最近のトラックバック

« Take Ivy(テイク アイビー) | トップページ | Pastel colour(パステルカラー) »

2011年4月16日 (土)

Shoes&Socks(靴と靴下)

以前から靴と靴下の組み合わせは中々難しいと考えていた。オンデューティ、即ち仕事ならばグレー系のスーツにはグレーの靴下を、ネイビー系ならばネイビーの靴下を合わせればまず間違いはない。さして頭を悩ませることはないのだが、週末や休日の服装となると靴下にも気を配ることになる。カジュアルドレスあるいはドレスカジュアル、どちらに軸足をおいても靴とパンツを繋ぐ靴下に何色をもってくるかが着こなしのポイントになる。

靴下をパンツと同系色にしたり靴と同系色にしたり、あるいは靴と靴下のブリッジ色にしたり挿し色にしたり、靴下の選び方は色々だ。全体に占める割合は小さく、直立している時は殆ど目立たない靴下だが、ふとした動きの際にちらりと見える色が思いのほか全体の装いに様々な印象を与える。そこで今回は特徴的な何足かの靴を例に、パンツと靴と靴下の相性を考えてみようと思う。

1. 選んだ靴

01

玄関の靴箱を開け、これから履いてみたい靴を出してみた。選んだ基準は左から①これから旬のスぺクテイターズ②初夏の強い日差しに映えるオレンジのオックスフォード③春らしい淡色のサイドエラスティック④足元が爽快な黄色系ローファー⑤素足感覚で履けるストラップシューズ⑥リネン&コットンとマッチするブラウンコンビフルブローグ⑦軽快なパンツに敢えて合わせる重厚なノルウェジアンダービー⑧話題のラベロコードヴァン素材のギリーシューズ。ついでにそれぞれの靴にマッチしそうなソックスを置いてみた。

2. 1足目~4足目

03

左端から4足全てクレバリーのもの。ボトムスとの相性は①白茶コンビのフルブローグはシルク混の綺麗な発色のパンツに②オレンジのアリゲータバルモラルはインディゴカラーのデニムと合わせてカジュアルに③薄茶のアリゲータサイドエラスティックは5ポケットのカラージーンズに④マットブラウンアリゲータのローファーは淡色系のチェックウールパンツにそれぞれ合いそうだ。

3. 5足目~8足目

02

続いてボトムスとの相性を考えると⑤クレバリーのストラップカジュアルはノープリーツのベージュ系チノーズに⑥フォスター製のブラウンコンビフルブローグは麻やコットンのドレスパンツに⑦同じフォスター製の重厚なノルウェジアンは敢えて軽快なパステル調のカラーパンツに⑧ラベロコードヴァンのギリーシューズはシアサッカーやシャンブレーなどコットン素材のパンツにそれぞれ合いそうだ。

4.①ロンドンタン&ホワイトバックスぺクテイターズ

06

シルクが35%入ったパンツはカナダのサミュエルソン製、ポールスチュアートネームのもの。シルエットは今風に直しを入れいてるが、サンドベージュにブラウンとボルドーとオリーブの3色の糸が配された生地は凝っている。無地のソックスもよいが敢えてアーガイルのソックスを合わせてビジーな足元にしてみた。トップスにはナス紺のリネンジャケットあたりが新たに欲しくなる。

5.②オレンジアリゲーター バルモラルオックスフォード

05

パンツは折り返して履く極細のPT01。セルビッチではないが折り返すことを意図してパイピング処理が施されたオレンジ色の耳の部分と歩調を合わせてソックスもオレンジにしてみた。この場合トップスはベージュ系の麻混のジャケットかサマーコットンのカーディガンあたりを合わせてみたい。どちらもコーディネイトするシャツはホワイトベースのリネンシャツが合いそうだ。

6.タバコアリゲータ エラスティックサイド

10

カラージーンズはポールスチュアートネームでイタリーのバレンティーニ製。5ポケットのスタイルに細身のシルエットは昔購入したものだが今履いても新鮮な感じだ。実はサイドエラスティックのライニングをオリーブグリーンにしたこともあってパンツをグリーン系にしたが履いてしまえば全く見えない。それでも靴と靴下とパンツが作る色のハーモニーがマッチしている。トップスには白のポロシャツとネイビーのサマーニットを合わせたい。

7.ミディアムブラウンアリゲータ ローファー

11

合わせたパンツはINCOTEXのJ35ウールパンツ。薄茶と水色のチェックがアズーロ・エ・マローネの配色だ。イタリアらしい合わせを意識してピンクのソックスを挿し色にしてみたが、シューズ、ソックス、パンツの色のバランスは上手く保たれているようだ。トップスにはウールのネイビージャケットを、そしてチーフなどどこかもう一箇所ピンクを挿し色に入れてコーディネイトを完成させたい。

