最近のトラックバック

« Crocodile Shoes(クロコダイルシューズ) | トップページ | Colourful coordinate(色を楽しむ) »

2010年2月11日 (木)

Buckskin(バックスキンの靴)

昔からバックスキンの靴にはお洒落なイメージがある。そのバックスキンだが、正確には大鹿などの皮の銀面(表面)を削り起毛させたもので、オスの鹿から取られたものを指す。メスから取れたものはレィンディァと呼んで区別され、子牛や子山羊を加工したものはさらにスェードと別の名前が付けられている。ところが起毛された革を全てスェードと紹介する例もあって、混乱することが多い。バックスキンの表面は非常にデリケートだが強くしなやかで肌触りがよいため、靴や手袋、革製のジャケットに利用されてきたとのこと。そこで今回は届いたばかりのクレバリー20足目の靴を紹介しながらバックスキンの魅力に触れてみたい。

1 セミブローグアデレイド

Overview_2

スタイルはオーソドックスなセミブローグで、内羽根周辺がパーフォレーションで囲まれたアデレイドスタイルだ。ただしパーフォレーション部分を良く見ると両端が扇を広げたような形状になっていて角がついている。昔ポールスミスがクロケット&ジョーンズに作らせたパーフォレーションのカーブ部分が全て角付きのフルブローグを思い出させる。つま先のパーフォレーションは小ぶりであまり注文しないタイプのものだがサンプルどおりにしている。セミブローグは靴のデザインで最も好きなものの1つなので、ジャケット&パンツスタイルに合わせて秋冬を中心に活躍してくれそうだ。

2 ソール

Sole

靴を注文するようになると靴のデザインや素材とともに、ソールにも凝ってみたくなる。クレバリーでは1/2inch、1/4inch、3/16inch(1/4inchよりさらに薄く、路面の乱れが足に響く)など色々試してみた。ただ、それぞれ注文主に最も合うソールの仕様があるだろう。紐靴の場合は通常クォーターインチでつま先に2列の釘打ち、ヒールはクォーターラバーチップ付、これがマイスタンダードということになる。昔はつま先にメタルトゥチップを装着したこともあるが、歩くときに引っかかるので今は止めている。靴のスタイルでソールの仕様は変わるが、自分が一番しっくり来る仕様は殆ど変わっていない。

3 靴の仕上がり

Instep

仕上がりは実に丁寧で、今までのクレバリーの中でも1,2を争う。元のサンプルは黒のカーフで作られたものだったが、茶のバックスキンで作るとエレガントなカントリーシューズに仕上がって中々良い。そもそも前回のトランクショウでは指定した素材より濃い茶色のバックスキンで仮縫い状態まで仕上げてしまったため、急いで作り直して今回のトランクショウに間に合わせたのだろう。因みに濃茶のバックスキンは仮縫い状態のままなので、この後相談してボトムメイキングを依頼しようと考えている。

4 インサイド

Inside

キャップはクレバリーで最初に作ったものとほぼ等しい。全体的に靴が長くなってきているためだろうか、このところ大きめのキャップが主流になっているように感じる。インサイド側から見るとクォーター部分はかなり高く、ヒールカップも決して小さくはない。スティッフナーは素材のせいだろうかクロコダイルのものより押した時の感触は柔らい。横から見たピッチドヒールは控えめで、つま先のパーフォレーションも目立たない。アデレイドの特徴であるフェイシングを囲むパーフォレーションこそ角があってデザイン性の強いものだが、それ以外を抑えることで全体のバランスを取っているようにも見える。

5 スタグスェードとの比較

Comparing01_2

スタグスェードはstag suede で、このstagは成長した雄ジカを指している。同じ雄ジカでもbuckの方が若いシカを指すのだろうか、こちらの方が毛足が短く密着している。ブラシを使って毛を逆立ててもスタグスェードほど差異は見られない。stagとbuckという単語が独立してあるということは両者の間には違いがあるのだろうが、見たところバックスキンの方がスェードの感覚に近い。写真で見ると色目が近いように感じるが実際はスタグスェードの方が濃く赤みが強く、バックスキンの方が黄色が強い。

6 スタグスェードとの比較(2)

