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2009年12月 5日 (土)

Garment from U.S.(米国製衣料の輸入)

このところブログでも連続して紹介しているが、オフの日はアメリカンカジュアルを身に付けていることが多い。ボレッリのシャツにブルネロクチネリのニット、ボトムスはPT01にスェードのローファーといったイタリアンカジュアルも好きだが、カントリーライフが中心の週末には上等過ぎる。庭を歩く時でさえ、ビブラムやクレープ、あるいはコマンドソールといったラギットな靴が必需品の田舎暮らしでは、こうした靴に合わせる服装もおのずとタフなものが必要になってくる。

カントリースタイルというと英国を思い出すが、英国ではツィードのスーツやジャケットをタイドアップして足元はスェードのカントリーブローグで固め、広大な領地を歩いたり馬に乗ったりしなが自然を満喫するのだろう。一方我が極小のカントリーハウス周辺は英国のようなパブリックフットパス(公共の小道で他の人の所有地も歩くことができる)もあろうはずがなく、、枯れ枝を踏み、低木を避けながら文字通りの自然散策ということになる。ツィードやスェードよりも丈夫なアメリカンアウトドア製品の方がマッチするのも当然といえよう。そこで今回は冬到来の田舎暮らしにマッチするコーディネイトを紹介してみる。

1 コーディネイト

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今回紹介するのはフィルソン社のウールコートの中で最もヘビーな「ウールパッカーコート」である。ダブルマッキノウクルーザーの襟をシャーリングで仕上げたこのアウターは保温能力が高く、冬の寒さが厳しい田舎では大いに役立ちそうだ。袖裏を見みるとダブルマッキノウ同様ウールの生地が二重になっている。機能が導き出したデザインなのだろうがとても個性的なアウターだ。インナーにはネルシャツを合わせているが、寒さが厳しい時も肩・胸・袖がダブルになっているのでベスト1枚重ねればよさそうだ。ボトムスはデニムを合わせたがウールパンツやコーデュロイもよい。足元は襟のシャーリングに合わせてホワイトクレープソールのブーツ、両手に唯一のイタリア製、シャーリングのグローブをはめてみた。

さて、もう少し詳しくバッファローチェックのアウトドアウェアを見てみたい。

2 ウールパッカーコート

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100%ヴァージンウールで作られているシェルを持つ「ウールパッカーコート」はフィルソン社のホームページにアクセスしても日本の代理店ゴールドゥインから購入するよう書かれている。しかし代理店のオンラインショップは品揃えが少なく、特に今回紹介するウールコートは取り扱っていない。個人輸入しているショップも幾つかあるが倍近い値段が付けられている。アメリカ在住の知人を通じて購入しようとしたところ、友人が「フィルソンの製品を扱うカントリーストアーがある。」と教えてくれたのでアクセスしたら運よく定価の10%オフとのこと。結局はこのサイトのお陰でフィルソン社のオンラインショップから購入するよりも安く、しかも直接日本に届けることができた。友人の情報には心から感謝したい。

3 チェスト部分 

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シャーリングの両襟裏中ほどにはボタンが付けられていて、左側にある革製のループを使って襟を立てた状態で留めることができる。冷気が厳しい時はこうして襟を立てればマフラーも要らず首下から体温が放出されるのを防ぐことができるだけでなく、シャーリングの柔らかな肌触りが温もりを感じさせる。インナーのネルシャツは古着のように退色したチェック使いが気に入っている1995年製のRRL。ラルフローレンはボタン一つにもこだわりる余り商品の納期が遅れ、会社が危機に陥ったこともあると雑誌に書かれていたがこのシャツにも昔風のボタンがきちんと付けられている。こうしたところがラルフローレンの製品の魅力の一つだろう。

