マサチューセッツ)はアメリカの歴史が息づく州であり、車のライセンスプレート(車のナンバープレート)に"The Spirit of America"をスローガンとして掲げている。州西部のコネチカット川沿いはパイオニアバレーと呼ばれここからアメリカの開拓は広がっていった。イギリスで募集された入植者が中心となったこの一帯はニューイングランドと呼ばれ、ボストンの街並には確かにオールドイングランドの面影が強く残っている。

16年ぶりとなったアメリカ訪問はマサチューセッツ州の郊外を拠点にカントリーライフを満喫しながら、時にはボストンにあるアイビーリーグの名門ハーバード大学を訪問したり、あるいはニューヨークまで車を走らせアウトレットを訪問したり、マンハッタンでのショッピングを楽しんだりした。今回はタイトルどおり"The Spirit of America"即ちアメリカの心(精神)が感じられるものを紹介していこうと思う。

1.ボストンの繁華街

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ボストンの繁華街ニューベリー(Newbury)通りは「ボストンのロデオドライブ」とツアーガイドのアメリカ人ドライバーが言っていたが、マンハッタンのマディソンAvや5番街と比べると規模は小さい。ただし、ニューヨークよりも消費税率が低いこともあって同じ商品ならば安く買える。写真はボストンのブルックスブラザーズ店。メイドインUSAを探したが中々これはと思うものを見つけられなかった。

2.夕暮れのシティセンター

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街の中心街はニューヨークよりも綺麗だ。観光客が少ないせいかもしれない。港町ということでシーフードが名物だが、ニューイングランドと呼ばれるだけだけあってイギリス同様エールビールを楽しめる。サミュエルアダムスのシーズナルタップビア(生ビール)などは中々の味で、ニューヨークやワシントンを訪問しただけでは味わえない別のアメリカを知ることができた。

3.ハーバー付近

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オールドアイアンサイズと呼ばれるハーバー付近は日暮れ頃になると海を見ながら夕食を楽しむ人が大勢集まってくる。特に週末は路上駐車もOKで、しかも無料なので道路脇はすぐに埋まってしまう。そうなるとお目当ての店に近い有料駐車場(背景に写っている)から埋まるので予約時間と駐車場の確保はそれなりに気を遣う。景色のよいところで食事を楽しみたいのはいずこも同じ。

4.ボストンの名物

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ボストンの名物といえばロブスターとクラムチャウダー、写真のロブスターはスモール(奥)とミディアム(手前)、これにサイドのズッキーニとスピナッチ、エールビールをオーダー。実はこの写真の前にクラムチャウダーを試したが、どれもボストン名物ということでアメリカのスピリッツを堪能することができた。

5.メイドインUSAの品々

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その後ニューヨークまで車で移動、数日間マンハッタンに滞在した。北から南まで目抜き通り沿いのショップやデパートを訪れたが、アメリカ製品を買うことに拘ってみると買うものがない。殆どの商品が中国製(普及品)やイタリア製(高級品)で、ブルックス本店ではブラックフリースも含めシャツやジャケットなど一部アメリカ製のものもあったが、結局ジーンズとローファーという、最もアメリカらしい商品に僅かだがアメリカ製が残されていた。

6.リーバイス501とRRLのメイドインUSAもの

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左のLevi's501はワンウォッシュ、右のRRLはヴィンテージ加工が施されたもの。リーバイスは既に工場を海外に移転しており企画品のみアメリカ製、一方のRRLもアメリカ製はデニムだけとなってしまった。バーグドルフグッドマンのメンズ館ではヒッキーフリーマンやオックスフォードクロージングを試すこともできそうだったが馴染みのテイラーとの再会が近いこともあって控えた。

7.リーバイス フォー ブルックスブラザーズ

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現行の501はメキシコ製やコロンビア製のようだが、ブルックスブラザーズがリーバイストラウス社に企画をかけて本国製造した完全別注品の501。ブルックスのショップのみで展開されているとのことで、他にミディアムとハードなウォシュ加工品があった。ニューヨーク本店の3階で購入。古い機械が奏でるガタゴトという音を聞きながら由緒あるエスカレーターに乗ると16年前に訪問したことが懐かしく蘇えった。

8.リーバイスとブルックスブラザーズによるコメント

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アメリカの服飾においてリーバイスとブルックスブラザーズほど比類のない本物を作り続けているものなはい…というようなことが記されている。タグの最後にはアメリカ国内でブルックスブラザーズ専用に作られたとあるので、最終のアッセンブルのみアメリカというものではなさそうだ。価格は148.00$で訪問時が80円を切っていたことを考えると12,000円弱になる。

