2016年8月20日 (土)

Black beauty(黒靴の変遷)

残暑が厳しくおまけに台風が近づいている荒れ模様の週末。どこへ行くこともなく、夏の間履かずにいた黒靴をせっせと手入れした。こう暑いと秋が恋しい。上質のニットや重厚なコートに合わせる黒靴をイメージしながらひとつひとつ丁寧に磨きをかけた。

初めてロンドンで靴を誂えた時から最後の黒靴まで、ウェストエンドの靴屋では沢山の黒靴を注文した。途中イタリアや東欧、日本の黒靴も合流していつの間にか靴箱の中で一大勢力となっている。そこで今回は男の勝負靴、黒靴の注文歴を辿って行こうと思う。

1.Black Beauty(美しき黒靴)

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14足の黒靴。初めてロンドンで黒靴を注文したのが98年。当時はスーツに黒靴が当然だったこともあり、盛んに黒靴を注文していた。今は職種も変わり履く機会も減ったが、それでもいざという時の勝負靴、黒光りするほど磨くのを常としている。

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2016年8月13日 (土)

Wearing boots(ブーツの季節)

立秋を過ぎ暦の上では秋、冬遠からじ…という訳ではないが、お盆休みを利用してブーツの手入れを行った。最近は年中ブーツを履いていてもお洒落の範疇でとらえて貰えるようになったが、それでも秋冬がブーツの基本ということに変わりはない。

一足ずつ出してみると、短靴より楽で快適なアンクル丈のものから脱ぎ履きが大変なロングブーツ、アウトドアに最適の実用派までいつの間にか随分増えている。そこで今回は手持ちのブーツを色々と分類しながら少しずつ紹介してみようと思う。

1.ブーツを陰干しする

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シーズンが終わると忘れ去られたように靴棚に置きっぱなしのブーツ。久しぶりに外へ出し、カビ予防を兼ねて陰干しした。保湿、保油が必要なブーツは念入りにメンテナンスを施し、秋冬が来る前に準備を終えておきたいもの…

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2016年8月 6日 (土)

Making process(ブーツの完成まで)

久しぶりにパソコンのメールを開いたらスパムメールがかなりある。受信拒否を設定したが雨後のタケノコのようで実に面倒だ…と思って見ていったらクレバリーのフィッターTeemu(ティーム)から最新のブーツの製作状況が写真で送られてきた。

そういえば今春のトランクショウで「30足目のブーツ」だから作っている様子を写真に収め送って欲しいと頼んでいたのを忘れていた。律儀な彼らしくしっかり応えてくれたのだった。そこで今回はメモリアルブーツ、その現在進行形を紹介しようと思う。

1.ラストメイカーMr.ティームレッパネン

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ジョンカネーラやジョージグラスゴーがツアーから引退して以来、東京のトランクショウを切り盛りしていたティーム。「厚手の靴下を履く…」という要望に応え、ラストを僅かに大きく作り変えているところのようだ。

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2016年7月30日 (土)

slip-on(エラスティック&ローファータイプの靴)

既に2回、ダービー〈外羽根靴〉とオックスフォード〈内羽根式〉についてはそれぞれの魅力を交えて紹介したが、ゲストの方からスリッポンやローファー、エラスティックタイプのスリッポンなど足入れの楽な靴を見てみたいとの要望をいただいた。

このタイプの靴は入れ替わりが激しい。特に既成靴の場合はネットで購入後、微妙なサイズ感に納得がいかず放出した靴もある。そこで今回は誂え靴と既成靴の中からスリッポンタイプのものを取り出し、手入れを兼ねて分類してみようと思う。

1.夏の靴(その1)

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夏の靴は履き口が広く涼しいローファーが一番。シャツとパンツだけのクールビズルックに洒落たローファを履くだけで装いがちょっぴり格上げされる。写真はクレバリーの誂え。素材に一寸凝ったピッグスキンを使った粋なローファーだ。

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2016年7月23日 (土)

Oxfords(内羽根の靴)

お気に入りの映画「Kingsman」のDVDを買った。何度見ても格好良いスーツ姿のエージェントに見とれてしまうが、やはり名台詞「ウィングチップじゃなくてオックスフォードで…」のシーンが出て来ると頭に浮かぶのがオックスフォード即ち内羽根の靴だ。

前々回は外羽根靴をアップしたが、仕事からカジュアルまで広い範囲をカバーする靴と言えば内羽根式、手持ちの靴で一番多いのもやはりこのタイプだ。そこで今回は靴のスタイル第2弾ということで、オックスフォードの靴を紹介してみようと思う。

1.オックスフォードの大集合

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手持ちのオックスフォード集合図。誂えと既成、ウィングチップ…じゃなくてフルブローグとセミブローグ、それ以外の内羽根靴を後ろに並べている。確かに仕事用からカジュアル用まで色々ある。ファンシーカラー(奇抜な色)の靴がないのもポイントだ。

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2016年7月16日 (土)

Restoration program(スニーカーの修理)

グッドイヤーウェルトの靴はソールが減れば張替えが効く。ところがスニーカーは無理…せいぜい踵が減ったら合成素材を盛り付けて対処するくらいだと思っていた。ところが本格的なレストレーション(修理)プログラムをもつスポーツシューズメーカーがある。

アメリカはボストンに設立された矯正靴のメーカー「ニューバランス」がそうだ。純正パーツを使った本格的なソールの張替(リソール)が可能だと以前から聞いていたので、ものはためしにと依頼してみた。そこで今回はリソールの様子を紹介してみようと思う。

1.修理完了のお知らせと靴の到着

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現在修理を受けるのは高価格帯のスニーカーでUSかUKメイドのみ。値段の高さだけでなく、純正パーツを用いた修理故に対応可能な範囲を絞る必要があるからかもしれない。幸い今回依頼したM576(US)は対象とのことで新品のようになって戻ってきた。

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2016年7月 9日 (土)

Derby shoes(外羽根の靴)

いつだったかインスタグラムでノルウェジアン・ダービーと書いたら、ダービーはイギリスのダービー伯爵が主催した競馬が始まりうんぬん…ということでノルウェーのダービーという言葉はおかしいと指摘を受けたことがある。言葉を正確に記すのは中々難しいものだ。

そのダービーだが、近頃は市民権を得たのかカントリーサイドで履かれる靴からビジネスでもカジュアルでもOKの万能靴に格上げされつつあるようだ。そこで今回は手持ちのダービーシューズをTPO(日本の造語)に合わせて見比べてみようと思う。

1.手持ちのダービーシューズ(外羽根靴)

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手持ちの外羽根靴。何と25足もある。ダービースタイルは羽根が完全に開くので足に合わせやすく脱ぎ履きが楽という利点がある。前列左側に黒一点、シボ革のエプロンダービーがあるが、トムブラウンのおかげでこの靴も出番がぐんと増えた。

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2016年7月 2日 (土)

Summer look(夏の装い)

7月最初の週末、既に上着を着ていられないほど蒸し暑い日が続いている。本来ならば半袖のシャツとパンツ姿を紹介したいが、あまりにも色が寂し過ぎる。そこでアンコン仕立てのリネンジャケットと合わせて夏の装いを考えることにした。

上着もそうだがパンツも軽くて薄いものが欲しい。チノパンでさえ暑く感じるので、試しに流行りのストレッチツイルパンツを購入してみた。そこで今回は最近買い揃えたものと、自前のアイテムを組み合わせて夏の装いを考えてみようと思う。

1.自前の夏アイテム…パナマハット

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日焼けして黄ばんだ帽子はボルサリーノ。昔灼熱のローマにたまらず店を探して入り、即決買いしたものだ。ランクは5段階、ラフな服装だったので中程度のものを買ったと思う。それでもローマやパリの名店に被っていくと帽子を(笑)よく褒められた。

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2016年6月25日 (土)

Unexciting weekend(ありきたりの休日)

金曜日は英国のEU離脱のニュースで大騒ぎ、早速「円高・株安」という影響が日本にも押し寄せてきている。このままでは参院選の投票でも何かが起こるかもしれないと危機感をもつべきなのに、週末は買いものや用事を済ませいつものように休日を過ごしていた。

夏至を迎えた頃からぐっと暑くなり、近ごろは半袖シャツだけで過ごす事も多い。幸い清潔感がキーワードのオフィスではポロシャツも許容範囲。そこで今回はポロシャツや夏用の靴を探しに出かけた時の様子を交え、「ありきたりの週末」を紹介しようと思う。

1.週末の買い物

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米国製のラルフとフランス製のラコステがお気に入りの2枚看板。特にメイドインフランスのポロシャツは復刻版とはいえ再び買えるようになったのが嬉しい。後は夏向きのナイキスニーカーとサマースエード靴のつま先プレート打ちとあちこちの店を忙しく行き来した。

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2016年6月18日 (土)

Recent shoes(靴の衣替えと最近履いた靴)

5月の晴天続きでダムの貯水率が下がり、取水制限が行われるらしい。雨の日もあったはずだが、どうやらダム付近でまとまった雨量にならなかったそうだ。梅雨時はどんな靴を履くか一番迷う季節だが、どうやらこの夏は空梅雨になりそうな気配もある。

それでも梅雨入りの声を聞いて秋冬用のブーツや黒靴を磨いて靴棚の奥に仕舞い、反対に梅雨用や夏用の靴を出して来て、こちらも軽くウォーミングアップを済ませたところだ。そこで今回は靴の衣替えや手入れの様子、最近よく履く靴を紹介しようと思う。

1.夏用のコンビ靴を早速履いていみる

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この夏は麻の服にコンビ靴、ストローハットを被ったコロニアル風をイメージして…ということでリネンとウールにモヘア混のパンツにコンビ靴、革の鞄とマドラスリボンのストローハットを用意。パンツはロータ、靴はクレバリー、ハットはポールスチュアートで完璧だ。

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2016年6月11日 (土)

Care for suede(スエード靴の衣替え)

スエードの靴といえばウィンザー公がチョークストライプのフランネルスーツに合わせて以来、洒落者の靴の代名詞だが本来はカントリーシューズだ。今では年中履くピッティの常連も多いが、それでも秋冬のツイードルックとの相性は格別。

暑い季節はスエード靴の出番も減るせいか我が家では自然と靴棚の上段に仕舞うようになる。手入れをしたら晩秋の出番まで暫し安息の機会を与えるのが習わしという訳だ。そこで今回は立夏の恒例「スエード靴」の衣替えを紹介しようと思う。

1.スエード靴のケア用品

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スエード靴は混雑した電車の中で黒靴に擦られただけでも黒く線が付く。そんな時はスエードシャンプー(モウブレイ)で洗うと良い。それより汚れが付かないよう防水スプレー(コロンブス)が良さそうだ。ただし反対意見も多いので自己責任ということになる。

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2016年6月 4日 (土)

Short ribbed socks(ショートリブソックス)

インビジブルソックスはクールビズの必需品。真夏の外歩きを楽にする優れものだが問題もある。それは靴下を履いていないと思われることだ。元々「見えない靴下」なのだから素足に見えて当然なのだが、某俳優の「素足に革靴」のイメージが浮かんでくるようだ。

ならば「履いているのが見えて涼しい靴下を…」と売り場を探したらショートリブソックスに辿り着いた。しかも夏を前に色・柄共に豊富に揃っている。そこで今回は買い求めたショートリブソックスを中心に手持ちの靴との相性に付いて考えてみようと思う。

1.ショートリブソックス

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このところ色使いが気に入ってソックスはたいていブルックスで買っている。今回のものは全てメイドインジャパンということでリブ編み部分がしっかりとしている印象を受ける。他にもアーガイル柄が数型あったが、暑い夏にダイア柄は少々重たく感じる。

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2016年5月28日 (土)

Nylon briefcase(軽い鞄)

5月最後の週末。昔なら五月晴れというと爽やかなイメージだったが、今や6月を前に夏日が続くなどとにかく暑い。こう暑いとクールビズのさっぱりした服装に慣れてしまい中々正装に戻る勇気が湧いてこないが、たまにはネクタイを締め、色気のある装いをしたいもの。

そこで気になるのが鞄…日頃使っている革鞄は重くて色目が少々暑苦しい。真逆の鞄はないものかと思っていたところ、週末に立ち寄った店で理想の鞄を発見、思わずわず買ってしまった。そこで今回は、夏に相応しい軽量鞄を中心に着こなしを考えてみようと思う。