4 ウェイスト部分

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ボトムスはリジットデニムでRRLのヴィンテージ・ブーツカットジーンズ。コッパーのリベットやコインポケット裏のセルビッチ、オレンジと黄色2色の糸を使い分けながらの縫製など、拘りが満載のジーンズだ。ヴィンテージものは前開きがボタンフライというのが一般的でこのジーンズも同様だが、リーバイスや他のRRL製のジーンズのようにボタンが4つではなく、3つになっている。たった一つ少ないだけだが実は結構履きやすい。ベルトもラルフローレンのポロモチーフバックル付。汗染みが付いても捨てられない愛用品の内の1本になっている。

5 ヴィンテージデニムのこだわり

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日本のデニム生地を使ってアメリカで仕上げたと書かれていたこのRRLヴィンテージデニム、セルビッチは通常の赤耳ではなく青耳で、裾は勿論チェーンステッチとディテールに抜かりはない。1990年代前半、ファーストイヤーと呼ばれる頃のヴィンテージデニムは裾がチェーンステッチではなかったことを考えると2004年に購入したこのセカンドイヤー世代の充実を実感できる。もっとも値段は初期の18,000円から48,000円と2倍以上に跳ね上がっている。1990年代中頃のリーバイスはアメリカ製ヴィンテージ復刻シリーズが19,000円位だったことを考えると最近のRRLの値段は高級すぎる。

6 ブーツ

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マッキノウクルーザーにはレッドウィングのワークブーツが一番似合うと思う。写真左はレッドウィングのアイリッシュセッター875(右側)とオロラセットレザー使用の8166(左側)。度々登場するが履き心地、実用性共に文句のないアウトドアブーツである。一方写真右はラギットなレザーの色目が特徴のメキシコ製ランチブーツ(右側)とポロカントリーのモカシンブーツ(左側)で、特にメキシコ製のランチブーツは履きにくそうな外見とは裏腹に両脇がサイドエラスティック(ガセット付)になっていてチェルシーブーツのように容易に着脱できる優れものである。

装いは常に現状とは異なる方向に興味が広がるもの、イタリアの柔らかな着心地のスーツを着ているとイギリスのカチッとした着心地が懐かしくなったり、機能的なアメリカントラディショナルの服が着たくなる。靴も同じでエレガントなデザインの既成靴や誂え靴を履いていると無骨なオールデンやレッドウィングが新鮮に見える。実は最近オールデンオブカーメルにコードバンブーツをオーダーしたばかりで、上手くいけば次回は久しぶりにオールデンのブーツを紹介できると思う。

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カジュアル(Casual wear)」カテゴリの記事

コメント

管理人様

いつも素敵なブログを拝見させていただき、コーディネートなどを参考にさせてもらっております。

ビスポークにもお詳しい管理人様に質問なのですが、海外で誂えた靴を修理(オールソールから微修正まで)する場合には、当該靴を誂えた靴屋に送って修理してもらうのが原則なのでしょうか。それとも、UNION WORKSのようなお店に頼むのでしょうか。

お忙しいところ大変恐縮ですが、よろしくご教示ください。

たどころさん
ご訪問ならびにコメントを頂き有難うございます。
時々更新しておりますので、機会がありましたらまたご訪問いただけますと幸いです。
さて、ご質問の件ですがまず、ジョンロブパリのビスポークをつま先部分補修に出しました。日本のジョンロブ青山で出したのですが(2000年前後)、そこからどこかの業者に出したようです。結果としては満足のいくものではありませんでした。
ただ今ならば大塚製靴の修理などに頼んで誂え職人さんに出し抜いをハンドでやってもらえるようなので以前よりも選択肢は増えてきているかとは思います。
一方、クレバリーの1足目は踵の修理と思って出したところオールソールになって返ってきてびっくりしたのですが、結果としては納品時よりも綺麗な仕上がりでした。ただ、ウェルトのコバに入れるファジング(ギザギザ=目付け)は最初の靴に入れたものと同じサイズのホイールを持っていなかったのか(靴を作った職人と違う職人に修理に出していると考えられます)同じピッチで上から入れ直すことが出来ないようで、結局目付けそのものを削って返してきました。ジョンロブパリの既成(レギュラーライン)のようにコバの目付けなしの姿はやや違和感があります。
大切な誂え靴ならば英国のようにアウトワーカーの制度をとっている場合は靴を担当した職人に戻すのが一番確かだと思います。
ただ、ビスポークのオールソールは値段もそれなりで、英国のビスポークメイカーで誂えた靴をメイカーに修理に出すと、オールソールで既成靴(オールデンのカーフ程度)1足分はかかると覚悟した方が良いかと思います。