Comparing02

スタグスェードの靴は7足目のもので2001年のもの。既に9年目に入り、秋冬になると活躍することもあって履き皺が見える。元々イミテーションのフルブローグにしたのでトゥ部分(カウンターもイミテーション)はプレーントゥと同じで、履き心地は快適な代わりに皺も入りやすい。一方のバックスキンはキャップ、カウンターともにパーツを重ねたオーソドックスなタイプ。ただセミブローグなので曲げやすく、履き皺も真横に綺麗に入るだろう。両靴の間には8年の開きがあり、靴の長さも4mm程度長くなっている。ラストは変わらないがシューパフ(先芯)で調整しているらしい。

クレバリーのウェブサイトでニュースタイルの靴を見ると今までのサンプルよりも細く、長いデザインに変化していていることが分かる。昔、注文靴のショーウィンドウには細く長い足の人だけが履けた様な美しい靴がサンプルとして飾られていたが、最近ではそうしたロングノーズでエレガントな靴が既成靴として誰でも履ける時代になっている。注文靴も足に合うだけでなく、時代に合ったスタイルやデザインを生かし、顧客の望む靴を届けることがポイントになるだろう。注文したけれど「格好悪くて二度と注文する気がしない」客をリピーターとして迎えるためには、クレバリーも進化していかなくてはならない。記念すべき20足目の靴を見ると作風の変遷には目を見張るものがある。

« Crocodile Shoes(クロコダイルシューズ) | トップページ | Colourful coordinate(色を楽しむ) »

誂え靴(Bespoke shoes)」カテゴリの記事

コメント

管理人様

 今回も究極の普通靴ですね。ダークブラウンとタバコでしたら二足あっても違う使い方が出来そうですね。
 無知で恐縮ですが、現在エドワード・グリーンでラインナップされているのは、正確にはスエードではなく、バックスキンであるということになりますか?

とても美しいですね!次回の参考になります。カーフではない素材で靴をオーダーしたいので勉強になります!

管理人様
私もスエード(バックスキン)の靴が好きですので、やはりこの色、シャイプ美しいです。アデレイドのタイプは私の好みですが、フェイシングを囲むパーフォレーションの配列が独特で良いですね。
スタグスエードとの比較写真を見ますと、スタグスエードのほうが履き口が狭いせいか、よりロングノーズに見えますが、実際には今回の靴のほうが長いとのこと。不思議ですね。この辺りが、進化なのでしょうか。ますます、誂え靴への憧憬が増します。

tsukahiroさん
予想通り究極の普通靴でしたか(笑)。ですが履いてみえるとこんなに格好良いバックスキンの既成靴、絶対にないと思います。そこが誂え靴の楽しいところで、この靴の場合、デザインもそうなのですが向かい合った人が見る角度の靴のシェイプや、光が当たった時の素材の上質さは既成靴の最高峰と雑誌が謳うジョンロブのフィリップⅡのパリジャンスェードとは正直なところ比べ物になりません。
こうした究極の普通靴に一寸ひねりを加えた注文靴が結局永く愛用できると思うようになりました。海外の紳士ワードローブ拝見といった特集を見るとどの紳士もオーソドックスなデザインのものを何百足も並べていますが、それは注文主がコンサバなのではなく、長く愛用できるクラシックな靴を選んだ結果の様な気がします。
ベルルッティで言えばアンディやオルガなど一部のクラシックなラインは残るでしょうがそれ以外のデザイン性の強いものは旬の靴と割り切るものだと思っていますので手を出しません。
グリーンのスタグスェードですが外国版ウィキペディアを読むとディアやムース、エルク、もしくはカウハイドでもバックスキンを名乗ることがあるとのことで真相は分かりません。ただグリーン製スタグスェードの毛足の長さは通常のカーフスェードにはない特徴だと思います。

てつさん
この後クレバリーとダークブラウンのバックスキンの靴の交渉に入りますが、同じデザインで濃淡2足のビスポークというのもちょっと贅沢すぎる様な気がしますが、あれば絶対履く色目なのできっと注文することになると思います。注文して完成した暁には紹介しますので参考にしていただければ幸いです。

あんぽんたん様
レースステイ(履き口からアイレットの最下部までの長さ)はフォスターの場合は常に一定にしているようで、クレバリーの方を測ってみましたが、やはり殆ど同じでした。むしろレースステイ最上部から後半部分、つまりヒールまでのほうを長く取って足を後ろにずらし、ジョイントより前の部分を細く、低くエレガントに作ろうとした感じがします。これはテリーさんのフィッティングに近く実際今までのクレバリーよりフォスターの2足目のセミブローグに殆ど近い状態です。
あんぽんたん様の仰るとおり誂え靴の世界は奥が深いと感じます。