1.懐かしのバッグメーカー

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昔、ミラノのブティックで買って以来久々のフェリージ。残念ながら初代のバッグはナイロン部分が変色してしまい退役となったが、再びナイロンバッグに手を出すことになった。前作より革の部分が多いのに驚くほど軽い。何よりその軽さに一目惚れしてしての購入だ。

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2016年5月21日 (土)

Huntsman dittos(ツィードスーツの完成)

スーツの事を古い言葉でDittos(ディトーズ)と呼ぶそうだが、Dittoを調べてみたところ「同じこと」「同上」とある。そう言えばスーツはジャケットと組下のトラウザーズや間に挟むウェイストコートが全て同じ素材、だからDittosと呼ぶようになったのかもしれない。

ハンツマンのツィードスーツが完成したのでトランクショウに顔を出してみた。実は3ピーススーツに加えて共布でネクタイとキャップを注文していたので同じ柄物が5つで1セットということになる。そこで今回は出来たての5-piece dittosを紹介してみようと思う。

1.シングルピークトラペル

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完成したスーツはハウススタイルのシングル1ボタン。襟は注文どおり直線的に肩まで上るピークドラペルで仕上げている。袖と身頃の柄合わせは「自然な立ち位置」で腕を下ろした時に合うよう工夫しているとのこと。ハンツマンは柄合わせが特に上手だと思う。

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2016年5月14日 (土)

Recent Shopping(最近の買い物)

初任給でネクタイやシャツ、靴を買い足すフレッシュマン達で賑わっていたデパートも落ち着きを取り戻したようで、金曜日はゆったり売り場を見て回ることができた。が、残念なことに欲しいものは見つからず、ならばと翌日の土曜はアウトレットへ河岸を変えてみた。

ゴールデンウィーク中は観光客も加わり、こちらも大混雑だったと聞くが一段落。各ショップとも新たな商品が入荷していた。仕事用の服は必要がない限り買わないと決めているので狙いはカジュアルアイテム。そこで今回は週末買い物記の顛末を紹介しようと思う。

1.購入したもの

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ブルーの綿パンツにカジュアルソックス、長袖のBDシャツと春夏用の靴とパンツ以外は全てブルックスブラザーズ。実はブルックスは元祖セレクトショップで、自社工場も持つが、世界中から良いものを仕入れ自社タグを付けて適正価格で売る店だとは知られていない。

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2016年5月 7日 (土)

Around the watch(腕時計の着こなし)

腕時計、それも機械式が好きで、昔はアンティーク時計店から高級時計店まで足繁く通ったものだ。「仕事に精を出せば手の届く時計」をモットーに気に入った時計を1本、また1本と買ううちにいつの間にかささやかではあるがマイコレクションが出来あがった。

ところが毎日同じ時計をするせいか他の時計はストップしたまま…それがまた同じ時計ばかり使う悪循環になっていたので、今回ワインディングマシーンを配備、常に使える時計を何本か用意できるようにしつつ「腕時計まわりのお洒落」を考えてみることにした。

1.ワインディングマシーン

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使い勝手の良い4本巻き上げ用ワインディングマシーン。動いている瞬間を見ることはあまりないが、少なくとも回転台の4本は常に身に付けられるというのが嬉しい。気になるのが下のウォッチスペースが3本分空いていることだ。多分あと3本買い足すような気がしてならない。

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2016年4月30日 (土)

Shoes,belt and bag(靴と鞄とベルトの合わせ)

鞄とベルトと靴の色合わせを時々考えることがある。アイビーファッションからトラッドに入ったメンクラ世代はこの3つのアイテムの色を揃えるべしと教わってきた。だから、何も全く同じ色でなくとも良いがせめて鞄か靴が茶なら残りの2つも揃えた方が何となく落ち着く。

最近は鮮やかな色使いの靴や鞄が増えてきた。自分も含め、長く使えるアイテムを揃えてきたクラシック志向の方には馴染みにくい色目も多い。そこで今回は日頃使っている黒と茶の鞄を中心に、靴やベルトの組み合わせを少しばかりアップデートしてみようと思う。

1.鞄と靴とベルトのハーモニー

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上質な型押しの牛革を使った鞄はエルメスのサック。同じテクスチャの型押し革を使ったベルトと細かな型押し模様の革を使った靴を合わせてみた。ベルトは同じエルメス、靴はエルメス傘下のジョンロブパリ。ここまでやる必要はないがテイストを合わせるのも悪くない。

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2016年4月23日 (土)

創業記念日〈続編〉

前回は198周年を迎えたブルックスブラザーズが創業日の1818年4月7日に因んで一日だけ18.18%オフセールを行ったと報告したが、それから間もなく第2段として300㌦以上で100㌦オフ、500㌦以上で200㌦オフというプライベートセールが催された。

こちらは生憎米国製コードバン靴は対象外だがその他はOKとのこと。実はコードバン以外にもオールデンはまだブルックスの為に色々な靴を作っていることは知られていない。そこで今回は再びオールデン別注の通常靴の購入を中心に商品を紹介してみようと思う。

1.金茶のスェード

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今回購入したのはコードバンと並んで柔らかな素材感と雰囲気が定評のスエードタッセル。最近は春夏もスエード素材の靴を履くのが普通のようで、日焼けした素足に似合いそうなタン色のスエード素材がグッときた。これなら年間履けるので重宝しそうだ。

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2016年4月16日 (土)

1818年 4月7日(創業記念日)

4月7日はアメリカ最古の用品店ブルックスブラザーズの創業記念日だそうだ。実はそのことを知ったのはつい最近、たまたま同じ日にブルックスのオンラインショップを覗いてみたら創業記念日だけの18.18%のオフプライスセールを行っていることに気付いたからだ。

18.18%とは随分半端な割引率だと思ったが、ブルックスの創業年1818年に因んでいると判明。しかも普段は対象外のコードバン靴もオフになるとのことで急きょ参加した。そこで今回は届いたばかりのブルックス×オールデン特製タッセル靴を紹介しようと思う。

1.踵の意匠(その1)

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ブルックスとオールデン563の違いは踵部分、写真のようにステッチが入ることだろう。またオールデンではセンターシーム上に当て革が付いていて縫い目が見えなくなっているがブルックスは当て革をしていないのでヒールシームをはっきりと確認できる。

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2016年4月 9日 (土)

Reversible ties(便利なネクタイ)

最近はネクタイを締める期間がうんと短くなっている。クールビズが始まる5月から10月の間はノータイが基本、ジャケット+ネクタイ姿で臨む場面もあるが、いたって軽装で過ごしている。そのせいだろうか気が付くと随分長い間ネクタイを買っていない。

そんな時インスタグラムでの友人が素敵なリバーシブルタイのコーデを載せていたのを見てふと思い出した。…そう言えば自分も何本か持っていたはず。そこで今回は1本で何倍も便利なリバーシブルネクタイを使ったコーディネイトを考えてみようと思う。

1.リバーシブルタイ

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左から3本はエルメスで一番右がイタリアはフランコバッシ。エルメスは両面使いが得意でネクタイからハット、バッグまで様々なリバーシブルアイテムを送り出している。しかも左の2本は4色リバーシブルというのだからその商品開発力は流石だと感心せざるを得ない。

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2016年4月 2日 (土)

Fancy socks(カジュアルソックス)

春になると気になるのがソックスの色目。冬に履いていた地厚の物や暗い色目のソックスだと何となく心も重い。もちろん仕事着の場合は黒やグレーのソックスが中心だが、週末の花見や買い物、ランチなどカジュアルな服装ではカラフルなソックスが欲しくなる。

ならばと良く行くアウトレットモールへ出陣。たかが靴下で?と思うかもしれないが洒落た靴下は見つけにくいもの。あそこならばまとめ買いができるかも…と予想したとおり、洒落た靴下が沢山揃っていた。そこで今回は春らしいソックスと靴の合わせを考えてみたい。

1.購入した靴下

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いつものブルックスでボーダー柄をゲット。若い人はOKだろうが年配のブルックスファンには少々派手なので売れ残るのだろう。左からブルックスのボーダー柄4足、いずれも発色の綺麗なイタリア製だ。一番右はリネンのショートソックス、ブラックフリースのものだ。

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2016年3月26日 (土)

FreeShipping(送料無料)

暦の上では春、そろそろ気温も温む頃と3月中旬にカジュアルシャツを購入した。今や一年中セール品を扱っているオンラインショップ。時折チェックすると更に値段が下がっていたりと良いことがある。今回もお気に入りが更に値引いていたのでサイズをチェック、マイサイズが残っていたシャツを3枚買い求めた。

もちろん会計前に全て在庫有り(In Stock)かを確認。全て有りということでバックオーダーの心配もなさそうだと直ぐに注文。順調にいけばすぐ商品が届くはずだった。…ところが配達された箱を開けてビックリ、3枚注文したはずのシャツが2枚しか入っていない。ということで今回はその後の顛末を紹介しようと思う。

1.オンラインショップで手に入れたシャツ

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大柄のチェックシャツを2枚とデニムシャツの合計3枚を注文したのだが、伝票には2枚分しか書かれていない。よく見ると国際送料49.99$分が引かれていてシャツ2枚の代金しか記載されていない。どうやらバックオーダーもないため送料無料となったようだ。

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2016年3月19日 (土)

Knit jacket(山小屋での過ごし方)

毎年春のお彼岸時期は年度の疲れが出て来る頃。以前は泊りがけの旅行で気持ちをリセットしたり、英気を養ったりすることもあったが、今年は嬉しい金曜日からの3連休。幸い雪もなさそうなので信州の山小屋に車で行くことにした。ただし朝夕はかなり冷えるらしい。

従来はフィールドコートやマッキノウクルーザーで良かったが今年は暖冬。軽く羽織れるアウターが欲しい。そんなことを考えていたらたまたま見つけたのがウールニットのジャケットだった。そこで今回は届いたばかりのニットジャケットの着こなしを考えてみようと思う。

1.テイラードジャケットをウールニットで作ったら…

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特徴的な袖先。テイラードジャケットと同じ本切羽、しかもボタンホールは4つ全て穴が開いている。素材はウール62%にアルパカが38%、ヘリンボーンに織られた表側とキャッツレッグの裏側が面白い。細部に手を抜かないラルフローレンの真骨頂か。

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2016年3月12日 (土)

Selvedge jeans(耳付きジーンズ)

春の陽気に戻ったかと思うと一転、寒い日が続いている。せっかく衣替えを進めていたのに、急に冷えこむ「寒の戻り」が続いているようだ。「冬物をしまうのは早すぎたか…」などとつい後悔が頭をよぎってしまう。

それでも買ったままのジーンズをリフォームに出したり、新たに買い足したりしながら春物の準備を進めてきた。そこで今回は新着のジーンズを「寒の戻り」から「花冷え」までの間のコーディネイトに生かしてみようと思う。

1.セルビッジデニム

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赤耳付きのデニムは流行り?のストレッチ。カイハラ製生地使用のご存じユニクロジーンズだ。チェーンステッチの裾も足が短く直しに出すとただのミシンステッチとなる。それでもコストパフォーマンスは抜群、履き心地も悪くない。

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2016年3月 5日 (土)

On the edge of season(季節を先どる)

週末は久々の両日ともオフ、ということでショッピングに出かけた。欲しいものはサイズ切れが多かったが春先に似合うペールトーンのシャツを発見。購入したのはいつものブルックスブラザーズ、この春で終了したブラックフリースのものだ。

本国では78㌦(≒8,900円)。一方日本ではセール価格9,000円の10%オフで8,748円(税込)と円安にもかかわらず日本の方が安いことになる。そこで今回は買い求めたシャツを中心に春の装いを考えてみようと思う。

1.ペールグリーンのチェックシャツ

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購入したのはオックスフォードBD。白地に淡いグリーンのチェックと黄色の格子が入っている。シャツ単体では綺麗だがタイドアップ用のネクタイが決まらない。そこで白パンにリボンベルト、リネンジャケットとカジュアルに振ってみた。

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2016年2月27日 (土)