9.RRLのダメージ加工デニム

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こちらはポロ・ラルフローレンのRRLシリーズ。本店の3階にコーナー展開されているが、訪問時は秋冬物のディスプレイだった。穴あき加工にパッチワークがなされたデニムも写真のようなウォッシュ加工のものも3万円強~2.5万円とRRLが最初に登場した1990年代より随分と価格帯が上がっている。尤も原宿の路面店や新宿のデパートで見るデニムは更に高く、世界共通価格がポロ・ラルフローレンだったはずだが現実は違う。

10.RRLのディテール

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セルヴィッチやチェーンステッチ、リベット打ちのポケットなど相変わらずディテールに手抜かりがないのがRRLの特徴。アイボリーのデニム地はサンドウォッシュ加工が施されているせいだろうか、あたりが柔らかい。裾部分は既に綻びが出ておりこうした加工は他のブランドに負けないRRLの大きな特徴となっている。

マディソンAvを歩くとジョンロブ(エルメス資本)やシルヴァノラッタンジ、ベルルッティにチャーチ、ウェストン、奥に入ればクロケット&ジョーンズと世界中の既成靴店を見つけることができる。ただし欧州のブランド品は日本よりは安いがニューヨークでも割高感がある。その一方でジョンストン&マーフィーこそ店舗を見つけられたものの、オールデンはJ.プレスやブルックスで見かけた程度、フローシャイムに至っては全く見あたらない。

アメリカントラッドが好きで、今回もラルフ・ローレン、ブルックス・ブラザーズ、ポールスチュアートを中心にトラディショナルな品揃えの店をあちこち訪ねた。幸いなことにどこも全体に占める割合は昔と比べてぐっと少ないもののメイドインUSにこだわった商品を残していた。次にアメリカを訪れる時はどうだろうか。The Spirit Of Americaと言える商品が少しでもいいから存在していることを願っている。

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カジュアル(Casual wear)」カテゴリの記事

コメント

素敵な旅行、羨ましい限りです。
デニムは昔イタリア製のものも試しましたが、結局今は米国製のものばかり穿いています。中でも、RRLは価格こそ高いですが、仰る通り、細かい所まで手抜かりのない作りは本当に素晴らしいと思います。同じウエストサイズでレングスが数種類用意されている為、調整し易い点もポイントと思います。
RRLはベルトも米国製のものが多く、デニムによくマッチするのでオススメです。

アメリカ旅行、裏山歯科!ですね。
RRLはやっぱりツボを心得ていて良い物を作っているナ、と思います。私の所持しているものは中国製が多いですが、それでもクオリティチェックはTDL並みと思います。生産国が違っても物作りのスピリットがしっかりしていれば通づるのかな?と・・
RRLのリミテッドのBOWERY BOOTSやネイティブ柄物が気になりますが、今期物はいかがですか?

adagietto72さん

お久しぶりです。まだ時差ボケが残っておりますが、無事帰国いたしました。

そういえばニューヨーク郊外のアウトレットでRRLのベルトが安く売られていました。買おうと思ったのですが、レジがものすごく混んでいてやめたのが少し心残りです。

当たり前ですが、アメリカにいると欧州のものに魅力を感じられません。バーグドルフ・グッドマンではブルネロクチネリやキトンといったイタリア物もセールにかかっていましたが、食指が動かず専らアメリカ物に目を向けていました。

次回はアメリカンらしいペニーローファーを紹介します。

ゲストさん

お名前がありませんでしたが、当ブログへのご訪問、コメントを頂き有難う御座います。

狭いコーナーでしたが確かにRRLの雰囲気は他のブランドにはない独特のもので、ポロが昔からカタログで巧みに伝えてきたイメージを髣髴とさせるものが多数ありました。

例えば、過去のリメイクと言えそうなブラウンダックのフィールドコートやネイティブインディアンラグパターンのウールランチコートなどどれもほしくなります。ただし値段も昔よりぐっと高くなっていましたが…

リミテッドのブーツはかなりラギット&ハードで履きこなすのにかなり時間がかかりそうな感じでしたが、RRLにはぴたりと合いそうなもので手に取ってじっくり見ました。製造国こそ確かめませんでしたが魅力的な逸品でした。

他のコーナーも魅力的でしたが、唯一重苦しく感じたのが、パープルレーベルのコーナーでした。極めに決めたピンストライプのスーツにピンクのタイを締めた年配の店員さんが数名ただ立っているだけのコーナーはそれなりの身なりで行かないと気合も入りません。ベルヴェストのジャケットにチノパン、半袖BDにウェストンのローファーではリラックスし過ぎの格好だったようです(笑)

shock管理人さんすみませんでした。
名前書き忘れました(恥)
上記名無しの書き込みは私です。

あれ? あれれ? ひょっとして、コブラーさんかな?

(ひょんな事でこのサイトに飛び込んだぞ〜!)

見覚えのあるクレバリーのラインナップだと思った。。。

最近の靴ライフはいかがですか?