管理人様

丁寧かつ迅速なご回答を頂きましてありがとうございます。経験に裏打ちされた的確なアドヴァイスで非常に参考になりました。

以前、ドイツに住んでいるときに、ウィーンで注文したBALINTのビスポークが最近届きました。足の裏のフィット感は最高なのですが、アッパー部分の革が堅いのか紐をしっかりと結ぶと圧迫感を覚えます(あたる部分の肌が赤くなります。)。現在までに7回程度はいたのですが、もう少ししたら柔らかくなってなじんでくるのか、それともビスポークの場合当初からなじむはずで変化することはないのか、その辺りが経験不足でよく分かりません。以前、ベルリンでも2足ほど注文したのですが、それらの靴はそもそも革が非常に柔らかいので同じような症状がでません。
管理人様、このような場合、もう少し様子をみたほうがよいでしょうか、それともBALINTに調整をお願いしたほうがよいでしょうか。アドヴァイスをお願いいたします。

たどころさん
私も同じような経験があります。記念すべきジョンロブパリの1足目がそうでした。ビスポークというのはこんなにもタイトフィットなのかと驚いたほどできついサイズを薦める同じパリのウェストンを思い起こさせます。
ビスポークの場合1足目はどちらかというとやや緩いフィッティングで仕上げ、その後の2~3足目でフィッティングの度合いを高めるのが普通なのかと思っていましたがジョンロブパリは違いました。
それでも初のビスポーク靴ということで注文靴のフィッティングの真髄を知りたいという思いからせっせと履きこみました。その結果が、前回書いた「つま先が早く減ってしまい、日本のジョンロブ青山に修理に持ち込んだ」という話につながります。
現在は最初の頃「きつくて足のところどころがしびれるような感覚」はなくなり、外羽根(ダービースタイルでしたので)もほんの少し開いた状態で綺麗に閉じています。足に馴染んできたのが分かります。

私見ですが「ピタリと合ったビスポーク靴は最初から馴染むので伸びたり緩くなったりしない」という説は違うかなと思います。ビスポークの靴も履き込むことで既成靴と同じように、ただしより高い次元で、足に馴染むのではないかと感じます。
たどころさんも、BALINTの靴をもう少し履き込まれては如何でしょうか。私の体験ですのであてにはなりませんが、つま先が減って修理に出すくらいまで履き込むとフィット感も変化するのではないかと思います。

管理人様
はじめまして。以前よりブログを楽しく拝見させていただいておりました。靴大好きな、齢50才になろうかという中年男です。私は、ビスポ-ク靴は持っていませんが、いずれはトライしたいと考えております。これからも、無知な私の光明となるような情報の発信よろしくお願い申し上げます。

あんぽんたん様
以前よりブログを見て下さり有難うございます。
靴がお好きとのこと、お時間がありましたらどうぞこれからも時々立ち寄って靴の話などご意見を頂戴できれば幸いです。お気に入りの靴やビスポークへのトライなど靴が好きな方とのお話は尽きないものです。
当ブログも少しずつではありますが情報の発信を心がけてまいりますのでどうぞよろしくお願いいたします。

アメカジ好き29歳で偶然にもこちらのblogに着地いたしました。
ブログで紹介されているフィルソンのパッカーコートが凄く気になりました!
ご購入先など、よければ教えていただけないでしょうか?
これからも素敵な情報発信お願いします。

小僧さん
当ブログへのお立ち寄りとコメントまで頂きまして有難うございます。
フィルソンを扱っているサイトは下記の通りです。
Crane's Country Store
店の名前をグーグルに入れて検索すれば出てくると思います。

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