春遠からじ

If winter comes, can spring be far behind.冬来たりなば、春遠からじ…春分の候、3月を間近に控え朝晩の冷え込みは厳しいものの、日が暮れるのがだいぶ遅くなったようだ。コートを羽織って外出すると日中はうっすらと汗ばむほどだ。

少しずつ衣替えを始めたが、新しい年度を迎えるのに手持ちの衣類だけで新鮮味がなくいささか味気ないので、欲しかったものを少しずつ揃えている。そこで今回は新たに加わったアイテムを中心に春のコーディネイトを考えようと思う。

新着品その1・・・トートバッグ

1.懐かしのブラックウォッチシリーズ

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新着品だが実際はオークションで手に入れたもの。80年代のラルフローレンといえばこの柄の鞄が人気で別の柄もあったがブラックウォッチが一押しだった。製造は台湾だがストラップなど革部分は英国製のブライドルを惜しげもなく使っている。

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2016年2月20日 (土)

Free & Easy に捧ぐ

1998年9月に創刊して以来17年もの長きに渡ってラギットトラッドファンを魅了してきた雑誌Free&Easyが1月(3月号)をもって休刊したと聞いた。最近は書店に行っても立ち読みすることもなく不義理ばかりだったが、好きな雑誌だっただけに残念だ。

特に好きだったのがラルフローレン特集。ラルフ自身も寄稿するなど、他の雑誌とは違った紙面から教わったことは多い。そこで今回はオマージュを込めて、手持ちのアイテムを中心にFree&Easyから学んだ着こなしを再現してみようと思う。

1.ツィード&デニム(その1)

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ツィードJKTにモールスキンやコーデュロイのパンツを合わせるのが英国風ならデニムを合わせるのが米国流。Free&Easyを参考にデニムシャツとウールタイ、ツィードJKTにジーンズを組み合わせてみた。ベルトもロデオモチーフのバックル付とぬかりはない。

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2016年2月13日 (土)

Changing equipment(什器の交替)

先日の粗大ごみ回収日、長年使ってきたトルソーを出した。これまでの間、ブログを運営するにあたって欠かせない什器だっただけに、様々なことが思い返される。何だか長年乗り続けた愛車を手放す時にも似た感覚で、部屋に戻るとぽっかりとスペースが空いていた。

今後はトルソーを使わないスタイルに変更すべきか…ブログの運営をあれこれ考えていたところ、新たな機能を盛り込んだ納得のいくトルソーを発見。早速取り寄せたところ中々使い心地が良い。そこで今回から心機一転、新たなトルソーで着こなしの提案をしたい。

1.靴とパンツのコーディネーション

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今まで足元のコーディネイトは全て自ら履いて自撮りするしかなく、手間と時間がかかったが、新しいトルソーのおかげで撮影に集中できる。写真はモスグリーンのフラノパンツとボルドーのソックス&シューズのコーディネート。自分で履いて撮るより写りが断然良い。

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2016年2月 6日 (土)

春夏用の靴

立春を過ぎ、日の入りが少しずつ遅くなるのを感じている。もっとも天気はまだまだ寒い冬のようだが、それでも日中はポカポカとした陽気に誘われて、ついつい軽やかな雰囲気の靴が履きたくなってくる。

好天の合間をぬって春夏用の靴を手入れし始めた。お馴染みの靴達だが、それでも新顔が加わり気分は上々。そこで今回は春夏用の靴を引っ張り出してポリッシュ、日陰干しした時の様子を紹介しようと思う。

1.春夏用のカジュアル(その1)

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この春夏用の本命、スリッポンタイプの靴をまずは手入れしてみた。素材は定番のカーフに加えてホワイトバックスのコンビやコードバン、ピッグスキンなど誂え靴らしいバラエティに富んでいる。

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2016年1月30日 (土)

Shopping & alteration(買い物とお直し)

冬らしい日が続いているせいか、ようやく冬物が売れていると聞く。すぐそこまで春が来ているとはいえ、買い物客は最終セール価格で今すぐ使えるものが買えるところに魅力を感じて財布の紐を緩めているそうだ。

そういう自分もセールにつられてアウターを購入。ついでにデニムを新調したり、以前買ったボトムスを直しに出したりしていた。そこで今回は最近買った品や直しから戻ってきたものを色々と紹介しようと思う。

1.購入したアウター

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英国の名門ミル「フォックスブラザーズ」社のタグ。フランネルで有名なテキスタイルメーカーだが、ここでは発色の綺麗な100%ウーレンファブリックを供給している。裏がキルト仕立てのアウターだが一体何だろう。…

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2016年1月23日 (土)

Shoes & Socks(靴下の選択)

大混雑の新春セール。3日目にようやく出かけた。出足が遅く「何も残っていない…」とつぶやく客がいる一方、自分のようにお目当てがある訳でなく、商品の山から「残り物には福がある」と安い買い物をして喜ぶ客もいる。

この時期の賢い買い物といえば靴下。ウール中心の秋冬物に加えてコットン中心の春夏物まで揃っているからだ。そこで今回はまとめ買いしたソックスを中心に最近届いた靴との組み合わせを考えてみようと思う。

1.靴と靴下

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最近届いた靴と今回のセールでまとめ買いしたソックス。柄ものは中々「これは!」と思うものが見つからないことも多いがソックスは必需品。幾つあっても良いので、そんな時には用途の広い無地を選ぶことが多い。

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2016年1月16日 (土)

Having nothing to do(徒然なるままに)

正月休みから仕事始めを迎え、再び成人式を含む3連休と慌ただしかったこの時期。ようやく平静を取り戻した今週だが、13日から始まった某有名デパートのセール初日は大混雑だったと聞く。既にアウトレットで買い物始めを済ませた身としては欲しいものもなく、行かずに済んだのは幸いだった。

一方で昨年から始めたIG(インスタグラム)は交流の機会が増え、生活スタイルにちょっとした変化が起きている。1枚の写真から広がる世界が魅力のIG、実際はポストしないまでも写真を撮っておくことがうんと増えた。そこで今回は「徒然なるまま」に撮りためた未公開の写真も含め最近の様子を紹介したい。

1.昨年を振り返る(その1)

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昨年は数こそ少ないが大物を受け取った年だった。サビルロウ謹製の重厚なカシミアコートにヴィンテージクロスのスーツ、コードバンとコンビのローファーにブーツは全てビズポーク、これにお気に入りの既成靴が4足とかなりの充実だ。車に例えるなら今頃アウディA3に乗っていることになる。

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2016年1月 9日 (土)

What you like you will do well(好きこそものの上手なれ)

新年最初の買い物はデパートではなく、馴染みのアウトレット詣でから始まった。正月といえば恒例の福袋がニュースのトップを飾るほど有名だが、何が入っているか見えないものを買う勇気がない。おかげでデパートの混雑とは無縁の静かなショッピングモールでの買い物を満喫できた。

アウトレットでは予め回るショップを決めておく。買い物を済ませランチを楽しんだら、すぐに撤収が原則。短期決戦型なので収穫なしということも多いが今回は正月だけに目玉商品が多かった。そこで開運とばかりに出会った逸品を中心に新年買い物初めの様子を紹介しようと思う。

1.コード-バンローファー

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各ショップともコードバン靴は品薄のようで、少し前のように3大セレクトショップに行けばオールデンのコードバンが買えるという時代ではない。そんな中、アウトレットで見つけたコードバン靴。オールデンとはモカ部分が異なるが、ラベロとマホガニーの混ざった色味がなんとも言えない魅力がある。

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2016年1月 2日 (土)

Leather pants(レザーパンツ)

年末恒例の大掃除中、クローゼットから黒と濃茶のレザーパンツが出てきた。どちらもラルフローレンのもので、流行り廃りに関係なくラインナップされているアイテムだ。以前の製品らしく股上やワタリなど今時のシルエットとは言えないが、柔らかな革質はラルフの拘りが感じられる。

実は少し前にインスタグラムに載せたところ、思ったよりも多くの反響があった。バイカーズルック以外に街中でレザーパンツを履いている写真は流石のインスタグラムを調べてみても中々アップされていない。そこで今回はレザーパンツの着こなしについて改めて考えてみようと思う。

1.革のパンツ2点

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濃茶はカウレザー、黒はシープスキンと素材は違うが、入念に鞣した革質はあくまでもソフト。履き心地を考えての事だろう。デザインはポロジーンズのネーミングどおり濃茶がリベット付のジーンズスタイルなのに対して黒のブルーレーベルは革の薄さを考えてややドレッシーに仕上げている。

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2015年12月26日 (土)

2015 Best nine(今年のベストナイン)

インスタグラムを始めたのが4月の終わり、今までのブログに加えて新しい出会いが随分あったこの一年だった。1枚の写真から広がる人と人との繋がりは今までにない感覚で、そこから生まれた様々なイベントにお誘いを受けたり、ダイレクトメールを介してプライベートなやり取りも体験できた。

おりしも2015年を振り返る企画だろう、今年のベストナインというサイトを見つけた。自身のインスタグラムIDを入力すると「いいね」の数が多かった写真のベストナインが1枚の写真に3×3=9枚選ばれるようプログラムされているらしい。そこで今回は発信した写真のベストナインを紹介しようと思う。

1.番外(第10位) アンラインドペニー(20周年記念)

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ベストナインに選ばれなかった次点写真は黒のアンラインドのペニーローファー。ブルックスブラザーズの専用モデルだが、日本上陸20周年を記念して代理店のラコタから各セレクトショップを経由して販売されたもの。UAははヴァンプの長いトムラスト版を販売。15周年より革がやや薄い。

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2015年12月19日 (土)

Long-cherished hope(3年間の思い)#02

ビスポークは完成を気長に待てる「心の余裕」が必要だと思う。自分でデザインした靴を職人と一緒に創るには長い年月がかかる分尚更だ。エルメスに自分でデザインしたブリーフケース(mallette:マレット)を注文した日本人男性の話は有名だが、その鞄が店の定番となるまでに要した期間はどれくらいだったのだろう…

「エプロンフロントのブーツで上部はWストラップ」のイメージデザイン画をフォスター&サンに手渡したのが4年前。納品までの道のりは実に長かった。それでも件のマレットよりは短いだろうが、買う楽しみを優先したい人には驚かれるに違いない。ともあれ、今回は3年越しのブーツ第2段、その細部を紹介してみたい。

1.穴開けを終えたストラップ部分

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穴は最もフィットする位置に一つだけ開けた。モンクストラップや時計のベルトでも同じだが、ビスポークの場合は真にフィットしている証しとして穴を一つしか開けないことが多いと聞く。自分としてはラフにパンツをブーツインすることも考え、緩い位置に穴を追加したいところだが悩みどころではある。

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2015年12月12日 (土)

Long-cherished hope(3年間の思い)#01

昔はブーツメーカーを掲げる靴屋はブーツからシューズまで、シューメーカーはシューズとテリトリーがはっきりとしていたらしい。最近はシューメーカーがアンクルブーツを作ることも多く、そうした垣根を意識することもなくなってきたが、実際は少数の顧客の為にブーツを作るメーカーが存在する。

靴を何足か誂えるとブーツにも興味が湧く。それもアンクル丈ではない。ロングブーツだ。幸い馴染みのフォスター&サンはブーツメーカーでもある。ならばと自分の欲しいブーツをデザインして注文したの3年前…長い時を経てようやくブーツが届いた。そこで今回と次回の2回に分けて新着のブーツを紹介しようと思う。

1.ビスポークブーツ

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デリバリーされたブーツ。デザインは古いマックスウェルのノルウェジアンブーツやロブパリのコテージライン、エシュンのハンティングブーツやRRLのラギットブーツなどを参考にした。素材は昔のカールフロイデンベルグ、底付けは前回の短靴を元に更に進化させたノルヴェ製法となっている。

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2015年12月 5日 (土)

Thanksgiving day(感謝祭)

サンクスギビングデーは北米大陸に渡った移民が収穫を祝ったのが始まりで、日本語では感謝祭と訳される。アメリカは11月の第4木曜日を感謝祭と定め、木曜から日曜まで4連休としているが、この連休期間をクリスマスの前哨戦と位置づけ、特別セールが開催されるようになっている。

最近ではアメリカの旺盛な購買力に注目し、感謝祭とは関係のない英国や日本のショップもセールを行うところが出てきたが、本家アメリカでは何と4連休明けの月曜日もサイバーマンデーと称してセールを延長しているくらいだ。そこで今回は最近手に入れたお買い得品を紹介したい。

