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2011年4月14日 (木)

Take Ivy(テイク アイビー)

アイビー世代にとってレタードカーディガンと言えばスタジアムジャンパーと並んでアイビーリーガーのキャンパスライフを象徴するアイテムだ。本家では大学のイニシャルや所属するクラブのワッペンなど意味のあるものを付けていたのだろうが、当時高校生の自分はその雰囲気だけを真似て、紺のレタードカーディガンを買いもとめ、ボタンダウンシャツとワタリを細く詰めたコッパン(コットンパンツの意)に足元はリーガルのビーフロールローファーという格好で友人と繁華街を歩いたりしていた。

その後大学に入るとJ.プレスのブレザーを買った。勿論オンワードのライセンス物だが本物のアイビーに少し近づいたと思った。初めてNYのJ.プレスを訪れたのが1990年の夏、ペイズリーのネクタイを買っただけだが、その時貰ったカタログを頼りに後にメイルオーダーで商品を取り寄せた。どれもメイドインUSAの本物、ようやくアイビーリーガーと同じものを手にした嬉しさが今も記憶に残る。そこで今回はJ.プレスのアイテムや懐かしいレタードカーディガンと組み合わせながらアイビールックを紹介してみようと思う。

1 アイビールック

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目の積んだ肉厚のウールニットに、3本線のストライプが入った左袖、右袖にワッペンと左胸にDのレター。Vゾーンがやや狭いデザインはネクタイをせず、シャツの第1ボタンをはずして着るのが様になりそうだ。合わせたパンツはもちろんJ.プレスのコットンパンツ。インコテックスを参考に全体を両脇からぐっと詰めて、パイプドステムのシルエットを再現してみた。ただし股上は深く、今のようなローライズではない。

もう少し詳しくアイビールックを紹介してみたい…

2 コーディネイト

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カーディガンは日本製のホワイツビル。細かなところまでしっかりと作られたかなり重いニットで、両袖先端部分は最初から折り返すように長めに作られている。前身頃両脇のポケットや裾のカットなどスクェアな作りが特徴だ。こうした我々が懐かしいと考えるアイテムはアメリカのオンラインショップを覗いても中々見つからない。考えれば当然でアイビーブームは日本が作り、その時の名著「Take Ivy」がアメリカで最近ブームになっているくらいなのだから。

3 リボンベルトとコットンパンツ

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懐かしいリボンベルトと本家アメリカのコットンパンツ。リボンベルトは思ったほどの締め心地ではなく、動き回るうちに緩くなってしまうが、アイビーらしいアイテムだ。一方のコットンパンツはテイラード仕立ての丁寧な作りだが、シルエットが太いのでだいぶ修正を加えた。最近流行しているイタリアの美脚パンツを参考に股上部分以外は全て縫い直しながらパイプドステムのシルエットを再現してみた。ベルトとコットンパンツはどちらもアイビーリーガー御用達のJ.プレス製。

4 ニューヨーク店から取り寄せたJ.プレスのアイテム

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1995年頃は、まだインターネットによるオンラインショッピングは一般的ではなく、カタログに載っている物しか注文できなかったがオックスフォードのボタンダウンシャツやコットンパンツ、ついでにリボンベルトを取り寄せた。自分の中ではトラッドのブルックス、アイビーのJ.プレスという印象があったが、届いた品物は思った通りアイビーの雰囲気が強く出ていた。

5 J.プレスのシャツ

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ブルックスのポロカラー(ボタンダウンの意)よりも襟の小さいJ.プレスのシャツ。比較的小柄な日本人にはコーディネイトしやすい襟の大きさではないだろうか。ところで当時の日本でJ.プレスのシャツを買うと背中のボックスプリーツ上のハンガーループや襟後ろ中央のボタン留めといった凝ったディテールとなっていたが本家のシャツは驚くくらいあっさりした作りだった。せいぜい胸のポケットがボタン&フラップ付というところくらいだろうか。この頃は既にインポートものを買うのが普通になっていたが改めてライセンス品と本物は違うということを認識させられた。

6 クレイジーマドラスチェックのシャツ

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J.プレスのシャツよりもさらに襟の作りが小さいのがポロ。このマドラスチェックもアイビーらしいアイテムで、その名の通りインドのマドラス地方が発祥の柄だ。強い日差しを思わせる色合いが特徴で、写真のシャツの場合はパッチワークのクレイジーマドラス地を用いたインド製のもの。Tシャツの上にマドラスチェックのシャツを羽織り、コッパンの足元にセバゴのデッキシューズを素足で合わせればぐっとアイビースタイルに近づく。

7 ブルックスのオールドボタンダウン

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今も大量に残るブルックスのボタンダウン。仕事用に個人輸入したものが殆どだが中には未使用のものもあって59.00$の値札がついていた。確か1990年代初期の商品だろう。今のシャツよりコットンの質が良く、アメリカ製で価格も抑えられている。「最高品質の商品をそれを求める人に適正な利益を含んだ価格で提供する」という理念がつい最近まで生きていたと感じさせる。残念ながら今は写真の中にあるキャンディーストライプやスリムフィットロイヤルオックスフォードなど多くのモデルがマレーシアやチャイナ製になってしまった。