ん?リザード系が増えている感じですな。。。

私はグリーンでビスポークを人柱になって以来、

ヒラリーに頼んで俺ラストでチェルシーをお願いをしたり・・・

めちゃくちゃですな^^;

何はともあれ、久しぶりに眺めの良い靴を拝ませて頂きました。

それでは。

ぢんたさん

お名前のないゲストはぢんたさんでしたか。わざわざご連絡有難う御座いました。

とてもRRLに詳しいようで、前回のオックスフォードクロージングのお話と合わせてアメリカンなスタイルを楽しんでいるのではと想像しています。

確かにファーストイヤーの頃からRRLの製品は中国やスリランカといった国々で作られていましたが品質は安定していました。ただ、大分上がったとはいえ人件費のまだまだ安い中国で生産したRRLの価格が信じられない程のプライスタグが付けられているのには???です。

サイズこそありませんでしたが、郊外のアウトレットでRRLの製品が激安価格で並んでいるのを先に見てしまったこともありますが…。

以前も書きましたが海外で買い物をするならばその国で作られたものを買いたいという単純な動機があります。ですのでスペイン産のヴィトン製品やイタリー製のエルメスジャケットなどは「なんかなぁ~。」と感じます。

そうは言いつつもブルガリア製のプラダとか結構持っていたりしますが…。

edifice-bostonさん

当ブログへの訪問並びにコメントを頂戴し有難う御座います。

昔の靴をご存知ということで覚えて頂き有難う御座いました。靴ライフですが、最近は靴を注文するペースもだいぶ落ちました。それでも現在完成品(受け取りはまだ)が2足、仕掛け中が3足、オーダー直前が1足と円高を狙ったわけではないのですが注文はかなりたまっています。内訳はレプタイルが2足、ピッグスキン(カーフとのコンビ)が1足、カーフが3足です。

エドワード・グリーンのビスポークを経てご自身のラストでチェルシーをMTOとされているとのことですが、NYのポロショップで見かけたトップドロウァー同様、さぞ素敵な靴ではと想像しております。

ご無沙汰してます。
世界経済的にはマズイですが個人的にはイイ時期に行かれましたね。
僕もニューイングランド好きなのですが、あそこはトマト味のクラムチャウダーですよね。ロブスターはやっぱ大味でした?。でも写真にも写っている溶かしバターにディップすると、まあイケるか?、と。酢醤油ってわけにはいきませんから。
ボストンには THE ANDOVER SHOP とか昔ながらの洋品店(洋品なのは当たり前か)もあるみたいですね。
車で1時間程のところにオールデンのファクトリーがありますがショップは併設してないようです。
そんなん当然調べていたようでしたらアシカラズ。
次回はケープコッドとか是非是非、も無しでしょうか。

貴林さん

こちらこそご無沙汰しております。

世界経済的には大変な時期だったようですが、超円高の時でもアメリカの物価(特にNY)は高いと感じました。それだけインフレが進んでいるということで、デフレの日本との差があるといえばそれまでなのでしょうが…。

クラムチャウダーですがボストンのものはクリーム色が通常だったと思います。トマト味のものは試していないのですがNYの方がむしろトマト味に近いのではないでしょうか?

ロブスターは溶かしバターで食べれば大抵はイケるのですが、シーフード専門店ということでかなり新鮮だったらしく、プリッとした感触は中々のものでした。ただ、食べられる部分が尻尾とはさみ部分くらいでしょうか?その分サイドのスッキーニとスピナッチ(上からうんと熱したガーリックバターとオリーブをブレンドしたようなものがかけてありました。)が美味しかったので満足しました。

お勧めのボストンの洋品店、名前は存じ上げておりますが、後でNY訪問が控えていることもあって自制モードが働いてしまいました。

オールデンのファクトリーもケープコッドも未だですので次回に回したいと思います。それにしてもアメリカは広いです。今回の旅行はアメリカ全土で見ればほんの点のようなものですから。

おはようございます。

深夜の御投稿はジェットラグ(時差ボケ)の為でしょうか?。おつかれさまです。

クラムチャウダーの件、そうですね、ボストンが白でNYが赤主流でした。
NY編の方と混同してました(普通ボケ)。

NY編の方は手持ちのアメリカンモカシンをチェックしてから投稿しようと思いますがトップリフトを修理交換しているのが殆んどで判然としません。
10年以上前にノーサンプトンファクトリーの判別が話題になったのが懐かしいです、、、。 

貴林さん

お察しの通り未だ時差ぼけから治っておりません。昔に比べて解消までに時間がかかるようになりました。

アメリカの靴のファクトリーはネットで調べても中々分かりにくいので困っているところです。そういえばサックス(デパートの)ではユケテンも見ました。

メイドインアメリカの靴には頑張ってほしいものです。

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