管理人様

 もう一足も行かれるようですね。濃淡で揃えるのはかなりお洒落な気がします。たとえば、カーフの茶の濃淡より風合いも変わる気がします。
 画像を見ていつも思うのですが、あまりにも角度によって見え方が違いますね、随分長いと思ったら、そうでも無かったり、クレヴァリー1足目と現在はあまり変わらない長さですよね。注文したくなりますね。。。日本にいながら注文するならクレヴァリーですよね。やはり。フォスターは間口が狭くて。スーツのオーダーも思いがけず仮縫いの機会に恵まれ、その重要性も感じました。スーツもプールにすれば良かったかもしれませんが。クレヴァリーにオーダーするなら、一足目は黒のフルブローグレイジーマンです。管理人様と同じ靴ですね。グラスゴーさんの息子さんも始動とのことでしたが、カネーラさんが亡くなったというのは事実ですか?

tsukahiroさん
クレバリーの20足目ですが1足目と比べても長いです。ですがバランスはとても良く、履き心地も良好なので今のスタイルで同じアウトワーカーに暫くは作ってもらいたいと思います。
そうそう、濃茶のバックスキンはやはり注文しました。リダクションのオファーがあったのと、自分の木型で作ったものをクレバリーの新年セールで売りに出されるよりいいと思ったもので。
クレバリーは昔のクレバリーではなくなりつつあります。同様にフォスターも昔のフォスターではなくなっています。時代に合わせることは大切です。ただ、もしクラシックな英国靴の最後をと考えるならば、テリーさんに頼むのも良いと思います。
それから、カネーラさんのことは聞いておりません。初めてのクロコダイルを納品した時、カネーラさんとグラスゴーさんお二人で日本に来られたのがお会いした最後ですが、お元気と聞いたのがついこの前だった様な気がするのですが。

管理人様

 たしかに。テリーさんですよね。。10数前に3号くらいで廃刊した雑誌の2号がイギリス特集で、「ジャーミンストリート全店ガイド」なるマニアック極まりない特集をやっており、フォスターのところで取材者に「ロブの店は王室御用達を三つも持っているから値段は上さ。でも、ロブの店だって困ったことがあればテリーさんに相談に来るんだぜ」というのを読んで驚いた記憶が忘れられません。次に機会があれば、行きます。ポールセン・スコーンがビスポークやめてなかったらすぐ行ったのですが。初めて行ったニュー&リングウッド。あの雰囲気、やはり好きです。

tsukahiroさん
確かにポールセン&スコーン(ニュー&リングウッドの2階)の雰囲気は独特のものがあります。カネーラさんに初めて会ったのもあそこでした。ただ、クレバリーのショップも1階は物凄く狭いですが、地下と2階3階まで見学させてもらうと中々面白いですよ。残念ながらフォスターの工房を訪問したことはないのですが・・。

テリーさんについてはロブかどうか分かりませんが、色々な人が相談に来るという話を聞いたことがあります。あと少しでフォスターの靴も同時期に2足仕上がってくるのでその時はブログでも紹介しようと思います。テリーさん作のスクェアとスマートラウンドのシェイプ、今から楽しみです。

そうそう、今月のメンズエクストラは時計のバンドを交換とかいって特集していましたが、クロコダイルの特集といい、時計のバンド特集といい、真似されているのかなと思ってしまいます。
可笑しいのは「鰐は水棲の動物だからその皮は雨に強いといわれているが絶対に雨の日には履かないよう」何てアドバイスまで掲載されていますが、これって当ブログでのゲストの方々との情報交換そのままです(笑)。

管理人様へ
間違いなくパクりでしょうhappy01彼はネタがないのは明らかですし当人はおしゃれじゃありません。レオン創刊当時のアンケートでスナップを取り入れろと投稿しましたが、今じゃ当たり前の様にスナップですhappy01管理人様が流行を創る可能性が高まりましたhappy01