8 ショルダー部分

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レタードカーディガンは肩がラグランスリーブではなく、セットインスリーブになっていてショルダー部分にはシームが走っている。裾の直線的な処理と相俟って全体的にスクェアなシルエットが特徴だ。本来学生が着てこそ決まるカーディガンだが、色が黒ということもあってとっくに学生時代を終えた身でもそれほど気にせずに着ることができそうなのが嬉しくて最近購入したもの。

9 プルオーバーシャツ

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アイビーのマストアイテムとしてさらに欠かせないのがこのプルオーバーシャツ。半袖のものほど使用頻度が高く、昔持っていたものは全て襟が擦り切れるまで着ては洗ってを繰り返していた。写真のプルオーバーは5年前ブルックスが限定で出したアメリカ製の長袖バージョン。キャンディストライプのオックスフォード生地は地が厚くしっかりとしている。日本のショップで購入した時、店員が「後に半袖が出る」と教えてくれたが残念なことに半袖を再びショップで見ることはなかった。

10 靴のコーディネイト

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アイビーらしく、グッドイヤーのダーティバックスとマッケイ縫いのキルトタッセルを用意してみた。スリッポンはアレンエドモンド製で、モカ部分の縫いがアメリカのローファーを強く感じさせる。一方のバックスは英国のクロケット製。アメリカはウォークオーバーあたりが本式だろうがクロケットのものもレンガ色のソールなど中々頑張っている。ダーティの名の通りかなり汚れてしまったが重宝する1足。

11 靴のコーディネイトその2

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マドラスチェックのシャツの紹介でもふれたセバゴのドックサイダーとLL.ビーンのキャンプモックシューズ。どちらもメイドインUSAで素足に履くのが基本だ。春から夏にかけて、週末はアメリカンカジュアルが多くなってしまうのは、こうした便利な靴が玄関にいつも置いてあるからで、イタリアの男性が好んで履くドライビングシューズよりもお気に入りとなっている。

初夏になればBDシャツとパンツだけという装いが多くなる。今回紹介したレタードセーターも間もなくクローゼットにしまう時期が来るだろう。だが、せっかく出したJ.プレスやポロ、ブルックスのシャツは手持ちの綿パン(そういえば昔コットンパンツのことを綿パンとも呼んでいた)と合わせて、素足にお気に入りの靴を合わせ、アイビールックを楽しんでみたい。

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コメント

お久しぶりです。
私も、35年位前の、J。PRESSのアメリカ製BDやシャッギードッグセーターを、当時は、クレジットカードではなく、送金小切手で、購入していましたね。今でも、家のどこかにあるはずですが、サイズが、もう無理です。最近まで、トロイとのダブルネームのBDやシャツが、ラインナップされていたのに、今年になって、ディスコンみたいです。買っておけばよかったですね。BBのBDシャツですが、青山に本店ができた頃、小さいサイズは日本製という噂がありました(たぶん噂だけだったと思いますが)。この頃は、6ボタンでしたね。最近まで、必死に探してましたが、もう状態の良いものは、出てきませんね。

deibu95さん

お久しぶりです。

コメントを頂き有難う御座いました。

それにしても35年前に郵便為替でJ.プレスの通販をされていたとは強者です。当時私の手持ちのもので外国製と言えばギブソンのギターとフェンダーのアンプ、それにコンプレッサーやディストーションといったエフェクターくらいでした。(全て楽器関係です。勿論日本で買いましたが)

衣料品ではLeeのジーンズくらいだと思います。そういえば今回紹介したJ.プレスのシャツはトロイ製かなと想像していました。それから6ボタンのブルックスBD(第2ボタンの間隔が現行物と違うもの)、私も昔渋谷の古着屋で探したことを思い出しました。

おはようございます。
管理人さんお持ちのJ.PRESSのBDは、たぶんTROY製だと思いますね。スプリットヨークだし、前たての裾の処理で、わかると思います。5年以上前だと思いますが、EGの鈴木大器さんが、ご自分のブログで、NYのショップで、 TROY製のBDが見つかったと書いていたのを思い言い出しました。

お懐かしい名前を見て、思わず書き込みました。トロイは15年前くらいに、渋谷エディフィスの隣に短期間だけあったトライボロウという店に、一万円弱で販売されていた記憶がありますが、最近ネットで検索しましたら15,000円くらいで驚きました。
トロイを思い出したきっかけは、フェルメリスト・ビームスで懐かしいマーティン・グリーンフィールドを見たからでした。前回のポール・スチュワートのカナダのファクトリーはどうも名前が思い出せません。

deibu95さん

返信有難うございます。やはりトロイシャツメイカーギルドのようです。ところで、最近アメリカのショップでNew Old Stock(売れ残り品)でトロイシャツを扱っている店を発見しました。ネックとスリーブが合わずに購入を見送っていますがもし興味がありましたらご連絡ください。

Tsukahiroさん

お久しぶりです。

渋谷のエディフィス、懐かしいです。昔は原宿、クエストのポロショップを皮切りにビームスまで足を延ばして戻りラブラドルやアローズに立ち寄り(近くにポールスミスもありましたね。)トレポスやフィールドラインを見てミュージアムフォーシップスというコースでよく買い物をしました。

ところでポールスチュアートのカナダ製はsamuelsohnというファクトリーではないかと思うのですが・・。

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