1.サマーカジュアル

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購入したのはネイビーのグレインレザーにホワイトタッセルのコンビネーションが夏を思わせるスリッポン。いつものブルックスオンラインから購入した最新靴はブラックフリースの今季春夏物。ディレクターのトム・ブラウンが得意な「ひねりの効いたアメリカントラッド」が感じられる1足だ。

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2015年11月28日 (土)

The war lover(戦う翼)より

スティーブマックイーンの戦争映画というと「大脱走」が思い浮かぶ。ヒルツ大尉役のマックィーンが脱走の際バイクを運転するシーンは本人とのことでかなりの腕前らしい。一方、同じマックイーン主演の映画「戦う翼」の方はあまり知られていない。ここでマックイーンは空軍のパイロット役を演じていた。

映画の中では爆撃機の機長バズ・リクソン役ということで、シープスキンのフライトジャケットを羽織るマックイーンの姿が何度も映し出される。その姿に影響を受けて古いボマージャケットを引っ張り出してあれこれコーディネイトを考えてみた。そこで今週は「戦う翼」からヒントを得た着こなしを紹介したい。

1.映画「戦う翼」のシーンから

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史実に忠実な映画らしくマックイーンが羽織っているのは正式なフライトジャケットのようだ。トラウザーズは厚手のウール地、よく見ると細かなグレンチェックらしい。ボマージャケットというとデニムやチノパンと合わせるのが主流だが、ウールパンツと合わせるのも中々新鮮だ。

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2015年11月21日 (土)

Tweed Suit(ハンツマンの仮縫い)

前回ブログにハンツマン受注会の様子を伝えたのが9月12日。何と2ヶ月のインターバルで再びトランクショウが開催されるとの連絡が入った。「年に4回来日する。」とは聞いていたが、夏とクリスマス時期を除けば確かに2ヶ月で1度の割合になる。新規参入のハンツマンらしい熱意の表れなのだろう。

生憎今回は出張中ゆえ仮縫いはパス。来日するカッターのロバートには仮縫い前のスーツ写真を送って貰うよう依頼した。すると仕掛り中のスーツの写真と共にハンツマンのウェブサイト用写真まで届いたではないか。そこで今回はハンツマンに注文したスーツの最新情報を紹介してみたい。

1.ハンツマンのカッター

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裁断机の生地はハンツマンのハウスチェック。かなり人目を引くチェックだがハンツマンではスーツでもOKらしい。カッターのパンツ両脇ポケットに注目。意外にもサビルロウのテイラーはスランテッドポケットが多い。英国経由のアメリカントラッドがバーティカルポケットを守るのとは違うようだ。

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2015年11月14日 (土)

Trousers for F/W(秋冬のパンツ)

ついこの前までジャケパンスタイルにノーネクタイ、足元はショートソックスとローファーが定番だったのに、いつの間にか手袋が欲しいと思う程朝晩の冷え込みが進んでいる。それでも小春日和が時々あるので、いまのところは毎朝予想最高気温を頼りにどんなトラウザーズを履こうか決めている。

そんな時、インスタグラムのフォロワーの方と今時の季節のパンツが話題になった。改めて手持ちのパンツを見直すと春夏物より色も素材も様々、ジャケパンスタイルが中心のせいかジャケットの数よりもパンツの方がぐっと多い。そこで今回は忘備録も含め、秋冬のパンツを紹介してみたい。

1.パンツが先か靴が先か…

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立冬を過ぎたが本格的な寒さはまだまだ。その日の天気で何を着るか決めることも多い。よくやるのがトラウザーズ(以下パンツ)から決めて後は靴→ジャケット→シャツ&タイを選ぶ方法。中でも靴は写真のように誂えのパンツに誂えの靴を敢えて選ぶこともある。パンツはデイヴィス&サン、靴はフォスター。

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2015年11月 7日 (土)

Shoes from USA(アメリカ土産の靴)

今年も知人がボストンからやってきた。アメリカで生活している彼は年1回家族に会いに来る「一時帰国」を欠かさない。そして、有難いことに、毎回手土産を持ってきてくれる。今回の手土産はオールデン。東京‐ボストン路線の運航で楽にキャリー出来るようになったと喜んでいた。

目下日本ではオールデンのコードバン靴が極度の品薄。アメリカ直輸入だと送料135㌦+関税と日本よりも割高になる。やむなくアメリカ国内送料無料のショップからオールデンを取り寄せ、それをキャリーしてきたようだ。そこで今回は新着のオールデン靴を紹介しようと思う。

1.オープンザボックス

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キャリーしてきてくれた靴はもちろんコードバン。アメリカ国内価格が702㌦(85,318円)。送料はアメリカ国内分が無料で、日本への持ち込みは免税範囲ということで課税はなし。国内価格122,040円と比べると30%オフで買えたことになる。相変わらずの内外価格差を実感した。

もう少し詳しく紹介したい…

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2015年10月31日 (土)

Put on romance(ロマンを履く)

ロシアンレインディア(ロシアンカーフ)は最も希少な革として知られている。今から200年以上前の1786年、ロシアンカーフと麻を積載した「キャサリナ・ボン・フレンズバーグ 号」が嵐の為、英国近海のプリマス湾で沈没。その後1973年になって沈没船を引き上げたところ積荷の中からロシアンカーフが発見されたことに端を発する。

塩分を取り除き、再び油分を加えて復刻させた革は独特のダイア柄と共に200年以上の時を超えて蘇った「伝説の革」としてデビュー。様々な皮革メーカーが製品化していった。近年、その希少性に拍車がかかり今では入手の難しい革になっているようだ。そこで今回はロシアンカーフの靴を中心にそのケアを紹介しようと思う。

1.革の表面

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菱形のパターンが一目で分かる革の特徴。当時の伝統的な技法である植物なめしの後に木製の型押しブロックを用いてダイヤ柄を型押ししたとされている。特に植物性のオイル(白樺オイル)を仕上げに用いているらしく、それが錆と似た独特のにおいの元となっていると書かれていた。

もう少し詳しく紹介したい。

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2015年10月24日 (土)

トランクショウ三昧

靴や服、シャツを誂え始めた頃は海外に出向くのが当然、極東の日本でオーダー会を開くメゾンは非常に限られていた。注文から仮縫い、受取まで3回も足を運ぶ旅費を加算した靴は実に高価な靴だったことになる。それでもクレバリーのように日本のショップの招きで来日するメゾンは有難い存在だった。

ミレニアムを超えた2000年頃から徐々に有名店のビスポーク受注会が東京で開かれるようになり、ロンドンの誂え靴店は全て東京で受注会を開いているのだから時代は変わった、とつくづく思う。そこで今回はこの夏から秋にかけてお邪魔した誂え靴屋のトランクショウの様子を紹介しようと思う。

1.175年記念グッズ

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創業から175周年を迎えたのはロンドンの老舗、世界最古の注文靴屋ヘンリーマックスウェルを傘下に持つフォスター&サンだ。ヘンリーマックスウェルが1750年、フォスターが1840年の創業だからその由緒は誂え靴屋随一。記念のポストカードや革小物を多数用意してのトランクショウだった。

続きをもう少し見てみたい…

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2015年10月17日 (土)

Cordovan Tassel(タッセル靴を誂える)

誂え靴の価格高騰は著しい。1998年に£800だった価格も今や£2950、この17年間で£2150の上昇だ。年平均£126の値上げはデフレの日本では考えられず、「価格は注文時の値段が適用…まとめて何足か注文を…」という囁きに負けて複数注文することも多かった。

昨年春もカジュアル靴を2足(本当は3足と思ったが止めた)注文したが、この秋一遍に2足納品された。昔は2足同時に送られてきたこともあり、予想はしていたがそのとおりになった訳だ。そこで今回は2足同時に納品されたもう一方の靴、誂えのタッセル靴を紹介しようと思う。

1.リボンタッセル

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仮縫い時にボウ(リボン結び)の後付けを頼んだが、納品時に付いていなかったので一旦持ち帰り、満を持して今回の納品と相成った。このあたりのいきさつは前回の特集でもお伝えしたと思う。ブレイズ(組み紐)の付いたタッセルスリッポンは一目で既成のオールデンとは一線を画す出来だ。

もう少し詳しく見てみたい…

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2015年10月10日 (土)

ウィーザー公の靴を誂える

ロンドンの名店、ジョージクレバリーとの付き合いは1998年に遡る。海外の駐在から帰国後すぐにロンドンを訪問、クレバリーが再興してからちょうど5年が経っていた。当時はまだ店の規模も小さく訪れる客はまばら、狭い店の階段をジョン・カネーラとジョージ・グラスゴーが行き来していたことを思い出す。

その後カネーラは引退、グラフゴーもジュニアにトランクショウを任せるようになった。いつの間にか17年の月日が流れ、店は新しいスタッフと共に大繁盛。自身の靴も27足を超えて、新たに28足目が納品されたところだ。そこで今回は届いたばかりの靴を紹介しようと思う。

1.28足目の靴

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届いたばかりの靴。アッパーはヒュームドオークと呼ばれるカーフ素材。履き口(トップライン)はもう一段赤みの強い革で補強がなされており、アクセントになっている。見て分かるようにデザインはカジュアル、加えて今回のタイトルが「ウィンザー公の靴を誂える」となればデザインは容易に想像がつくだろう。

続きをもう少し見ていただきたい…

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2015年10月 3日 (土)

靴のリバイバル(後篇)

雨靴として長年履いてきたジョンロブのロペス。それを再び「晴れの靴」として甦らせようと思いついたのが靴のリバイバルプラン(前篇) だった。まずは靴を洗い、乾かしながら水分と油分を加えることからスタート。「雨で濡れる→乾燥する」を繰り返しカサカサになったアッパーに潤いが戻ってきた。

次の段階はリソール。本格修理ができる靴屋が近所にできたので、革底をゴム底に替えるよう依頼。待つこと一月、ようやく「出来上がりました」との連絡を受けたところだ。そこで今回は靴のリバイバル(後篇)を紹介しようと思う。

1.ソールの交換

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雨の中を何度も歩いた結果、片減りしたヒールやウェルトが丸まったソールはラバーに交換。シャープなエッジのリッジウェイタイプを選んだので仕上がりは革底のように見えなくもない。張り出しが少なくピッチの細かな出し縫いのロペスはリソールも大変だったと思うが、仕上がりはとても綺麗だ。

続きをもう少し紹介したい

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2015年9月26日 (土)

額装を楽しむ

海外旅行でホテルに泊まると大抵どの部屋にも素敵な額が飾ってある。靴や服を注文する旅を繰り返すうちに、いつしかインテリアとしての額装に興味が湧いてきた。といっても高級ホテルにある立派なものではなく、英国中を車で回った時に泊まったB&Bの家庭にある額のようなイメージだ。

B&Bは英国の一般家庭を知る絶好の機会、スポーツや人物、植物や景色など、家主の気に入ったモチーフを額に入れて飾っているのを見るうちに「よし…自分も一つ」と思い、各地で手頃な絵画を買っては少しずつ額装を楽しみ始めた。そこで今回は、その一部を紹介しようと思う。

1.服飾関係の額装

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服飾関係の絵画やイラストを見つけるには古雑誌や古新聞を扱う店を訪ねるのが一番。日本では中々見つからないが、服装の本場欧州ならば話は早い。古いものを扱うマーケットがロンドンにもパリにもローマにもあるからだ。写真は旅行に行く度に現地で買い集めた切抜きやイラストを額装したもの。

もう少し詳しく紹介したい…

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2015年9月19日 (土)

シルバーウィークの買い物

今年のシルバーウィークは5連休ということで交通機関や宿の予約は好調のようだ。特に国内旅行が人気で、近場を選ぶ傾向があるらしい。となると日帰りでどこかに出かける場合、車は避けて鉄道を利用するのが賢いということになる。実際JR各社もかなりの混雑を予想しているようだ。

連休前の週末、雨の朝だったが一足早く休暇に入り、ショッピングに出かけた。晴れ間と雨の繰り返しという天気に加え連休を控えたせいか人出は少なく、滅多にないほどショッピングセンターは空いていた。そこで今回は連休前の買い物の様子とシルバーウィークのお薦めを紹介したい。