8.チェスナッツアリゲータ ストラップカジュアル

04

ブラウンダックのコットンパンツはラルフローレンのもの。靴下にビビットな色のものを選ぶことを知ったのはパリのオールドイングランドの当主のインタビューだっただろうか。なるほどと思ったがコントラストと強い色よりも自分は周囲と馴染む配色の方がしっくりくるので淡いサックスブルーのソックスにしてみた。こうなるとトップスに最近リバイバルしつつあるブルー系のサファリジャケットがあったら・・などと考えてしまう。

9.ブラウンコンビネーション フルブローグ

07

ドレスパンツに合わせてこそ華やぐコンビの靴。パンツはウール、モヘア、リネンの3素材混紡のイタリー製ロータのパンツ。ボタンフライでウェスト部分を長い持ち出しで留めるベルトレス仕様だ。トップスはドレスパンツに合わせてウール素材のジャケットとニットタイを想像してみた。更にリラックスということになれば勿論ノータイでもOK。それにしてもフォスターの靴はどこから見ても綺麗なラインが出ている。

10.オックスブラッド ノルウィージャンダービー

08

この靴も実はライニングがパープルなので、同系色のラベンダーをボトムスに選んだ。イタリー製のカラーパンツはポールスチュアートのもの。以前も書いたがポールスチュアートの店ではいつも新しい色使いが発見できる。季節毎に銀座や原宿のショップに足を運ぶのはそれが見たいからだ。ソックスは靴の色を拾ったアーガイル。カントリーの靴を意識して選択した。これにネイビーブレザーと大柄のチェックシャツを合わせてみたい。

11.ラベロコードヴァン ギリーオックスフォード

09_2

ラベロコードヴァン素材。最近この名前を知ったが昔から誂え靴屋ではウィスキー色(ローマのマリーニでオーダー済)やマホガニー色などバーガンディ以外のホーウィン社製シェルコードヴァンを扱っていたようだ。この靴はボノーラの誂えだが、この時も素材の色目をいくつか選べたと記憶している。ソックスはパンツに合わせて水色の小紋柄を、そのパンツはぺスカローロのシャンブレーのものを持ってきた。トップスはベージュ系の麻ジャケットが似合いそうだ。

12.カラフルなソックス

12

今回の撮影に用意したカラーソックス。一見地が厚いように見えるが思ったよりもゲージの高いコットン素材らしくビスポーク靴のフィット感を妨げない。ノルウェジアンのようにもっと厚いソックスを履くことを想定して作られている靴の場合、この靴下では薄すぎるようだ。ところでこの靴下は全てユニクロのものだが、素材は中々良く肌触りも良い。おまけにドレスシューズにもフィットする優れものだと思う。

靴と靴下の関係も、ネクタイとシャツとジャケットのように色々な組み合わせがある。日頃から感覚を鍛え、ネクタイ同様短時間で選べるようになるのが理想だが、平日は仕事着中心で訓練の機会は殆ど無い。勢い週末になりがちだが、これから暑くなると素足やインビジブルソックスで出かける事も増えそうだ。となるとソックスのコーディネイトを楽しむのは今が旬ということになる。ショッピングの際は靴下のチェックを忘れず、気にいったものがあれば買い足しながら靴との相性をあれこれ楽しんでみたい。

« Take Ivy(テイク アイビー) | トップページ | Pastel colour(パステルカラー) »

誂え靴(Bespoke shoes)」カテゴリの記事

コメント

ソックスの話ではありませんが、旧ボノーラ、ちょこちょこブログに登場しますね。私も好きなメーカーです。最近は過剰な美を追求したメーカーが多く、エドワードグリーンにも飽き気味です。価格、つくり、意匠、素晴らしいメーカーでした。

jubilee39msさん

コメントを有難うございます。

旧ボノーラは中々気に入っていました。既成のものも9分仕立て以上でしたし(出し縫いのつま先部分のみマシンで後は全て手縫いでした)、それでいてコストパフォーマンスもよく、一方誂えも素材やデザインなどかなり豊富に選べ、こちらも他のビスポークメイカーより価格面での優位性がありました。

エドワードグリーンの新作もジョンロブのディスプレイされているモデルも見ましたが質と価格がマッチしていないようですし、さすがのウェストンも昔より作り、質ともに落ちているようです。

1940年代の靴の凄さをよく知っている方々が「昔の靴は・・」と仰るように、1980年代~1990年代の靴を見てきた世代としてはクオリティが落ちて来たとはいえ同じように「昔の靴は・・・」とつぶやいてしまう今、10年~20年後の紳士靴はどうなっているのでしょうか。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/205243/51400793

この記事へのトラックバック一覧です: Shoes&Socks(靴と靴下):

« Take Ivy(テイク アイビー) | トップページ | Pastel colour(パステルカラー) »