管理人様
私も、MENS EX購入しました。仰る通りで、改めて読み直してみて笑ってしまいました。

管理人様

 クレヴァリーのお店はちらっと覗きました。お客さんがいないと1階には無人のようですね。シャーボネル・エ・ウォーカーで買い物してアーケードを去りました(笑)。フォスターに注文するために渡英する価値もありますね!そういえばエリック・クックを注文できる店もあったのですが、いつの間にかやめてました。エリック・クックもME誌に遡ること数年実はコブラーズ・サイトで登場してましたね。最近のネタの被り(パクリ)は凄いですね。ネットで編集長氏とGGの対談が載っていて「最近はネタが無いからありがたいトピックスです」なんて失礼極まりないことを言ってました。驚きですね。

てつ様
レオン創刊時にアンケートでスナップをとアドバイスしたてつ様も流石ですね。それがレオンの躍進につながったのかもしれません。
そういえば靴読本4もロンドンの誂え靴屋を4軒特集していますがそのうち2軒はクロコダイルの靴を載せていますし、誂え靴屋についても今までならウィーンやパリのボッティエなど色々紹介していたのに今回はロンドンだけです。

あんぽんたん様
お気づきになられましたか。雑誌は取材、編集を経て多数の人々に雑誌代を払ってもいいと思うような情報を提供するべきだと思うのですが、昔からメンズEXは素人に頼りすぎの感があります。

tsukahiroさん
エリッククック氏の靴についてはよく知りませんが、アンドリュークック氏の作った靴といえばクロコダイルエラスティックサイドがそうです。カネーラさんが仰っていました。その時、カネーラさんはテリームーアさんのことや松田さんのことも知っていたようで色々と話しました。
メンズEXについては仰るとおりだと感じました。

管理人様
 
 おお、アンドリュー・クック制作とは今や貴重品ですね。その後に父の工房へ戻ったわけですね。フォスターに吸収される前のヴィーゴ・ストリート時代にもなんとかクックという方がいてエリックの兄弟ではないかと耳にしたことがあります。クレヴァリー兄弟も4人だったとかですし、時代的に自然とある程度の年齢になると父の仕事を手伝い、そのまま靴職人になるという感じだったのでしょうか。僕は、やはり遙かな時代から脈々と受け継がれてきた英国のビスポークシューズという物を手にして体験したという思いがあります。「昔のと比べて今のは。。。」なんて言っても10年後には同じ言葉で今の時代が持ち上げられる訳ですし、欲しくても60年代にタイムスリップ出来ませんからね(笑)。クレヴァリーですと、現在はどなたがラストを削るのでしょうか?以前管理人様にお逢いした際に「ポールセン・スコーンは今でもビスポークやってますかね。ラスト削る人がいるのかな」とおっしゃってまして、やはりそこがキモなんだなと思ったわけであります。

tsukahiroさん
クレヴァリーの場合、新規のお客様の場合はレッパネンさんが削っているのかもしれません。いずれにしてもカネーラさんやグラスゴーさんといった旧世代の職人さんではないと思います。元々クレヴァリーはベーシックラストがあるので、一番合うラストを削ったり、革を乗せたりして修正していくことでクレヴァリーらしい木型や完成品が安定して出来上がるようです。
一方フォスター&サンはベースになる木型はなく、採寸データを基にテリーさんの頭の中に浮かんだシェイプをラストに削り出していくようなので、フォスターの方がより昔から受け継がれてきた靴作りを行っていると言えるかもしれません。

管理人様

 レッバネン氏は2007年のビームスでの受注会にいらしてたようです。ここ何日か管理人様とやりとりさせていただいて、あーなんでロンドンでフォスターなりクレヴァリーに飛び込まなかったのかと。。。まあ、理由は僕の最も憧れのビスポークシューメイカーが奇しくもポールセン・スコーンとヘンリー・マクスウェルだったからなのです。しかし現代においてマックスウェルを頼むのは疑問でした。実際のところフォスターとマックスウェルは名前だけの違いという扱いなんでしょうか?
 しかしビスポークって細かいところにまで明確なイメージがないと難しいですよね。たとえば所謂バルモラルスタイルの靴が好きなんですが、管理人様の6足目も、他のサイトで見たクレヴァリーも後ろまで伸びたパーフォレーションがバツンと終わって、後ろに革が張ってありますが(わかりにくい説明ですいません)エドワード・グリーンの場合は、途中でクイっと上がって後ろから見るとヒールカウンターが付いた靴と同じように見え、僕はこの方が好きです。
 スーツですとシングルにはノッチドラペルの方が、フロントは2つボタンの方が、袖ボタンは4つで、ポケットはストレートで、サイドヴェンツで、裾はシングルなら無難だ。というのが乱暴に言えばあります。
 しかし靴はパーフォレーションの大きさ(フェイシングだけ小さくするとかも)、メダリオンのデザイン、エラスティックにカバーを付けるか付けないか、ちょっとした違いが如実に靴の印象を変えます。それを細かな仕様変更に対応してくれるエドワード・グリーンのMTOに学びました。「あーそうじゃなくて。。。」と完成品にクレームを付ける気は無いので慎重になります。ですからここの、管理人様の、訪問者様方の書き込みが非常に勉強になります。
 独り言みたいな書き込みで申し訳ありません。