1.ショッピングモールにて…

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出かけたのは品揃え豊富な御殿場のアウトレット。高速バスを利用しての日帰り旅行だ。開店と同時に到着するタイミングの良い運航スケジュールに感心するばかり。写真は休憩中の写真をフォトグリッドでポスター風に作ったもの。ブルックスのタッセルとソックスで出かけたお蔭で良い買い物ができた。

もう少し続きを紹介したい…

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2015年9月12日 (土)

Huntsman trunkshow(ハンツマン受注会)

1990年代からいくつかのテイラーで服や靴を誂えてきたが、当時はこれほどまで日本を含むアジア地域で多彩な顔ぶれになるとは思ってもみなかった。比較的早くビスポークの世界にスポットが向いていた日本の顧客達はサビルロウやナポリまで足を延ばし、お気に入りの逸品を誂えていたようだ。

ところが今や日本にいながらにして世界の名店が注文をとりに来る。今回サビルロウでも飛び切りの上代といわれるハンツマンが満を持して日本でのトランクショウを開始した。たまたまシニアカッターとは旧知の間柄ということで、今回はハンツマンでの受注会の様子をお伝えしようと思う。

1.トランクショウの会場

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場所は東京駅至近ながら隠れ家的な趣のあるフォーシーズンズホテル・丸の内。かなり広い部屋はゆったりと客を迎える工夫が随所に凝らされている。バンチだけが並ぶ一昔前のトランクショウとは違い、トルソーにサンプルが着せられている雰囲気は、まるでアトリエがそのまま移動してきたようだ。

もう少し詳しく紹介したい

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2015年9月 5日 (土)

靴のリバイバル(前篇)

雨の日の靴をどうするか? お洒落好きに聞くと、中には「天候に関係なく、履きたい靴を履く」という人もいるが、雨用の靴を決めているという答えが多い。その選択基準も「雨に強い革素材」であったり、「濡れた床やエスカレーターでも滑らないソール」であったりと、見栄えだけではない確かな理由が存在する。

ところが自身の雨靴は? と言えば普通の革靴、しかもローファーだ。甲を覆う紐靴より濡れ易く、靴にとっては災難だっただろう。すっかりくたびれた姿を見るうちに申し訳なくなり、雨靴から晴れの1足へとリバイバルプランを思いついた。そこで今回はその第1弾、本格紳士靴の洗濯を紹介しようと思う。

1.雨用の1足

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雨に遭い、乾燥後は時折クリームをあげたものの、酷使し続けてきたローファー。元々タフな作りには定評のあるクロケット製のジョンロブ・ロペスだが、エプロン部分の汚れや革の乾燥しきった感じはかなり深刻だ。ソールの痛みも激しいので一度靴を洗い、その後ソールの張替を行うことにした。

まずはウェルト靴の洗濯から続きを見てみたい。

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2015年8月29日 (土)

ワイシャツを着る

ワイシャツの語源はwhite Shirt(ホワイトシャツ)が訛ったものらしく、「ピンクのワイシャツ」という言葉はありえないとのこと。それほど日本では白シャツ即ちワイシャツが着こなしの基本になっている。英国では派手なストライプ、イタリアならアズーロのイメージだが、日本はと聞かれれば、やはりワイシャツなのだ。

出張帰りに寄った店でお買い得品となっていた白シャツ…他には柄物もあって迷ったが、昔から「白シャツはいくらあっても困ることはない」という名言?があるくらいだ。せっかくだからと2枚買い求めた。そこで今回は新たに増えたワイシャツを中心に、その着こなしについて考えてみたいと思う。

1.購入したワイシャツ

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買ったのはブルックスのオウンメイク。通常のポロカラーシャツよりパッカリングの出やすい生地感やスプリットタイプのヨーク、ロッカーループなど本格的な作りと何よりアメリカ製というところがミソ。年齢が進むと白シャツが映えるようになると聞いたが、なるほどと思うのは歳を取った証拠か.。

さて、増えたワイシャツの着こなしをどうしたものか…

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2015年8月22日 (土)

靴を洗う

靴をワックス(ポリッシュ)で磨くとよく光る。いわゆるハイシャインだ。ところがこのハイシャイン、革が呼吸できなくなるのでクラックが入りやすいらしい。いずれクラックは入るものと達観する人もいるが、実際リムーバーがあるくらいだから長期間のワックスは革への影響があるのだろう。

確かに、雨染みやつま先の傷を補色でごまかしてきたウェストンのマッケイローファーは何だか厚化粧で息苦しそうだ。水性のリムーバーで染みや汚れを落としてみたが上手くいかない。ならばと最終手段…靴を洗うことにした。そこで今回は靴を洗った時の様子を紹介してみようと思う。

1.リムーバーを使ってみる

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まずはリムーバーで汚れを落としてみた。使ったのはモウブレイの水性リムーバー、一見するとワックスも落ち、綺麗になったように見える。ところが靴の両サイドに残る雨染みは相当頑固で、靴を水に漬けてしみ抜きをしなければダメな状態だ。幸い靴はマッケイ、乾きも早かろうと靴を洗うことにした。

さて結果はどうなっただろうか…

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2015年8月15日 (土)

色違いを買う

前回のエントリーでは、靴に付けるキルトがイメージチェンジに有効な優れものだということを書いたと思う。それまで小物と言えばチーフやカフリンクス、ネクタイやグローブなど身に付けるものばかりで、靴用のアクセサリーなど考えたこともなかったが、ある時自宅にあるレディスのゴルフに付いたキルトを見てはたと気づいた。

まずはということで靴と同じ農茶のキルトを手に入れたが、購入先のデパートでは「農茶と黒しか在庫がない」と言われた。そこで青山のウェストンに電話したところ…何と「他の色もある。」との返事が。急遽青山に向かったのは言うまでもない。ということで今回は前回の「小物を買う」の続編「色違いを買う」を紹介しようと思う。

1.ペアのゴルフ

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キルトを買うきっかけになった1枚の写真。レディスのゴルフ(左)に付いているキルトは元々靴を買う時についていたもの。男性用のゴルフ(右)は当然ながら別売。94年パリの本店で写真の靴をペアで買った時も、店員からは「キルトを付けますか}と聞かれたことを思い出させてくれたのがこの写真だった。

2.色違いのキルト

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今回購入したのは明るい茶色。他にはより明るい茶のグレインカーフとコーヒースェードがあった。店員によれば素材感を合わせるか(表革なら表革、揉み革ならば揉み革)、あるいは色を合わせる(茶なら茶、黒なら黒)のが良いとのこと。スェードと揉み革は用途が限られるので表革のマロンを選んだ。

靴の印象がどう変わったか続きを見て欲しい。

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2015年8月 8日 (土)

小物を買う

このところ猛暑日が連続するなど異常な気候が毎日報道されている。その影響だろうか、デパートも外国人旅行客の姿は見かけるものの、街行く人々は少なく、どの店も閑散とした雰囲気がある。例年ならばこの時期は秋冬物の繰り越し品セールがあるはずだがこう暑くては行く気にもなれない。

それでもデパートのセール会場は盛況だったようで、暑さの中出向いた友人は掘り出し物に巡り会えたと喜んでいた。一方の自分はセールに縁なしの状態が続いていたが、先日久々に「良いなぁこれ…」と思えるものを見つけた。そこで今回は買ったばかりの逸品を紹介しようと思う。

1.ボックス入りの小物

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どちらも箱に入った小物。下は一時期日本の市場から姿を消していたが、元々はネクタイで有名になったイタリアの名門、アルテアの小物のようだ。一方上の箱は見慣れた色目で、ロゴを見れば一目瞭然、言わずと知れたフレンチトラッドの名靴ブランド、J.M.ウェストンの小箱だ。

さて何が入っているのだろうか?…

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2015年8月 1日 (土)

靴を磨く

インスタグラムを始めて3ヶ月が過ぎた。日本の靴好きの方々と親しくなれるだけでなく、世界の様々な国の人達と靴や服にまつわる話題を共有できるのはとても良いものだ。1枚の写真から伝えられるメッセージはブログより小さいが、その分写真が言いたいことを雄弁に物語ってくれる。

キィウィで磨いた靴をアップした時の事。欧州の靴マニアから「サフィールの方が良い」との声をいただいた。ヨーロッパの長い靴文化がフランス製のシューケア用品を推挙させたのだろうか、直ぐにサフィールでポリッシュした結果を再度アップしたばかりだ。そこで今回はその時の様子を伝えたい。

1.サフィールワックスのバリエーション

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ネットで購入したサフィールのビーワックス。茶系の靴はベージュからダークブラウンまで幅広い。ワックスも靴の色に合わせて無色~濃茶まで5段階用意してみた。左からニュートラル・フォーン・ライトブラウン・ミディアムブラウン・ダークブラウン、それぞれのワックスに相応しい靴を置いてみた。

続きをもう少し詳しく紹介したい。

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2015年7月25日 (土)

Water cleaning(ウールジャケットを洗う)

リネンジャケットの水洗いを前々回のブログで紹介したが、その時、「これならばウールのジャケットも自宅で水洗いできるのでは…」という手応えを感じた。元々高級なウール素材はウォータークリーニングに出す人も多い。それならば自宅で水洗いもできるのではという思いがずっと心の中にあった。

もちろんウォータークリーニングはプロの仕事、その仕上がりに適うはずもないが、預けると1か月かかるのが通常。暑い季節など頻繁に洗いたい時は利用するのが難しい。そこで今回はウォータークリーニングで水洗いを経験したウールジャケットを素材に、自宅での水洗いに挑戦することにした。

1.完成後のウールジャケット

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自宅での水洗いを終え、プレスしたばかりのウールジャケット。夏に活躍するウィンドウペーンのネイビージャケットはベルベスト製。ハリとコシのある生地は強撚糸らしく、アイロンをかけるとパリッとした仕上がりになる。生地も洗濯前と洗濯後では全くの別物に仕上がっている。

もう少し詳しく自宅での水洗いの様子を紹介したい

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2015年7月18日 (土)

寄り道(既成靴の購入)

当ブログのゲストから教わったオークションのギリーシューズを検索した時のこと…前に買った靴がセール販売されているのに気付いた。同じ日本で買ったのに1年前より値段がぐんと上がっている。はて、一体どんな店が販売しているのだろうと店のサイトにアクセスしてみた。

見つけた靴以外にも、昔海外から取り寄せた靴まであって品揃えは上々。中でも一際目を引く靴がある。一旦サイトから離れたが一期一会になりそうな気がして再びアクセス、気が付いたら購入ボタンを押していた。そこで、今回は予期せぬ寄り道をして買った靴を紹介してみたい。

1.購入した靴

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青い箱に青いシューバッグ。見慣れた感じだ。靴のつま先から分かるように型はローファー。パーフォレーションの入るサドルはアメリカンモカシンのようにもみえる。ただ、それにしてはステッチの入り方は英国風、革もどっしりとして艶のあるコードバンを使っているようだ。

さていったいどんな靴なのだろうか?