tsukahiroさん
レッパネンさんは毎年秋のビームス受注会に来ます。今年も秋は彼の番だと思います。
ポールセン&スコーンはクレバリーにマックスウェルはフォスターに流れが引き継がれているので、その2店が好みでしたらやはりクレバリーかフォスターに注文するのが良いかもしれませんね。
バルモラルのデザインはtsukahiroさんの好みにすることは簡単だと思います。このブログでも紹介しているオレンジのクロコダイルバルモラルはヒールカウンタのデザインが確かそうなっていたと思うんですが。
ビスポークは仰るように「ここをこうしたい」という希望が色々あって最初は大変なのですが、それがまた楽しみでもあると思います。

そうそうダークブラウンのバックスキンは4月には出来上がるそうです。今、新しいオーダーのローファーに向けてハーフサイズ小さい新ラストを作っているので今までのラストは空いているからなのかもしれません。

管理人様

バックスキンの靴とはまたお洒落ですね。
なんというか、ジーンズとかに合わせると格好良いかもしれません。クレバリーが多いようですが、管理人様的には形状、履き心地の面でクレバリーがベストなのでしょうか?? 出来上がる靴がすべてコッペパンになる足を持つ私でもクレバリーでオーダーすれば写真のようなスタイリッシュな靴ができるのか気になるところであります(笑)

それから、またまた一点質問なのですが、キャップツゥの靴で一文字ラインよりもつま先側で細かい皺が出ることはよくあるのでしょうか(一文字ラインの近くだけですが)?

管理人様の靴コレクションは見ているだけで楽しいです。

”た”様
ブログへのご訪問、またコメントを頂き有難うございます。
バックスキンの靴ですが、仰るとおり、デニムと合わせるととても良さそうです。前回の仮縫い時は濃茶のバックスキンでしたが、その時履いていたデニムスラックスと良く合っていたのを思い出しました。ジーンズとの相性をさらっとご提案下さる”た”様は大変おしゃれな方ではと想像いたします。

さて、クレバリーの件ですが、クレバリーとフォスターはともに履き心地、形状がよくコンスタントにオーダーしたい靴屋です。ただし、それは日本にいながら現地同様にオーダーできるというアドバンテージがあるからで、もしロンドンに行ってオーダーしなくてはならないとしたらクレバリーもフォスターもこれほど足数は増えないかもしれません。

”た”様は出来上がる靴のシェイプに気になる点があるようですが、シェイプはやはり足の形が反映されるようですので、既成靴で一番フィットしていてシェイプも気に入っている靴をサンプルに注文をお願いしてみるというのは如何でしょうか。または、ちょっと話がずれるかもしれませんが、シューツリーからフルハンドの靴を作る職人もいるそうです。採寸なし・仮縫いなしのセミビスポークという扱いだそうですが、お気に入りの靴にフィットしたシューツリーがあればフルハンドの靴が出来上がります。これですと履き心地とシェイプのバランスが取れ、さらに好みのデザインや素材で靴をオーダーできる愉しみもありそうな気がいたします。

それとご質問の件ですが、キャップより前の部分に皺が出来ることは私の場合はないようです。ただ、イミテーションキャップにした靴は(プレーントゥと同じこと)キャップ部分のステッチより前に皺が付いているので、キャップ部分の革の重なりといった作り方次第ではキャップ部分より前に皺が出来ることもありえるのではないでしょうか。

管理人様:
HPも更新されておられますね。
いつもビスポークの参考書的に使わせていただいています。
“た”さんの「コッペパン恐怖」は身に染みて理解しているつもりの私ですが・・少ないオーダー経験からの我流の意見です。のお許しください。
コッペパンにならないが、足に障害を起こすのもまずい。どうすり合わせるか?
私はボールが広く開張足の上、右外反母趾があるため、職人さんがそれに対するラストメイクをどう考えて料理してくるかで評価しています(偉そうですいません)
英国のラストメイクは外反母趾の突出はそのままラストに反映させるようだと考えています。それでは外反母趾矯正効果はありません。
賛否ありますが私(の足)的にはトニーガジアーノのフィッティングをリスペクトします。(フォスターのテリーには採寸していただいていない事をお断りしておきます)
やはり外反母趾にはインサイドストレート気味に作成する方が矯正効果が有ると思います。元々外反母趾も無く、ボールも狭い理想的な足の方はどこで作成しても、いやむしろ英国のラストメイクであれば美しい靴が出来上がると思いますが、私の足はなかなかそうは行きませんでした。
トニーも極端な外反母趾の矯正ノウハウは甘いと思いますが、経験値である程度理解しているラストメイクだと感じました。
ただ、ロングノーズになってしまうきらいはありますが・・

カーネラさん(カネーラではない)はお元気ですけど、週に2回顔を出す程度でしょうか。彼が持ち株を売り払って完全引退するという噂がありましたが、まだお店にいらっしゃる日もあるので売却はされてないようですね。

アンドリュー・クックはアウトワーカーとしてクレバリーの靴を作っていますよ。

ぢんたさん
「外反母趾にはインサイドストレートの木型の方が良い」とご自身の経験から導き出された結論、興味深く読ませていただきました。
ぢんたさんが今も新たな靴屋にオーダーを入れているのは真に「自分の足に合って、尚且つ好みのスタイルを提供してくれる靴屋」を探しているのかなと推察いたしました。

まさのぶさん
当ブログへの訪問ならびにコメントを有難うございました。
ご指摘有難うございました。スペルからいえばカーネラさんと書くべきでした。そのカーネラさん、お元気とのことで一安心しました。
アンドリュークックさんもアウトワーカーの仕事をしているとのこと、今回の靴はエリックさんの作ったものに似ているなと思っていたところです。(聞いた訳ではありません)
それから父親のエリッククックさんのことは知りませんが、まさのぶさんの書かれた内容は気になりますので申し訳ありませんが一部カットさせていただきました。

管理人様

 もう一足のバックスキンとローファーですか。僕も楽しみです(笑)。ローファー用に新ラストとの事ですが、クロコダイルのストラップシューズは、デザインとしてのストラップであり、スリップオンでは無かったのでしょうか?
 それから今日、ロンドンからバドのシャツが届きました。バドは未だにウェブサイトやEメールアドレスを持たずに商売しているので、ロンドンに行かないと手に入らないシャツとしてオーダーしました。英国はシャツ工場も随分減ったのでどこのシャツも制作者は同じかもしれませんが、裾の形状、ガントレットの長さ、カフのサイズなどが微妙に違い、面白いです。シャツの特集もお願いしたいです。
 カーネラさんがお元気そうで何よりですね。

tsukahiroさん
クロコダイルのストラップカジュアルは新しいラストではなく、既存のラストを用いて作ったようです。そのせいか逆に今までよりもずっときつく仕上げてきたように感じました。スリッポンではありますが(モンクのような)ストラップシューズとしての位置付けだったのかもしれません。フォスターのフィッターさんとその話をしたところ、「(自分の足は)甲が高いので履き口の深いスリッポンならば今のラストでも作れるかもしれない」と説明してくれました。
ただし、今度は純然たるローファーですので、ハーフサイズ小さなラストをもとに製作するようです。グラスゴーさんには「先芯を調整して今までの靴と同じ大きさになるようにして欲しい。」とだけお願いしました。
バド、懐かしいです。ミニマムは3枚からでしたっけ?。そういえばあのアーケードをジャーミンSt側から抜けた端に在ったウェッジウッドはセールになるとアウトレット品を売っていて、結構買っては機内手持ちで帰国したことがありました。