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2015年7月11日 (土)

Pullover shirts(半袖のシャツ)

プルオーバーのボタンダウン。アイビー好きならば一度は袖を通したことがあるのではないだろうか。特に半袖のバティックプリントやアロハシャツ風のプルオーバーは夏になるとよく着たものだった。当時は国産、それもVANのものが憧れだったが、よく似たものでも満足して着ていた。

嬉しいことに最近のプレッピースタイル復活にともない、本家アメリカの老舗ブルックスブラザーズもプルオーバーを再販している。長袖から始まり半袖に拡大、今年は何とクレイジーパターンまで出すほどだ。そこで今回は急遽手に入れた半袖のプルオーバーを中心に着こなしを楽しもうと思う。

1.ブルックスのUS製半袖プルオーバー

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メイドインUSA、本国サイトではポップオーバーと呼んでいるようだ。胸の刺繍は大き目だが最新のシャツでは小さくなっている。楽に脱ぎ着できるようゆったりサイズが基本だが、最近の傾向か、スリムフィットに仕上がっている。敢えてタイドアップ用にマドラスタイを並べてみた。

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2015年7月 4日 (土)

Washing Jacket(ジャケットを洗う)

随分前から大切なスーツやジャケットはドライクリーニングに出さず、ウォータークリーニングに出すようにしていた。最寄りのデパートに窓口があるので皺になっても構わず袋に入れて預けてしまう。戻ってくる時は新品の時の生地感が蘇り、しかも丁寧にプレスされて戻ってくるのが嬉しかった。

ところが最近、麻のジャケットに汗染みを作ってしまい、ドライでは取れないのでウォータークリーニングに聞いたら「混んでいる」とのこと。仕方なくネットで調べたら麻のジャケットを自宅で洗う方法が載っているではないか。そこで今回は自宅で洗濯したリネンジャケットについて報告したい。

1.洗濯後のリネンジャケット…

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写真は自宅で洗濯し、アイロンがけをした後のリネンジャケット。自宅で洗った後とは思えない仕上がりだ。元々リネン自体は水に強い。問題は色落ちや毛羽立ち、型崩れし易いことだ。特に色落ちと毛羽立ちは摩擦が原因。洗濯機で洗わず、脱水器も使わないことがポイントになる。

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2015年6月27日 (土)

Wool zip parka(秋冬物を買う:そのⅡ)

6/6に「秋冬物を買う」の特集をアップしたところだが、夏に秋冬物を買うのも今では珍しくもない。有名デパートでも春夏物のセール会場に秋冬物コーナーを設けるくらいだ。オンラインショップのような無店舗販売なら尚更だろう。今や春夏秋冬の別なく商品が展開できる便利な世の中になった。

巷はクールビズが主流、年々ジャケットやシャツ、ネクタイの需要は減ってきている。この夏買ったものと言えばせいぜい半袖のプルオーバーくらい。むしろこの秋冬用にニット類を補充したいと思っていたところだ。そこで今回は夏に秋冬物を買う:第2弾として到着したばかりのニットを紹介したい。

1.ウールジップパーカ

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昔からチャンピオンあたりのジップアップスェットパーカが好きだった。その関係だろうか、セーター類でもジップパーカのスタイルを見るとつい食指が動いてしまう。今回買い求めたのはブルーのアーガイル。これから真夏を迎えるというのに、心は早くも秋の休日を思い浮かべている。

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2015年6月20日 (土)

仕立て屋&靴職人

テイラーを目指すならサビルロウで修行することは大きなチャンスだという。何しろ世界に名だたるテイラー街、トップオブテイラーリングの聖地と言われるくらいだ。念願のワークルームで仕事をこなし、そこで評価や成果を収めれば自身のキャリアに輝かしい経歴が加わることになる。

一方、靴職人になる場合も同じロンドンはメイフェアの靴屋を目指すという。先日、サビルロウで修行し、テイラーとなった後に靴職人としてのキャリアを重ね、ロンドンで自らのアトリエを開いた人物と会った。その人の名はAmrik Chaggar(アムリックシャガー)。そこで今回は本人のワークを紹介したい。

1.Bespoke shoes by Amrik Chaggar(アムリック・シャガー氏の靴)

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アムリック・シャガー(以下ミッキーと記す)氏のビスポーク作品。ビンテージの革素材を使った美しい1足は初めてなのになぜか馴染み深い。それもそのはず、彼はフォスターで修行を重ね、名ラストメイカーテリームーア氏の下でラスト製作や靴作りの多くを学びとったからだ。

もう少しミッキーやその靴についてふれてみたい。

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2015年6月13日 (土)

梅雨を前に(靴の手入れ:その2)

カード会社の特典ポイントが期限切れ間近になると使い道に困ることがある。そのままスルーしてしまえばよいのに、せっかくだからと追い金を払って買い物をするのが人の心理というものだ。カード会社の策略に嵌ったようで情けないが、せめて使い道のあるものを買うことにした。

今回も靴のケア用品を買うことにしたが、「~円以上送料無料」という売り手側の策略にまたしても引っかかってしまい、欲しいもの以外もあれこれ注文。ようやく届いたのが下の写真。そこで今回は購入したケア用品を実際に使いながら、靴のメンテナンスの様子を報告しようと思う。

1.購入したケアグッズ

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届いたばかりのケア用品。実際はバブルラップに包まれているので全て外して撮影している。本当に欲しかったのはコバインキの茶(右上)だけなのだが…。何しろコバが薄茶の靴はこれからがシーズン。アッパーだけでなくウェルトもきちんとケアすると、見栄えがぐっと良くなるのだ。

もう少し詳しく見てみたい…

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2015年6月 6日 (土)

Buying winter gear(秋冬物を買う)

今年も夏を間近に控え、お気に入りのオンラインショップでは恒例の秋冬物セールが始まったようだ。日本のウェブショップと違って年明けのセールから秋冬物がずっと売られているのも助かるが、週末のみの70%オフや、時には75%オフになる時をとらえると何ともお得な買い物になる。

中でもブルックスのは見応えがある。品数は豊富、全て網羅されているので、見るだけでも時間がかかる。この秋冬に向けてカジュアルなセーター類を探していたので的を絞って検索、注文を済ませると10日前後で到着した。そこで今回は初夏に秋冬物を買って、その装いを考えようと思う。

1.到着した商品

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届いたばかりの箱を開けたところ。セーター類は袋から出して撮影したが小物はそのままだ。クリスマス前まで定価で売られていたものがこうして安価で手に入るとなれば、自ずと定価で買うものセールで買うものと使い分けるようになる。今回はセーター2枚にベスト、ソックスとチーフの小物を購入した。

もう少し詳しく紹介してみたい…

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2015年5月30日 (土)

Linen jacket again(リネンの新着上着)

5月だというのに真夏を感じさせる天気が続いている。それでも梅雨入り前ということもあってまだ湿度は低め、日陰に入れば涼しいのは嬉しい。この季節に合うのは何と言ってもリネンジャケット。麻素材に合うパンツやシャツを選んでは、涼しい着こなしをあれこれ試しているところだ。

手持ちのリネンジャケットはベージュとセージ。どちらかというと淡い色目だったが、ここで新たに濃茶のリネンジャケットを仲間に加えた。ざっくりとした織りの生地は涼しげだが、濃い色目と総裏が気になる。そこで今回は届いたばかりの上着を中心に着こなしを考えてみたい。

1.タイドアップスタイル

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一見、黒の麻素材かと思ってしまうが、よく見ると確かに焦げ茶だ。ただ、ジャケット自体が額縁のようにVゾーンを囲むので、フレームの内側は思いきって冒険するのも良い。チェックオンチェックに多色使いのネクタイはかなり派手だが、ダークな上着のお蔭で上手くまとまってくれる。

下半身を含めもう少し詳しく見てみたい…

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2015年5月23日 (土)

SNSの効用

当ブログの左下にあるLinkpages(リンクページ)に暫く前からInstagram(インスタグラム)のリンクを貼っていたのに気がついたゲストの方もおられるかもしれない。2010年にアプリがリリースされたインスタグラムは2012年にFacebookに買収され昨年はユーザーがツィッターを超えたと話題に上がっていた。

インスタグラムは写真を通じて中の良い人と繋がることのできるSNSと言われる。例えば服飾の好きな人同士が写真を通じて交流し、コメントを加えながら繋がっていく感じだろうか。そこで今回は4月の終わりからNOT_FASION_BUT_STYLEのユーザー名で始めたインスタグラムの中身を少し紹介しようと思う。

1 スクェアな写真

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インスタグラムの大きな特徴は「スクェア」な写真しかアップできないところにある。細長い靴をそのまま撮影し長方形の画面でアップすることができない訳で、真四角の画面を上手く生かした撮影が難しくもあるが面白いとも言える。写真は茶靴の集合写真だが敢えてばらばらに置くのが面白い。

もう少し詳しく紹介したい…

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2015年5月16日 (土)

Linen & denim(麻のジャケットとデニム)

4月に夏日を記録するなど、今年の日本はいつにも増して暑い感じだ。幸いGWこそ信州で爽やかな五月晴れを味わったものの、その後の蒸し暑さや台風の到来など驚かことばかり。おかげで早くもウールジャケットはお役御免、代わりにリネンジャケットが連日活躍している。

街行く人はクールビズへと衣替えを終え、ノージャケットにノーネクタイの軽装ビジネスマンが目立つ。ジャケットを着られるのも後ひと月くらいだろう。せめて休日も上着を羽織って外出したい。そこで今回は届いたばかりのリネンジャケットを中心に週末の装いを考えてみようと思う。

1.デニム&リネン

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このところ週末はデニムを履くことが多い。直しを終えて届いたばかりのリネンジャケットを早速コーディネイト。ノーネクタイが当たり前の平日、ならば週末こそ好きなネクタイとシャツを組み合わせるのもよさそうだ。仕上げにストローハットを被ればリゾート気分を味わえる。

もう少し詳しく紹介したい…

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2015年5月 9日 (土)

靴磨き日和

紳士は足元に気を遣うもの。愛用のシューケア用品を各々お持ちだろう。昔は家事手伝いとして「靴墨」を使って父の靴を綺麗に磨いたものだが、今や靴墨はポリッシュやクリームと呼ばれ、専用グッズや有名靴ブランドのケア用品が靴屋の一角を占めるようになっている。

お気に入りの靴クリームがなくなり、ウェブで検索したら種類は豊富、でも画面では色の違いが良く分からない。…それでも「~円以上で送料無料」に釣られてあれこれと買い込んでしまった。そこで今回は新しく届いたばかりの靴クリームやその使い心地を紹介しようと思う。

1.靴とクリームのマッチング

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左からコードバン、カーフ濃茶、アリゲーター、カーフ淡茶の4足とそそれに合うクリームを並べてみた。新たに購入したのが左側のサフィル・ノワール(茶)とデリケートクリーム。その右隣ウェストンレプタイルと合わせ全て仏アベル社製。右端のみ英メルトニアン。最後の1瓶だ。

さて、靴磨きの結果は如何に…

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2015年5月 2日 (土)

From the workshop(工房からの連絡)

ロンドン最古のブーツメイカーとして1750年に創業したヘンリーマックスウェル。今はフォスター&サンの傘下にあるが、マックスウェルの長年にわたるブーツ作りの歴史もまたフォスターに受け継がれており、顧客の求めに応じて優れたブーツを作り続けている。

元々ブーツメイカーもシューメイカーも短靴作りは得意だが、丈の短いアンクルブーツを超えた長靴となると、ブーツメイカーとしての経験がものを言う。マックスウェルの技術を継承したフォスターに頼んだロングブーツが4年の時を経て完成。ここで第1報が届いたので紹介したい。

1.ワークショップから送られてきた写真

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ワークショップから届いた写真。ストラップ部分が乗り、一段と高くなった姿は正にロングブーツ。試行錯誤を繰り返し、完成度を高めていったフォスターの松田さんらしい力作の誕生だ。松田さんのディレクションによるフォスターの誂え靴ならば顧客は必ず満足するはずと進言できる。

2.ブーツのスペック

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ハーフミッドでスクェアウェスト、2本のステッチがコバを走るノルウェジアン製法がこの靴の肝。レイクと呼ばれるエプロン部分やつま先のスキンステッチなど職人技が光る。揉み革に鳩目のアイレット、Wストラップの履き口とともにクラシックなハンティングブーツらしいディテールが満載だ。

続きは靴の到着までお待ちいただきたい。

2015年4月25日 (土)

Spring coordinate(春の着こなし)

昔アイビー全盛だった頃、夏の装いと言えばシアサッカーやコードレーンと並んでシャンブレージャケットが印象に残る。VANやJプレス、ブルックスもライセンスとはいえサックスブルーの爽やかなジャケットを展開していた。当時は夏らしい白いボタンの付いたデザインに憧れたものだ。

最近は滅多に見ることもなくなっていたが、ここで久しぶりにサックスブルーのジャケットを手に入れた。素材こそシャンブレーではないが、身頃にも袖にも光沢のある白蝶貝ボタンが付いている。そこで今回は爽やかな季節に相応しいジャケットを中心に春の装いを考えてみようと思う。

1.コーディネイト

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サックスブルーのジャケットに合わせるパンツはチャコールグレー、プレーンフロントで細身のパイプドステムというのがアイビー時代の基本だ。今の時代に合わせてボタンダウンをカッタウェイに、レジメンタルタイも洒落た色合いにチェンジしたが、昔の基本は今でも立派に通用する。