管理人様

 あのストラップシューズは素敵なスタイルですよね。僕はどうもモンクストラップという靴がイマイチ好きではないのですが、あれならいいと思いました。
 バドはそうです。3枚です。地下のプライベートエリアの隅っこで採寸して貰いました。あの店はメイルオーダーも不可なのです。「来店なしで合うか合わないか分からないのに売れない」と数年前に断られ。しかもその事を覚えてたんです。日本ではアラン・フラッサーの本と、綿谷氏がアンダーソン&シェパードをオーダーした際にちょっと紹介されただけだったですし、その頃はFAXすらなかった様ですから、コンタクトを取る日本人がいなかったのでしょうね。しかし管理人様もミコッチのお店とお手紙でやり取りをしているようで、欲しい物を手に入れるのは手間ですが楽しいですね。
 ウェッジウッドはやはりいいですよね。リーのシェイプはやはり完成度が高いです。いろいろ買いましたがオズボーンという定番的なデザインが一番好きです。管理人様のお気に入りはなんでしょうか。

tsukahiroさん
私もモンクストラップやダブルモンク、サイドストラップなどストラップ系の靴は殆ど選択しないのですが、クレバリーのストラップカジュアルだけはスリッポンスタイルなので気に入ってオーダーしました。どうも靴をオーダーする際は紐靴かローファーやエラスティック、またはブーツが頭に思い浮かびます。

バドのシャツ、今時インターネットはおろか、メイルオーダー、少し前まではファックスさえも通じなかったというところに古きロンドンの名店のような趣を感じます。出来上がりが楽しみですね。

ウェッジウッドは元々ラルフローレンのホームウェアから入ったのですが、海外駐在時にウェッジウッドのボーナスバウチャー500ドル分がXマスギフトで当選したのがきっかけです。ハミングバードのティーセットやウォーターフォードのクリスタルを買いました。
他にもセール時期になるとロイヤルコペンハーゲンやバカラ、ジノリ等のショップで色々と買いましたが、帰国してイギリスに頻繁に通うようになると、バドのシャツ屋近くのショップか、ロンドン郊外のアウトレットストアーで毎回まとまった数のウェッジウッドを購入していました。
中でもお気に入りはユーランダーパウダーという金塗りの多いシリーズのルビーとブルーで、苦労の甲斐あって今では客用の食器には困ることがありません。
ただ、日頃はラルフ別注、ベアのイラスト入マグカップ(ウェッジウッド製)や自動車のディーラーから頂いたカップなどを使っていますが・・。

管理人様
 
 ユーランダーパウダーですか。ルビーもあったんですね。最近はブルーとグリーンだった気がします。先日、王室御用達協会みたいなサイトを見ていたら、ウェッジウッドはもう、ジョサイア・ウェッジウッド&サンズでは無く、違う名前になっていたのが残念でした。そういえば創業者ジョサイア・ウェッジウッドの孫は進化論のダーウィンなんですよ。話が逸れましたが、ラルフローレンのウェジウッドは欲しかったです。
 最後にここらしい話題に戻しますが、エドワード・グリーンのカタログはスタイル別に掲載されていますが、オックスフォードの次にモンクが来て、ダービーに至ってはスリップオンの後というのが英国的だなと思いました。

tsukahiroさん
ウェッジウッドは以前倒産したと思います。その後他の会社に売られたといったニュースを読んだ記憶があるのですが。
ラルフローレンのウェッジウッド別注はボーンチャイナのボーン(骨灰=リン酸カルシウム)の割合がウェッジウッドのラインよりも多く、より白く仕上がっているという話をポロショップの方から聞いたことがあります。ラルフローレン氏のこだわりだと話していました。
最後の話、ダービーシューズですがやはりダービーはカントリーシューズなのでしょうね。昔クレバリーで作ったドーバースタイルは黒グレインレザーでしたが納品時に「スーツにも合うか」と聞いたことがあります。するとグラスゴーさんは「スーツに合わせてもいいけれど、うんと歩く人のための靴」と答えました。その言い回しはイギリス的で、シティ周辺を歩くという意味ではなく、文字通り一日中歩き回って仕事をすることを意味するようです。黒のダービーシューズはエドワードグリーンでも作っていますが正統的なスーツにはやはり内羽根ということになります。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/205243/47510346

この記事へのトラックバック一覧です: Buckskin(バックスキンの靴):

« Crocodile Shoes(クロコダイルシューズ) | トップページ | Colourful coordinate(色を楽しむ) »