もう少し詳しく紹介してみたい…

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2015年4月18日 (土)

Cordovan Tassel

靴を誂えて20年。最初の頃はデザイン重視、やがてエキゾチックレザーなど素材に凝り、最近はオーソドックスな靴を注文することが多くなった。もちろん全く既成と同じではつまらないが、馴染みの靴屋はその辺をよく分かってるので、以前のように細かな指示を出すこともない。

その間に着こなしもスーツからジャケットスタイルに変わり、今はジャケットに合うスリッポンばかり注文している。靴自体の好みもあるが、着る服に合わせて靴の好みも変わる。そこで今回は28足目となるクレバリーの最新靴を中心に誂え靴にふれてみたい。

1.Go home(納品)

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完成したてのタッセルスリッポン。長らくオーダーしていたスクェアトゥから試行錯誤の末に辿り着いたスマートラウンドは実に美しい。一見クレバリーとは思えないほどで、マスターのティーム・レッパネンを中心とした新生クレバリーの実力が発揮された1足と言える。

もう少し詳しく紹介してみたい…

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2015年4月11日 (土)

Linen jacket(麻のジャケット再び)

昔、気に入っていたネイビーのリネンジャケットを香港のホテルで紛失したことがある。それ以前はオフホワイトのリネンスーツをリゾート地で着たり、綿麻混紡のビジネススーツを着たりしていたのに、その一件以来クローゼットの中からあっという間にリネン素材が消えていった。

元々リネン素材のシワが気になる性格だったのだろう、紛失をきっかけに麻製品を避けるようになったに違いない。しかし時は流れ今や興味はスーツからジャケットに移った。初夏を彩るリネンジャケットを求めるのもむべなるかな。そこで今回は久々のリネンジャケットを紹介したい。

1.カーキ色のリネンジャケット

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久しぶりのリネンジャケットはカーキの3パッチポケット。夏向きの素材らしくカジュアルなデザインと軽い着心地が光る。リネンは植物性天然繊維の代表。他のアイテムも同じ植物製天然素材で揃えたい。シャツやネクタイ、パンツはコットンで、チーフは同じリネンで揃えてみた。

もう少し詳しく紹介してみると…

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2015年4月 4日 (土)

2015 SpringTrunk Show

春も間近の3月下旬、半年ぶりのクレバリー受注会が行われた。実は前回の仮縫い時はタイトフィットだったので、再び仮縫いの予定でいたら何と完成しているではないか。聞けば友人も仮縫いなしのストレートで一遍に2足も仕上がってきたとのこと。しかも素材がコードバンにアリゲーターというから驚きだ。

靴の仕上がりが早いのは嬉しいが、コードバンやアリゲーターをチョイスした時は仮縫いが欲しい。幸いフィッティングは問題なく、後は皆で会場を見学した。パターンオーダーのアンソニークレバリーが充実する一方、見慣れたサンプルも多かったが、今回はそんなクレバリーのトランクショウ2015の様子を紹介したい。

1.ビスポークサンプル

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ずらりと並んだビスポークサンプル。左端は懐かしいサドルオックスフォード。サドル部分が同系色ながらロシアンレインディアというのがポイント。気に入って作ろうかと思っているうちに気を逸して年月だけが過ぎてしまったが、記念すべき30足目のオーダーを入れようか目下候補中だ。

もう少し詳しく紹介してみたい…

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2015年3月31日 (火)

10th Anniversary

2007年3月18日にスタートした当ブログ。それ以前の会員制掲示板時代を含めると、この3月で10年を迎えた。月日の経つのは早く、始めたのがつい昨日の事のようだ。この間、多数のゲストをお迎えし、寄せられたコメントからは沢山の事を教わった。新たな視点や共通の経験など、ゲストの皆様の支えとともに続けられたことに心から感謝したい。

最近服の好みが変わった。スーツよりジャケパン、フォーマルよりカジュアルと楽な方にシフトしている。誂えも一段落し、ブログの話題も変わっていくだろう。それでも「Not fashion, Style!」は不変。300万強ものアクセスを頂いたが、夢の1000万にはあと20年以上。流石に厳しいが、ブログから得た人との出会いを宝物に、無理なく更新していけたらと思う。

The latest pair for celebrating the 10th Anniversary

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完成したナチュラルコードバンのタッセルスリッポン。革は勿論ホーウィン社の一級品。ラベロやウィスキー、マホガニーやシガーといった既成靴にはない独特の色目はビスポークならでは。加えてシェイプや履き口周りの編み込み紐、コバの張り出しや目付けなど随所に職人の手練れを感じさせる。これぞ誂え靴の真骨頂と言えよう。

近いうちに紹介したい。

2015年3月28日 (土)

Vintage Coat(70~80年代のコート)

ビンテージクロージングというと響きは良いが古着には違いない。ただし古着であっても、優れた縫製やデザイン、希少性など他とは差別化できるものは年を経て”ビンテージ”の冠が付く。つまり今着ている服や靴が将来ビンテージになるかどうかは、後世にかかっているという訳だ。

自宅のクローゼット奥にも昔の衣料が眠っているせいか、古着に興味をもつことはなかったが、今回ひょんなことから70年代のコートを手にすることになった。ただの古着と言えばそれまでだが、今回は届いたばかりのビンテージクロージングを中心に着こなしを紹介しようと思う。

1.ビンテージコート

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ダブルの襟ボア付きコート。内貼りされたボアは毛が寝てしまい柔らかな感触は失せている。このあたりは年代を感じさせるところだが、素材は天然もののようだ。目を引くのがボタンホール。補強のためなのだろうが全て革で縁取りされている。今時の服とは手間の掛け方がだいぶ違うようだ。

もう少し詳しくコートを見てみたい…

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2015年3月21日 (土)

Selvedge Denim(赤耳付デニム)

最近は日本産のデニム地を使ったジーンズがかなり出回るようになった。かのエルメスでも日本は岡山産の生地を使ってジーンズを出していたと記憶している。日本ならではのこだわりで作られたデニム地が目に叶ったのだろう。今やジャパンデニムはジーンズ界のプレミアム素材?といった感もある。

外国のブランドで早くから日本産のデニムを使ったジーンズを作っていたのがRRL。1stイヤーの頃から採用していたが、ブランクを経てリリースした2ndイヤーでもセルビッチデニムを使用、凝ったジーンズを送り出している。そこで今回は日本産デニムを使った今季物のRRL最新作を紹介しようと思う。

1.セルビッチパンツとパサデナ

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2ndステージのRRLはどれもセルビッチ付のデニム地を使用。左は珍しい茶色のデニム地で名は”セルビッチパンツ”。膝に向かって絞られたシルエットが裾までストレートに続くスリムストレイトと呼ばれるタイプだ。一方右はハードウォッシュ加工のスリムフィット”パサデナ”。裾に向かって全体的に細くなるデザインだ。

もう少し詳しく細部を見てみたい…

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2015年3月14日 (土)

Vintage fabric(昔の生地で誂える)

服を何着か誂えると、選ぶ生地にもこだわりが出てくる。既製服の世界ではイタリアの軽くしなやかな服地が人気だが、イタリアのサルト(テイラーの意)達は英国の生地を推す。フィレンツェのリヴェラーノでもセミナーラでも英国製の生地を薦めることが多く、時には昔の良い生地が入ったと喜んで見せてくれることさえある。

これが紳士服の本場英国のテイラーはというと、やはり昔の英国製の生地の方が良いと言う。昔の服地に魅せられた知人から買い求めたビンテージ生地をロンドンのテイラーに預けた時もお墨付きを貰っていたが、先日そのうちの1着分がついに完成した。そこで今回はビンテージ生地で誂えたスーツ紹介しようと思う。

1.用いた生地

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仕立て前の生地。1875年創業の英国ミル、ウィリアムハルステッドによる3PLY(モヘア45%&ウール55%)の千鳥格子。モヘアを3本まとめて撚った糸で作り上げる生地はコシがありかなり重い。テイラーに言わせるとファンタスティックな生地らしい。確かに生地自体の強い張りやシャリ感が感じられる。

もう少しスーツを詳しく見てみたい…

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2015年3月 7日 (土)

Care for garments(ウール衣料の保管)

間もなく春分、いつの間にか日が長くなっていることに気付いた。そう言えば吹く風も少しずつ温んでいるようだ。秋冬物から春夏物へと衣替えの時期が来ているのを肌で感じる。前々回のブログでもお伝えしたが、秋冬用のカシミアニットやマフラーに防虫加工を施し、一足先に衣装ケースにしまい込んだところだ。

残るコートやジャケット、スーツなどの重衣料は流石に液剤に浸すのは難しい。ウールパンツならば漬け置きできるだろうが、プレスする手間は中々のもの。ここは説明書どおりプロ防虫エッセンスを薄めて噴霧するのが良さそうだ。ということで、今回は霧吹きを使って防虫加工をした時の様子を紹介しようと思う。

1.用意するもの

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用意したのはプロ防虫エッセンス、500mℓのペットボトル、と霧吹き。400mℓlの水に10mℓのプロ防虫エッセンスという割合がベストということで、ペットボトルに400mℓの水を予め入れたものを用意。写真の霧吹きは先端のノズルで霧の細かさが調節できるタイプ。高くないので調節できるものを買い求めた方が良いだろう。

実際の様子を詳しく紹介したい…

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2015年2月28日 (土)

Time sale

経済紙によれば、当分は円安基調らしい。数年前の超円高時代とは真逆の日々が続くというわけだが、おもしろいことに円高時代ではなかった海外ブランドの内外価格差が円安の今逆転する現象が起きている。もちろん定価では敵わないが、セールになると思い切って値引く国内の方が割安になるのだ。

特にチェックしたいのがタイムセール。ラルフでもアマゾンでもやっているイベントだが、予めメール会員に登録しておくだけで、定期的にセール情報が届き、欲しかった商品を見逃さずに買える。そこで今回はタイムセールを生かした「安い、早い、気軽」と3拍子揃ったオンラインショッピングの様子を紹介しようと思う。

1.国内と本国オンラインショップの使い分け

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最近購入したアイテムの組み合わせ。冬物セールが始まるとラルフの米国サイトと日本サイトを時々見比べていたが、物によっては日本の方が安いことに気付いた。その後アディショナル30%オフのタイムセールを機にカジュアルウェアやアクセサリーをまとめて購入。

もう少し詳しく見てみたい…

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2015年2月21日 (土)

Care for Cashmere (カシミアの手入れ)

ウール製品、中でも上質なカシミアはタンスや衣装ケースに保管しておくうちに虫が食い、穴が開いてしまうことがある。殆どはヒメマルカツオブシムシの幼虫によるものだが、厄介なことにこの虫、暖かくなってカシミアを保管する時期になると活発になる。つまり保管時こそ最も気を使う必要があるのだ。

市販の防虫剤は確かに効くが、開け閉めするうちに効果が薄れるのが難点。より効果の高いクリーニング店の防虫加工を薦める人も多い。ところがそのクリーニング店で使う薬品が市販されているとゲストから聞き、早速取り寄せてみた。ということで、今回は届いたばかりのケア商品を紹介してみたい。

1.カシミアのケア用液剤

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購入した液剤の名前は「プロ防虫エッセンス」。調べたところ、「衣類に虫食いを起こさせない効果があり、市販品と違ってガス化せず、次に洗うまで効果が続く」とのこと。さらに「無臭で衣類に臭いがつく心配はなく、生地を傷めることもない。」とある。何はともあれ、早速使ってみることにした。

送料無料になるということで一遍に2瓶購入。使った様子は続きに…

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2015年2月14日 (土)

N.Y.Tweed Run(NY流ツィードルック)

メール会員になっているロンドンのコーディングスからツィードラン2015の案内が届いた。今年の開催日は4月18日(土)。コーディングスがスポンサーらしく、前回の参加者は皆ツィードジャケットにモールスキンやコーデュロイ、ツィードのニッカボッカといったコーディングスらしい装いで出場していたようだ。

これが2011年、ラグビーbyラルフローレンがスポンサーになったニューヨーク・ツィードランはだいぶ雰囲気が違う。どちらも楽しそうだが、N.Y.の方がもっとカジュアルな雰囲気がある。何よりロンドンと違う点はジーンズ姿の参加者がいたことだ。そこで今回はジーンズを交えたアメリカンツィードルックを考えてみたい。

1.ツィード&デニム

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アメリカの最も偉大な発明と言えばジーンズ。せっかくなのでアメリカ製に拘ってRRLをチョイスした。手仕事による「着古したような風合い」のジーンズは履くだけで年季の入った着こなし見せてくれる。タイドアップスタイルということで腰元もウェスタンベルトではなく、シルバーバックルにアリゲーター素材の洒落た1本を用意。

もう少し詳しく紹介してみたい…

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2015年2月 7日 (土)

マイコーデアプリの替わり

クローゼットの中には何本も並んでいるのに、手に取るネクタイと出番のないネクタイがある…そんな事実に気付いたことはないだろうか。人は持ち物を万遍なく使おうとしても自然と偏りが出てくるらしい。衣服も同じで、その解決用に、自分の着た服を記録するための「マイコーデ・アプリ」なるものがあるそうだ。

実はそれと似た発想とまではいかないが、スマートフォンを新しくしたついでに、その日履いている靴を時々撮影してみた。これが結構便利で、忘備録代わりになる。「先週も同じ靴を履いていた…」とか「ボトムスが同じだ…」など。そこで今回は年明けから最近まで履いた靴の一部を振り返ってみたい。

1.25年物のメインハンティングシュー

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四半世紀を共に過ごしたビーンブーツ。今と細部が違うので古いものだと分かるだろう。とにかく頑丈で便利。厚手のソックスに合わせ、紐を締めれば雪でもOK。地面はアスファルトがなくブッシュなので靴底は減らず、これ1足で一生付き合えるタフさがある。間違いなくグレートマスターピースものだろう。

さて、他にどんな靴を履いたのだろう…

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2015年1月31日 (土)

回帰現象

世界の工場と例えられた中国。だが国の発展に伴い、その地位は他の新興国へと移ろうとしている。最近、日本の電機メーカーが中国から日本へ生産をシフトするというニュースを聞いたが、アメリカではもっと前から話題になっていた。1933年制定の古いBuy American条項があるのを知ったのも確か2008年頃だったと思う。

今では米アパレル業界もMade in USAのラインナップを増やしている。2年ぶりに買ったラルフローレンのオンライン商品もやはり米国製だった。届いた中身を見ながらふと、「一体どこのメーカーが作ったのだろう?」と思って調べたら…思いもよらないドラマの展開が待っていた。そこで、今回はその始終を紹介してみたい。

1.到着したMade in USA

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大きな箱に入った品物はブーツ。それもビブラムソール装着のごついタイプだ。定価は595㌦だがセールでは半額以下。おかげで郵便局に支払う関税も割安になったのは嬉しい。名前はJaydon(ジェイドン)。マウンテンブーツだが、アメリカのウェブ上ではレトロスキーブーツとして紹介しているサイトもあった。

2.その生い立ち

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実は今回のブーツのルーツは2010年のバンクーバー冬季五輪に遡る。チームアメリカのオフィシャルウェアとして採用された(写真上)が、提供されたウェア一式全てが中国製ということで議会が激怒。ラルフローレンは2014年ソチ冬季五輪ではアメリカ製を提供すると約束し、ブーツもデザインはそのまま米国製に変更した(写真下)。

となると、アメリカ製に回帰したブーツはいったいどこが作ったのだろうか…

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2015年1月24日 (土)

内外価格差の逆転

円高が続いていた頃、輸入品の内外価格差の実態をこのブログで取り上げたことがある。あれから数年、最近の円安傾向で輸入品が値上がりする中、円高で駄目なら逆に円安の今こそ国内の方が安く買えるかもしれない…と思い、ひょっとして逆転現象が起きていないか、あちこちのサイトを調べてみた。

残念ながら定価は国内の方が高い。円安ならば当たり前の話だ。ところがセールとなると話は違う。よく利用するラルフ・ローレンの本国サイトと、ポロジャパン運営のサイトを比べたら案の定日本の方が安く買えるではないか。そこで今回はついにやって来た内外価格差の逆転現象を明らかにしようと思う。

1.ポロジャパンを初めて利用する

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アメリカ本国サイトでも125㌦以上は送料無料だが、日本でも18000円以上は送料無料となっている。購入したのはRRLのジーンズ。箱はアメリカのものより頑丈で型崩れしにくい。オーダーしたのは1本だけだが実際はビニル袋に入れられ包装紙で包まれた状態で到着した。本国同様丁寧なパッキングが光る。

もう少し詳しく見てみたい…

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2015年1月17日 (土)

Bespoke Coat(サビルロウのコート)

新年を迎えた慌ただしさも一段落した頃、ロンドンはサビルロウのデイヴィス&サンから荷物が届いた。厚さはそれほどでもないが平たく大きい段ボール。はて、何だろうと開けてみると紙のトルソーに掛けられた状態のコートだった。仮縫いに中縫い、途中で体型が変わったこともあって細かな変更を経ての到着だ。

早速箱を解体、取り出したコートは皺もなく綺麗に収まっていたようだ。さすがにコートだけあって着丈が長い分、折り返したところが皺になっていたのでスチームを当てて復元、早速トルソーに着せてみたところだ。そこで今回は届いたばかりの英国調シングルチェスターフィールドコートを紹介しようと思う。

1.Davies & Son

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トルソーに着せようと持つとずっしり重い。ホーランド&シェリーでもトップクラスのコート用ピュアカシミアは着慣れたジャケット用のものとは明らかに密度が違うようだ。今回はフォーマルなコートをスーツの上ではなくカジュアルに着ようとシングルにして前を比翼仕立てにしなかった。画面からも素晴らしい生地感が伝わるだろうか。

もう少しサビルロウ仕立てのコートを詳しく見ると…

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2015年1月10日 (土)

Alteration to the blazer(宝探し:その2)

年の瀬に出しておいたアウトレットの掘り出し物ブレザーが直しを終えて我が家に戻ってきた。12月13日のブログで紹介してから約1か月、手縫い仕上げをお願いすると時間がかかるのはやむを得ない。それでも年末から始まったセールの前に出したお蔭で、新春早々に受け取ることができたのは幸いだった。

直しをお願いしたのは①袖を肩から詰める。②本開きの本切羽を手縫いで仕上げる。③着丈を1.5cm短く詰める。の3点だった。勿論「本開きの場合の袖の第1ボタンは何cmからスタートしてほしい…」などと細かなリクエストも入れたが、仕上がりは予想どおり。そこで今回は宝探しのその後、宝磨きを紹介しようと思う。

1.ボタンの交換

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前回は買ったままのボタンを紹介したが、今回はBebson&Cleggから取り寄せたボタンに付け替えた写真を掲載した。直し店ではボタン一つ付け替えるのも工賃がかかる。リクエストしたなかったこともあるが、身頃のボタンは当然そのまま。Do it yourselfということで、自分で交換。やや明るい金色だが存在感は十分。

2.コーダ洋服工房

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いつもの直し店コ-ダ洋服工房。近くの作業場では大きな窓ガラスから光が差す中、縫い子さんが大勢仕事をしていた。直しの工賃は肩からの袖詰めが6000円、袖口の手縫い釦穴8個分で10400円、着丈詰めが4000円の合計20400円。税抜き39000円のジャケットに対してかなりの工賃を払ったが納得のいく仕上がりになった。

さて、直しを終えて戻ってきたジャケットの細部は如何に…

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2015年1月 1日 (木)

A Happy New Year

新しい年を迎えた。今年の着始めはアイビールックと並んでお気に入りのブリティッシュルックでスタート。英国スタイルに欠かせないツィードジャケットやタッターソールのシャツ。こうした愛すべき英国調のアイテムをオーセンティックブリティッシュキットと名付けたのはハケットだった。

残念ながら今や凡庸なブランドになってしまったハケットだが、80年代に上陸した時は衝撃的だった。高価なダブルカフのカッタウェイシャツ。3ボタンのジャケットに細身のトラウザーズはかなり尖っていたと思う。そこで今回は大好きだった頃のハケットを紹介しながら英国スタイルの魅力を探ってみたい。

1.ブリティッシュカントリースタイル

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久しぶりに英国製のツィードジャケットを出してみた。張り出したショルダーラインが時代を感じさせるが、これがハケッターズと呼ばれたスタイル。古着からスタートしたブランドらしくビスポークテイラーのディテールをふんだんに盛り込んだジャケットは蘊蓄の塊でさえあった。

もう少しハケットの魅力を詳しく紹介してみたい…

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2014年12月27日 (土)

Recent shoes (最近履いた靴)

年の瀬を迎え日本海側は連日の雪、信州の家も雪に覆われているらしい。この週末は雪かきや道作りなど力仕事が待っていると連絡が入った。年の瀬は履きなれたビーンブーツでアウトドアな毎日を過ごすことになりそうだ。幸いローファーに慣れきった生活から紐靴も少しは履くようになったので違和感はないだろう。

とにかく紐靴をずっと履いていなかったのでメンテナンスが滞りがちだったのが良くないと反省。できるだけ万遍なく靴を履こうと「今日はこの靴で…」、「久しぶりにあの靴を…」と意識して色々な靴を履くようにしているところだ。そこで今回は週末や祝日を加え、最近履いた靴を中心に冬の足元を紹介してみようと思う。

1.オフの日はクレバリーのカスタムブーツで…

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休日はデニム&ブーツ。この冬最初に選んだブーツはクレバリーカスタム。カーフとピッグスキンのコンビネにゴイサー(ノルヴェジェーゼ)の迫力あるウェルト。何よりハーフミッドソールの返りの良さが嬉しい。履き口まで写るようデニムの裾を何回も折り返したが、この後は元に戻して出かけたのは言うまでもない…。

さて、他に履いた靴といえば…

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2014年12月20日 (土)

American Shoes(アメリカの靴)

もっともアメリカらしい靴と言ったら何を挙げるだろうか。個人的にはウェスタンブーツと並んでペニーローファーを挙げたい。昔、国産のローファーを履いていた学生時代、外国帰りの親戚から貰ったアメリカの小銭を挟んでコインローファーを気取っていたことを思い出す。尤もその小銭が1ペニー(=1¢)だったかは定かではない。

受け売りでコインローファーだと自慢していた靴は本国ではペニーローファーと呼ばれていることを後で知ったが、昔のアイビー小僧時代から今までいつも傍にいた靴だけに思い入れは特別だ。最近ふとしたことで手持ちのペニーローファーに色違いが加わった。そこで今回は到着したばかりの靴を新旧並べて紹介してみたいと思う。

1.色違いの兄弟

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ペニーローファーもブレイク製法とウェルト製法の2種類あるが、トラッド派は「修理が効いて長く履ける靴こそ紳士が履くべき靴」と教わっているので、ウェルトにステッチの入ったグッドイヤー製法が基本。勿論ペニーローファーの名のとおりペニー硬貨を入れるスリットが開いているのもお約束。

もう少し詳しく兄弟靴を見てみたい…

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2014年12月13日 (土)

A treasure hunting(宝探し:その1)

師走に入り週末は大賑わいのアウトレットショッピングセンター。円安の効果もあって海外からの買い物客もぐっと増えているようだ。店内を見回すと大抵の客が手に取るのはアウトレット専用品。片隅に並べられた売れ残り品やラストサイズ品、仕様違いや縫製ミスのセカンド品に目を向ける人はあまりいない。

ところが、実際はそんな片隅にこそお宝が眠っていることも多い。買い物に慣れた人はそれを上手く探し当て、さっと買ってさっと店を後にする。つまり、殆どの客は掘り出し物があったことさえ知らずに買い物をしているという訳だ。そこで今回はアウトレットでの掘り出し物を中心に買い物の様子を紹介しようと思う。

1.ドスキンのネイビーブレザー

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馴染みのポロ・ファクトリーストアでネイビーのブレザーを発見。紫のタグから分かるパープルレーベルの品だ。春夏用のブレザーは汗で傷み易く、買い替えのサイクルも早い。リーズナブルなブレザーがあれば買わない手はない。定価を見ると390,000(+税)だが売値は驚愕の9割引き以上。サンプル品、仕様違いか、はたまたB級品か。

ともかく店員に訊いてみることにした。すると…

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«Jacketing style (冬のジャケットルック)